ロックマンエグゼTR   作:謎沢

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第19話 遺跡の中で

カスパの町の前には、検問があった。

「あれ、こんなところに検問なってあったかな。」

そんなことをいるうちに、検問所の職員がきた。

「そこの少年。ちょっと。」

それは熱斗にかけられたものだった。

「あっ。」

順平が気づいた時には遅かった。

順平は、変装していたので、なんとか捕まらなかったか、背も少し高い熱斗は、あっけなく職員に連れて行かれてしまった。

 

ところでスバルと上里先生は、どこへ行ってしまったのだろうか。

スバルたちはある遺跡の中にいた。

そして、二人は気がついた。

「いたた。ここはどこだ。」

上里先生はあたりを見回して、驚いた。まず、さっきいた森ではなかった。

「ほ、骨が。」

スバルが振り向くとそこには、白骨化した遺体があった。

「うわっ」

スバルもその光景に思わず、目を閉じた。しかし、すぐに目をあけた。いや、あけなければ物事が解決しないようにおもえたのだ。

「どうやら、昔の人ではないようだ。」

上里先生はいった。服装が現代人そっくりだった。

「じゃあ、一体。」

その時だった。

「誰かそこにいるのか。」

その声にスバルたちはあわてて、入り口を通り抜けた。

「そこで何をやっていたんだ。」

その声はおじいさんだった。

「はあ。」

上里先生はため息をついた。スバルはおじいさんに答えた。

「実は、道に迷って、ここにたどり着いたんです。」

その答えにおじさんは笑った。

「ははは。気をつけないと、この遺跡に長時間いると、有害な成分によって、体が動かなくなってしまうぞ。」

そして、3人は遺跡を出た。

歩いているとおじさんが言った。

「そういえば、君たちは旅人かね。」

それにスバルはうなづいた。

「そうか、大の男が二人歩いていては大変だ。なんせ、この国は今、男の大人は、研究者以外、皆、軍地へ行っている。」

「それってどういうことですか。」

スバルはそう聞いた。


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