チートと転生、あとガンダム   作:ロイ

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どこのGだコイツら

SIDE ロイ

 

まあ、これで終わってくれる程デュランダルは甘くないにだろう。

「姉さん、例の攻撃プランは?」

『先程承認された』

「分かった、直ぐ実行する」

『本当に必要なのか?』

「報復は必要だよ、国民を納得させるためにも」

『そうか』

「では」

 

デュランダルは他の場所から中継ステーションを持ってくるはずだ。その前にこちらも攻撃する。

「ジェネシスαを起動せよ」

「了解」

今回も容赦はしない。

「目標はアーモリー市コロニーだ」

「了解」

 

レクイエムの攻撃でアーモリー市コロニーの市民は全員撤退している。人を殺さないからウチの穏健派もこの攻撃に賛同したんだろう。

 

SIDE OUT

 

SIDE デュランダル

 

あの光は!ジェネシスだと!

「議長、アーモリー市が全壊しました。復興は不可能です」

狙いが首都ではないのがせめてもの救いだ。あれを接収したのは知っていたが、まさか使えるようにしていたとは。ネオ・オーブは世論を敵に回してでもあれを作る必要はないはず、読まれていたのか。これは警告だろう、次にコロニーを狙えば今度は住民がいるコロニーを撃つというわけか。どうする、あれを撃つか?しかし中継ステーションを引っ張って来るまで待ってくれるとは限らない。

くっ、主導権を握られたか。

 

SIDE OUT

 

レクイエムの攻撃はネオ・オーブ国民を激怒させたがシェネシスαの攻撃で怒りは収まったようだ。しかし強すぎるシェネシスαを恐れる国民も居る。政府はレクイエムが壊れればシェネシスαの攻撃能力を放棄すると宣言し。同時に軍では月攻略プランが発動された。月のレクイエムを破壊し、シェネシスαを無力化する事で平和を望むとアピールする訳だ。参加するのは主にネオ・オーブ国軍で、ソロモンからはピースミリオンが出撃する。全てが計画通りなので、準備も速い。

 

SIDE ラクス

 

デュランダル議長は首都を狙いましたか。ネオ・オーブの方も危険ですがまずはあちらを何とかしなければなりません。放棄宣言をしたのならば実行に移すでしょう、彼らも政権を失いたくはないでしょうし。直ぐに行かねばなりませんね。

 

SIDE OUT

 

その後28機のMSで月に向かったが、ネオ・ジェネシスを使われて、交戦する間もなく逃げ帰ってきました。損害はドム6機。

 

SIDE ラクス

 

まさかもう一つ戦略兵器があったとは、不覚です。

 

SIDE OUT

 

そして横流し金がまた増え、プラントの回復が遅れる。

 

 

 

SIDE ネオ・オーブ軍

 

「なんかアークエンジェルが月に攻撃したが一瞬で帰ったらしいぞ」

「は?そんなに戦力ねえだろ」

「ドム27機にフリーダムの後継機が1機だとさ」

「ドムってZAFTのコンペに負けた奴?」

「少しは改造したらしいな、ザクよりは良い性能持ってる」

「しかし28機ってアホか?」

「アホだな」

「というかこんな話してていいのか?一応月に進行中だろ?」

「いやあれ見てると負ける気がしなくて」

「ピースミリオンか?」

「ああ、ゴンドワナ級なんて目じゃないだろ」

「確かに」

「その上武装も可笑しい」

「なんで知ってるんだお前?」

「諜報部に知り合いがいてね。機密じゃないが公開もされてない情報だ」

「で、武装は?」

「上下両面にびっしりとビーム砲が貼りつけてあるらしい」

「ゑ?」

「その上前面が一列の陽電子砲だそうだ」

「おい」

「更に1200の機動兵器まであるらしい」

「俺らいるのか?」

「……流石にダイダロス、メサイア、ゴンドワナの同時相手は無理なんじゃないか?」

「出来るんじゃね?」

「実は俺もそう思う」

 

SIDE OUT

 

ピースミリオンの存在はネオ・オーブ軍に安堵を齎した。要塞くらいでかい戦艦をあのロイ・サハクが指揮しているとなるとZAFTに同情したくなる。ZAFTは戦力を三つに分けた。本国からの援軍でゴンドワナ級を中心とした艦隊、メサイアとその駐留艦隊、その他のレクイエムに居る艦隊。ロイはピースミリオンでゴンドワナの艦隊を叩きに行く、ミナはラー・カイラムでメサイア攻略、ギナは二番艦でダイダロス攻略だ。更にステラはミナの援護のため後方で準備している。中継ステーションがまだ届いてないレクイエムは使えない。

 

だれもが開戦を予感している時、回復したアークエンジェルがまた来た。戦場は「何しに来たんだお前ら?」的な雰囲気だ。

 

『これ以上の戦闘は無意味です、直ちに戦闘を中止しなさい』

ラクス・クラインが一般回線で通信する。ロイとデュランダルは崩れた。二人はラクスらによってSAN値がどんどん削られていく。しかしそれでも持ち直して二人は言う。

『『国民を守るために此処では引くことは出来ない』』

これが合図となり戦闘が開始する。アークエンジェル組は一番無防備に見えるピースミリオンに向かう。

 

 

SIDE アスラン

 

何故議長は同盟を組んでいた連合を撃つんだ?これで戦争は終わると思ったのに。やはり議長も……

 

キラ達も頑張っているのに俺は何をしているんだ。しかし、ネオ・オーブを撃退出来れば戦いは確実になくなる。キラもあの巨大戦艦の相手をしに向かった、俺も頑張らないと。

 

SIDE OUT

 

発進したアスランは突っ込みどころ満載な理論を展開していた。

 


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