ロックマンエグゼTR 作:謎沢
熱斗たちはなんとか基本的な能力は測り終わった。
そして、次の日、結果が出た。
「すべての項目が出来ていますね。」
職員は熱斗にそう言った。しかし、このときはまだ平和だった。
そして、熱斗はカスパの町にある。役所の軍事課の課長のところへ連れて行かされた。
課長は言った。
「君を処罰する気は私にはないのだが、国からじきじきの命令があって、処罰を下さなければならない。前はこんなことなどなかったのに。」
そして、課長は言った。
「国からの罰則として、隣町ヒムラの科学施設にて、実験台として罪を償うこと。」
それを読み終わったあとの課長の顔は泣きそうだった。そして、熱斗にその令状が渡された。
「ごめんな。」
課長は熱斗に言った。熱斗の心の中には国への怒りと課長への悲しさが混ざった。
熱斗は言いたかった。しかし、この状況で言えるはずがなかった。課長は努力してくれたように思えた。しかし、こんな結果になってしまったのだと熱斗は認識した。
そして、熱斗が発言をしないうちにまた黒いバンに乗せられ、カスパを後にした。
「熱斗どうしたんだろう。」
スバルたちは日々の生活の中でそう思っていた。
そして、急に事態は急変した。昭二がある日こんな話を持ちかけられたというのだ。
それは、国の役人からだった。
「昭二さん。ちょっとお時間いいですか。」
それに昭二は返事をした。
「実は、ヒムラで、人間を製造するための機械を作ろうとしているんです。」
役人が話したことに昭二は驚いた。
「一体・・・」
昭二は科学の進歩かと思ったが、役人はさらに言った。
「もしかすると、昭二さんが思っていることと違うと思いますので、それの設計図をお渡しします。」
そして、昭二に設計図が渡されて、それを見た。そこにはなぜか人間が入るところがあった。
「これは・・・。」
それを言おうとした時、役人はもういなくなっていた。