チートと転生、あとガンダム   作:ロイ

42 / 50
やっぱり人材って重要だ

帰ったZAFT軍を待ってたのは政変だった。クライン派がナイトメアでアプリリウスを制圧、ラクス・クラインが演説。とにかく力強い指導者が欲しかった民衆はこれを支持した。軍は反発する者もいたがイザーク・ジュールを筆頭に支持する者も居る。反対派は中心人物が居なかったのですぐに瓦解した。これで歌手による政治が始まる。

 

大洋州連邦はZAFTの敗退ぶりを見てPUに接近し始めた。しかし親プラントの政治家が多い大洋州連邦にPUは利益を見出せず、加盟させるつもりはない。直接戦争した訳ではないので希望はあるとみた上層部はプラントに非協力的になっていく。

 

ラクス・クラインは戦争終結を宣言、プラント市民は喜んだ。なお、この宣言は一方的であり、PUと連合は認めていない。PUと連合の否定の発表はプラントで規制され、市民に届かなかった。しかし、今のPUにプラント侵攻の意志はない。シロウトに政治させたほうが後々利益がでるからだ。

 

ネオ・オーブは公約通り、ジェネシスαのγ線発射部を解体した。それに伴い、名前をジャンクαに変えた。

 

数多の戦争で難民、脱走兵が増えた。放棄した兵器、横流しされた兵器が彼らの手に渡り、海賊となる者が多く、貿易の邪魔に成る。それを解決するためにサハクで傭兵会社を設立、メガフロートとジャンクαを拠点に民間輸送船の護衛を開始する。

 

ラクス・クラインの政治感覚の無さに絶望したデュランダルはロイの取引に応じた。デュランダルは名前を替え、サハクに雇われる。サハクはメサイアから得たデータで遺伝子を分析し個人の適正を探し出す企業を設立。デュランダルは技術部を統括する。タリアと結婚しウナトのお隣さんになった。レイはロイが手を合わせて触っただけで治った。タリアとデュランダルはこれを見てロイに逆らうまいと心に決めた。タリアは息子を秘密裏に呼んで、四人で暮らしている。レイはシンと共にミナ直属になり、タリアは主婦になった。

 

デュランダルとロイは月にミーアを迎えに行った。デュランダルはラクスらより対処する物が多すぎて暗殺とかは無かった。ミーアはネオ・オーブへ行き、自身の行いを公表する。ネオ・オーブ国民は彼女を高く評価した。自身を偽ってまでプラント市民の支えとなり、市民の暴走を止めた功労者と言うのが印象だ。実際、行動だけ見ればそうなる。ラクスではなく彼女自身が認められた事により、ラクスへの執着とアスランへの好感が無くなった。彼女はミーア・キャンベルの名でネオ・オーブでデビューする。ちなみに住居はデュランダルの隣。

 

旧オーブ市では情勢が安定したので選挙が行われた。ユウナは参加せず、首都で議員となる。セイラン邸に着いたユウナは付近住民を見て引きつった。サハク邸がセイラン邸

の隣にあるので、世界征服出来そうな面子だった。後ユウナとミーアがくっついた。結構いいカップルだと思う。

 

SIDE ロイ

 

いつかは出てくるとは思っていたがここまで早いとはな……

前の戦闘で明らかに可笑しい動きをするVF25を二つ見つけた。後ろに撃って命中させたり、敵の躱す方向に向けて発砲したり。覚醒したニュータイプだろう。報告は軍や政府上層部が既に見た。かなり慌ててるな。それも仕方ないか、確認できた最初のニュータイプだからな。

 

しかしコイツらどうする?他国には喉から手が出る程欲しい実験材料だ。大々的に公表して守るか、情報を隠蔽か改竄した守るか。奴ら自身の考えを聞いてみるか。

 

ニュータイプは出てきたことで人種革命も本格的に始めないと。また仕事が増えるのかよ。

 

SIDE OUT

 

情勢が少し安定したと思ったら、アフリカ共同体と南アフリカ統一機構がまた戦争始めた。長年の恨みは簡単に消えはしない。南アフリカ統一機構は連合に所属しているが、この状況ではプラント理事国は支援する気はない。そしてアフリカ共同体は「世界安全保障条約」締結国だ。政治的に支援は微妙に出しにくい。

 

汎ムスリム会議と南アメリカ合衆国が「世界安全保障条約」の解除を始めた。南アメリカ合衆国は連合脱退も視野に入れている。南アメリカ合衆国は半ば強制的に連合加盟させられた国だ。連合加盟国のくせに反連合感情が高いときてる。この行動は順当だった。汎ムスリム会議はこれを機に完全なる中立に戻ろうとしている。

 

 

プラントの食糧事情はヤバイ。ヤキン・ドゥーエ戦役で食糧問題を発見したデュランダルはネオ・オーブとの戦争の可能性を考慮して大量の食料を貯めた。ネオ・オーブとの戦争が始まるとともにネオ。オーブからの輸出が止まったがこの備蓄のお陰でしばらくは食料価額は安定している。しかし今回の終戦はラクスが一方的に宣言しただけなのでネオ・オーブは認めていない。ネオ・オーブからの食料輸入が出来無くなって、更にネオ・オーブに頭を下げたくないラクスは大洋州連邦に更なる輸出を求めるが拒否された。大洋州連邦の食糧事情もそう楽観的ではない、そしてPUに加盟したい大洋州連邦のプラントへ支援が消極的になる。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。