ロックマンエグゼTR 作:謎沢
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第3話 時空とクレーター
それは誰も知らない場所にあった。
一面を永久凍土が覆い尽くしている。
その中に、一際大きなクレーターが存在した。
それが、その場所である。
しかし、このクレーターは皆の記憶から忘れ去られていた。
いや、あの時記憶が消されたのである。
それは、デューオの出現の時だった。
最後に、バレル大佐が、デューオと併合し、そして、デューオはどこかへと姿を消してしまった。
そして、熱斗たちの頭の中の記憶もいつの間にか消えてしまったのである。
クレーターの周りは静かだった。
しかし、そこへ、いきなり、強い光が発射されたのである。
それと同時に、ウェーブロードが熱斗たちの世界に展開されたのである。
そして、その情報が科学省に入ってきたのである。
「大変です!!光博士!!」
助手である名人が、祐一郎を呼んだ。
「どうした。」
祐一郎が返事をすると、名人はこう答えた。
「地球上に、電波を阻害する帯状のものが無数に展開されています。」
「なんだと!!」
祐一郎は驚いた。そんなことは初めてだったのである。
一方、未来では、FM星人たちが喜んでいた。
FM星人たちには、新たな道が開けたのだ。
FM星人たちが過去に行って、人間たちを支配できれば、この未来でも、地球を征服できるのだ。
つまり、歴史が変わるのである。
これほどFM星人たちはうれしいことはなかった。
そして、FM星人たちは、過去へと向かったのであった。