チートと転生、あとガンダム   作:ロイ

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一応の終結

ラクスは艦隊以上の速度でアーモリー市の残骸をソロモンに向けて飛ばす。この怪しすぎる物体をロイはDXで消滅させた。作戦?が失敗し、ZAFT艦隊は即座に後退した。

 

SIDE ラクス

 

「な、なんですかあれは」

「落ち着いて、ただのビームだよ」

レクイエム並の威力があるのにただのビームな訳が無いですわ。

「一端後退します、キラは対策を考えてください」

こう言うのは軍人のキラに任せるしか有りませんね。

 

SIDE OUT

 

ZAFT艦隊が後退し、ソロモンが前進する。そのままロイが目指した戦場に到達する。そしてソロモンからマスドライバーシップが再び発進され、隕石攻撃が始まる。今度は命中精度は高いがZAFT艦隊が迎撃したので命中することはない。このままでは弾薬が尽きてしまうのでZAFTはこれといった作戦もないまま決戦に挑まなければ成らなくなった。

 

ZAFTは直ぐにMSを発進させた。同時にソロモンもMDを展開する。ZAFTはやっぱり中央突破。ロイはOO小隊とW小隊を両翼に配備し、三機のDXを中央に置く。ZAFT部隊は三機のツインサテライトキャノンを浴びながら戦闘しなければならなくなった。気分的には「これなんて無理ゲー?」な感じ。ソロモンは温存したビルゴII、プトレマイオス、トーラスを出す。クスィーガンダムとアマツ+ヴァイエイト+メリクリウスも発進。戦況を見て温存なんてしてる場合じゃないと考えたラクスはストライクフリーダム(+ミーティア)とデスティニー(+ミーティア)を出す。最も始まっちゃいけない戦争が始まる。

 

 

 

ストライクフリーダムとデスティニーは中央戦線に配置されている。これは少しだけロイの意表をついた。両翼の圧力が強いZAFTは二機を両翼に回し、包囲を防ぐと思ったからだ。ロイは即座に作戦を修正、ステラとメリクリウス、ヴァイエイトにこの二機の相手をさせる。アマツはそのままコロニーに向かう。しかしキラがロイを追う。この行動は可笑しい、デスティニー一機では中央突破も不可能だ。キラはドラグーンユニットとミーティアをパージして追いかけるがアマツには追いつけない。それでも正確すぎる攻撃で牽制しようとしている。どうやら最初から種割れしているようだ。

 

両翼では圧倒的とも言える状況でMDが押している。ビルゴIIの防御力とトーラスの機動力は敵の攻撃を寄せ付けない、更にMS並みの動きをするプトレマイオスからグラビティブラストなんて凶悪なもんが発射されるのでたまったもんじゃない。包囲陣は順調に完成されつつある。

 

中央ではミーティアで機動力が落ちだデスティニーがMファンネルの斉射を受けてしまった。元々ハイネはミーティアを使うことに反対していた。しかし議長の「勿体無いから使いなさい」の一言で使う羽目になった。その結果がこれだ。ハイネはミーティアを盾にすることでMSの損傷を抑えた。しかし(エースはハイネ)一人で突破せよとの命令を思い出してやる気を無くす。彼はキラが戻ってくるまで現状維持に努めることにする。だがそれは無理だろう。度重なるDXの砲撃でまとまった戦力は既に無い、そしてZAFTは敵MSの対処法も発見できずにいる、そろそろ判定ではなく物理的に全滅するかもしれなかった。

 

コロニーに到達したアマツは採光ミラーへの攻撃を開始する。防衛兵器はコロニーに当たるので使われていない。しかしストライクフリーダムはそんな事気にせずにアマツに攻撃する。

 

SIDE ロイ

 

可笑しい、コイツは可笑しい。脳のリミッターを解除していい時間はとうに過ぎてる、それにキラはこんな性格では無かった筈だ。しかしちょっと興味ある。一般回線で通信してみよう。

「おい、キラ・ヤマト」

『うわぁぁぁぁぁぁぁ!』

は?

『がぁぁぁぁぁぁぁ!』

誰こいつ?しかも操縦に問題はないし、通信を受けるくらいの理性はある。どういう状況なんだ?

 

どうでもいいや。種割れの時間が長すぎたからだろう。

 

ナノマシンの最終チェック……完了。

 

さて、戦争を終わらせよう。

 

SIDE OUT

 

アマツが月光蝶システムを発動。プラント全コロニーへナノマシンが散布される。このナノマシンは元のよりも威力を小さくしてある。ロイは別に大量殺戮がしたいわけではない。ナノマシンがストライクフリーダムとコロニーを襲う。弱体化したナノマシンはある程度分解したら自爆するように設定されている。しかし精密機械のMSとコロニーにとってこれで充分だった。ストライクフリーダムは関節から侵入したナノマシンに攻撃され、機能停止する。コロニーは採光ミラーが全て使用不能になり、他のインフラも大量に破壊され、コロニーの外壁も数枚分解された。コロニー内部ではアラートが鳴りまくった。頭のいいコーディネーター達にはこれがどれだけ危ないかが分かる。このまま分解されれば彼らは生身で宇宙に放り出される、シェルターなんぞ意味はない。

 

ロイは最後の外壁が突破される前に月光蝶システムを終了させた。ストライクフリーダムは使えない、アマツは自由になる。ロイはそのまま軍事コロニーになったマイウス3とマイウス4を単機で破壊し、アプリリウスへ向かう。

 

ロイが大量破壊してる頃、ソロモン軍はZAFTの包囲を完成した。エターナル以外のZAFTは全て破壊される。ラクスがエターナルで何か騒いでるが、デスティニーが撃墜されてからZAFTは統制を失った。そこからは一方的な殺戮だ。この戦況は多角度から映像に収められた。

 

エターナルはバーニアと全武装を破壊され、拿捕される。ステラがロイに通信し、アプリリウスへ向かってる最中のロイは後方待機していた歩兵制圧部隊を使う。そのまま全市のファーストコロニーが占拠され、プラントは完全に制圧される。

 

 


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