ハヤテのごとく next   作:謎沢

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第31話 犯罪者、綾崎ハヤテ!

熱海で電車を乗り換え、今度は島田行きに乗車した。

しかし、ハヤテは相変わらず、虎鉄と喋れないほど、体調が悪かった。

「大丈夫か、ハヤテ。」

虎鉄も、体調が悪化していくハヤテの様子に気がついていた。

しかし、ハヤテは虎鉄の問いかけに気づかないほど、衰弱仕切っていた。

しかし、電車はトンネルの中で、また駅に到着するまでに時間が掛かる。

そして、ついにハヤテは記憶が遠のいてしまった。

「大丈夫か!しっかりしろ!」

虎鉄はそれしか言えなかった。

そして、電車はついにトンネルを抜けた。

そのときだった。

ハヤテは目をガッと開いた。

まるで、何かにとりついているように…。

そして、電車はそれに合わせるように函南駅に到着した。

ハヤテは、名前のように電車から素早くホーム上に降り立った。

「待ってくれ、ハヤテ。」

虎鉄も急いで降り立った。

それと同時に電車のドアは閉まり、発車した。

しかし、ハヤテは既にどこかに行ってしまった。

いったいハヤテが何をやりたいのか、虎鉄には想像がつかなかった。

 

 

ところ変わって、とある家…

「ついに、ついに噂の3Dテレビを買ったぞ。早速、水戸黄門を見るとするか」

とおじいさんは一緒に暮らしているおばあちゃんに言った。

「私には、どこかいいのか、さっぱり分からないわ。」そう言って、おばあさんは台所へと向かった。

しかし、そんなことも気にせず、おじいさんはテレビに熱中した。

しかし、そのとき、ちょうど、屋根の上ではハヤテが追いかけられていた。

そして、ハヤテはテレビアンテナを間違って倒してしまったのだ。

テレビで見たいシーンが見られなかったおじいさんは、家を外を覗いて、ハヤテたちを見つけた。

そして、こう叫んだ。

「わしの、わしの楽しみにしていた女忍者の入浴シーンをどうしてくれるんだ!」

しかし、それは、ハヤテには伝わらず、その代わり、おばあさんが反応して、おじいさんを叱りつけた。

 

しかし、そんな出来事すらハヤテは分からなかった。

ハヤテに取り憑いた何かがそうさせたのであった。

 

警察にもその後、すぐにハヤテのことは通報された。

警察も屋根上や電線などを破壊して、どこかに向かうハヤテを放置できない。

立派な犯罪だ。

そして、ついにハヤテは、警察の懸命な追跡によって捕まった。

「離せ!離せ!」

ハヤテが取り押さえられたとき、完全にそれはハヤテじゃなかった。

パトカーに乗せられて、警察の留置所へハヤテは放り込められた。

 

「ここから出せ!」

ハヤテは必死になって柵から出ようとした。

しかし、手錠をしてる以上、それは不可能だ。

暫くしてそれが分かったのか、ようやく落ち着いた。

「ようやく落ち着いたか…。そしたら、明日から聴取を始めるか…。」

担当の刑事はそう言った。

 

その頃、虎鉄はハヤテが見つからず、どうしようもなくなり、交番で、捜索届を手続きした。

そして、虎鉄は近くで旅館を見つけ、そこに一晩泊まることにしたのだった。


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