チートと転生、あとガンダム   作:ロイ

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三人目の犠牲者............か?

この戦いでの収穫は多かった。まずフリーダム、元ZAFT最新鋭MSは貴重だ。フリーダムはアカツキと共にコロニーのC.B本社へ送り、最高の改造を依頼した。技術部は狂喜した。C.Bではワンオフ機を造った事が無いのだ。今ある専用機は全てロイがソロモンで作ったものでありC.Bは特機製造のチャンスが無かった。それに量産を考えて最新技術や優秀なネオ・オーブ諜報部から得た他勢力の最新技術も使い道がなかった。今回は改造とは言え外見さえ変え過ぎなければ良いと言われ、更にコストは考えなくてもいいとロイ・サハクが指示した。これでチート無しの世界最強機が誕生するであろう。

 

サーペントテールは戦闘前で降伏したので傭兵である事も考えて開放した。彼らの証言と提供された証拠でジャンク屋連合を撃つ名分も出来た。その後ロイに「サハクに雇われない?」と言われ、叢雲劾、風花・アジャー、リード・ウェラーの三人で交渉に挑む。二時間後、何故かサーペントテール全員がネオ・オーブ軍に入ることを了承していた。何があったんだろう?意外と待遇もいいので誰も後悔はしなかったが。詳しくは叢雲劾−ミナ直属、イライジャ・キール−旧オーブ市防衛隊、ロレッタ・アジャー−旧オーブ市参謀部、風花・アジャー−旧オーブ市小学校、リード・ウェラー−旧オーブ市諜報部。

 

SIDE ジブリール

 

なにやっとんじゃあの坊主がぁぁぁ!!!

ちょっと戦力有るからって調子に乗り過ぎじゃボケェ!!なにが「容赦しない」だ。サハクが容赦しなかったら連合がねーよ。

 

そもそもあのボケを外交官にしたのが失敗だった。だれだよ推薦したの?取り敢えずクビにしないと。あいつ軍の事分からんのにやたら軍事力確保がうまい。これはロゴスでも庇い切れんぞ、どうやって機嫌を取るつもりだ。幸い正規軍が攻撃した訳ではないので連合には抗議に留まっている,だが処理を間違えれば滅びへ一直線だ。しかもあのサーペントテールを吸収したとか、恐るべしロイ・サハク。

 

む?なんだこの映像は?

『ジブリール様、アメノミハシラがジャンク屋連合の侵攻を受けたようです』

え?マジ?またあの洗脳師?つかこれリアルタイム映像?

まてまてまてまて超待ってぇぇぇぇぇ

地上だけでもえらい大変なのに宇宙でも侵攻するなYO!!!

だからまてまてまてノーーーーーーーー!

………………

……………

………

……

 

はは、やっちまったよ。抗議されてるのにやっちゃったZE。

マジどうしよう。

 

『あ〜ジブリール、大丈夫か?』

「ロイか、ついに連合を滅ぼすのか?」

『いやいや落ち着けジブリール、こっちに損害はないんだ、落しどころは見つけられる』

「大統領は納得するのか?」

『実情知ってるから大丈夫だ』

「そうか、今度はどれくらい支払えばいい?」

『今回は使った軍費だけでいい、死傷者も居ないしな』

「は?」

確かにネオ・オーブ宇宙軍は圧倒だったな、VF17売ってくれないかな。

『その代わり幾つか条件がある、大統領も了承済みだ』

「なんだ?」

こっちの方がヤバイ気がする。

『まずは謝罪だ、公開でな』

それは当然だな。

『次に宣伝だ。マルキオ導師とカガリ・ユラ・アスハは戦争に中立国を巻き込もうとした、と。』

行動を見ればそうとも取れるな。

『そしてそれを理由にアークエンジェルとカガリ・ユラ・アスハの指名手配だ』

怖っ!とことん潰す気だこいつ。

『それとこれを少し色を付けて買ってくれ』

MVF-M12A オオツキガタ、性能は悪くないな。

「どれくらい有るんだ?」

『45機だ』

「いいだろう」

『それとジャンク屋連合潰すので利権者どもを黙らせろ』

「今回の件で自ずと黙るだろう」

『最後に東アジア共和国と南アメリカ合衆国の利権の一部をよこせ』

む、これが本命か。

「……いいだろう。具体的な内容はネオ・オーブ政府と交渉する、でいいか?」

『問題ない』

これで済むなら御の字だ。

「感謝するぞ」

『なに、これが国に取って一番利益があるからにすぎない』

「くくく、そうか、相変わらず食えない奴だ」

『じゃあな。死ぬなよ、ジブリール』

 

はあ〜、助かった。

あいつに裏が無い訳がない、恐らく今連合に負けられたら困るんだろう。

どうもあいつの掌の上で踊ってるような気がする。……仕事するか。

 

SIDE OUT

 

コロニーの生産力を使い、旧オーブ市は迅速に防衛兵器を配置した。水中用MSは生産がようやく始まった。ソロモンなしでは流石に同時生産は無理だった。C.Bの特機の方はまだ時間がかかるようだ。だがこの件で活発になったマッド達がとんでも無い物を作り出した。水中でのコロイド粒子操作技術が完成してしまい、水中ミラージュコロイドが出来てしまった。マッド共はズゴックを簡易化し隠密性を強化した改造タイプを作り出した。つまりどう見てもアッガイとしか見えないMSが出来てしまった、なんとなくロイは強引にこれの名前をアッガイに変えた。水中ミラージュコロイド搭載すると隠密性がすごい、バッテリーを使えば音も小さい、更にアクティブステルス付けたら連合とプラントにはどうしようもないだろう。これにスカンジナビア王国と赤道連合が飛びついた。ロイはマッド達にボーナスと更なる予算を渡した、国益に合うならこれくらい問題ない。ちなみにPUではC.B産のミラージュコロイドに対応したセンサーが使われてる。何故か連合とプラントでは開発していない。

 

先の戦争の精神感応は各国を震撼させたが、各国政府は正式発表があるまでは判断を保留すると決めた。しかし民間ではすでに真実だと受け入れられている。サハクの支持者はまだ増える。

 

 

事態が安定したのでロイはギナと劾をコロニーに行かせた。ギナは総司令部での仕事があるし、二機の内一機を劾の専用機に調整する為、劾はC.Bに出向した。後の事を考えて、ジャンク屋連合はまだ潰していない。

 

マリア・スカンジナビアが旧オーブ市に来た。ロイはこれ幸いと秘書をやってもらった。武のステラと文のマリアはロイの大きな助けとなる。

 

旧オーブ市は安定し、今度は西ユーラシアで政変が起こった。世界は更に混乱していく。

 

 

 

 

 


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