チートと転生、あとガンダム   作:ロイ

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皆さん冷めてます

DSSDの攻略は予想通り簡単だった。最初にアポロンAのプロパルションビームをメシアで防いだのが決定的だった。一突きでZAFTは崩れ、プラント方面に逃げ出す船が続出する。連合艦隊はそれを無視して残って抵抗する優秀な軍人を先に攻撃する。イザークは即座に撤退命令を下し、ジュール隊が殿に残る。しかし連合艦隊は撤退する艦隊やジュール隊よりもトロヤステーションへの攻撃を重視している。崩壊するトロヤステーションはZAFTに嘗てのユニウスセブンを思い出させ、逃げる将兵に更なるトラウマを刻む。最終的にトロヤステーション、Bリング、アポロンAなどのDSSDの施設は全て藻屑になった。これでZAFTは全ての要塞を失い、再建も不可能になる。殿のジュール隊はイザーク・ジュール、ディアッカ・エルスマン、シホ・ハーネンフースがインパルス系3機と共に鹵獲される。スターゲイザーはどっかで撃墜された。

 

SIDE イザーク

 

俺は、また油断したというのか。せめてアポロンAは通用すると思ったのに、奴ら防ぎやがった!議長は此処での決戦を望まない事は分かっていたがせめて防衛兵器を少しでも回してくれたら時間ぐらい稼げたかも知れない。くっプラントはこのまま終わるのか?

 

SIDE OUT

 

SIDE ラクス

 

まさか時間稼ぎさえ出来ないとは。アスランの戦友は無能ですね。しかし連合艦隊が一時撤退してくれたのは幸運でした。これでプラントの防衛を完璧に出来ますわ。そう言えばアスランとカガリさんが行方不明でした。大丈夫でしょう、イージスの自爆でも大丈夫だったんですから。

 

SIDE OUT

 

アスランとカガリは普通に爆発に巻き込まれて死んでます。

 

DSSDの陥落後、サハクは強引な交渉を始める。プラント制圧作戦はネオ・オーブのみで実行する、更に歩兵の直接制圧以外はサハクの私兵が担当すると言う。ネオ・オーブ大統領はロイから戦略を聞かされ、これに同意するがPU構成国は不満がある。苦労して艦隊を宇宙に運んだのにこれだけの活躍では戦後の発言力に響くと考えた。これに対し、ネオ・オーブはスカンジナビア王国と赤道連合の宇宙拠点の建設に協力すると言って宥めた。ロイは各国大使に「ぶっちゃけ邪魔、巻き込まれたくなければ後ろで待機してろ(意訳)」といって帰ってもらった。サハクの意見は通った。その代わり直接制圧部隊は三国混合となる。

 

ロイはソロモンを月−プラント航路に置き、プラントとコペルニクスの貿易を完全に止める。更に逆方向にピースミリオンを配置して逃げ道を閉じる。そのままジブラルタルが陥落するまで待つ。ネオ・オーブからの食料密輸はこれで更なる利益を出す。

 

ロイはスカンジナビア王国にこれが最後のチャンスと言ってジブラルタルの攻撃を促した。スカンジナビア王国と連合は一時的に協力しジブラルタルに容赦なく爆撃する。結果、ジブラルタルのZAFTは直ぐに本国に撤退する。

 

ZAFTは終結し、一息ついた頃。ロイはプラント制圧作戦を発動する。まず、食料密輸を止める。そしてマスドライバーシップを使い、超遠距離からプラントに向けて大量の隕石を発射する。ロイは防衛戦準備が出来てるプラント本国で戦闘するつもりはない、このまま炙り出すつもりだ。

 

ネオ・オーブはプラントのメディアを一時的にジャックし、プラント制圧を宣言する。更に攻撃目標を発表、その中にはマイウス市とユニウス市、兵器設計局、造船所などがあった。ロイは最終的にはプラントのコロニーも攻撃するつもりだ。

 

プロパガンダと食料問題でプラントは過去最大の混乱が起こった。攻撃目標付近の住民は直ぐに逃げ始める。戦争は終わったんじゃなかったのかと問い合わせる人間が多くなり、生産が完全に止まる。ラクスは直ぐに演説し、「一団となって困難に立ち向かいましょう」と言って宥める。更に「騙すつもりはありませんでした」とか「全ては平和のためです」とか「我々は必ず勝利します」とか色々言って引き込む。これだけは得意のラクスは見事混乱を解決し、国民を一致団結させた。彼らはラクスの言う事を信じた。既に詰んでる事を知らずに。

 

ラクスはこの結果に満足し、敵について考えを巡らせる。このまま隕石の相手をしても埒があかないと考え、ついに全戦力をもって出撃する。本国には防衛兵器以外の戦力は一切無くなった。そしてアーモリー市の残骸も運ぶ。

 

SIDE ロイ

 

アーモリー市の残骸って考えてることがバレバレだぞ。

まあいい、こちらもソロモンをプラントに近づけよう。交戦位置はプラントの防衛兵器が使えなく、アマツがプラントコロニーへ飛んでいける場所が望ましい。少しずつ押していく必要があるな。

 

「ステラ、私たちの任務はコロニーの攻撃だ」

「うん」

「採光ミラーなどのインフラを優先的に攻撃して。ただし崩壊させたら駄目」

「分かった」

「最後の仕上げは私がやるからできるだけ離れてね」

「一人で大丈夫?」

「大丈夫」

微笑んで安心させる。

あ、撫でられた。むう、ナノマシンの調整がまだなんだがな。

 

SIDE OUT

 

 


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