ネギ・ギア (はーめるんな男)
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ギア3

そこに現れた影はどう見ても私と同学年の男子二人だった
一人は黒髪で背の小さ目な少年
顔は整っているほうで目はまるで狐のように細い
足に履くのはどこにでもありそうな普通のA・T
もう一人の少年は背は高めで髪の毛の赤い少年
こちらも顔は整っているほうだがどちらかというと黒髪の少年のほうが私は好みだ
履いているA・Tは全体的に赤を基調としところどころ炎が描かれている
そして二人がやってきた道はなぜかわずかに揺らいでいた
「あん!?なんなんだよてめーはよ!関係ねーがきは引っ込んでろ!!!」
馬鹿のリーダー格らしきやつが二人の少年につっかかてきた
すると黒髪の少年はこう言い放った
「黙れ愚図、他人のパーツを奪い取るなんてことをする野郎とは話したくない」
少年はそのままリーダーを無視して私のところまできた
「大丈夫?けが無いかい?」
「え?あ、あぁ大丈夫だ」
「そうかい?それならよかった
バッテリー切れか?俺の予備のバッテリーで行けるかな?」
少年は私のことを気遣ってくれた
思わずどきっとしたのは私の気のせいだと思う
であって数分の少年に恋をするなんてどこの漫画だ
そんなことを考えているとふと私の視界に動くものが止まった
それは馬鹿どものリーダーだった
そいつは黒髪の少年の後頭部めがけてA・Tで十分に威力のつけたけりをかまそうとしていた
「あ、あぶな」
そのことを伝えようとしたのだが間に合わない
そう思ってとっさに目をつぶった
だが聞こえてきたのはけりによる鈍い音ではなく
「時よ」
少年の声だった
目を開けてみるとそこにはけりの体制のまま止まっている馬鹿とそのわきにいる無傷の少年が見えた
そして少年が先ほどまでいたはずの場所には炎ができていた
そして少年は馬鹿の横っ腹を殴りつけ、馬鹿を吹っ飛ばした
これは比喩表現でもなんでもなく文字通りぶっ飛ばしたのだ
それは近くにあった木の幹に当たり止まったが馬鹿は明らかに気絶している
「ほかに文句あるやつは?」
少年がそういうとあたりが静まり返った
そして馬鹿どもが口をそろえていった
「「「大有りじゃぼけぇ!」」」
え!?
私の頭の中は疑問符によって埋め尽くされた
普通リーダーがやられたらあきらめて逃げるもんじゃないの!?
「鮫田さんを倒したからって調子に乗んなよ!」
「俺たち『フィッシャーズ』なめんな!」
「おい!誰か鯱さん呼べ!」
この怒号から察するにこいつはRPGでいう中ボスあたりで本当のボスはその鯱とやら
だからまだこんな威勢のいいこと言えるんだ
すると背後からものすごいうなり声が聞こえた
振り向くとそこには巨人がいた
「その必要はねぇよ」
その声はどこまでも響き渡るような低い声
「小僧、なめた真似してくれてんじゃぁねーか
なかなかやるようだがここで終わりだ
この”海王”の鯱様の手によってな」
勝てるわけがない
逃げよう!
そう口にしようとしたのだが口がうまく回らない
だが少年はそんな状況になっても変わらなかった
「”海王”?聞いたことないね
自分でつける二つ名ほど悲しいものはないぜ?
そもそもお前にかまってる暇ねーし
この子かついで逃げればいいだけだろ?」
「そんなまねさせると思うか?」
鯱とやらは急に私に近づいてきたと思ったらいまだ私の手の中にあるパーツの入った袋にステッカーを張り付けた
つまりこいつらはこのパーツは自分のだと主張すると同時に挑発してきたのだ
ライダーなら逃げずに戦えと
ステッカーを上から貼る行為はつまり宣戦布告
こいつらはそれを促しているのだ
その時少年の目が輝きだした
「おもしれーじゃん、こんなやつらの中にわかるやつがいるなんてびっくりだ
いいだろう、その挑戦受け取った!」
そしてその少年は袋のステッカーに重ねるようにステッカーを張った
そのステッカーに書いてあったエンブレムに私は驚愕した
麻帆良学園を拠点とする構成人数たったの7人ながらその傘下には数千を超えるチームがいるという化け物チーム




『オール・ジョーカー』






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