チートと転生、あとガンダム   作:ロイ

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終わりはいつも呆気無い

SIDE ミナ

 

時間か。

「敵が射程内に入るまで後10分です!」

「レイ、準備はどうだ?」

『ステルスは完璧です』

「敵が来たら直ぐに推進システムを狙え」

『了解』

「我らは同時にハイパージャマーを解除し、出撃する。シンはインフィニット・ジャスティスの相手を、劾は周りの雑魚を倒せ。レイもアークエンジェルの足を潰したら雑魚相手だ。他は私が対処する」

『『了解』』

これで充分だろう。私も準備するか。

 

SIDE OUT

 

シンはルナマリアを説得出来なかった。家族がプラントに居るので中々頑固だ。こうして見るとメイリンはやっぱりアグレッシブだ。ルナマリアはただの捕虜として扱う事になる。

 

アークエンジェルにて。

「もうすぐ基地だ。アスラン、準備をしてくれ」

『もう出来てる』

「いつも通り中央突破だ」

『…ああ』

少しは作戦を考えて欲しいアスランだった。

 

突然、スラスターが爆発した。

「!何が起きた!?」

「突然爆発しました!っ!敵MS発見!七時方向です!」

レイがレーザーでスラスターを破壊したのだ。

「緊急着陸だ!それとMSを出撃させろ!」

 

レイはそのまま周りのアフリカ共同体の軍へ攻撃する。同時にウイングガンダムゼロカスタム、アマテラス、ハウメア発進。ハウメアもアフリカ共同体の軍の方へ向かう。ウイングガンダムゼロカスタムとアマテラスはアークエンジェル組を攻撃する。インフィニット・ジャスティスとデスティニーインパルス*2は発射口を破壊して出てくる。レイと劾が向こうで愉快してる頃、シンとアスランが戦っていた。連日の戦闘でアスランは疲れているので普通にシンが押している。一方、アークエンジェル+デスティニーインパルス*2は非残だ。ファンネルは飛ばせないがビームは出せるので翼から次々とビームを放つ。空から地上のアークエンジェルを撃つ姿は正に天使が裁きを下しているようだ。するとデスティニーインパルス*2はそれに逆らう罪人で近づくことも出来ない。残念ながらインフィニット・ジャスティスは光圧推進システムを使っていないのでアマテラスの敵にはなりえない。それは最初に左腕を失った、次に左足。そこ迄来ると三機目のデスティニーインパルスが現れる。一般回線で「アスラン!」と叫んで突っ込んでくるのはカガリだった。しかしアスランに取ってはただの足手まといだ。シンはアスランの相手をしている片手間でカガリを攻撃する。コーディネーター用OSを上手く扱えないカガリはただの的だ。5分、たったそれだけでアフリカ共同体の軍は敗退し、アークエンジェルはその全機能を止めた。抵抗するのも残りはカガリとアスランだけ、それもシン一人に押されている。ミナが降伏勧告を始める。カガリは怒鳴り返し、迂闊にも敵から目を逸らした。回避が疎かになり、エンジンがビームに貫かれる。ピンク色の煙と共にカガリ・ユラ・アスハこの世から消え去った。アスランが種割れしたがぼろぼろのインフィニット・ジャスティスでは何も出来ない。無数のビームを受けて爆発した。アークエンジェルクルーは鹵獲され、大天使は消し去られた。

 

 

 

SIDE ネオ

 

おいおいマジかよ。10分経たずにあのアークエンジェルを落としたのか。ネオ・オーブの新型MSは化物か?

 

しかし、アークエンジェル。なんか腑に落ちない。俺はあの艦に乗った事があるのか?

 

SIDE OUT

 

アークエンジェル組が壊滅したのでラー・カイラムはまた宇宙に上がる。次はDSSDの攻略だ。

 

 

プラントでは更なる混乱が起こる。ラクス・クラインは自分のやり方に反発する者を問答無用で異動させた。一番異常なのは国防委員長でありながらDSSDに派遣されたイザーク・ジュールだ。ネオ・オーブの実力をよく知る者ほど本国から遠ざけられる。最終的に本国ではネオ・オーブを侮る者ばかり残ってしまった。

 

大洋州連合はついにカーペンタリアからZAFTをたたき出した。物資が滞りぎみなZAFTは持久戦に耐えられなかった。しかし、ジブラルタルの支援もあって残存戦力はジブラルタルに集まる。だがジブラルタルの物資も充分ではない。ここで連合がヘブンズベースの再建を開始し、ついでにジブラルタルに戦略爆撃を実行する。出撃したい司令官だが今は物資が足りなく、占領地に割ける戦力もない。我慢するしかなかった。

 

ネオ・オーブでは軍にいる二名のニュータイプが大々的に宣伝された。勿論彼らの了承を貰っての事だ。軍のエースでニュータイプなので、英雄に祀り上げるには丁度いい。具体的なニュータイプを見た国民は全てに疑いをなくした。また、PU構成国と連合は公式に新しい進化の方向を認め、それに協力したいと申し出る。ネオ・オーブはこの申し出を断った。協力させると高確率で実験体を要求もしくは攫うからだ。ネオ・オーブは全ての知識がロイの頭の中にあるので実質的に実験は必要ない。対外的に実験と言う過程が必要なので、終戦後に二人のエースには簡単な人道的な実験が幾つかある。

 

残りの国はプラント以外が未だ意見を保留している。プラントはこの件を無視した。

 


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