ロックマンエグゼTR   作:謎沢

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第22話 実験台として

熱斗たちはなんとか基本的な能力は測り終わった。

そして、次の日、結果が出た。

「すべての項目が出来ていますね。」

職員は熱斗にそう言った。しかし、このときはまだ平和だった。

そして、熱斗はカスパの町にある。役所の軍事課の課長のところへ連れて行かされた。

課長は言った。

「君を処罰する気は私にはないのだが、国からじきじきの命令があって、処罰を下さなければならない。前はこんなことなどなかったのに。」

そして、課長は言った。

「国からの罰則として、隣町ヒムラの科学施設にて、実験台として罪を償うこと。」

それを読み終わったあとの課長の顔は泣きそうだった。そして、熱斗にその令状が渡された。

「ごめんな。」

課長は熱斗に言った。熱斗の心の中には国への怒りと課長への悲しさが混ざった。

熱斗は言いたかった。しかし、この状況で言えるはずがなかった。課長は努力してくれたように思えた。しかし、こんな結果になってしまったのだと熱斗は認識した。

そして、熱斗が発言をしないうちにまた黒いバンに乗せられ、カスパを後にした。

 

「熱斗どうしたんだろう。」

スバルたちは日々の生活の中でそう思っていた。

そして、急に事態は急変した。昭二がある日こんな話を持ちかけられたというのだ。

それは、国の役人からだった。

「昭二さん。ちょっとお時間いいですか。」

それに昭二は返事をした。

「実は、ヒムラで、人間を製造するための機械を作ろうとしているんです。」

役人が話したことに昭二は驚いた。

「一体・・・」

昭二は科学の進歩かと思ったが、役人はさらに言った。

「もしかすると、昭二さんが思っていることと違うと思いますので、それの設計図をお渡しします。」

そして、昭二に設計図が渡されて、それを見た。そこにはなぜか人間が入るところがあった。

「これは・・・。」

それを言おうとした時、役人はもういなくなっていた。


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