SIDE ロイ
やれやれ、やっと家に帰れたのに仕事とは。しかも結構溜まってるし。
「世界安全保障条約」の締結。これで世界は三色になった。スカンジナビア王国と赤道連合とは早く正式な同盟を結ぼう、どうせ開戦も時間の問題だし。
ロゴスが開戦を決定。これは今更だな、今度こそプラントを取り戻したいのだろう。
カガリ・ユラ・アスハとユウナ・ロマ・セイランが結婚を発表。ロゴスから援助を得るために「世界安全保障条約」を締結したのにまだ足りないか、経済ってのは機嫌を損ねると怖い。しかしユウナも災難だな、あの暴走娘と結婚するとは。でもあれってアークエンジェル組にぶち壊されるんだよな……詰んだな。
デュランダルが世界に向けて演説、地球への援助を開始する。だが援助は被害に比べると雀の涙でしかない。
ネオ・オーブが地上への援助を増加。「ユニウスセブンの落下はプラントの軍人及び兵器の管理に問題があるのが原因である」と発表した。確かに全責任を負う必要はないが、主原因はZAFTの管理不備なのでその分の責任は負うべきだ。
ジャンク屋連合が軍備増強、マルキオ導師が演説。SEEDを持つ人間による人類の革新を提唱、か。完全にネオ・オーブに喧嘩売ってるなこれは、間違いなくその内攻めて来るだろう、恐らくアークエンジェルとエターナルと共に。ジャンク屋連合の軍事力は脅威でもないが、警戒だけはしておこう。
そろそろ生物技術系の会社をつくるか。今後はイノベイター化、新人類研究などやることが多い上に、大量のナチュラルをイノベイター化させる事も必要だろう、それには会社が必要だ。最終的にはコーディネーター、イノベイター、ニュータイプの数が同じくらいが好ましい。ま、それは数十年後の話だ。
シン・アスカの除隊申請書は提出されたが未だ承認されていない、担当の管理人が事故で重症なため後任の引き継ぎに時間がかかるそうだ。それでも一人だけなら直ぐに処理できるがシン以外にも除隊申請者がいる、つまり順番待ちの状態だ。うお!担当者を事故らせたのか、どんだけ必死なんだデュランダル。だが時間稼ぎのつもりか?ここまでならセーフだが時間がかかり過ぎると抗議するか、食料輸送停止と共に。あっ、これZAFTに流そう。
ソロモンの最終改造を開始させよう。CCを増加、ボソンジャンプシステム改造、最悪の場合異世界へ転移する。ソロモンの戦艦(プトレマイオス)を強化しグラビティブラストを装備、ツインGNドライブも装備し単独戦闘可能にする。トーラスと二小隊を強化。準備し過ぎることはないからな。
後は、ロゴスと繋ぎを付ける事だ。
SIDE OUT
ブレイク・ザ・ワールド(ユニウスセブン落下事件)とコーディネーターによる世界同時多発テロで反コーディネーター感情が上昇した所で地球連合はプラントがへ宣戦布告。それに伴いネオ・オーブ、スカンジナビア王国、赤道連合によって構成されたPU(Peace Union)が設立された。これにより世界は三つの大勢力が出来た。ネオ・オーブを盟主としたPU、プラントと大洋州連合の同盟、「世界安全保障条約」を締結した国家群の三つであり、ソロモンとサハク専用機を除けば軍事力は同じくらいだ。
戦争の早期終結のため連合はクルセイダースによる核攻撃を実施したが、ニュートロンスタンピーダーを展開したZAFTに阻止される。
プラントが積極的自衛権の行使を決定、降下作戦「オペレーション・スピア・オブ・トワイライト」を発動。
カガリ・ユラ・アスハとユウナ・ロマ・セイランの結婚式で新婦がフリーダムにより拉致された。オーブはフリーダム及びアークエンジェルを世界範囲で指名手配、「最悪のテロリスト」と評価した。この事件によりオーブ政府の権威が著しく損なわれ経済崩壊の開始に繋がった。
シンを除くアスカ一家が先にネオ・オーブへ移民、両親はC.Bへ入社。
アスラン・ザラがZAFTに復帰、ミネルバと共に行動する。ZAFTの連合軍攻略は順調、シン・アスカが乗るインパルスがガイアを撃破。
アークエンジェルが戦場へ武力介入。両陣営損害が多数発生。
SIDE ウナト
私は何と言う勘違いをしていたんだ、カガリはオーブを滅ぼす為に帰ってきたのか!ユウナには悪いことをした。不本意な相手なのに笑顔で式に出てくれた。しかしあのガキはオーブよりも自分の感情を優先しただと!巫山戯るな!いつもオーブの理念と言いながら肝心な時は逃げるとは、ノーブレスオブリージュを知らんのか!?
最早オーブは駄目だ、ロゴスの支援でも立て直すのは不可能。だが、国民を救う方法はまだ有る。禁じ手で、幾度も検討したが、アスハを信じて実行しなかった。それがこの様とはな、私の人を見る目も衰えたものだ。さて、これが最後の仕事になるかもしれん。ユウナは巻き込めんな、私一人で全てを背負うことにしよう。
SIDE OUT
オーブで大規模な掃除が始まった。対象は主に氏族、特にアスハを信奉する者、選民思想が強い者は徹底的に排除された。ウナトが警察、諜報機関、軍を使って過半数の氏族を国外追放した。これにユウナが諌めようとしたが面会拒絶された。この事実はオーブ諜報機関が全力をもって隠蔽している、その努力のお陰でしばらくの間はサハクさえも隠し通せた。情報隠蔽が限界に来たとき、ウナトは全世界に対し最後の宣言をする。
「我が国オーブは、ネオ・オーブの管理下に入る事を宣言する!」
ウナト・エマ・セイランの政治生命が此処で終わった。