チートと転生、あとガンダム   作:ロイ

28 / 50
一人目の犠牲者

ユニウスセブンの落下は災害こそ起きなかったが被害はあった。史実と比べると欠片は小さかったがその代わり数が多く、被害範囲が広い。各国の重要人物は全員避難したので混乱による二次災害はない。ただ、パルテノンとホワイトハウスがぶっ飛んだ。戦闘映像はスカンジナビア王国から公表された、そしてネオ・オーブはテロリストがZAFT脱走兵との情報を公開した。各国は史実に比べ随分と余裕がある、それ故に元気があって反ZAFT機運は高い。映像と情報を統合するとこういう結論が出る。ZAFT脱走兵がテロを起こす->ZAFTが対処するも失敗->ネオ・オーブ軍が対処->成功する所でZAFTが邪魔した->被害発生。各国はネオ・オーブMSの性能に驚愕すると同時にZAFTに怒りを感じていた。軍の管理もできず、対処の邪魔をするZAFT軍はかなり嫌われた。デュランダルは直ぐに演説と支援を開始したが、地球全土の被害に対しての支援としては余りにも少なすぎた。

 

ロイはスカンジナビア王国方面へ降下、道中できるだけの欠片を破壊し、摩擦熱で消滅させる。着いた時には、確認よりも先に感謝された。アマツとロイのお陰でスカンジナビア王国の被害は極僅かに留まった。ロイは手厚く饗され、マリアとも直接会った事で気分はいい。王はスカンジナビア王国国民のロイを称える反応を見てマリアとの婚約を大々的に発表する。元々は適齢になるまで宣伝するつもりは無かったらしい。なお、ロイは翌日にスカンジナビア王国からブースターを貰い、ラー・カイラムに帰って、そのまま帰国する。

 

 

SIDE デュランダル

 

ど〜すんだよこれぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 

折角あいつらを支援して連合の力を削ごうとしたのに、何故すべてがこうも裏目にでる!?紳士的挨拶も効果が無かったし。やはりあれか?あれが駄目だったのか?出番を取るためにミネルバを突っ込ませたのが駄目だったのか?しかしネオ・オーブも相変わらずやるな、奴らがZAFT脱走兵の証拠を見つけるなんて。あれ?まさか私が支援した証拠も?バレてないよね?……………………………………….

 

あれは置いとこう。問題はこれだ、そう、シン・アスカの除隊申請、ZAFTレッドの除隊申請なんて笑えねーよ。あいつSEEDもってんだぞ、渡せるかゴラァ!なになに、除隊理由はネオ・オーブに行くため。……………………………………….あのガキかあぁぁぁぁぁ!?そういえば全部ネオ・オーブのせいじゃん。こうなったらミーアを使って反ネオ・オーブを……プラントが滅びる構図しか見えない。どうするどうする、シンが居なかったらて敵エースをどうすればいい?レイ一人じゃあ駄目だ。そうだ、私自ら乗っ………………………落ち着こう。

 

SIDE OUT

 

SIDE ジブリール

 

どんだけ都合がいいんだ?

反ZAFT機運は高い、ユニウスセブンの被害も小さい、ホワイトハウスの件で政治家も怒ってる。運が向いてきたか?これで開戦は問題ないだろう。ただ、ネオ・オーブだけは刺激しないよう気をつけないとな。食料支援もあるし戦争で勝てるはずがない。アズラエルめ、貴様が侵攻したせいで連合各国の支援が少ないではないか。ロゴスの爺達にも注意しておかねば。

 

しかしZAFT脱走兵によるテロ、そして最後の妨害、デュランダルが裏で指示したのか?ありえる、少し調べてみるか。

 

取り敢えず、クルセイダースの出撃を…..

 

SIDE OUT

 

SIDE スカンジナビア王

 

ロイ・サハクが来た。あいつも過激な人生を送ってるな。実際会った感じはかなりいい、何この完璧人間って感じだ。それは置いといて、あ奴が我が国に向かう欠片を攻撃したお陰で被害が少ない、今は赤道連合へ色々支援している。英雄と見られるのも無理はないな、実際あ奴は排除した欠片の数は数えきれんかった。じゃがこれで戦争は始まるじゃろうな、そしてスカンジナビア王国、赤道連合、ネオ・オーブで同盟が結ばれる。何と言う安心感じゃ、サハクのお陰で我が国の成長は著しい、赤道連合もだ、今度の戦争で我らの同盟は経済で地球連合を超えるだろう。クックック、笑いが止まらんわい。

 

 

それとアークエンジェルがイキナリ協力を申し込んできたが、協力する訳ないだろう。何考えてるんじゃ、あいつらは?

 

SIDE OUT

 

SIDE ユウナ

 

ユニウスセブン事件でのオーブの被害はそこまで大きくない、だが軍事的にも経済的にも「世界安全保障条約」は締結するしかない。ギリギリだった経済が混乱で崩壊へ向かっている、これもカガリが空母を建造するとか言うからだ。確かにサハクの戦い方を見て海で敵を殲滅するというやり方には賛成だ、しかし空母をどう使う?あのバカはMSを運んでより遠い海で殲滅と言ったが、そんな所では島に配備された防衛兵器が使えなくなる。カガリだけなら何とか止められたが武官どもが経済考えないで賛成しやがった。思えばあれがオーブ経済にトドメを刺したんだろうな。

 

しかしだ、その混乱を沈める為にさっさと結婚しろだと!?あのカガリと!?わかるよ、わかるけどさ、これで人生の墓場に入ると思うとね、ほんと泣きたくなるよ。ううっ、せめて国民の前では笑顔でいよう。

 

SIDE OUT

 

SIDE マリア

 

ロイ様が突然やって来ました。

まるで白馬の王子様が悪魔に乗って来たようだったわ。しかしそのギャップがイイ。あの柔らかな物腰、知的な瞳、和やかな微笑、通信画面では感じ取れない優しさを感じたわ。王族に生まれたので政略結婚は覚悟していましたが、この方が相手ならむしろ王族に生まれて良かったと思えるわ。一晩政治について話したら大き過ぎる収穫を得ました。数々の新鋭な政策とそれの効果を教えてくれた、他の人は「それは王女の仕事じゃない」と言って教えてくれないのに。ちゃんと「私」を見てくれてるんだって分かった。

 

お父様に頼んでネオ・オーブで暮らせないかしら?

 

SIDE OUT

 




デュランダルが壊れました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。