ハヤテのごとく next   作:謎沢

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第6話 烏龍茶がほしいときってあるよね?

突然、生徒会三人組が現れ、しかも、その三人が審査することになった、料理勝負。

一体、どうなるのか…。そして、三人の試食が始まった。

まず、ハヤテが三人の前に料理持ってきた。

「うわあ、麻婆茄子だ」

三人はその盛り付けと匂いに感動した。

「さすが、三千院の執事であるだけある。」

ぽつりと花菱(はなびし)美希(みき)が言った。

そして、三人の試食は始まった。

「やはり、味も美味しい。」

そう花菱や、その他2人は唸った。

 

次に高野が作った品が蓋を被せて出てきた。

「まさか、これは!!」

蓋を開けるとやはり、そうだった。

それは豚骨ラーメンだった。

しかし、豚骨ラーメンとはいえ、そこらの日高○や幸○苑のラーメンのレベルではなかった。

敢えて上げるなら、あの行列の出来ると云われている北海道の火頭○のラーメンと互角だと思われるレベルだった。いや、もしかするとそれ以上かもしれない。

「このスープは、約10時間以上かけて豚の豚骨を煮込んで作ったものに、野菜スープを加えたものです。麺も自家製です。」

高野のそれに噛みついたのが、ヒナギクだった。

「なんで、あなたは十時間以上も調理に時間を裂いているの?。こっちなんか、1時間しか調理時間…」

しかし、審判の女性がこう言った。

「審査の途中だ。この勝負を無効にしていいのか。」

それに対して、ヒナギクはただ引き下がるしかなかった。

そして、三人の試食が始まった。ヒナギクやハヤテたちは三人の反応をみた。

しかし、やはり、三人の反応はさっきと同じ反応だった。そして、二つの料理の判定が終わった所で、審査がスタートした。

こちら側から見る限り、どっちを選ぶかはわからなかった。

しかし、だからと言って話掛ければ、勝負は無効となり、ナギたちの命は助からない。

 

「それでは、結果発表する!!」

司会の女性がはっきりとした口調で言った。ハヤテたちに緊張が走った。

三人は一斉に

「勝者は…」

と叫んだ。

「ハヤタ君!!」

その瞬間、ハヤテとヒナギクの肩の力が抜けた。

「何故だ」

高野は叫んだ。

それに朝風はこう言った。

「だって、脂っこいんだもん。あのラーメン。」

そして、はこう言った。

「私達の給料を払えよ。」

そう言って給料を貰うと、

「あー、疲れた」

と言いながら、三人で帰ってしまった。

「しょうがない。お前たちにこの薬をやる。」

そう言って高野はハヤテたちにあの薬を渡した。

ハヤテとヒナギクは、倒れた二人に薬を含ませた。

 

それから数分後。

「お姉ちゃん!」

「ナギお嬢様!」

ナギと雪路の意識が戻った。

「ううっ、私は一体…」

ナギと雪路がそう言ったとき、二人はその二人をそれぞれ強く抱きしめた。

「ななに、抱きついてるんだハヤテ!し、しかも、ヒナギクの前で。」

「良かった。無事で!!」

ハヤテは長く抱きついていた。

同じようにヒナギクもそうしていた。

大事な人が目を覚ますということはうれしいことなのである。

その後、4人が逃げようとしたとき、後ろから大きな声がした。

「くそ、高野め、ハヤテを我がグループに仕留められないとは。お前はこちらで処罰する」

それと同時に高野が消え去った。

「誰ですか!」

ハヤテがそういうと闇の主はこう言った。

「はははっ、いつかお前たちを我がグループに引き抜き、この世界を支配するのだ。」

そう言ってその声はそれ以降、何も言わなかった…。


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