ハヤテは、みどりの窓口にいた。
「はい、次の方。」
ハヤテの順番が回ってきた。
しかし、ハヤテは何処に行けばいいのかわからなかった。
「どうしました。」
窓口の駅員さんが、聞いた。
「じつは、行き先が決まってまないんです。でも、旅に出たいんです。」
しばらく、駅員は黙り込んだ。
「一筆書き切符でご存じですか?」
「いや。」
「一筆で乗車券を発行することで安く済ます制度なのですが、こういうルートはいかがですか?」
と言って、駅員はメモ帳にルートを書いてくれた。
そのルートは、
まず、お茶が水を出て、中央線で新宿に、東海道本線に乗り換えて、米原へ。
その後、北陸本線で福井や金沢を通って、長岡(宮内)から、上越線と高崎線を使って、帰ってくるというルートだった。
「どう?」
駅員はハヤテに尋ねた。
「ああ、いいですね。」
ハヤテはそう答えた。
「えっと、14070円ね。大人料金は。」
そう駅員は答えた。
そして、ハヤテは、その切符を手にした。
一方、屋敷を飛び出し、ハヤテを血眼(ちまなこ)になって探している虎鉄であったが、世界は広い。
そこから一人の少年を探しだすのは不可能に近かった。
そして、いつの間にか、道を探すのに疲れたような顔をして歩いていた。
『どうしたら、ハヤテに会えるのだろうか。』
そう思ったとき、あることを思いついた。
「そうだ、GPSだ!」
しかし、ハヤテの携帯のGPSを虎鉄は調べられない。虎鉄は、マリアならわかるのではないかと思って、急いで三千院家に電話をかけた。
「もしもし、マリアさんですか!」
「は、はい。マリアですけど。虎鉄君?」
「そうです。早急なのですが、ハヤテ君の居場所、教えてください!」
それを言われたマリアは困惑した。
『まさか、ハヤテ君が一人で旅しているのをいいことに接近しようとしているんだわ。しかし、居場所を教えない訳にも行かないし・・・。』
悩んだ末、結局、マリアは虎鉄にGPSを使って居場所を教えたのだ。
そして、虎鉄は、ハヤテがお茶が水にいることを知ったのである。
「待ってろ~。ハヤテ!」
急いで、急行で高田馬鹿まで行った。
急行に乗れば、たかが一駅である。
そして、電車を乗り継ぎ、ついにお茶が水に到着した。
しかし、お茶が水についたものの、ハヤテの姿は見当たらない。
「くそっ。遅かったか。」
虎鉄は、悔しそうな顔をした。
しかし、よく考えると、お茶が水には、2つ改札口がある。一つは、虎鉄のいる先頭側の改札口。もう一つ、後ろにもあるのだ。
それが虎鉄の頭の中をよぎった瞬間、虎鉄は同時にもう一つの改札口に向かった。
そして、ついにハヤテを見つけたのだ。
「おーい。ハヤテ!」
ハヤテが近くの書店で買った時刻表を読んでいたとき、目の前に、世の中、一番会いたくない相手に遭遇してしまった。
しかも、遠くからこっちに駆けてくる。
そして、虎鉄とハヤテは予期せぬ再会を果たしたのだ。
「ハヤテ、お前、学校に来ないと思ったら、こんなところで何やってるんだ。」
「あなたには関係ないでしょ。第一、どうやってこの場所を…」
「それは、愛のレーダーでさ。」
もう、ハヤテとしては、一刻も早く過ぎ去りたかった。
「そういえば、なんで時刻表を持って、ずっと突っ立ってるんだ?」
虎鉄にそう聞かれたハヤテは、
「いや、時刻表を見ていたんですが、いまいち上手く行けなくて…」
そう、時刻表というものは、数字の羅列である。
1路線しか載らないのであれば、そんなに複雑ではないが、何回も乗り換えをすると、ものすごく難しいのである。
しかし、虎鉄は、鉄道オタクである。
「じゃあ、俺が行程を組んでやるよ。こういうの、俺のほうが得意だろうし。」
そして、自然にハヤテと虎鉄という、いかにも危険があふれたメンバーで旅が始まろうとしていたのである。
そして、虎鉄は、ハヤテがお茶が水にいることを知ったのである。
「待ってろ~。ハヤテ!」
急いで、急行で高田馬鹿まで行った。
急行に乗れば、たかが一駅である。
そして、電車を乗り継ぎ、ついにお茶が水に到着した。
しかし、お茶が水についたものの、ハヤテの姿は見当たらない。
「くそっ。遅かったか。」
虎鉄は、悔しそうな顔をした。
しかし、よく考えると、お茶が水には、2つ改札口がある。一つは、虎鉄のいる先頭側の改札口。もう一つ、後ろにもあるのだ。
それが虎鉄の頭の中をよぎった瞬間、虎鉄は同時にもう一つの改札口に向かった。
そして、ついにハヤテを見つけたのだ。
「おーい。ハヤテ!」
ハヤテが近くの書店で買った時刻表を読んでいたとき、目の前に、世の中、一番会いたくない相手に遭遇してしまった。
しかも、遠くからこっちに駆けてくる。
そして、虎鉄とハヤテは予期せぬ再会を果たしたのだ。
「ハヤテ、お前、学校に来ないと思ったら、こんなところで何やってるんだ。」
「あなたには関係ないでしょ。第一、どうやってこの場所を…」
「それは、愛のレーダーでさ。」
もう、ハヤテとしては、一刻も早く過ぎ去りたかった。
「そういえば、なんで時刻表を持って、ずっと突っ立ってるんだ?」
虎鉄にそう聞かれたハヤテは、
「いや、時刻表を見ていたんですが、いまいち上手く行けなくて…」
そう、時刻表というものは、数字の羅列である。
1路線しか載らないのであれば、そんなに複雑ではないが、何回も乗り換えをすると、ものすごく難しいのである。
しかし、虎鉄は、鉄道オタクである。
「じゃあ、俺が行程を組んでやるよ。こういうの、俺のほうが得意だろうし。」
そして、自然にハヤテと虎鉄という、いかにも危険があふれたメンバーで旅が始まろうとしていたのである。