さて、あの占い師に会ったときから、数日が経った。
なぜかしらないが、今日は、とても暑かった。もしかするとそれが事件だったのかもしれない…。
「今日は、何故か熱いなあ。ハヤテ。」そう、ナギは言った。「はい、なんでも、今日は、気温が40度まで上がるそうで…。」「その天気予報、本当なのか!!」
明らかに、最高気温の数値がおかしい…。
「はい。なんか、天気予報のリポーターが二人出てきて、ふざけあいながら予報していましたけど…。」
ハヤテはそう言った。
「それって、明らかに、著作権的に出しちゃいけないネタなんじゃないのか。ハヤテ。」
まあ、そんなこんなで、白皇学園に通学する時間となってしまった。
「珍しいですね。お嬢様が学校に行くなんて…。」
そう、ナギはまたまたここ何日か学校に行ってなかったのであった。
「まあ、たまには学校に行っておかないとなと思って…。」
ナギはそう言った。
しかし、なぜだか、このままハヤテと会えなくなるんじゃないかという気持ちになっていたのである。
それは、昨日の夜の夢での出来事だった。
夢の中で、ハヤテとナギは、学校に来ていた。そして、突然、そこに隕石らしき物体が落ちてくる…。
「なんだろう」
そう思って、近づくと、そこに電子機器が落ちている。
そして、ハヤテは戦いに出て行ってしまうという夢であった。
確かに、それは夢であるし、どこかのアニメの最初のシーンに似ていた。
そのアニメは、その後、ある動物と出会い、そして、共にパートナーとして戦っていくというものであった。
しかし、これは、現実に起きるものではない。そう思っていた。
しかし、なぜだか、その夢がナギを学校に行かせる気にしていたのである。
場所はところ変わって、東京の某所。
そこでは、高野を操っていたあの謎の男が、周りに部下を引き連れて、会議を行っていた。
「今回の作戦で、綾崎ハヤテを逃がした…。」
そういうと高野は縮まった。
「お前などは、もう、用済みだ。さっさと処刑されろ。」
そう、謎の男がいうと、高野の周りを男たちが囲み、高野を別の部屋に連れ去ろうとした。
「少しでも、話を…。」
高野はそういったが、それは通用しなかった。
「さて、これからどうするかだ。」
そう、男は言った。
「もう、私たちには時間がありません。もう、綾崎ハヤテなしでも、次のステップに進んで、同時並行させて行ったほうがいいのではないでしょうか。」
部下はそう男に進言した。
「しかし、そんな簡単に行くのか。」男の問いにこう部下は答えた。
「はい、どうやら、私の調べでは、綾崎ハヤテはすでに私たちの目的を知ったようです。多分、日本に被害が及ぶような事件があれば、彼の性格上、それを阻止しようとするでしょう。それをあえて逆手にとるしかないのではないでしょうか。」
その部下の意見に男は納得した。そして、命令を下した。
「では、これから第二ステップに移行する。全員、提案者である、富士見の指揮下で動くように。」
部下たちは、第二ステップに進むことを提案した富士見の指揮下に入ることとなった。
早速、富士見はある作戦を立てた。それは、白鴎学園の前から、東京を制圧して行くことだった。
これならば、即座にハヤテが反応すると思われたのだ。そして、早速、それは実行されることとなった。