ハヤテのごとく next   作:謎沢

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第4話 オカマって恐ろしい!

中に入った二人の前には、沢山の料理が並んでいた。

銀座に数年前に売っていたというアワビラーメンや、大間のマグロを使ったトロの握りなど、和洋中の料理が並んでいた。

ナギとハヤテが席に着いて、先ほどの話を聞こうとしたとき、老人は、再び、玄関の前に行ってしまった。

「食べてもいいのか?」

ナギがハヤテに聞いた。

「ダメですよ。もしかすると、毒が仕込まれているかもしれないですし…」

そのとき、なんと、ヒナギクと雪路(ゆきじ)が現れたのだ。

「あれ、なんで、ハヤテくんとナギがここにいるの?」

ヒナギクがハヤテとナギに訊いた。

「なんで、ヒナギクがここに?」三人で不思議がっているとき、雪路だけは、席に就いて、

「うわー、美味しそうなのがいっぱいある。しかも、ワインまで…。えへへ。」

と、先に食べようとしていた。

「待ってよお姉ちゃん。」

ヒナギクが止めようとするが、その勢いは止まらない。

ヒナギクたちもお腹が空いていたので一応、席についた。

そして、謎の晩餐会は始まった。

ナギは喜んで、寿司に手をつけた。

しかし、その横で、ハヤテとヒナギクは箸をつけてなかった。

何か怪しい。

そういう気持ちが二人の中にあった。

「うへっ!」

雪路が突然、奇妙な声を上げて倒れた。

続いて、間をおかずにナギも倒れた。

「大丈夫、お姉ちゃん!」

「大丈夫ですか、お嬢様!」

ハヤテとヒナギクは、二人の所に行った。

「はははっ、」

それを待ち構えていた一人の男が、二人の前に姿を現した。「あなたは一体誰ですか!」

ハヤテがその不気味な笑いを浮かべていた男に問い掛けた。「ようこそ、高野ワールドへ。私は、高野華男(たかのはなお)。これを企画したものだ。」

その男の話を遮るように、

「お嬢様になんてことを!」

とハヤテが言った。

「ほう、随分と素直なお嬢様だとこと。そして、その横の女も、酒に釣られて、あなたを連れてくるとは…」

その男は嘲り笑うように言った。

「しかし、僕の計算通り、綾崎ハヤテと桂ヒナギクを残すことができた。」

「それは、どういうこと。」

ヒナギクが男に言った。

「あなたたちを私の傘下に入れて、世界征服をするのが、わ・た・し・の・ゆ・め!なんだこりゃ!!」

「なんか、随分と使い古されたネタを今の平和な世の中で、あえて唱えますね…」

ハヤテは明らかに呆れ顔で言った。

ヒナギクは、高野の最後のオカマ言葉とギャグを飛ばされて、気持ち悪がっていた。

「さて、そんな呑気な事を言ってていいのかしら?だいたい、君たち、今は外界から遮断状態なのよ。携帯を見てみろ、ボケ!」

高野の言われる通り、携帯をみると確かに圏外になっていた。

「ほら、みなさい。で、あなたたちは素直に私の傘下に入ってくれるのかしら?」

「そんなわけ、ないじゃないですか!」

ハヤテは、高野に向かって蹴りを入れた。しかし、高野は素早く跳ねのけた。

「私、こういう暴力苦手なのよね。っていうことで料理勝負を仕掛けようと思うの。綾崎ハヤテ、あなたは、得意でしょ。」

「はい、勝ったら、あなたには、二人を起こしてもらいますよ。」

「そんなの分かってるわ。解毒剤を持ってるわ。じゃあ、早速、勝負に移りましょう!」不気味な高野との勝負がはじまろうとしてます。って、私、神の出番、これだけかよ…


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