ロックマンエグゼTR 作:謎沢
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第16話 死人の森
そして、夜、スバルは、熱斗に話しかけた。
「あの子達も、僕のような感じなんだろうなあ・・・。」
「それはどういうこと?」
熱斗は、スバルの発言にこう発言した。
「ウォーロックは、FM星人だって言う話、したよね。そう。ウォーロックとの出会いも、あの子達と同じだと思ったんだ。」
なぜ、こんなことをスバルが言うのかが、熱斗には分からなかった。
次の日、熱斗たちは再び次の町へと歩きだした。
そして、少し歩いていたとき、不意に熱斗たちの体が重くなった。
そして、熱斗たちはその場で倒れこんでしまった・・・。
熱斗が気づくと、そこは、森の中だった。周りに、スバルたちの姿はなかった。
その代わりといっては何だが、少年が一人いた。
「目を覚ましたか。」
少年は熱斗に声をかけた。
「うん。ところで、ここは、」
熱斗が聞くと、少年は驚いた顔をした。
「なんだい、君はここを知らないのかい。ここは、この地区では恐れられている場所だというのに・・・。」
そして、少年は言った。
「ここは、死人の森さ。昔、危機が起きた時に、人々が逃げた森なのだが、その人たちは皆死んでしまった。その霊がこの森に出るといわれている。」
そして、少年は駈け出した。
「こんな不気味なところにいたってしょうがない。近くにある僕のテントにおいでよ。」
熱斗と少年は、少年のテントへと向かった。
「そういえば、僕の周りに、ほかにはいなかった?」
少年に聞くと、少年は、こう答えた。
「あんな森に近づく人なんかいないだろ。大体、あの森では、子供とお母さんがいなくなっているんだし・・・。」
その少年の話に熱斗は、ちょっと気がかりだった・・・。
一体、スバルたちはどこへと行ってしまったのだろうか・・・。