「綾崎さん。」
ハヤテが瞑想にしばらくふけっていたとき、ようやく看護師がハヤテが目をさましたことに気がついた。
その後、血圧やCTによるスキャンなどの検査をした。
「別に、異常はなさそうですね。」
主治医の先生が結果をみて、そう言った。
「では、屋敷の方を呼んで、退院にしていただいてよろしいでしょうか。最近、この病院も急患が多くて、ベット数が少ないんですよ…。」
それにハヤテはうなづいた。
その後、病院から連絡を受けたマリアが病院にやってきた。
「もう具合は大丈夫なのですか。」
それにハヤテは、
「はい、おかげさまで」
と言った。
「そうですか…」
マリアは少しトーンを落として返事をした。
理由は、先日のクラウスからハヤテに対して、実質的に解雇をするというものであった。
マリアとしても、あのときはなくなく、クラウスに対して反論は出来なかったが、やはり、できれば、引き続き、ハヤテに働いて貰いたかった。
いや、既に、ハヤテは三千院家の一人である。抜けた途端、何かが大きく穴があいたような感情を持たせる気がした。
ところ変わって、東京の某所。
「あー。くそー。世界征服しようという人間がなんで夜中に道路のアスファルト打たなきゃいけないんだよ…」
そう、世の中の不満をぶちまけているやつがいた。
名は、大泉。かつて、世界征服の足がかりに白皇学園をロボットで攻め行ったものの、綾崎ハヤテにやられ、借金だけが残ってしまったという悲しい有り様になってしまった一人である。
そして、今日も夜明けまで、借金返済のために工事現場で働いて、会社の寮に戻ってきた。
「はあー、いつまでこんなことしていればいいんだろう。」
そう思い続けていたが、もはや体には力は残ってなかった。
そして、布団に伏したまま寝てしまった。
それから数時間後。
大泉が目を覚ました。
「2時かあ…。」
ふと、テレビをつけるとそこでは、ワイドショーをやっていた。
そこで、最近起きた、掲示板を経由して内部機密がバレたというものをやっていた…
「掲示板かあ…」
ぼんやりしていた頭に一つの案が閃いた。
「そうだ、掲示板に綾崎の中傷をしてやろう!」
そんな短絡的な発想で、大泉は掲示板に向かった。
携帯で、日本最大級の掲示板に向かった大泉。
そして、新着スレッドの下のスレッド作成のページを開いた。
そして、大泉は、ついにスレッドを立てた。
名前は、名づけて
【綾崎】執事なんて辞めろ
というものだったらしい。(現在は、削除されたらしいので、わからないのです。)
さて、そのスレは、一体どのような内容だったのか、検索サイトのキャッシュを元に次回、復活させます。(って、おい!!)