ロックマンエグゼTR 作:謎沢
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第20話 昭二
「私は、カスパという町の研究者で、昭二って言うんだ。そういえば、自己紹介、わすれっとったわ。ははは。ところで、おぬしたちは、一体、どこから来たんだ。まあ、そんなことを聞く必要はない。この世界が今、戦場と化している。しかも、北から南までだ。さらには、今、宇宙からも攻撃を仕掛けられている。」
その話にスバルたちは唖然となった。
「そういえば、君たちはもう、軍に入団しなければいけない年齢と同じだ。私が、研究者としてかばってあげよう。」
そして、歩いていると町が見えた。
「あそこか、カスパだよ。」
その町の前には、あの検問所が待ち構えていた。
「そいつらは、誰だ。」
それに、昭二が答えた。
「私の研究を見たいと言った別の町の研究者だよ。別に危険な人物ではない。」
それに警備員は3人を中に通した。
カスパの町は栄えていた。中では、威勢のいいおばさんやおじさんが商品を売っていた。
「ここが私の屋敷だ。」
昭二が案内した家は、豪邸とまではいわないが、カスパの町の中では一際大きかった。
家の中に入ると、昭二は言った。
「そういえば、まだ、全部を話終わっていなかったな。」
昭二は、堰を切ったようにまた話をし始めた。
「さっきの検問所みたいに、この国は、防犯に厳しい。いや。他の国もこのくらい厳しいがな。君たちはこんなに厳しい警戒を見たことはないだろう。君たちは別の空間からきたのだからな。」
それにスバルたちは驚いた。
「なぜ、そのことを分かったのですか。」
それに昭二は言った。
「あそこの遺跡には、昔、別の空間から来たという人が何度も降り立ったという記録があるのじゃ。だから、あそこの遺跡は、今でも、国の人たちに神聖な場所とされているのだよ。」
そして、昭二は世界で起こっていることに話を戻した。