大田舎で謎の物体におそわれたハヤテであったが、なんとか伊澄に助け出されたわけであったが、そこから今回の話はスタートする…
「どうも、ありがとうございます。伊澄さん」
ハヤテは三千院家の前まで伊澄に挨拶した。
「い、いえ、とんでもありませんわ…。ではこれで…」
そう言って伊澄は車で三千院家を後にしていった。
「一体、伊澄さんと何があったのでしょうかね?」
マリアはなぎにそう言った。
「ま、まさか…。伊澄とハヤテが…」
いつものようになぎは妄想とそれに伴う不安が頭から離れなかった。
そして、また、いつもの生活がスタートするのだったが、ハヤテは昨日の騒動でとても体力を使い果たしていた。
いや、実際には、体力を何かに吸われていたようだが…
しかし、掃除などの仕事を昨日の自分の失態によって睡眠不足だと言って休みたくはなかった。
そして、ふらつきながらもハヤテはマリアさんに仕事分担を尋ねた。「いや、そんなに疲れているのですから、ハヤテくんは休んでいていいのですよ。」
そうマリアさんはハヤテに返答した。
「もともとは、僕が昨日、電車待っているときに後ろから押されて、優等列車に乗ったから…」
そのハヤテの言葉に、再び、不幸しか迷い込まないことを認識させられるばかりであった。
「ともかく、今日はこの位でいいので、自分の部屋で休んでいてください。」
そうマリアに言われて、ハヤテは自分の部屋に戻った。
そして、ベッドに横たわるとすぐさま眠りについたのであった。
それからしばらくたった頃だった。
マリアが廊下を掃いていると、むこうからからハヤテが歩いてきた。
「ハヤテくん、どうかしましたか?」
そうマリアは声をかけたがハヤテはそれに無反応だった。
よく見てみると、いつものハヤテとは違い、目は死んだ魚のような目をしていた。
まるで何かにあやつられているようだった。
マリアは急いでナギやSPに伝えた。
「ハヤテを追っているのか。」
ナギは不安そうにマリアに訊いた。
「ええ。」
そうマリアは答えた。
その頃、ハヤテは、敷地外に出て、道を進んでいた。
そして、とあるところに立ち止まった。
そこは神社だった。
SPが後ろからみていると、そうとも知らず、ハヤテは神社の中に入っていった。
そして、何か不思議な動作をしたのだ。
SPには訳が分からないことをやって、そして、ハヤテはまた屋敷に戻った。
そして、ハヤテは何事もなかったように寝てしまった…。
その後、ハヤテは目をさました。
「おはようございます。マリアさん。」
「ええっ。ああ、どうですか、具合の方は…。」
そうマリアはもじもじしながら訊いた。
「はい。」
「ああ、そうですか。」
マリアは、ハヤテに神社に行ったことを聞けなかった。
しかし、一体、何をしに行ったのだろうか。
それは、また次回。