チートと転生、あとガンダム   作:ロイ

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自重は断固拒否します

C.E.71年6月

 

SIDE ロイ

 

パナマが落ちたか。これで連合はオーブのマスドライバーを狙うだろう。フラッグとスイクンの生産は順調だ、サハクよりの基地に配備した。アストレイが完成したらしい、しかし陸でしか使えないMSはオーブでは意味が無い、オーブの国土が少ないからだ。

 

フラッグは可変空中用MSで、スイクンは楕円形の水中用MAだ。二つとも機動性を重点の置いた兵器で、操縦性、汎用性はかなり高く、コストは低い、その代わり防御力が低い。どうせお互いのビーム一撃撃破できるんだ、防御力より機動力を重視したほうが生存率が高い。

 

さて、また会議か。

 

 

SIDE OUT

 

 

 

 

 

オーブ行政府会議室で五大氏族からなる高官達が揃っていた。

「諸君、我がオーブは連合の圧力を受けている、狙いはマスドライバーだ、そして昨日、連合が交渉しにきた。其れについてどう対処すべきか、諸君の考えを聞きたい。」

ウズミが話を切り出した。

「断固拒否すべきです!」

「そうだ、そんな圧力に屈するオーブではない!」

「しかしそれでは連合は軍事行動を持ってマスドライバーを奪いに来るだろう」

「我がオーブの精鋭が負けるはずがない!臆病者は黙っていろ!」

んな訳ないだろう。たとえサハクの軍を使って、ロイが指揮をとっても連合が本腰を入れればオーブに勝ち目はない。

「(アストレイでどうやって連合に勝つんだよ?はあ)私はこの機会に連合に恩を売るべきだと考えます」

「連合の圧力に屈するというのか!」

「いえ、貿易として物資を運びます、単なる貿易なら圧力に屈したわけではありません。さらにそれによってオーブに莫大な金が落ちます。使えるマスドライバーがこれ一つの今、有利な値段で請け負うことが出来ます。それでも問題があるなら、月都市を経由すればいいかと」

「巫山戯るな、それでは圧力に負けたと思われるではないか!」

「無益な戦争よりはマシです」

「それでは我が国の理念に反する!」

「そうだ、子供は黙っていろ!」

会議は白熱化していき、約二時間で鎮まった。

「我がオーブは他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない、連合にマスドライバーを使わせることは理念に沿わない行動である。よって連合にマスドライバーによる直接、間接の協力は一切許可しない。」

ウズミのこの言葉がオーブの運命を決めた。

 

SIDE ロイ

 

やはりこうなったか、しかし連合も思い切ったことをする。

オーブコロニーの農業コロニーで生み出される食料は莫大な量になる。それらはオーブで消費する以外に連合構成国家の難民への支援にも使われている。エイプリール・フール・クライシスによって連合構成国家は食糧危機に陥っている、難民達にとって、オーブの食糧支援は唯一の救いだ。オーブを攻撃して、コロニーからの食糧輸送が止まれば、食糧価額がかなり上がる、それは現政権への不満に繋がり、戦争どころじゃなくなる。食べ物の恨みは怖い、それくらい連合とて承知のはずだ、よって連合は食料を得るためにコロニーにも攻撃を仕掛けるはず、準備を急がないとな。

 

 

家族全員は既にコロニーにいる、危険はない。しかし地上戦はどうしようかな。

機体性能はいい、兵員の質もいいが、問題はエースが居ないことだ。私の専用機は完成したが、私は指揮をとる必要がある、いや、指揮は姉さんに頼もう、そして私が出撃すればいい。そうと決まれば早速姉さんに連絡だ。

 

「あっ、姉さん、連合とオーブの戦争がほぼ決まった。私は出撃したいので姉さんに指揮をとって欲しい」

「それはいいが、何故お前が出る必要があるんだ?」

「エースが居ないんだよ、ウチ」

「なら私が出る、MS操縦は私の方が上だろ」

「そうだけど、私の専用機が完成したんだ。寝かせておくには勿体無いでしょ」

「ちょっと待て!お前の専用機だと、見せても大丈夫なのか?」

「どうせ今度宇宙で国土防衛軍(ソロモンの軍)の力を使うから、それくらい問題ない」

「そうか、分かった、私の専用機は後どれくらいで完成する?」

「残念ながら今回には間に合わないよ、宇宙戦までには完成させるから」

「分かった、できるだけ早く地球に降りる、それで私が指揮する兵力はどれくらいだ?」

「フラッグ150機とスイクン60機、あと戦車隊と歩兵隊が幾つか、オーブ北部の防衛担当だよ」

「十分だ、ではな、仕事しすぎるなよ」

「ありがと、姉さん。」

 

SIDE OUT

 

 

 

ロイ専用機

(ガンダム)アマツ

見た目はアストレイゴールドフレーム

武装:

マガノイクタチ:エネルギー吸収は出来ないが、代わりに刺されば敵のシステムを乗っ取ることができる。なお、先端は変形が可能で、ビーム砲やビームソードとしても使用可能。

バスターライフル*2:ウイングゼロのバスターライフルの改良版、合わせて撃てば通常状態でサテライトキャノンぐらいの威力が出る。

ハイ・メガ・キャノン*2:頭部、胸部に各一つ。威力はコロニーレーザーの20%らしい。

ビームソード*2:左右腰に各一つ。

 

機能:

変形機構:航空機に変形可能、その際全ての射撃兵器が使用可能。

ツインGNドライブ:小型化し内蔵した。

コスモエンジン:時粒子を取り込む無限機関、小型化し内蔵した。

IFS:頭脳で操縦出来ます。

重力制御システム:操縦時のGを無効化。

ゼロシステムVer.5.0:頭脳チートには要らないが、疲れた時に使う。暴走しなくした。

Iフィールド:ビームは怖くありません。

VPS装甲:実弾も怖くありません。

 

説明:

見た目超怖い、悪魔か吸血鬼に見える。

メインエンジンはツインGNドライブ、粒子だとばれるとまずいのでスラスターに偽装、緑色に燃える推進剤と言っている。コスモエンジンはトランザム使用後のツインGNドライブを補佐などのためにある。

 


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