ハヤテのごとく next   作:謎沢

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第22話 明と暗の入れ替え…

ハヤテが玄関から出ると、目の前に大泉とその部下がいた。

「あっ、この停電を起こしたのはお前たちだったのか!?」

そうハヤテが叫んだ。

しかし、部下は、

「問答無用、お前を倒す。」

と言って、ハヤテに襲いかかった。

 

ハヤテはそれを交わした。

しかし、今度は大泉も襲いかかった。

ハヤテは、それをさらに交わそうとした。

しかし、ハヤテは、大泉を避けることは出来たものの、地面に頭を強打した。

その瞬間だった。

ハヤテの中で本来の自分と、それまで、底のほうでずっと機会を伺っていた、もう一つの何かがスリかわった。

ハヤテは必死に、自分の体を取り戻そうとした。

しかし、自分の体は取り返せなかった。

 

大泉たちは一瞬、気を失ったハヤテを見て喜んだ。

大泉にとっては、自分が世界制服を企んだときから邪魔されていた、言わば、宿敵みたいな関係だ。

ようやく、倒すことができたと思ったのもつかの間、ハヤテは目を覚ました。

大泉たちは少し焦った。

しかし、自分たちのことを見ても、何にも攻撃して来なかった。

いや、ハヤテの口から恐るべき言葉が飛び出した。

「お前たちは、大泉というのだな。お前たちの作戦に協力してやる。」

そのハヤテの発言は、ハヤテの声であったが、ハヤテが発したものには、到底聞こえなかった。

そう、それは、あの前乗り移った悪霊の仕業だったのだ。

そういうことは全然知らない大泉たちは、急に態度を変えたハヤテに対して、疑問を持ちながらもそれを歓迎した。

大泉は思った。

ようやく、神は我に幸運を与えたと。

大泉たちは屋敷の中に侵入した。

そして、静かに、ナギとマリアがいる部屋に向かった。

「ああ、ハヤテ君、どうしたんですか。人を連れて戻ってきて。」

ハヤテがドアを開けたときに、マリアがドアのほうを見て、そう言った。

「お嬢様を誘拐しに来ました。」

そうハヤテはマリアに言った。

「えっ、ハヤテ君どうしたのですか、」

マリアは不思議がって、ハヤテに問い直そうとした最中、ハヤテや大泉たちは、それを無視して、マリアとナギに襲いかかった。

「何するのですか、ハヤテ君!」

マリアはそう言ったものの多勢に無勢で襲われてしまった。

その悲鳴を聞いて駆けつけてきたのは執事長のクラウスだ。

しかし、そのクラウスも多勢に無勢で、やられてしまった。

マリアとクラウスはガムテープで口を塞がれ、手足にはロープで頑丈に縛られてしまった。

そして、ナギはいとも簡単に連れ去られてしまった。

しかも、屋敷のSPは、停電によって、屋敷の中のことなどまったく頭になかったのだ。

偶然が重なったとしか思えない状況はさらに続くのであった。


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