ハヤテのごとく next   作:謎沢

3 / 35
第3話 料理対決アニメって少ないっすよね?

ドタバタが落ち着いた頃。

ハヤテのところにある男が近づいてきていた…。

 

「ハヤテ。」

「はい、お嬢さま。」

ハヤテは、いつも通り、ナギの世話をしていた。

「ハヤテは、もう、ぜ、絶対にここからいなくなってしまわないんだよな。」

「はい。」

ナギの聞いたことに、少し疑問を持ちながらも、そうやって、ハヤテは答えた。

しかし、ナギには何かを感じていたらしい。

それは、ナギ以外にも、伊澄(いすみ)も感じていた。

伊澄はハヤテのことを心配した。

 

そして、ついに、その時がきてしまった。

ガッシャン。

何か、ガラスが割れる音とともに、館内が暗くなった。

「いったい、どうしたんでしょうか。」

マリアがそういった瞬間、目の前に矢が刺さっていることに気づいた。

「ひゃー。」

悲鳴を聞きつけたハヤテがマリアのところに向かった。

「大丈夫ですか。」

ちょうど、駆けつけたときには、何故か電気が復旧していた。「ええ、でも、それ…」

マリアが指差した先には矢が刺さってた。

三千院家の警備は厳しいはずなのに、なぜこの矢はこんなところに刺さっているのだろうか、そして、一体誰がやったのであろうか。

「あっ、矢の中央に紙がくくりつけてありますわ。」

「本当ですね。開いてみましょうか」ハヤテが手紙を開くと、そこには、ディナーの招待が書いてあった。

しかし、そこには、執事とご主人様限定で、その他の警護の入場は禁止と書いてあったのだ。「ちょっと、これは、怪しいですね…」

ハヤテがマリアにそう言ったときに、丁度、ナギが部屋に入ってきた。ナギは状況が読み込めず、ただ、ハヤテと2人っきりでディナーに誘われたということだけに目がくらんだ。

「ハヤテ、それはいつなんだ」

そういうナギに

「いや、明日と書いてあるんですが、いかにも、この状況で来たってことは、何か、お嬢様を狙ってるとしか…」

ハヤテがそう言ったのを遮るように、ナギは、

「それ、行くぞ!」

と行く気満々になってしまっていた。

マリアも、心配して、ナギに言った。

「でも、ナギ、もしかすると、もしかしなくても、罠であるかも知れないんですよ。」

しかし、ナギは、

「大丈夫、今まで、ハヤテが何度も、苦労を乗り越えて、私を守ってくれたではないか。」

と引かなかった。

結局、いつも通り、ハヤテに任せることになってしまったのである。次の日、ハヤテとナギは、屋敷を出て、怪しい招待状に書かれた場所、東大泉二丁目に向かった。

って、東大泉二丁目って、あのプリ○ュアやド○ゴンボールのアニメの製作会社の場所じゃあ!!

そんなツッコミはどうでもいいとして、その場所には、明らかに、無断で撮影所内に設置した館があった。

「いらっしゃーい」

不気味な雰囲気に似合わない、昔のギャグが中から聞こえてきた。

そうかと思うと、目の前に、老人が姿を現した。

「ひやっ。」

ナギが驚いた。

ハヤテは老人に、

「なぜ、僕たちを招待したのですか!」

と訪ねた。しかし、老人は

「まあまあ、中で食事をしながら、」

と、中に入るように言ってきた。

ハヤテとナギは恐る恐る館の中に入った・・・。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。