ロックマンエグゼTR 作:謎沢
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第38話 罠に引っかかった熱斗たち
そして、熱斗たちは、疲れのためか、とても眠かった。
夕食を食べた後、睡魔に負けて、ついにその場に倒れてしまった。
擬人は、熱斗たちが熟睡しているのを見計らうと、すぐに他の擬人たちを集めた。
「よくやった。」
タイムモンスターであるヒューモンは、こう擬人たちに言った。
タイムモンスターは、擬人たちに熱斗たちをある場所へと運ばせた。
それは、その町の地下にある牢屋だった。
熱斗たちが目をさますと、牢屋の前の見張りが声を上げた。
「獲物がおきたぞ。」
熱斗たちは、周りの風景の激変に驚いた。
「一体、ここは。」
それに、看守はこういった。
「ここは、お前たちの墓場だ。」
「なんだと。」
熱斗たちは、焦った。まさか、タイムモンスターにつかまってしまうとは・・・。
しかし、看守はこう話した。
「しかし、お前たちにはいい条件を与えてやる。ひとつは、お前らを開放する代わり、人間たちは俺たちに従う。」
「もうひとつは」
熱斗たちは息を呑んで聞いた。
「お前たちが自力でこの牢屋をでるかだ。」
それに、熱斗はこう答えた。
「お前たちを倒すのみだ。」
「なんだとよ。ふざけるな、このやろうめが。」
「おい、大佐、そんなに血が上ると・・・。」
そして、いきなり、大佐が倒れこんだ。
「大丈夫なんですか。」
スバルが、タイムモンスターに聞いた。
「いやあ、血が上ると、こうなるんですよね。」
大佐は意識不明のまんまだったが、周りのタイムモンスターは血が冷たかった・・・。
そして、他のタイムモンスターは言った。
「では、会場を準備させてもらいます。」
「えっ?」
熱斗たちは疑問を感じた。
「いや、僕を信じてください。この目を見つめて・・・。」
「お前は、何モンだ?」
その場の空気はおかしくなっていた。