刃「月音君、ついに始まったな…」
月音「そうだね…」
僕達は二階から学園祭でにぎわっている校内を見た。
月音「北都さんの言った通りたね。」
あの事件の後意識が無い北都さんはある日忽然と病室を抜け出していたそうだが、恐らく霧亜辺りが策を講じたのだろう僕は少し悲しそうな月音の横顔を見ながら
刃「そうだな…では月音君は部の方をお願いします。僕は公安の方へ行きます。」
月音「ああ、わかったよ。」
僕と月音君と別れ、公安の所へ行った。学園祭の間、公安は迷子を探したり、喧嘩が起きた際の鎮圧、気分が悪くなった人を保健室へ運んだりすることになっていて、保健室には明日夢兄さんといつもの包帯グルグル巻子先生がいることになっている。
刃「やあ、仕事はあるかい?」
僕は九曜さんのところへ歩きながら尋ねると
九曜「いえ、今は何も「ヒャッハー!迷子を見つけましたぜ!!」そうか」
モヒ安の一人が黒いランドセルを背負い、キャンディーを持ち、角がついた兜をかぶった身長3m近い男の子?を連れてきた。するとモヒ安が男の子の顔の高さまで腰を降ろし、
モヒ安A「ヒャッハーお名前はなんて言うんだああ!?‥‥田中羅王か…いい名前だぜヒャッハー!!」
モヒ安B「今日はお父さんと来たのか?お母さんと来たのか教えてくださいやあ!!お兄さんたちが探してあげてやるぞヒャッハー!!」
モヒ安C「連絡を入れるぜえ!!…あ~○○市からの起こしの田中花子様、息子の田中羅王君がお待ちになっておりますので一階公安員会受付まで来てください。…連絡を入れたからあと少しで来るんだぜヒャッハー!!」
刃「ねえ、九曜さん…‥彼ら喋りにくくないですか?」
九曜「ええ…ああいう子にはもう少し優しくないと「ジョイヤアアアアア!!」ホラ泣き出した。」
刃「…あれ子供の泣き方か?世紀末覇王な感じがするんだけど、」
九曜「あれは私が何とかしますから刃さんは今まで頑張ってきたのですから学園祭は楽しんできてください。」
九曜さんは熊のぬいぐるみを取り出し男の子の方へ歩いていったが、あの子にはぬいぐるみより第64代目の暗殺拳伝承者のほうがいいと思う。僕は(戦闘に)巻き込まれるのを恐れて公安のブースから出るとザンキさんが来た。
ザンキ「ああ、ジンキここにいたのか、ちょうどよかった。」
刃「どうかしたのですかザンキさん?」
ザンキ「実はさっき立花から電話がかかってきてな…」
刃「魔化魍ですか?」
ザンキ「いや、今日と明日の二日間、鬼が数名ここに来るそうだ。」
刃「マジですか…今日は誰が?」
ザンキ「え~っとアマキとキョウキと…後エイキ」
刃「ええ!!…皆はもう少しで来ますよね。」
ザンキ「エイキだけなら今ここでお前が小声でもあいつの名前言ったら間違いなく来るな。」
刃「デスヨネー…はっ鋭鬼じゃなくて冷気!?」
僕が後ろを振り向くとみぞれさんが立っていた。
みぞれ「刃、少しいいか?」
ザンキ「うお、白雪!?」
刃「君の忍び足スキルは欲しいくらいだよ…で、どうしたの?」
みぞれ「実はお前を会わせたい人がいるのだが…」
刃「ああ、それくらいならいいけど誰なんだい?」
みぞれ「実は…学園祭を見学にうちの母が来てしまったんだが…刃に会わせろとしつこくてな」
刃「へ~~…僕はいいけど?」
ザンキ「白雪の母親がなんで刃に?ああ…昔の‥お礼……」
突然ザンキさんがある方向を見て固まり、僕もその方を見ると柱から白い着物を着た女性がこちらを見ていた。いや凝視していた。
刃「すでにいたよ!しかも柱の陰からこっちを見ている!?」
ザンキ「あの覗きっぷりからして、あれは間違いなく白雪の母親だよな…」
刃「え、ええ…口にチュッパチャップスもどきを加えていてあの髪の感じからしてそうでしょうね…認めたくありませんが、」
みぞれ「…出てきてもいいぞ、母よ…紹介しよう彼が小学校の時私を守ってくれた“私の将来の夫”だ。」
刃「どうもみぞれさんの将来の……って夫ええええおおおおおおお!?」
ザンキ「夫って紹介としておかしくないか!?」
僕達は外へ設置された席へ移動する際にみぞれさんが教えてくれたそうだがその時将来の夫と説明したそうだ・・・振ったはずなのに、いやまでポジティブだな!断れなかった僕も僕だけどしかも最後に
みぞれ「まあ、どの道お前と私は結ばれる運命なんだから問題ない。」
ザンキ「大有りだ!!」
僕は席に座り向かい側に座るようにみぞれさんの母が座ると
つらら「初めましてみぞれの母のつららでございます。」
と頭をペコッと下げて自己紹介始めた。
刃「あ、これはどうも自分は「松坂刃さんですね」は、はい…」
つらら「娘からは話は伺っています。」
と上品な感じで話は進んでいるが相手はみぞれさんの母親だ。どんな曲者かわかったもんじゃない!!と警戒しながら話を聞いていると
月音「あれ?財津原先生どうかしたのですか?」
萌香「あれは刃君とみぞれさんと…誰ですか?」
ザンキ「母親だそうだ。」
月音「へ~結構きれいなんだ。」
瑠妃「あれ?刃さん誰と…?」
ザンキ「橙条!?今はちょっとやばい」
と後ろからそういう会話が聞こえたときつららさんが皆に気づくと
つらら「後ろの方はお友達かしら?」
と僕が答えようとした時
みぞれ「男の方は私が刃の事を忘れていた時に恋をした月音で、その隣のピンクの髪の女は月音の彼女の萌香、その隣の黒いのが刃の“おっかけ”だ。いつも刃に色だして誘惑をしている女だが気にしなくていいぞ。」
つらら「まあ…」
刃・ザ・瑠・月・萌「「「「「(それはお前(あなた)の方だろ(でしょ)!!)」」」」」
僕達が心の中でツッコむとつつらさんは
つらら「それで結婚はいつ頃にと考えてらっしゃるのかしら?」
と言った…へ?
刃「え?……すいません、い、今何とおっしゃられて!?」
つらら「あら?うちのみぞれと交際をしているのでしょう?」
刃「ええ!?いや、その~ですね付き合い始めたばかりですからまだ早いでしょうし、第一…」
僕がつららさんに自分はみぞれさんをふったと言おうとしたとき
つらら「…考えてない…?交際をしているのに…結婚は考えてらっしゃらないの?」
パキィン!
すると手に持っていたコップの飲み物が凍り、刃物となった。氷は僕の喉元に突き付けられ
刃「おおい!?ちょっと止まってください!!自分は考えてますが、自分の父が猛烈に反対をしているのですよ!!それの説得がまだできてないので結婚は少しばかり難しいのですよ!!」
僕はそう言うとつららさんは氷を戻しながら
つらら「あら、そうなの?ごめんなさいね私感情的になると氷で刃物を作っちゃう変な癖があって…」
刃「さ、左様ですか…」
つらら「では結婚する気があるのですね?」
刃「いえ、それはまだ(パキィイン!!)はい、あります!!許可をもらったらすぐやります!!」
ザンキ「(早く来いエイキ!!お前の息子が大変なことになっているぞ!!…あ、キョウキたちが止めているのか‥‥)」
~そのころのエイキ~
エイキ「ええい!?はなせキョウキ、アマキ、息子が俺を呼んでいるんだ!!」
キョウキ「だからと言ってバスの窓から飛び出そうとしないでくださいよ!!」
アマキ「向うにはザンキさんがいるので安心してください!!」
エイキ「は~な~せ~今日、刃に会うために今までエイキを養った俺に不可能はない!!」
キョウキ「こんな時にもそのギャグは言うのですね!!」
アマキ「どおりで今まで仕事を少しサボっていたのはそのためですか!?」
子供「ママ~あの人たち変なの~」
母親「しっ、見てはいけません!」
~となっていた~
つらら「素敵な方じゃないみぞれ、私も気にいったわ。それじゃ私はちょっと校内を回るけど夕食は一緒に食べましょうね。もちろん刃さんと刃さんの親と一緒に」
刃「ウェ!?自分もですか!?しかも父さんもですか…ザンキさ~~ん」
ザンキ「刃、お前までトドロキみたいな喋り方をするな!!」
つらら「では…小さいころのみぞれの事も話したいので」
と言って去るとザンキさんと瑠妃が鬼気迫るか表情で
ザンキ「白雪、どういうことだ!!」
瑠妃「どういう説明をしたのですか!!しかもみぞれさんは一回振られているじゃないですか!!」
みぞれ「まあ、母に説明をしたのは振られる前だし、心替わりもあるだろうから問題はないだろ、」
ザンキ「大ありだ!お前に説明はしてなかったし瑠妃は人間界に行って知ったが、刃との交際をしたかったら俺を含め後11人の人から許可をもらわなければいけないのだぞ!!」
みぞれ「大丈夫だろう。私はどんな奴が来ても大丈夫だ。」
瑠妃「ストーカーが何を言うのですか!!」
ザンキ「大体なあ「つくね―――!!」…黒乃か」
ザンキさんが説教をしようとした時、月音君に胡夢さんがジャンピングしがみつきをして離れると
胡夢「何してるの?捜したんだよつくね~~~!」
ザンキ「またややこしくなりそうだ…今度は青野の方で」
刃「ドンマイ、ザンキさん……」
ザンキさんが頭を抑えていると胡夢さんは後ろを振り向くと
胡夢「こっちこっち~いたよ!やっと見つけた。」
そういうと一人の女性が来た。
月音「…え?くるむちゃん…その後ろにいる方は…?」
胡夢「あっ…紹介するねいつかつくねに会ってもらいたかったんだ~私のお母さん!」
ザンキ「やはりか…これであいつが来るとなると…はあ」
瑠妃「ザンキ先生、しっかり!!」
アゲハ「初めまして~私はアゲハっていうの君がくるむの婚約者の月音君かあ~そして後ろの子は愛人候補の女の子達ね?」
萌香「今度は愛人…」
みぞれ「私は将来の刃の妻だ」
瑠妃「刃さんは私の彼です!!」
ザンキ「どいつもこいつも‥‥ぐっ」
アゲハさんは月音君に近づき、何か話していて耳を傾けると
アゲハ「君無理やり襲っちゃってもいいから」
月音「ナナナナナナナナナ!?!?!?」
…うん、胡夢さんのことか…僕は関係ないはずだ!
アゲハ「今夜夕飯でも一緒にどう?」
と言いさらにアゲハさんは月音君の手を自分の胸に当てながら
アゲハ「男と女の愛し合い方…体で教えてあげる。」
と言った。月音君は鼻血を出していると僕に気付き
アゲハ「あら?君もなかなかいいじゃない?鍛えぬいている身体、穢れを知らないその眼…私色に染めてしまおうかしら?「お母さん!?」コホン…あなたもご一緒にどうかしら?」
刃「(ターゲット、ロックオンされたあああああ!?)いえ、自分は先約がありますので結構です。」
アゲハ「あらそう?いいじゃない気に入ったのだから構わないじゃない。むしろ私はあなたとこのまま色々と…どうかしら?」
刃「いえ、みぞれさんの家族と先約があるので断らせていただきます(ザンキさ~ん助けてください!!)」
僕は断りながらザンキさんにアイコンタクトを送ると
ザンキ「(いや、無理だ。オレも鬼のようにたくさんの人を愛したが妖怪で人妻は初めてだ。)…黒乃、お前の種族はなんだったか?」
胡夢「サキュバスです…お母さんがあそこまで気に入るのは初めて見ました。」
ザンキ「(刃…すまん!)すいませんがうちの生徒に変なことを吹き込まないでください。(俺にはこれくらいしかできん)」
刃「ザンキさあああああああああああああああああん!!(マジセンキュウウウウ‥むしろ斬鬼ュウ?)」
アゲハ「まあ、今日は諦めるけどまた今度お茶でもしましょうそれじゃあバイバ~イ♪」
と言って上機嫌で去っていったが、
月音「刃君、大丈夫?」
胡夢「あんなにうれしそうな母さんは初めて見たけど…顔死にそうになっているよ」
刃「無理…死にたい。瑠妃さんとの先約があったのに‥‥」
月音「僕もどうしよう…萌香さんと約束してたのに‥‥」
??「刃さん…」
??「月音…」
と僕達を読んだ声にハッと顔を上げるとそこには悲しそうな顔の萌香さんと瑠妃さんがいた。
瑠妃「刃さん、私は大丈夫ですから白雪さんとの食事を楽しんでください…それでは!」
萌香「つくねも楽しんできたらいいじゃない!!」
刃「瑠妃さん!!」
月音「モカさんっ!?」
悲しそうな顔で去っていく瑠妃さんを止めれなかった僕が地面を殴ると
紫「モカさんあっ見つけたですぅ皆さんこんなところにいたのですか~~探したのですよ~実はうちの両親が遊びに来ちゃっt「刃~~~!!!!」え!?」
ザンキ「ついに来てしまったか…」
月音「え!?」
僕達は声の方向を見るとこっちに向かって男の人が大きな砂煙を上げながらこっちに突進してきた。
刃「ザンキさん…」
ザンキ「とりあえず…八つ当たりするか?」
僕達は突撃してくる人達に向かって立ち同時にジャンプして空中で半回転しながら
刃「食らえやああああああああ!!」
ザンキ「落ち着けこのアホおおおおおおおおおおおおお!!」
??「グハァ!?」
僕とザンキさんは突撃してきた人に飛び蹴りを食らわし地面に叩きつけると
キョウキ「ああ、だからあれほど言ったのに…普通に会えと…」
アマキ「というよりよくジンキ君の居場所がわかりましたね。」
遅れて兄貴と姉御が来て今まで固まっていた月音君が
月音「あの刃君、その人達は」
刃「ん?ああ、両方とも僕の先輩鬼で男の方はキョウキさん、僕はキョウキの兄貴と呼んでいて、女の方はアマキさん、こっちはアマキの姉御と呼んでますね。」
胡夢「それはわかったけど…そのさっき財津原先生と一緒に蹴った人は…」
僕は地面とキスをしている人を見て
刃「ああ…この人は本名は江原英二(えはらえいじ)で鬼の名前は鋭鬼…僕のお父さんで鼓の師匠でもあるんだ。」
ザンキ「ちなみに見ても分かったと思うが子煩悩でな俺たちの悩みの種でもあるんだ。」
新聞部員「「「「「ええええええええ!?」」」」」
~数分後~
エイキ「酷いよ~刃~お父さんを蹴るなよ~」
刃「父さん…普通に来てよ!あのままだと僕が父さんとぶつかって痛い目にあってましたよ。」
エイキ「そうだったか…ごめんよ刃~~!!」
僕は抱き着いている父さんをはがすことをせずにそういった。するとキョウキの兄貴とアマキの姉御が驚いた顔で
キョウキ「ど、どうしたんだジンキ!?」
アマキ「い、いつものバケガニを投げ飛ばすほどの元気がないですよ‥‥まさか瑠妃さんに振られたの!?」
刃「近いですけどそれだったら今ごろ自殺を図ってますよ!!それより精神的に辛いものですよ。」
僕がそういうと父さんはキリッとした顔になり
エイキ「何があったんだ刃!父さんに教えてくれ」
ザンキ「それについては俺から説明する。実は…」
ザンキさんが説明した後
キョウキ「ジンキ…どうしてお前ばかりがそんな甘酸っぱい青春を送っているんだよ!!」
アマキ「キョウキさん!今はそういう時ではありませんよ!!しかし大変ですね。」
ザンキ「ああ、刃は今日を楽しみにしていたからな。瑠妃さんと一緒に楽しむつもりだったらしい…だが白雪の母親と食事をさせられることになり挙句の果てには黒乃の母親から狙われて…そのうち姫に告白されないよな?」
刃「それは嫌ですよ!!せめて声的に女の童子の方がいいです(※混乱しています)!!外見は女、声が男なんて嫌です!!それならスーパー姫に人生相談された方が何倍もいいです!!(※か~な~り混乱しています)」
キョウキ「落ち着けジンキ!?でも…」
エイキ「しかし君があの時の子供だったのか…」
みぞれ「お久しぶりです…あの時は助かりました。」
エイキ「元気そうで何より、でも刃はあげんぞ!!」
みぞれ「……ちっ」
アマキ「まさかあそこまで普通の会話をするとは…」
キョウキ「ああ、でも本当にどうにかしないと瑠妃さんと月音君の彼女の萌香さんだっけ?その人もかわいそうだな……」
アマキ「そうですね…ジンキ君には色々と恩がありますから返さないと…」
僕達が考えていると
みぞれ「いや、今回は私のせいだからな…私が何とかするさ…」
胡夢「え!みぞれ、あんた何普通の事を言っている!?」
ザンキ「だ、誰か医者を、明日夢を呼んで来い!!」
みぞれ「お前ら失礼だな…お互い好きな人の悲しい顔なんて見たくないだろ?それに今回は嘘が原因だ。お互いに少し頭を冷やす必要があるのだろう。」
胡夢「そうだけど‥‥でもあのどうやってやるの?」
キョウキ「みぞれちゃんのほうは俺が殴りこんで有耶無耶にすることができるけど、それだと月音君のほうがどうにかできないし…」
アマキ「ならそっち私の方が「刃さん!!大変です!!」ん?」
キョウキの兄貴達が話しているときに九曜さんが来て
ザンキ「どうした九曜?」
九曜「実は白髪の着物を着た女性と胸元を大胆に開けた女性が喧嘩を始めました!しかも妖怪化をしていて、片方は雪女、もう片方はサキュバスと判明して今取り押さえていますが相手が強くどうしようもできません!!」
それを聞いた時エイキ父さんは手をポンとして
エイキ「よし、それは俺とザンキと新人二人で取り押さえるだから刃と月音は彼女の元へ行け!!
月音「ええ!?」
刃「父さん!?いいのですかそれは本来僕の仕事で父さんは!?」
エイキ「刃…少しは親らしいことさせてくれよ…それと後で俺にも紹介してくれよ。行くぞザンキ、キョウキ、アマキ!!(悲しそうな顔を見るのはいやだからな。それにここで好感度をあげとかなきゃな!)」
ザンキ「はい!!」
キョウキ「エイキさん…」
アマキ「わかりました!九曜さんその場所へ案内してください!!」
九曜「はっこちらです!(で、誰なんだろうこの人達?)」
父さんたちは九曜さんの案内で喧嘩をしている場所へ向かい、僕達も
刃「月音君、行くよっ!!」
月音「う、うん!!」
それぞれ反対側に走った。その後僕が瑠妃さんを見つけたのは学園から少し離れた所の崖であった。
刃「瑠妃さん…」
僕は瑠妃さんの名前を呼ぶと瑠妃さんは慌てて手を動かしこっちを向くが、目元は真っ赤に腫れて、頬には涙が伝ったような跡があった。
瑠妃「や、刃さん?…どうしてここに?白雪さんの家族とご夕食を取っていたのではないのですか?」
刃「それなら胡夢さんのお母さんと喧嘩を初めて今は恐らく父さんたちに捕まっているよ…それとごめんなさい!!」
瑠妃「え…?どうしてですか?」
刃「僕は瑠妃さんと一緒に学園を回るって約束をしたのに破ってしまった…ごめんね。」
瑠妃「い、いえ、あんな感じにのど元に刃物を突き付けながら言われたらそう答えるしかありませんよ。」
刃「まあ、そうかもしれないけど…でも一応考えているんだよ結婚はね」
瑠妃「え?そうですよねこんな私より白雪さんの方が「いやそこじゃなくて」え?」
僕は瑠妃さんに近づきながら
刃「その、もし結婚できたら子供ができて、僕も鬼を頑張りいずれ引退の時が来るから、その時は奥さんと一緒に甘味処をやって、後輩の鬼を育てたりしたいけどその時の僕の隣は白雪さんではなく…」
僕は瑠妃さんの前に来て、その両肩に手を置きまっすぐと瑠妃さんの顔を見ながら
刃「瑠妃さん、あなたなんです。それに前にも言いましたが瑠妃さんの家族になってあげると…」
僕がそういうと瑠妃さんは笑顔で
瑠妃「刃さん…そのセリフはくさいですよ。」
と言われ僕は離れながら
刃「まあ、自覚してる…ごめん!こんなくさいセリフしかできなくて…orz「刃さん顔を上げてください」ん?どうしたの」
僕が顔を上げた瞬間瑠妃さんの顔が近づき、僕の唇にやわらかい何かが当たり、瑠妃さんは僕から顔を離すと舌をだし
瑠妃「これで許してあげますよ刃さん」
僕はポカーンとしたがすぐにキスされたとわかり、
刃「る、るるるる瑠妃しゃん!?いいいいいまのってキシュですかああ!?(※混乱しています)」
瑠妃「はい、それにしても刃さんって初心なんですね。」
刃「まままままま、まあね!!「落ち着いてくださいよ」お、おう…コォオオオオオオオ…ホォォォォォォ…」
僕は深呼吸(?)して落ち着くと
刃「瑠妃さん、あなたから攻める時もあるのですね…Mなのに」
瑠妃「刃さんが来ないから私からやりました♪…「ごめん」でも私が最初にやりましたから次は刃さんがしてください♪」
刃「ええ!?やるのですか!?」
瑠妃「あ、無理ならやらなくても「やるよ!!」ええ!?じょ、冗だんですよ!?!?」
刃「鬼は好きな人にはあまり嘘はつかないものだよ。」
僕は瑠妃さんを抱きしめながら、花火が打ちあがっている時、今度は僕から少し長めの接吻をした…何でキスじゃないって?恥ずかしいんだよ!こっちのほうが場所とかを略せるからいいかなって、そして僕は瑠妃さんから顔を離すと瑠妃さんは顔を赤くしながら
瑠妃「これで、白雪さんよりリードしましたね。」
刃「やめてくれよそんな言い方…まあ、でもなんかこれで本当のカップr「刃ァアアアアアアアアアアアアアア」うぇ!?」
僕が後ろを向くとそこには
ザンキ「花火をバッグにキスとはロマンチックだなあ、おい(2828)」
アマキ「なんか少しストーリーはありきたりですけど何故か感動する恋愛ドラマを見ていた気分です。(片手にポップコーン」
キョウキ「いいよなあ…グスッ…この憂さ晴らしにさっきのシーンを映像化したから立花に送るぞ!絶対送るからな!!焼き回しして色んな支部に送るからな!!」
とニヤニヤしながら見ていたザンキさんとアマキの姉御と涙を流していて片手にビデオカメラを持っていたキョウキの兄貴がいてその前に…
エイキ「刃ァアアアアアアアアアアアアア!!お父さんは許さないから!!お父さんより先に女の子とキスなんて許さないからああアアアアアアアアアアアアア!!」
血の涙を流している父さんがいた…というよりも…
刃「父さん、まだ女の人とキスしたことないのですか!!トドロキさんとかイブキさんだってやっているのに!?」
こうして初めてのキスで学園祭初日は終わったのである…それとキョウキ兄さんの行動はザンキさんとおやっさん小暮さんの手により阻止されたが、小暮さんが僕の成長日記として保管していて見せてと言ったら見ることが可能でコピーもするらしい…なんという公開処刑!?
それとアマキの姉御と九曜さんはメアドを交換するくらい仲良くなってしまいました…マジな話でしかも僕の正体もばれてたし、人間を恨んでないって言ってた…心を清めすぎたか?やっぱり百発百中ではなく閃光連打の方がよかったかな…そんな思いをした日であった。
みぞれ「私はまだ負けないぞ…」
胡夢「そうよね!!私だって……」
つらら「みぞれ、人の話をちゃんと聞きなさい…」
アゲハ「胡夢もよ!!」
み・胡「「はい……」」
猫目「貴女達もですからね!」
今回の猛士報告
刃がああああ刃がああああ!!
byエイキ
おやっさん「いや、わかんないから」
イブキ「アマキの報告だと刃君が瑠妃さんとキスしたそうです。」
日菜佳「ほ~今の子は進んでいるのですね~」
トドロキ「でも、ザンキさんの方からは人妻にロックオンされたそうです。しかもその人“さきゅばす”っていう種族だそうで‥‥」
ダンキ「よりにもよってややこしそうな種族に狙われているのかよ!?」
おやっさん「なんでだろう…ジンキ君からはなにかフェロモンとか分泌しているのかな?」
イブキ「純粋に見た目が良いからじゃないですか?少し筋肉が多いですけど?」
小暮「しかし情けないぞ!!」
イブキ「誰がってもしかしてさっきの人の事ですか?」
小暮「そうだ!娘もいるのにほかの男を誘惑するとは情けない情けない情けない!!今から私も陽海学園に向かうぞ!!」
おやっさん「まあまあまあ、すでにザンキ君がお説教したそうですから…安心してください」
小暮「そうか…なら今から刃の為にもアームドセイバーを作るか!」
みどり「え?刃君、使えるのですか?」
小暮「いや、知らんが、そのために響鬼を行かせたのだ!!」
今回の金言「刃君、ご愁傷様」と「次のステップに行きますか?by日菜佳」
刃「ええええええええええええええええええええええ!?!?」