ハヤテのごとく next   作:謎沢

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第9話 白皇の戦い!!

白皇学院でいつもとは少し違うが、世間の常識からすれば、至極平常に授業を受けている三千院ナギと綾崎ハヤテの前に新たな脅威が待ちかまえていることなど、まったくなかった。

そして、ついに富士見の戦略が始まった。

 

 

近くの工場に高さ10m、総重量、100トンのロボットが立ち上がった。

富士見は、遠隔操作している操縦士にこう命令を下した。

「第二杉並区建設計画始め!」

それとともに操縦士は手元にあるモニター画面に表示されているメーター類の確認を行った。

「出力200パーセント、発進します!」

そして、ロボットは、杉並区の結構な部分を占めている白皇学院へと乗り込んでいった。

それはすぐに白皇学院も察知した。

白皇学院は、まず、侵入を防ぐための措置に出た。

しかし、それはすぐに破られてしまった。

そして、そのことは、生徒会長であるヒナギクの所に、すぐさま伝えられた。

「もう、全員退避させるしか方法はないわ」

そうヒナギクは判断した。

 

 

そして、放送で、全員に告知した。

その放送にもかかわらず、職務上、そして、大事な人を守るためにも、あえて危険な方向へと向かわななければならない奴もいる。

その一人に、ハヤテは入っていた。

「あ、あれが…。」ロボットの目の前にハヤテたち、執事軍団が姿を表した。

さらに、あとから、生徒会長であるヒナギグもついてきた。

「何の目的でこんなことを。」

ハヤテはそういった。

「ははっ。お前が綾崎ハヤテか。」

そうロボットは言った。

そして、続いて、こう言った。

「俺たち、暗黒世界軍団は、これから、世界征服を始める。そのプロローグとして、白皇学園を占拠する。そして、綾崎ハヤテ、お前は、その超人的能力を我々に授けることにあるのだ。」

 

 

そう言い終わると、ロボットをさらに先に進めた。

「これ以上、先には進めませんよ。」

冴木(さえき)ヒムロが、先に攻撃をロボットに仕掛けた。

しかし、その攻撃は簡単にかわされてしまった。

こうなると、その場にいる執事たちが解決するのは困難に思えた。

しかし、皆、諦めていたわけではなかった。

その中にハヤテも含まれていた。

ハヤテが次に攻撃に出た。

「ふふっ、そんな攻撃で戦えるとでも思っているのか。」

富士見はそう言った。

「そんなのやってみなきゃわからない!」

そうハヤテは富士見の言葉に反論した。

そして、ハヤテはある技を使った。それは、手からビームを出すというものだった。

その姿に、ヒナギクがこうつこんできた。

「これ、ド○ゴンボールの…。」

「いや、これは、新興宗教じゃないでしょうか。手で病気が治るとか…。」

春風がそう言った。

しかし、どちらかは少なくとも違っている。

そんなこんなのやりとりをしている間にハヤテはロボットに対して、放った。

しかし、それは、貧弱なものであった。

「ははっ。そんな攻撃が聞くわけ…。」

富士見はそう言った。しかし、すぐにロボットに異変が起きた。

「艦長!右腕から、エンジンオイルが漏れてます。」

「なに!」

富士見はその瞬間、背筋が凍る思いがした。

「バルブを締めることは。」

「それが、バルブがないんです。」

艦長は、その場で指示した。

「全員、退避!!」

しかし、それを止められるものはいなかった。

 

 

 

 

そして、夢が一つ消え去った…。


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