ハヤテのごとく next   作:謎沢

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第15話 ハヤテ倒れる!?

そして、翌日。

ふらっと、伊澄が迷子になって、紛れ込んできた。

「あら…。ここは、、、あっ。ナギの家だわ。」

そんな能天気にしていたとき。

「あら、伊澄さんではないですか。今日は何かのご用事で。」

とマリアが声をかけてきた。

「いや、その、、、迷子になってしまって…。」

「まあ、そうですか。では、せっかくなので、ナギと遊んでいってはどうですか?その間に、連絡しておきますので。」

「では。」

そう言って、伊澄は、ナギの家へと入って行った。

「ナギ、伊澄さんがおいでになりましたよ。」

ゲームに夢中になっていたナギをマリアが呼んだ…。

「おう。」

そして、ナギは伊澄と挨拶をかわした。

「そういえば、最近、ハヤテに何かあったのかしらないが、家から勝手に逃亡して、大変だったんだが…。」

そうナギが口にすると、ふと後ろから、

「まさか、借金執事、ナギに飽きたちゃうか。」

という関西弁が聞こえてきた。

「おお、咲夜(さくや)ではないか。」

ナギがそういうと、咲夜は話を続けた。

「借金執事もいよいよ化けの皮がはがれてもうたか。そういえば、借金執事はどこに。」

咲夜が聞くと、ナギはこう答えた。

「今、買い物をしてもらっている。」

 

その話を訊いた伊澄はなにか嫌なものを感じた。

「どうかしたのか、伊澄さん?」

咲夜が伊澄に訊いたが、伊澄は、

「いいえ別に。」

と答えた。しかし、心の中では、こう思っていた。

『ハヤテさまの中になにか悪いものが入って、そして、どんどんと、ハヤテさまの身体を乗っとっていこうとしている…。』

 

その頃、ハヤテは屋敷に帰ろうとして、歩いていた。

「うっ。」

突然、道端で頭が痛み、道に倒れそうになった。

「ああ、大丈夫だ。しかし、この身体、昔と違って、かわいいというかなんというか、違う気が…。」

そんなことをハヤテは思った。

「おっ。これは、、、」

手に持った買い物袋をみてこう思った。

「ああ、買い物かあ…。それでは、この前の屋敷にとりあえず戻れば…。」

そう言って、ハヤテは、屋敷の方へと向かった。

そんなことが起きているのも知らず、ナギたちは普通に過ごしていた。

 

「たいだま戻りました。」

ハヤテが屋敷へと戻ってきた。

しかし、そのとき。

「ううっ。」

ハヤテはその場に倒れ込んでしまった。

「ハヤテ!」

「ハヤテ君!」

悲鳴を聞いたマリアやナギたちが慌ててハヤテの前に現れた。

そして、ハヤテは病院へと搬送されたのであった。

 

「別に、どこか、身体に異常があるものがないので、もしかすると、貧血などによるものなのかもしれません。」

診察してくれた医師はそう、マリアに電話で診断の結果を伝えた。

「そうですか。」

 

その診断結果に少し安心したが、ここ数日のハヤテの行動をみていると、完全に心配が取れることはなかった。

 

ハヤテが倒れたあと、家に戻った伊澄は、マリアにこう言った。

「もしかすると、ハヤテ様は呪われてしまっているのかもしれません。」

しかし、それは、マリアに伝わったのか、真偽の程ははっきりしない。


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