俺の名前は南 宙(みなみ そら)
神様によって転生させられた転生者だ
なんでも、暇だから暇つぶしにって転生させられたのだがそこで「はいそーですか」とただで転生する俺じゃあない
転生特典を要求したのだ
神曰く「えー、そんなことしたらつまんないじゃん」とのことだったのだが俺には関係ない
そんな神の意見を無視して特典を要求したところ渋々ながらOKがでた
その代りに転生先は選べなくなったけどな
俺が要求した特典は4つ
・「エア・ギア」に出てくるレガリアすべてを詰め込んだA・Tをくれ
・世界をA・Tが普及した状態にしてくれ
・すべての王の素質
・俺の体を常人の7倍の筋繊維を持つ特異体質にしてくれ
これを要求したらなぜか神様が「おまえさんは週刊誌派?単行本派?」と聞いてきた
いまいち質問の意図がわからなかったが単行本派と答えると神は嬉しそうにしていた
なんでもこれから転生する世界はマガジンで同時期に連載されていたものらしくその世界の情報を持っているとかなりつまらなくなるそうだ
そして俺はそのまま何の問題もなく転生した
ここからは転生した後の話をしよう
俺の親はA・Tの開発者のようだったが実験中に事故が起き死んでしまった
そして俺に残されたのは莫大な遺産とその親が残した八つの玉璽(レガリア)のみ
莫大な遺産についいては半分をスイス銀行に、半分を親の右腕だった野山野さんに預けた
小学生になる時に野山野さんの勧めで麻帆良学園に入学した
そして小学5年生になるとき、路上で倒れているおっさんを見つけた
初めはスルーしようとしたのだが一瞬顔が目に入った
その顔は紛れもない俺を転生させた神の顔だった
話しかけてみると
「久しぶりじゃのう、今日はおぬしに特典を渡しに来たのじゃ
おぬしの家に届いとるはずじゃから帰ったら確認しておくように
それと特異体質のほうじゃがこれから今までゆっくりと強化してきたのじゃがあと2年ほどで完成するのでな
ゆっくりまつがよい」
それだけ言うと神の体は砂になって崩れた
俺はわくわくしながら寮に帰った
すると俺の部屋には小包が届いていた
急いであけるとそこには一つのA・Tが入っていた
それは一見一般的なA・Tだが履いてみると全く違った
なんというか、言葉では言い表すことができない感覚だった
その日から俺は暇さえあれば練習ばかりしてすべての玉璽を使いこなせるようになっていた
そしてなんやかんやでチームを作り、なんやかんやで大きくなり、なんやかんやで王の資質を持つ奴に親が作った玉璽を渡して最強チームにのし上がった
そんな俺は今急いでいる
「炎馬!急がないと寮監に殺されるぞ!」
「待ってくれよ宙!僕はまだ君ほどのスピードを出せないんだ」
理由としては単にチームの集まりが長引いたというだけ
俺が作ったチームはどんどん大きくなり今では学園外にもその傘下がいる
そんな大きなチームの集まりなんだから遅くなるのは当然だ
だが今日はそのほかにも俺たちに絡んでくる奴らがいたので余計に遅くなった
一見すれば俺も炎馬もただの小学6年生だから実力の差も知らずにからんでくるのはよくあることだ
そんな不幸を感じながらこれ以上からまれないようにと石の王の走紋センサーで周囲を探すとおかしな集団が引っ掛かった
弱弱しい走紋を追いかけるいくつもの走紋
これは間違いなくからまれていると考えていいだろう
俺の中の小さな正義が燻ぶりだした
「炎馬!ちょっと寄り道するぞ」
「は?急がないと寮監になんて言われるかわかんないよ」
「いいから、近くに絡まれている奴がいる
走紋からしてバッテリー切れ寸前だ」
「はぁ、しょうがないな
宙はその時々出てくる正義の心どうにかしなよ」
「正義のどこが悪いんだよ」
「たまにしかやらないから予測がつかない
つまり僕らが振り回されるのさ」
「ははは、返す言葉もないよ」
「で?どうするの?
ほかのみんなも呼ぶ?今ならみんな来るのにそう時間はないだろうけど」
「一応呼んどけ
それともう見えたぞ、からんでるやつら」
「一斉送信完了!これですぐに来るはずだよ」
「それじゃあ」
「「ブっ殺!!」」