青と赤の神造世界   作:綾宮琴葉

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第47話 弟子入り週間(2) 修行する少年少女

「しかしエヴァンジェリンさんそれでは……」

 

 な、何言ってんだコイツ?って目で全員から見られてるんだが大丈夫か?まぁ、ネギ先生と綾瀬はメチャクチャうろたえてるんだがな。綾瀬のヤツもエヴァが魔法を教えても良いって言ってるのに、それで先生と戦えって言うのもなぁ……。アイツの性格の悪さがスゲェでたな……。

 いや、マテよ?ある意味、先生も綾瀬もこういう事だってありえる、っていう授業になるのか?私だったら……。シルヴィアやエヴァと敵対する。いやでも、そんなのは考えられねぇな。何が起こるか分からないって意味じゃ、確かに有効か?

 

「知りたくて来たのだろう?折角のチャンスだぞ?それに断るならこの話は終わりだ。それくらいの覚悟が無くては魔法使いなどやってられん」

「おいエヴァ。それ真面目に考えてんのか?綾瀬のやつ死ぬんじゃねぇのか?」

「何を言う。貴様とて死ぬ気で魔法を覚えただろう?」

 

 まぁ、そうだけどよ……。先生大丈夫か?顔が青いぞ?何かぶつぶつ言って考えてるみたいだが、綾瀬はどうなんだ?先生よりは顔色は良いんだがな。

 

「……そう、ですね。やはりその、危険は承知していたのですが、面と向かって先生と闘えと言われると思って居ませんでした」

「ではやめてしまえ。ろくな覚悟もなくこちら側に踏み込むな」

「そんな事はないです!修学旅行の事もありますが、『身の振り方を考えておいた方が良い』と言われた私なりの結論です。それに今更引く事など出来ません!」

 

 え、ちょっとマテ。まさか私のせいか!?そんな血走ったような目でこっち見んじゃねぇよ!あの時巻き込んだのってどうしようも無かったからで、一般人ルートはまだ入れるぞ!?

 

「やる気らしいぞぼーや。どうする?」

「えぇ!?ちょっと、夕映ちゃんホント危ないのよ!?」

「はい。魔法の世界に踏み込む覚悟は出来ています」

「……分かりました!夕映さんが本気なら僕も先生として、恥ずかしくない行動を選びます!」

 

 先生も上手く乗せられちまったか……。ある意味先生のガキっぽさを刺激した感じか?それにしてもエヴァの事だから、綾瀬は週末まで超ハードモードだな。

 せめて、差し入れくらい行くか?それくらいしてやらねーと流石に目覚めも悪そうだしな。

 

「それから聞いたぞ?最近中国拳法を習っているそうじゃないか」

「え、そ、それはあのフェイトに対する戦い方の研究で!」

「構わん。好きなだけやれ。ただし手は抜くなよ?本気でやれ。腑抜けた事をすれば弟子入りは認めんぞ?綾瀬夕映。終わった後はぼーやから習うなり盗むなりしろ。そこまで面倒は見切れん」

「はい!」

「分かりましたです!」

「弟子入り試験の日程は今週の日曜日。深夜0時に集合。制限時間15分の1本勝負だ。場所は私の別荘の魔法空間を使う。そうだな折角だから勝った方には賞品でも付けてやるか」

「え!?」

「賞品……ですか?」

 

 賞品?珍しいな。こいつが人になんかやるなんて槍でも降るんじゃねぇか?……言ったらマジで降らされそうで怖えぇな。

 

「そうだ。ぼーやが勝てばサウザンドマスターの話を少ししてやろう」

「え!本当ですか!?」

「あぁ。綾瀬夕映が勝てば何か魔法具でもくれてやろう」

「魔法具……。魔法の力が使えるアイテムといった所ですか?」

「そうだ。ふふふ、少しはやる気になったか?ぼーや」

「は、ハイ!」

 

 なるほど。先生は親父さんの情報で釣るって事か。しかし綾瀬に魔法具ってのはちょっと手抜きじゃねぇか?何もやらないよりましだろうけどよ。

 とにかく日曜日だな。今週1週間でどこまで綾瀬が先生に対抗出来るようになるか。基礎理論から初級魔法の詠唱。まさか、上級魔法なんて教えねぇよな?てか教えても流石に無理だろ?て事は先生を精神的に攻めるとか、意表を突いた小技なんだろうな。

 あっ!しまった……。シルヴィアにエヴァが悪巧みしてたら止めてくれって言われてたんだった。やべぇ完全に忘れてた……。

 

 

 

 

 

 

「こ、こんばんは。夕映ちゃん」

「こんばんはです。シルヴィア先生。それにしてもこれは驚きですね。球型の瓶の中にこんな空間があるだなんて……」

 

 まさか帰ってきたらこんな事になってるなんて……。夕映ちゃんに魔法を教えるだけでも凄く意外だったのに。しかもネギくんと試合させるなんて思いもしなかったよ。でものどかちゃんじゃなかっただけましなのかな?ネギくんの事が好きみたいだしそこまで刳い事はしなかっただけましなのかなぁ……。

 それにしても、夕映ちゃんの表情が生き生きしてるね。これはちょっと止めづらいなぁ。それに『管理者』の事をネギくんだけじゃなくて、他の子にも教えちゃうのは予想外だったよ。

 

「私も予想外だったよ。てっきり私が弟子入り試験とか言って、私が先生にけしかけられるんじゃないかって思ってたぞ」

「当たり前だけどさ、夕映ちゃんは完全に素人だよね?エヴァちゃんはどうするつもり?」

「とりあえず属性調べだ。千雨の時はダイオラマ球を使って数日で初心者魔法は使えてたんだ。それを中心にしてぼーやと戦える様にする。もっともそれで済ます気も無いがな」

 

 う、明らかに悪巧みだよ……。千雨ちゃんに止めてってお願いしておいたのに。とりあえず千雨ちゃんに視線を送ってみようかな。ってそんなに目を逸らさなくても良いと思うよ?私だって止められた自信は無いからね。

 それはともかく、エヴァちゃんが相性の良い属性を調べるための簡易魔法書を持ってきてくれたから、とりあえず夕映ちゃんにサインしてもらわないとね。え?呪いとかかからないから大丈夫だよ。これで夕映ちゃんの向いてる属性が分かるからね。

 

「綾瀬夕映。この紙の中央にサインをしてみろ。それで相性の良い属性が分かる」

「中央ですか?分かったです」

 

 うん、ちゃんと魔法書の効果が出てるね。サインしたインクが解けて属性に向かって伸びてる。夕映ちゃんの得意な属性は何かな?

 魔法書の中央にある大きな円の周りにある四大属性の風に向かって中位の矢印。それから四大からは逸れた外周の雷が一番伸びが良いね。それから円には関係の無い闇系も伸びが良いかな。他には極端に得意な属性も苦手な属性はなさそうだね。

 あれ?もしかして。雷と風の相性が良いってネギくんの得意属性と被ってる?

 

「闇ですか?それは問題が無いのでしょうか?一般的には少々良くないイメージを受けますが」

 

 うん、大丈夫だよ。あくまで力の方向性だからね。一般的なイメージは確かにあるけど、魔族とか特殊な環境じゃない限り大丈夫だよ。安心してくれて良いからね?

 

「そうなのですか」

「それじゃぁ、シルヴィア。こいつに闇の祝福をしてやれ」

「え!な、なんで!?」

「その方が成長するからに決まっているだろう?なにも仮契約しろとは言っていないんだ。その程度は何の問題も無い」

 

 闇の祝福は今までやった事が無いんだよね……。あんまりやりたくないなぁ。相性が良い子にやって方向性間違えてほしくないし。それが原因でとんでもない事になっても困っちゃうからなぁ。

 

「シルヴィア先生はそんな事も出来るのですか?それに仮契約とは?」

 

 そうだね。光と闇が出来るよ。それに仮契約っていうのは、魔法使いの従者になる契約の一つ。これをすると仮でも正式な契約だから、安易にしない方が良いと思う。それにしてもエヴァちゃん。何で闇の祝福なのかな?

 

「わざわざ真祖の私に聞くか?光より教えやすい上に相性も良いんだ。強化するのに使わない手はない」

「そう言う事を聞きたいんじゃなくてね?方向性を間違えたら怖い結果になると思うよ?」

「何の問題も無い。闇だからと言って、安易に悪では無いと先ほど自分で言っただろう?」

 

 その通りではあるんだけどね?だからって初心者の夕映ちゃんに、闇の祝福をするのはどうかと思うんだよね。

 

「あの、すみません。この様な事を聞くのは失礼であるとは分かって居るのですが、エヴァンジェリンさんの方が年下に見えます。ですが物言いが随分高い目線の様に感じます。もしかしたら実際は違うのでしょうか?」

「それで合ってるぞ。シルヴィアの方が三百年は長生きしてる。私はせいぜい六百年程だ」

「え、えぇ!?ど、どう言う事ですか?」

「良いのかよ。そんなにあっさり言っちまって」

 

 ほとんど一般人の夕映ちゃんに言う事じゃないんじゃないかな?そう言う事を話すって事は、夕映ちゃんを結構本気で育てようとしてる?でも自分の立場をちゃんと決めたわけでも無いよね?

 ねぇ、エヴァちゃん。それは夕映ちゃんに話す事じゃないと思うんだけど……?エヴァちゃんはどう思ってるの?

 

「構わんだろ。ここでの事は他言無用と伝えてある。それにこいつは知りたいという欲求にのみ突き動かされる人間だよ。その上で判断させれば良い」

 

 知りたいって欲求かぁ……。そういえばエミリオさんが研究以外に興味は無いって言ってたね。夕映ちゃんもそういうタイプなのかな?超ちゃん達も科学に魂を売ったとか物騒な事言ってたなぁ。

 それでも、今の夕映ちゃんは自分の立場を選べないと思うし、話せる事には限界があると思うんだよね。夕映ちゃんはそれで良い?

 

「それは何故ですか?」

「私達『管理者』には私達だけの秘密がある。学園との決め事もあるしとても複雑なの」

「やはりそうなのですね。京都での事やネギ先生の言動からも想像はしていましたが……」

「エヴァちゃん。私が話せる事は話すよ。でもエヴァちゃんが魔法を教えるって言ったんだから、そこはちゃんと面倒見てあげてね?」

「あぁ、良いだろう。週末まで後五日ある。ダイオラマ球を使えば……。そうだな1ヶ月くらいには出来るだろう」

 

 い、1ヶ月伸ばすって。

 そりゃネギくん相手に初心者がいきなり勝てるわけ無いんだけどね。

 

「そんな事まで出来るのですか?」

「う、うん。夕映ちゃん頑張ってね。それからエヴァちゃんにしっかり色々聞いてね?」

「え?はい。分かりましたです」

 

 それじゃまずは魔法の基礎的な事を説明からだね。それに私が天使である事。エヴァちゃんが吸血鬼だって事も。学園結界や夕映ちゃんの立場として、学園預かりの魔法生徒予備軍になっている事も説明しておかないとまずいよね。

 

 

 

「そうだったのですか……。本当にこの学園は不思議があまりにも多いですね。それに学園の生徒が魔法を知れば、学園長には筒抜けなのですね。そうすると、のどかやハルナはどうなるのでしょうか?何も言わずにここまで来てしまった事で少々不安になりました」

 

 う……それも説明し難いなぁ。でもちゃんと何がどうなっているのか話しておかないと、後で困っちゃうよね。のどかちゃんはすでにネギくんの魔法使いの従者≪ミニストラ・マギ≫で魔法関係者扱いだし、ハルナちゃんも同様に学園預かりだけど、まだ直接見てしまって記憶がハッキリしていないから問題は棚上げされてるんだよね。

 

「のどかが?いつそんな事になったのです?まさか、ネギ先生がのどかに何かを!?」

「え、えぇとね。ネギくんと言うか……」

 

 やっぱりはっきり言っておかないとダメだよね。修学旅行二日目の夜のキスが原因で、従者契約になっちゃってるって言わないと。あの時はネギくんの使い魔がやった事だけど、夕映ちゃんも関わってたみたいだからね。

 

「そんな……。私の、せいなのですか?あの時私が余計な出しゃばりをしたから?」

「そんな事ねぇだろ。どの道宮崎が本気で先生を追いかけるならいつか通る道だぜ?」

 

 確かにそうだね。魔法使いのネギくんと、一般人の扱いのどかちゃんだと凄く大きな壁があるからね。本気だったら切っ掛けとしては良くない言葉だけど、既成事実みたいなものなんだよね。

 でも夕映ちゃんが今それを知ったんだから、のどかちゃんとも向き合う切っ掛けにならないかな?

 

「そ、そうです。確かに落ち込んでは居られません。仰る様にのどかがネギ先生の隣を歩くならば、避けて通れない道には違いないのでしょう。私自身も魔法の道へ進んだ事で、それを知る事が出来たのだと言うならば、私ものどかを見失わずに済みそうです」

「そっか……。親友だったよね」

「はいです。エヴァンジェリンさんの言葉通り、今回の事が終わったらのどかとネギ先生にきちんと話をして、魔法もちゃんと学びたいと思います」

「とりあえず今は私が教えてやる。シルヴィアに聞きたい事もあるだろうがまずは初歩からだ。さっさと始めるぞ?」

「はいです!よろしくお願いするです!」

 

 それから修行を始めた夕映ちゃん達。しばらくするとやっぱり闇の祝福をして欲しいと頼まれてしまって、悩んだけど夕映ちゃんが自分で決めた事だからと祝福をかける事に。

 そのまま1時間が24時間になる設定のエヴァちゃんのダイオラマ球の中で、エヴァちゃんの攻撃魔法の嵐にチャチャゼロちゃんの連携と、かなり激しい修行になっていた。

 

「ゆ、夕映ちゃん大丈夫?」

「ダメかもしれません……」

「エヴァの奴無茶するだろ?ネギ先生が弟子になった時は、きっともっとキツいんだろうって思うよ。私の時でさえこれよりキツかったんだぞ?」

「これでも楽なのですか」

「ふん。後悔したか?だが自分で選び踏み入れた道だ。それを忘れるなよ?」

「ハイ!後悔はしていないです!」

 

 夕映ちゃんの修行が再開してから杖を扱わせてみたり、ナイフを扱わせてみたり。そうかと思えば体術を教えたり、どんどん方向性がおかしくなっていった気がするけど、エヴァちゃんが見ると言ったから、私達からは口を出すに出せなかった。お願いだから夕映ちゃんが別人みたいになってない事を祈ってるからね?

 

 

 

 

 

 

「ネギ先生おはよー」

「はい!おはようございます皆さん!」

「……おはようございますです」

「あ、夕映さん。おはようございます、って凄い目の隈が!?大丈夫なんですか!?」

 

 大丈夫じゃねーよ先生。どう見てもヤバイだろ?貫徹した後に締め切りがもう一本迫ってるってかんじだろ?明らかに徹夜明け。つーか実際は連続で徹夜みたいなものだったんだがな。

 エヴァの奴張り切りやがって。昨日の夕方にダイオラマ球に引っ張り込んだまま数日連続で修行。一日が惜しいとかいって、短い睡眠時間の後にそのまま戦闘訓練とかするかよ!?深夜には帰したみたいだが、もう既に何日経ってんだよ……。

 

「はい……。ちょっと寝不足なだけです。心配ありません」

「ほ、ホントに大丈夫なの?」

「ゆ、ゆえ~」

「大丈夫ですよのどか。後悔はしていないと話したはずです」

 

 しかしまぁ、ある意味尊敬するな。座学を学んで初歩の魔法が出来るようになったら、そのまま詠唱キーの設定。それから詰め込みで複数の魔法の取得。魔力制御が出来て無くても、ぶっ倒れるまで魔力消費して器の拡大とか。

 しかも眼が覚めたらシルヴィアの回復薬飲ませて繰り返しだ。それで後悔して無いって言うんだからな。

 

「あれ?夕映さん、その左腕のリングって?」

「魔力漏れを防ぐ為の封印術だそうだ。エヴァが試合前に魔力の質が分かったら面白く無いだろう?とか言ってたぞ。先生、綾瀬の事は侮らないで本気でやれよ?なぁ綾瀬?」

「……――すやすや」

「って、寝てるのかよ!」

「ゆ、ゆえ~~授業始まるよ~!?」

「はぁ~。エヴァちゃんってスパルタなのね。ネギ。あんたも覚悟しておいた方が良いんじゃないの?」

「い、いえ。望む所ですよ!」

「うむ!この様子ならネギ坊主も修行を重ねないと負けるかもしれないアルよ!放課後は猛特訓するアル!」

「は、はい!くー老師!」

 

 すげぇな。ネギ先生プラス思考過ぎるだろ。そんだけ強くなりたいってのか?それともエヴァから親父さんの話が聞きたいのか?とりあえず綾瀬に勝たなきゃ話を聞けない訳だが。綾瀬を見てる限りネックは魔力と体術だな。短時間勝負にわざわざ設定したって事は、綾瀬のスタミナ切れを考えたって事か?

 でもこいつ図書館探検部で結構体力あったよな?それとも逆か?先生のスタミナ切れさせないためか?そんな優しくねぇよな?一体何を考えてるんだか。

 

 

 

 それから放課後になると、夜中まで綾瀬がエヴァに家に通う日々が続いていた。

 

「それくらい防いで見せろ!障壁が甘い!」

「甘いと言いながら、何で先にチャチャゼロさんが障壁破壊してるですか!言ってる事とやってる事が違うです!」

「コレ位デ割レタラ、直グニオ陀仏ダゼ」

「ほら次だ。防げ無いなら避けろ。――魔法の射手 氷の51矢」

「何ですかその数はーーーー!」

 

 おいマテ。それはイジメだろ?つっても、綾瀬の障壁レベルはもう初級魔法使いから一般のレベル位にはなってるんだよな。

 魔法使い向いてたのか?それともシルヴィアの祝福の効果がそれだけデカイって事か?まぁ、ダイオラマ球の中でもう半月近く経つしなぁ。

 

「あ、夕映ちゃんが凍らされた。解凍してあげないと」

「またかよ。エヴァの奴何度やれば気が済むんだか」

「知らん。避けれん方が悪い」

 

 まぁこれ位やらねぇと先生に勝てないのは眼に見えてるんだがな。

 それでも限度ってものをこいつは知らないのかよ。

 

「そういえばさ、この前詠春さんと話していた件。こっちに関西呪術協会の出張所が出来てたよ。あの時に居た狗族の小太郎くんって子もこっちに来てネギくんに突っかかってたけど、一緒に修行したりして仲が良いみたい」

「へぇ~。同い年はここには居ないからな。ちょうど良かったんじゃねぇのか?」

「うん。良い刺激になるのかもね~」

 

 先生はここじゃ完全アウェイだからな。そもそも女子中等部に少年先生って所から突っ込みどころ満載なんだが、それは今はおいておくとして。確かに同い年の男子ってのは重要な存在だろうな。むしろ私と競争とか言い始めてる先生の眼を覚ましてやってくれ。頼むから巻き込むな。

 ある意味綾瀬のヤツも先生のライバルになるのか?まぁ、フェミニストっぽいからちょっと違うかもしれねーが。とりあえずエヴァもあからさまなイジメ攻撃は止めてやれよな……。


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