ロックマンエグゼTR 作:謎沢
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第39話 謎の少女
「おい、出ろ!!」
あの倒れた大佐が熱斗たちに指示をした。
そして、大佐は、とある場所へと誘導した。
その場所は暗かった。しかし、先の扉を開くと、そこには、広大なスタジアムが広がっていたのである。
「さあ、ここが、対決場所だ。そして、お前たちは、ナビと一緒にデリートされるのだ。」
大佐の不気味な笑い声が続いて、会場を包んだ。
熱斗たちには、ここで戦う道しかなかった。
熱斗やスバルたちは、クロスフュージョンをした。そして、コロシアムの中央からなにやら不気味なモンスターが出てきた。
「さあ、クローンデリーモンよ。やっつけてしまえ。」
そして、モンスターが熱斗たちの前で暴れ始めた。
モンスターが出した技は凄いものだった。なんと、スタジアムが歪んだのである。
「ははっ。これはなあ、お前たちを一瞬でデリートできりものなんだぞ。精々、あの技に当たらないように逃げるのだな。」
その時、いきなり、空がにわかに明るくなった。
「いったい何だ!」
「ふふふ。私は、時空警察のものだ。」
「時空警察だと。」
大佐が少女に言った。
「そうだ、世界、いや、時空間を乱す者を処罰するためにつくられたものだ」
「そんなの知らねえよ。」
「それでも、あなたを処罰しなければならない。」
そう言って、宙に浮いている少女はある呪文を唱え始めた。
「うああー」
大佐になにが起きたのだろうか、いきなり苦しみ始めた。
そして、あたり一瞬光に包まれたと思うと、いつの間にか少女一人になっていた。
大佐やそのほかのモンスターはどこかへ消えていた。
「大丈夫ですか。」
少女は熱斗たちに声をかけてきた。
「ああ。君は一体…。」
「23XX年から来た、時空警察よ。」
少女はそう答えたのだった。