ハヤテのごとく next   作:謎沢

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第21話 断線の夜に…

そして、大泉たちは、三千院家の前に来た。

ここにも、屋敷を警備する警備ロボットやSPが大量にいた。

どうやって、この警備をかいくぐるのかが課題だが、屋敷の中は広い。

警備の穴を探すのは、白皇学園と同様に簡単に見つかると思った。

 

そうして、大泉たちは屋敷の周りを一周してみた。

「あっ、ありました。三千院家につながる送電線が!」

そう部下が指さしたところに、送電線があった。

しかも、ちょうどそこは木が茂っていて、明らかに警備がされてなかった。

「よし、ここから中に入って、警備ロボットなどに見つからないようにし、そして、邸宅を襲撃をするぞ。」

そう大泉は言った。

「まずは、俺たちが屋敷内に侵入する。その後、30分経っても俺たちが戻ってこないならば、お前は、送電線を切れ。」

「はい。分かりました。」

「そして、言っておく、送電線を切ったら、そのまま車を駐車した場所へ戻れ。俺たちが指示したら、車をここへ持って来い。もしも、俺たちが作戦に失敗しても、お前は逃げろ。わかったな。」

大泉は、そういうと残りの部下を引き連れていった。

 

そして、作戦はスタートした。これに失敗すれば、多分、大泉は、命を売らなければならないことになると思っていた。

そういう土壇場まで大泉は追いやられていた。

 

失敗は許されなかった。

そして、大泉たちは、森の中を進んでいった。

 

そうすると目の前に広がってきたのは、ナギナギランドであった。

「なんでしょうかね。この建物。」

「どうせ、豊○園とかだろ。どこかに池袋に行く黄色、もしくは、青色、もしくは…。」

「そんなこと、どうでもいいので、さっさと前進みましょう。屋敷を早く探さないと。」そう、助言された大泉たちは、さらに前へと進んだ。

なんとか、ここまで、警備ロボットにも見つからなかった。

大泉は思った。

今回の作戦は、神風が吹いているのではないかと。

 

そして、ついに邸宅が見えてきた。

 

そのときだった。

「大泉さん。地面の草むらに隠れて下さい。」

そう部下に言われた大泉は、とっさに、近くの草むらに隠れた。

ちょうど、間一髪のところで警備ロボットに見つかりそうになったのだ。

「ありがとうさん」

大泉はそう部下に礼を言った。「いえいえ、それより、三千院家が停電になるのを待ちましょう。」

そう部下は大泉に言った。

それに、大泉も同意した。

 

大泉たちが侵入してから、30分が建とうとしていた。

 

 

「じゃあ、そろそろですか。」

送電線の横で待機していた大泉の部下が送電線を切断した。

 

その瞬間、三千院家は夜の闇に溶け込んだ。

 

その時、三千院家の中では、停電に大騒ぎした。

「マリア!ハヤテ!」

ゲーム部屋でゲームをしていたナギは怖がって、ハヤテやマリアを呼んだ。

すぐにマリアとハヤテが駆けつけた。

「ナギの面倒は私が見ますので、ハヤテくんは急いで、非常電源のほうを見てきてください。」

そうマリアはハヤテに指示した。

「分かりました。」

ハヤテはそういうと懐中電灯を持って、屋敷の玄関から非常電源のある場所に向かった。

 

大泉たちも停電と共に行動を開始した。

屋敷の玄関から入ろうとしたのである。

幸い、SPたちは、屋敷の近くには、配置されていなかった。


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