魔法少女リリカルなのは【魔を滅する転生砲】   作:月乃杜

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 噺が飛びます。





第5話:魔導甲冑 未来を見据えた話し合い

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 ミッドチルダ。

 

 それは時空管理局のお膝元と云える第一世界。

 

 間違えてはいけないのがミッドチルダとは管理世界ではない点、つまりは管理世界の上位に位置している最初の世界。

 

 何度か述べたが……

 

 例えば、第四世界と第四管理世界では名前も異なる訳だが、第四管理世界とはカルナログ――ヴァイスの故郷に当たる世界であり、第四世界とはファストラウム――リンディ・ハラオウンの出身世界だ。

 

 それは兎も角てして……今現在、ユートは長い黒髪を三つ編みツインなお下げにした眼鏡少女と一緒に、第一世界ミッドチルダへとやって来ていた。

 

「此処がミッドチルダ中央都市部――首都クラナガン……ですか」

 

「ああ、時空管理局発足の世界だから第一世界と呼ばれているな」

 

 少女の言葉に頷く。

 

 時空管理局の本局自体は次元空間に浮かぶ人工衛星に近い建造物で、地上には地上本部という形でまるで別組織みたいに存在する。

 

 恐らく、特定の世界へと本局を置くと要らぬ軋轢を生むからだろう。

 

「さて、地上本部に行くのはカリムや三提督から貰った紹介状があるし、ルール的な問題は無いだろうね」

 

 尤も、ミッドチルダ管理局地上本部はカリム・グラシアの希少技能の類いを嫌うレジアス・ゲイズ中将が実質的な支配者となって、中心人物としてミッドチルダの守護を担っていた。

 

 余り良い顔はすまい。

 

 だが、ユートには勝算も確実にあったりする。

 

 少女が持つ小さなトランクケース、それがレジアスへの勝利の鍵だ!?

 

「ふう、街中の風景自体は余り見滝原と変わりがありませんね」

 

「そうだな、とはいっても地球には無い乗り物とかも動いているけど」

 

「それは……はい、そうですよね」

 

 別に観光をしている訳ではなかったが、地上本部に向かうまでに街を観て回るくらいは許されよう。

 

「ほむほむ」

 

「もう、その愛称はやめて下さいよ〜、優斗さん」

 

 少女の名前は暁美ほむらと云い、少し前にユートが関わった事件で出逢う。

 

 本来なら夜明エイム達の様子を見に行こうと思い、天神神社を後にしたユートだったが、結界が張られていた事から今現在こそが、前世のユートの居る時期だと知り、仕方なく街を離れた後に見滝原市という地を見付けたのだ。

 

 【魔法少女まどか☆マギカ】というアニメに登場をする土地であり、ユートは興味本位で入ってみた。

 

 そして見事に当たりを引いてしまう。

 

 【魔女の結界】に囚われてしまったのである。

 

 その中には緑の子が倒れており、どうやら彼女も巻き込まれてしまった様で、目を覚まさないか少しばかりドキドキした。

 

 目を覚ましたらパニックは必至だったから。

 

 そして現れたるは我らが巨乳ちゃん――黄色の子と天然真っ直ぐな桃色の子、そして眼鏡を掛けて三つ編みお下げ髪にした黒色の子である。

 

 赤色の子や水色の子は、今の処だと居ない。

 

 そしてユートはどっぷりと事件に関わり、物語的には途中でラスボス? を斃して打ち切りエンドにしてしまい、魔法少女達に関してはアニメよりマシな未来を紡いでイケる様に。

 

 そしてユートは黒色の子を誘拐――ではなく、連れてミッドチルダに渡航。

 

 現在に至る。

 

「可愛いと思うけど?」

 

「か、わ……っ!?」

 

 真っ赤になったほむら、頭からまるで湯気が噴出しているみたいだ。

 

 容姿からも理解が出来るだろうが、この可愛らしい生物――ほむほむは幾度となくループして精神的に磨り切れ、冷徹になってまで桃色の子――鹿目まどかを救わんとした暁美ほむらではなく、まだ弱々しかった

ほむらちゃんだ。

 

 だからこそ、鹿目まどかは魔法少女だった訳で……

 

 とはいえ、流石にこれは御都合主義が過ぎる。

 

 まどか☆マギカは学校での生活を挟んだ物語の筈、それが夏休みの中盤に起きるのは如何にもおかしい。

 

 まあ、原作との変化とは習合された混淆世界でならよくある話だし、今回のもそれに当たるのだろう。

 

 お陰様で何人かまどマギ世界の娘をゲット出来た。

 

 その一人がほむほむ――暁美ほむらである。

 

 ユートの秘書的な立場でこの場に居る彼女、手にしたトランクも立場的に必要な代物であった。

 

 ユートとしてはあの覚めた瞳な鹿目まどか至上主義の暁美ほむらも良いけど、だからといってあの絶望的な混乱を望みはしない。

 

 ミッドチルダ・時空管理局地上本部……

 

 ユートはレジアス・ゲイズとの接触を求めた。

 

 彼は決して悪人てなく、法の執行者としては厳格な態度で臨んでいる。

 

 彼の過ちは焦燥感に駆られて悪の元締め――時空管理局最高評議会の連中により絡め取られ、悪事だとは知りつつジェイル・スカリエッティの存在を受け容れてしまった事。

 

 結果、親友を亡くしてしまいその部下を死なせた。

 

 彼はその時点で突き進むしか無くなってしまう。

 

 だが今なら、十年前である今ならば踏み留まる事が出来る筈なのだ。

 

「それにしても、やっぱり僕は過去に跳ぶんだな」

 

 ほむらが両手で提げているトランクケースを視て、溜息を吐きながら自分自身の未来――であり過去での所業を脳裏に馳せた。

 

 ミッドチルダ・財団法人【OGATA】――そう、トランクケースは案内人に案内されて行ったビル……【OGATA】本社で受け取った物である。

 

 中央都市部、即ち首都のクラナガンに本社ビルを持つ程の財団ともなるなら、相当な影響力がある筈だ。

 

「開発していながら今まで放って置いたのは、やはりパラドックスを防ぐ為ってのがあるんだろうな」

 

 ほむら用として秘書に相応しい、しかも管理局地上組の制服なぞお話にもならないセンスの良いスーツが用意されていたし、用意をしたのは間違いなくユートであろう。

 

 しかもスーツ自体がどうやらマジックアイテムで、温度調整や防弾防刃防水防塵機能も在り、簡単にではあるがパワーアシストさえも備え付けられ、常に清潔性を保つ機能まで在る。

 

 やり過ぎなくらい多機能なスーツ、日本でこいつを売るなら軽く十億の値が付くと思われた。

 

 否、それでも尚安い。

 

 ソウル・ジェムから魂を解放したとはいえ、ほむらは未だに魔法少女としての能力を保持してはいるが、『マミられる』という事態が原作であった事を鑑みれば防衛機能は必要。

 

 魔法少女モードに変身をする一瞬の隙を突かれて、ブスッと心臓を貫かれましたじゃ困るのだから。

 

 ユートは地上本部を見つめると……

 

「行くぞほむほむ」

 

「はい! って、その愛称はやめて下さいってば!」

 

 ほむほむ……ではなく、秘書の暁美ほむらを連れて入っていった。

 

 ほむらの抗議は聞かない振りをして。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

 地上本部の一番頂上。

 

 屋上を除いたら最も高い場所に当たるだろう部屋、其処にはレジアス・ゲイズの執務室が存在する。

 

 見知らぬ女性を秘書に侍らせているが、娘のオーリス・ゲイズは恐らく原作時に二十代半ばから後半で、今は十代の小娘だろうから居なくても当然。

 

「フム、三提督や教会からの紹介状を持ってきたのがまさか【OGATA】からの使者とはな」

 

 髭面強面なおっちゃん、レジアスがユートの顔を見ながら言う。

 

「緒方優斗。【OGATA】の謂わば代表取締役って処かな?」

 

 正確に云うならば未来のユートが……だ。

 

「それで、単刀直入に訊こうか……儂に接触を持った理由は何だ?」

 

 面倒な駆け引きは不要とばかりに、レジアスは目を細めながら訊ねてきた。

 

「貴方はミッド地上の平和を護るべく、管理局へ入局以来……約三十年を駆け抜けてきた」

 

「……その通りだ」

 

 十年後のオーリス・ゲイズと八神はやての会話で、レジアスが入局から四十年が経っているとあったし、今なら三十年な訳だ。

 

「然し、地上の良質な戦力は海に引き抜かれ、それも侭ならない状況にある」

 

「それが何だ?」

 

 不快そうな表情、今更ながらそんな事を若造に指摘されるまでも無いのだ。

 

「だが、最高評議会は貴方を認めてバックアップなどを約束してくれた。それが人造魔導師計画や戦闘機人計画であり、次元犯罪者のジェイル・スカリエッティと手を組む梯子役だった」

 

「っ!? 貴様……」

 

 十年くらい前から急激に進んだ人造魔導師や戦闘機人の技術、前者はプレシアが持っていた技術を幾らかサルベージ出来たものと、ジェイル・スカリエッティ本人の技術の融合か何か。

 

 結果、エリオ・モンディアルの記憶転写型クローンのエリオ・モンディアルが誕生するのに一役買った。

 

 後者は原作とは関わらなかった何処かで、クイント・ナカジマのクローニング型戦闘機人の開発成功。

 

 少なくとも彼女らが救出される数年前だろうけど、管理局側で押さえたそれによって、ジェイル・スカリエッティ自身も技術的ブレイクスルーがあった筈。

 

 そう、原作は十年後だが実際の始まりはこの数年間を前後した時期。

 

 それにレジアス・ゲイズはまだ間に合う。

 

 だからユートはわざわざ此処に来たのだから。

 

「余りよろしく無い事を知り過ぎの様ですね!」

 

 秘書の女性が動く。

 

 魔力は感じていたから、魔導師だとは思っていた。

 

 そもそも、この事態そのものが想定内の事である。

 

 ユートは右手にグリップを持ち、それを口元へ持っていくと……

 

「変身っ!」

 

 叫んだ。

 

《STANDING BY》

 

 そしてすぐにグリップを派手な白と黒を基調としたベルトの右側、其処に装着された機器へと差し込む。

 

《COMPLETE》

 

 ベルトのバックルからは白い光が伸びて、ユートの肉体を覆っていくと装甲もアンダーも黒を基調に白いラインの姿に成る。

 

 橙色の複眼が光を放ち、仮面ライダーデルタの姿に変わったユート。

 

 強大なエネルギーを生むブライトストリーム、そのエネルギーはデルタに強い力を与えてくれる。

 

 デルタフォンとデルタムーバを結合した【フォンブラスター】を腰から外し、再び口元まで持っていく。

 

「ファイヤ」

 

《BURST MODE》

 

 電子音声が応える。

 

 トリガーを引くとフォトンブラッド光弾が三発――四回引いて全部で一二発もの光弾が秘書を貫いた。

 

「キャァァァッ!?」

 

 吹き飛ばされた秘書は、壁にぶつかって気絶する。

 

「最高評議会の狗か?」

 

「いや、普通に地上本部に勤務するAランク魔導師なのだがな……」

 

「へぇ、Aランクかぁ! ギリギリ本局に取られなかった訳?」

 

「一応、引き抜きはされたらしいがな。地上を護りたい想いが強かったのだ」

 

「そ、だとしたらちょっと悪い事をしたかな?」

 

「今はそれは良いだろう。然し、それは何なのだ?」

 

 興味が沸いたらしい。

 

 ならば丁度良いだろう、何故ならユートはレジアスと商売をするべく来た。

 

 商品はユートが今使った【デルタギア】と似て非なる物であり、安定性の高い【ファイズギア】の量産型みたいなアイテム。

 

 【スマートバックル】と呼ばれる物だ。

 

 名前は別に変えており、またバックルのデザインもあれとは少し異なる。

 

 造ったのがスマートブレインではないし、あの会社のロゴマークは要らない。

 

「こいつは【デルタギア】という魔導甲冑。貴方へと売りたい商品の試作型だ」

 

「ほう?」

 

「レジアス・ゲイズ、貴方が最高評議会やジェイル・スカリエッティと切れれば供給したいと思っている」

 

「何故、スカリエッティは兎も角として最高評議会までもを敵視する?」

 

「時空管理局の膿に過ぎないからだ」

 

「な、に――?」

 

「嘗ては理想に燃えていたのだろうし、夢に満ちてもいた存在だったのだろう。だが、自らが作った法すら歪め破る法の執行者など、笑い話にもならない」

 

「……」

 

「人造魔導師も戦闘機人も研究を禁忌とした生命操作技術、それをスケープゴートのスカリエッティの陰でこそこそとやってるんだ。最早、単なる膿だろうさ」

 

「ムウ……」

 

 ユート自身はクロノ達にも言った通り、時空管理局に何ら興味は無い。

 

 栄えようが衰退しようが好きにすれば良いとすら、何の感慨に耽る事なども全く無く思っている。

 

 わざわざこんな真似する必要だって無かった。

 

 それを、面倒なこんな事をしてまで行ってるのは、時空管理局なんかの為では決して無いのだ。

 

 いずれ関わる聖王や覇王など、その子孫達に罪が無いからこそのか細い助け。

 

 もうすぐ過去に跳ぶのは理解している。

 

 ミッドチルダに【OGATA】が存在する時点で、それはもう避けられないであろう運命なのだから。

 

 そも、【OGATA】というのはユートが世界に対して影響力を及ぼすべく、設立をしている財団法人。

 

 【聖闘士星矢】や【魔法先生ネギま!】などの世界にも【OGATA】は存在しているし、津名魅と約束した来世の世界にも当然ながら設立をするだろう。

 

「その商品とは?」

 

「量産型魔導甲冑【ライオットギア】……コストダウンを行って量産ラインに乗せた物だよ。ほむほむ」

 

 パチンと指を鳴らしながらほむらを呼ぶ。

 

「だから、ほむほむはやめて下さい……」

 

 頬を朱に染めている辺り恥ずかしいらしい。

 

 トランクケースを机に置いて、ケースを開くと中からバックルが立ったベルトと何やら機器を取り出し、自らの腰へと装着する。

 

 機器は左腰に。

 

「変身!」

 

 叫びながらバックル部分を倒す。

 

《COMPLETE》

 

 フォトンブラッドは用いてない、アンダースーツに青い胸当てなどが装着された顔がΟ(オミクロン)を象るその名を――ライオトルーパーと云う。

 

 本来のライオトルーパーとは鎧の色が異なるけど、姿は間違いなくソレだ。

 

 画一的にし易いシンプルなデザイン、またデルタや他のライダーズギアとは異なり飽く迄も魔力を形にしただけの甲冑となっているが故に、本当に使う者など選んだりしない。

 

 ユートが造ったファイズギアやカイザギア、デルタギアにオーガギアにサイガギアは聖魔獣を着込む為のツールなのだから。

 

 ぶっちゃけ、本物と完全に別物にも近かったり。

 

「特徴として、魔導師でなくとも使えるから戦闘訓練さえ施せば戦力になる為、地上本部みたいな状況下にはピッタリだろう」

 

「っ! 魔導師でなくとも……例えば儂でもか?」

 

「勿論。普段から運動をしてないなら後で筋肉痛にはなるだろうけど、変身するだけなら普通に出来るし、パワーアシスト機能も付いているから、非力な者でも戦う事が出来る。それに、災害救助なんかにも活用が出来る様、耐熱性も耐寒性も耐電性もバッチリだよ。勿論耐水性もあるからね、深度一万mくらいなら圧壊したりしないし、内部酸素ボンベで一時間くらい保つから、沈んでも生き残れる可能性は無くもない」

 

「ムウ……これは」

 

「更に、電気を魔力に変換して充填すればフルチャージして戦闘稼働十二時間、通常稼働なら更に倍」

 

「電気を魔力にだと!?」

 

「そう、充填時間も一時間くらいでフルチャージだ。そういう外部バッテリー式だから、リンカーコアを持たずとも戦えるんだよ」

 

「確かにこれなら戦闘機人やら人造魔導師みたいな、道から外れた行いは要らぬやも知れん……」

 

 大分、レジアスの気持ちは傾いてきている。

 

 彼が外道に堕ちながらも戦闘機人――人間に機械を埋め込んで戦力と化す――やら、人造魔導師――クローニングを筆頭に人工リンカーコアなど人為的に魔導師を造り出す手法――などに拘ったか?

 

 それは他に方法が在った訳ではなく、違法なれども上手くやれば管理局で違法研究所を摘発し、保護した後の進路という形で戦力に取り込めるから。

 

 管理局は飽く迄も人道的な倫理観に則って、彼らを人の道で自分が得てしまった能力わ活かせる道を与えられた……と、そんな形に持っていけるからだ。

 

 然し、未完成な技術ではクローニングによる細胞の劣化に伴う短命化だとか、機械を埋め込んだ拒絶反応だとか兎に角、問題が多くて〝完成品〟に程遠い。

 

 ジェイル・スカリエッティが造った戦闘機人とて、一応の完成をみたのが数機だというのを鑑みて、コンスタンスに産み出せていないのが現状。

 

 量産体制が整うにはまだ十年以上は掛かる。

 

 因みに、十数年後にとある会社から人型デバイスみたいなものが開発されて、社会に投じられたり……

 

「この一機はレジアス・ゲイズ閣下にお渡ししよう。貴方が自らの良識に懸けて扱う事を期待する」

 

 ユートが言うとほむらが変身解除、ベルトをトランクケースに仕舞いレジアスへと渡した。

 

 それでも尚、最高評議会やジェイル・スカリエッティに拘るなら、ユート的にレジアス・ゲイズはそれまでだと見捨てるだろう。

 

「特定の誰かに頼るのではその特定の誰かが居る間、魔導師として戦える時間までしか使えないが、こいつは時間が経てば使えなくなるだろうけど、新しく購入すれば良い訳だから」

 

「だが、こういったモノは謂わば技術のいたちごっこでもある。旧式になれば、新式に敵うまい?」

 

 確かに、初代ガンダムがガンダムF91に勝てるかと訊かれれば、間違いなく勝てないと答えるだろう。

 

「技術云々は一応、此方の方にアドバンテージがあるからね。それに採算度外視すればデルタみたいな強力な魔導甲冑も造れる訳で、それをコストダウン出来れば今は何とかなる。その上で更に技術を高めていくという事になるね」

 

 ガンダムF91が相手ならば、V2ガンダムなりをぶつけてやるという暴論。

 

 暴論だが出来ない訳でもない――ユートの側に超技術(チャオ・テクノス)が在るのもそうだし、技術主任や顧問はユートと閃姫契約を交わしており、基本的に不老長寿だからダイオラマ魔法球に篭って、年単位で技術を高めれば良いのだ。

 

 それにパワーアシストも普通にライオトルーパーの能力再現に使われ、咸卦法を擬似的に行使するユートの〝初期技術〟すらも使われていない。

 

 少なくともレジアスが生きている内に、技術で追い抜かれたりしないだろう。

 

「若し、儂がこれを採用するとしてだが……すぐにでもと条件を付けたら幾つくらい量産が出来る?」

 

「うん? 一万機だね」

 

「――は?」

 

 それはそれは可成りの数に上ったと云う。

 

 

 

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 まどマギはまた横道に逸れて時間が取られるので、バッサリと切りました。

 ほむほむのループも途中な上、まだ眼鏡三つ編みっ子な頃だからアルティメットまどか誕生はありませんでした。



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