ハヤテのごとく next   作:謎沢

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第5話 料理勝負!!ハヤテの戦い!!

オカマおじさんの高野によって呼び出され、ナギと雪路を謎の薬によって眠らされてしまった。

そして、ハヤテとヒナギクには料理対決をすることになった…

 

「課題は中華料理ということでいいね!」

高野は言った。

「いいですとも!」

ハヤテはそう応対した。

「但し、言っておくけど、薬を飲まされたものは2時間以内にこの解毒剤を飲まないと死んでしまうからね。中華料理は僕の得意分野だ。さて、君は僕に勝てるかな!こやつらの命を懸けて、そして、三千院家の執事として!」

高野はハヤテにプレッシャーを掛けた。

ハヤテは、料理が得意だ。だからこそ、プレッシャーが掛かる。

三千院家の執事として、そして、その執事の得意分野での敗北はとてもないことである。

しかし、時はこうしてるあいだも過ぎていく。

もう、もとには戻れなかった。

調理場に行くと、すぐさま、

材料を取りに、倉庫へと向かった。

ヒナギクも後に付いて行った。

「ねえ、ハヤテ君は何を作るの?」

「マーボーナスを…。」

「麻婆茄子?」

ヒナギクは怪訝そうな顔で見た。

「はい、中華で勝負しろと言われても、凄い料理を今から短時間で作ることは出来ませんし、だからといって、ラーメンでは、戦えないと思って…。」

そして、二人はすぐさま、調理場に戻った。

ちらっと相手を見るとラーメンを作っていた。(当然ながら、三分のではない。)

とんこつスープを作っているらしく、鍋の中が、グツグツと煮立っていた。

「ハヤテ君、手伝わなくてもいい。」

ヒナギクがハヤテに聞く。

しかし、ハヤテは、

「いや、これは、三千院家の執事としての名誉もあるので、いいです。」

と断った。

相手は、そんなことはお構いなしに、どんどんと作業を進めて行った。

材料を練るときや切る動作は、人間業と思えない動作だった。

野菜を切れば、たちまち、空を舞って、皿の上に乗る。

そんな状況だった。

 

「この勝負は負けられない。」

ハヤテもその光景を見て、中華包丁を手にとると勢いよく、野菜を切っていった。

「すごい…。」

ヒナギクはそうおもった。

 

そして、時は刻々と流れて行った。

「できた。」

ハヤテは苦心の末、麻婆茄子を完成させた。

「ほう、じゃあ、こちらも準備はできている。早速、審査員を呼ぼうとするか。」

審査員として呼ばれたのは、なんと、あの生徒会3人組だったのだ。

「おーい、ハヤタ君、それに、ヒナ!!」

いつもどおり、瀬川がそう声をかけてきた。

それを遮るように三人のそばにいた女性が、こう言った。

「君たちには、料理審査をしてもらう。美味しかったほうに手を上げて欲しい。」

ヒナギクは、三人に向かって、

「ハヤテ君の料理のほうを選んで」

と声を上げた。しかし、その女性に、

「これは、勝負だ。もしも、勝負を妨害するようなことがあれば、即刻、失格とするぞ」

と言われてしまった。

はたして、勝負の行方はどうなってしまうのか。

次回に続く。


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