ロックマンエグゼTR   作:謎沢

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第40話 突然の別れ

「あなたたちにも、大変、残念なお話があります。」

少女は、そう熱斗たちに言った。

「話って、なに?」

熱斗がそう訊いた。

「はい。あなた達の活躍によって、世界が助けられたのは、私たちも承知しています。しかし、これ以上、あなた達を活動させるわけにはいかなくなりました。」

「どうして。」

「それは、時空を超えることによって、その文化を変えてしまうかもしれないからです。」

そう言われた熱斗たちは、納得した。

そう。時空を超えることは、そのような危険性をはらんでいるのである。

「では、それぞれの時空間に戻ってもらっていいですね。」

少女はそう言った。

「ということは、スバルたちと別れるということですか。」

少女はうなづいた。

熱斗たちに、衝撃が走った。

今まで、苦楽を共にした友である。いきなりの別れは、正直、つらかった。

「すいません。時間を少しください。」

スバルは、そう言って、少女に時間をもらった。

「いいですよ。少しなら。」

 

そして、メンバーが集まった。

「こう、いられるのも、あと少しだな…。」

「ああ。ありがとう、熱斗君。」

「いやいや。スバルだって、いろいろと活躍してもらったじゃないか。」

そう熱斗は言った。

他の仲間も、お互い、最後の談笑をした。

「すいません。そろそろいいですか。」

少女はそう熱斗たちに言った。

「わかりました。」

スバルがそう答えた。

 

「じゃあな、熱斗。ロックマン。」

「じゃあな、スバル、ウオーロック。」

お互い、最後にそう言った。

 

「それでは、あなた達を元の時空間に戻します。」

少女がそういうと、すぐに目の前が強い光に包まれた。

 

 

「熱斗君、学校、行かなくていいの?」

「うおー、遅刻する!!」

いつものように熱斗は、学校を遅刻しそうになった。

パンを片手にもって、急いで学校に向かった。

「おはよう。熱斗」

メイルちゃんがあいさつをしてくれた。

熱斗たちは平和だった。

それは、スバルたちもだった。

しかし、このメンバーはいつかあえるかもしれない。

 

それは、時空警察内で起こっていた。

「長官!」

「なんだい、雪野くん。」

あの熱斗たちを元の世界に戻した少女が長官に言った。

「これ。」

「ああ、ありがとう。」

長官渡したそれにはこう書かれていた。

 

『時空警察協力者候補リスト』

「最近も、まだまだ、時空間を越えた犯罪が多いからね。少しでも協力してもらえるとうれしいからね。」

そう長官言った。

 

そのリストの中には熱斗たちの名前が入っていた。

 

しかし、いつ頼むかは、まだ決まってない。

また、いつか、活躍することがあるだろう。


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