ロックマンエグゼTR 作:謎沢
次の日・・・。
その日は、卒業式だった。
短いながらも、スバルと熱斗はともに卒業するのである。
「これから、第101回、秋原小学校、卒業式を挙行する。」
校長の重苦しい開式宣言が終わり、卒業証書が次々と渡される。
そして、ついに熱斗の番がきた。
「光熱斗!!」
「はい!!」
熱斗は少し緊張しながらも証書を受け取った。
次に、スバルも卒業証書を受け取った。
卒業証書を受け取った後も、いろいろな祝辞だのが発表されていた。
その頃、科学省では、急いである会議が行われていた。
それは、熱斗たちを第一次タイム怪物(モンスター)討伐隊として派遣しようというものだった。
最初に会議の初めに、貴船長官はこう言った。
「今、この地球は、非常に不安定な状況にある。また、それ以上に不安なのは、タイム怪物(モンスター)による、文明崩壊だ。文明が崩壊すれば、とんでもないことになる。」
そして、審議が始まった。しかし、もうすでに、参加者の心の中では、派遣という答えが決まっていた。
審議の結果は、すぐに決まり、祐一郎が、伝えに行くこととなった。
ちょうど終わる頃、祐一郎は、学校へ到着した。
そして、熱斗や、スバルたちを呼び止めた。横には、メイルたちがいた。
「パパ、間に合ったね・・・。」
「ああ、ところで、スバル、熱斗たちに伝えたいことがある。さっき、貴船長官たちと話し合って、熱斗たちにタイムモンスターを討伐してもらうこととなった。これからは、いろいろなところへと行って、タイムモンスターたちと戦ってもらうことになる・・・。」
その話に、メイルは衝撃を受けた。
その後、熱斗やメイルたちは家に帰った。
熱斗とスバルたちは、準備をしはじめていた。そして、メイルと、ロールも、悩んでいた。
「このままで、いいの、メイルちゃん。このままだと、熱斗とはなれちゃうよ。」
それに、メイルの心は、だんだんと、熱斗についていくという選択に強くなっていった。
そして、その話は、秋原中学校の、熱斗たちの担任である、上里先生にも伝わっていた。
上里先生は、考えた。
~このまま、私たちの教え子となる二人を、カーバーしなくて良いのだろうか。いや、それはよくない。~
そして、次の日・・・。
「気をつけてなあ、熱斗、スバル君。」
祐一郎は、そのように声をかけた。
そして、熱斗たちは、秋原町を後にしようとしていた。
「熱斗!!」
「熱斗君!!」
熱斗が後ろを振り向くと、そこには、メイルと、あと見知らぬ男がいるではないか・・・。
そして、メイルと男が追いつくと、二人同時に言った。
「一緒に連れて行ってくれ!!」
メイルと男が言うので、熱斗はこう言った。
「あなたは、誰?」
それに、男は答えた。
「僕は、上里 厚志(こうし)、君のクラスの担任だ!!」
それに、熱斗は驚いた。まさか、中学の担任とは・・・。
しかし、これから、追い返すわけにはいかなかった。
二人とも、一緒についてきてもらうしかなかった。
そして、正式に、熱斗たちのタイムモンスター討伐隊は動き始めたのであった。