魔法少女リリカルなのは【魔を滅する転生砲】   作:月乃杜

60 / 84
 ちょっと不愉快になりかねない表現が有りますが、それを認識した上でお読み下さい。





第3話:新たな存在 御手洗史伽

.

「それにしても、頭の中身は変わらないけど美人に育ったよね、かんな」

 

「あ、頭の中身は変わらないって……」

 

 天神かんなが〝おばか〟なのは最早常識! 高校生だった当時、まともに勉強すら出来なかったくらい。

 

 だからだろう、おバカ呼ばわりされても『美人』の一言で頬を朱に染めるのは基本的におめでたいから。

 

「でも、私は歳を取った。優斗は以前と変わらない、私は三十路過ぎ……」

 

 女として年齢と体重というのはやはりアンタッチャブルと云おうか、敢えて触れられたい話題ではない。

 

 見た目に十六歳なユートに対し、かんなは三十代も半ばに達していた。

 

 ユートが気にしなくてもかんな自身は気になる。

 

「何なら今晩にでも証明をして見せようか? かんなも十六年振りに女を感じたいだろう?」

 

「ば、ばか! うづきや姪達の前で何言ってんの!」

 

 完全にテンパっており、かんなは慌てふためく。

 

 とはいえ、妖怪に犯された以外ではユートしか相手にしていなかったが故に、かんなも少し期待しているらしく、ちらほらと視線がユートに向かう。

 

 女にだって性欲くらいはあるし、好きな男とならば睦み合うのに否やは無い。

 

 だからか、かんなはいつになく御機嫌な様子だが、何故だか歩の方はブスッとしていた。

 

 そこはかとなく皐月の方も不機嫌だし。

 

「歩、皐月……何だか膨れてるけど、どうした?」

 

「べっつに?」

 

「何でも無い……」

 

 明らかに膨れているが、二人はプイッと顔を逸らして否定する。

 

「ちょっと来て!」

 

「うおっ!?」

 

「優斗が拉致られた?」

 

 かんなは、歩に連れ去らせたユートを見て驚きを露わに叫んだ。

 

 部屋から連れ出されて、しかも背が足りないのにも拘わらず壁ドンされる。

 

 何と、ユートの初壁ドンが女の子からの逆ドン。

 

 っていうか、ユート自身そういうマネはした事が無かったのだが……

 

「で、何かな歩?」

 

「皐月の事なんだけど」

 

「皐月の?」

 

「うん、私……木島 歩は前世というか幽霊だった頃の私は貴方に惹かれてた」

 

 まあ、そうだろうなとは思っていたユート。

 

 自惚れではなければ歩から好かれているのは理解をしていたし、ユートは何処かの超鈍感型オリ主なんかではないし、ちゃんと向き合えるのだから。

 

「芳賀に犯されて喰われた記憶は私が一方的に引き継いだけど、(あゆむ)の中の正の想いは僅かながらも皐月に残されている」

 

「記憶ではなく想いが」

 

「そう、記憶じゃないから明確には覚えていないわ。でも歩の貴方への想い……それだけは残せたのよ」

 

 記憶の引き継ぎで恣意的に自らのみが、木島 歩の持つ記憶を獲た訳だけど、その中でも歩に芽生えていた初恋の想いだけは、皐月と共有が出来たのだ。

 

「で? 歩は僕にどうして欲しいんだ?」

 

「上手く皐月の中の想いを昇華させて欲しい」

 

「手を出せ……と?」

 

「うん」

 

 何となし想像は出来ていたが、よもやの手を出せという宣言。

 

「勿論、段階を踏んでね。当たり前だけど無理えっちは駄目だよ?」

 

「んなの当然だろうに」

 

 ユートの信条、ルールを守って楽しくセ○クスだ。

 

 とはいえルールさえ守られていれば良いのであり、必ずしも相手の心情を慮るとは限らない。

 

 例えば、賭けの対象となっていた場合だと勝利者が賞品を得る訳で、ユートもそれで嫌がる娘を抱いた事だってある。

 

 闘神都市と呼ばれた都市での闘いが正しくそれで、パートナーを賭けて闘って

勝てば一晩、好きに出来る権限を得られるのだ。

 

 当然ながら相手は喜んで抱かれる訳ではなく、悔しさや恨み言と共にヤられる者も居た。

 

 だからといってユートが躊躇する筈もなく、遠慮も容赦も全くせず場合によっては処か大半が純潔の肉体を貪り、一晩だけで可成りの開発をしてしまう。

 

 また、ルール上では殺害をする以外は〝何をしても許される〟が故に、権能を用い引き入れた者も居り、今でもその娘達はユートの側に居たりする。

 

 端から見れば強姦でしかなくとも、彼女らは試合に出場する選手のパートナーとして、受付からくどいくらいに説明を受けた上で、闘神大会のルールに従うと契約書にサインをした為、謂わば合法であり和姦であると言われても、文句を言える立場ではない。

 

 相手の心情さえ無視してしまえば……

 

「まあ、皐月に手を出すとか云々は置いとくとして、歩にも手は出して構わないのかな?」

 

 ソッと右手を歩の頬へと這わせて訊ねると、真っ赤になりながら……

 

「う、うん」

 

 歩は頷いた。

 

 そんな歩の顎を取ると、ツイッと顔を上向かせてやって、頬を赤らめた侭に目を閉じた歩の唇に自らの唇を軽く触れ合う程度だが、間違えようが無いくらいに確りと重ねてやる。

 

 僅か数秒間の触れ合い。

 

 それでも歩は満足したらしく、ニコニコしながらも部屋へと戻って行った。

 

 それからはユートも戻って色々と話をしていたが、一時間くらいしてからだろうか? 二人の少女が部屋に入って来て一悶着。

 

「イヤァァァァァッ!?」

 

 おかっぱっぽい髪型をした小さめな少女が、恐怖に悲鳴を上げたのである。

 

 楽しく会話中に「ただいま戻りました」と入ってきたのは、ユートもよく知る少女で瑞葉市乃。

 

 嘗てのイチ様である。

 

 此処までは問題無い。

 

 着ていた服がイチ様ルックだったりしたが、それでも個人の趣味と捉えたなら容認も可能だから。

 

 問題だったのは今一人、ユーキ並にミニマムな黒髪ボブカットで、軽く左目が前髪に隠れた少女だ。

 

 ユートを見るなり悲鳴を上げてくれて、まるっきりレイパーでも見た様な怯え様で震え、かんなを楯にするが如く隠れてしまう。

 

「ごめんね、優斗さん」

 

 少女の代わりに謝ってくれる市乃だが、今を以てもかんなの背後な少女はチラッと見ただけでビクリッ! 肩を震わせて涙目だ。

 

 流石に舌打ちしたくなる態度ではあるものの、初見で此処まで怯えるというのはただ事ではない。

 

「えっと、この子の名前は御手洗史伽。八年前くらいにこの神社に捨てられていたんです」

 

「捨て子……ね。今時なら日本じゃ珍しいな」

 

「そうですね。だけどその──実は捨てられた理由は判っています」

 

「理由? 経済的な理由とかじゃ無さそうだね」

 

「は、はい……」

 

 言い辛いのか言葉を濁す市乃に、他の面々もまた暗い表情となる。

 

「その、史伽ちゃんは……え〜っとですね? あの、だから……」

 

「何処まで言い辛いんだよその理由って」

 

 ユートはほとほと呆れてしまうが、神だった市乃がこれだけ言い淀むなら余程の理由なのか、或いは本当に余人には話せないかだ。

 

「話せないなら話さなくても構わないけど?」

 

「うう……」

 

 オロオロし始める市乃。

 

「もう良いです市乃さん、ボクが話しますから」

 

「史伽ちゃん? けど!」

 

「市乃さんが話そうとしたなら、この方はボクという存在を知っても態度を変えたりしないんでしょうし、市乃さんや姉様達を困らせたくはないですから」

 

「ごめんね史伽ちゃん」

 

 申し訳無さで一杯な表情を見るに、どうやら一般的には受け容れられない様な話らしい。

 

 例えば、人の道を外れた生まれ方をした……とか。

 

 一親等から三親等内にての交わりから誕生した……みたいな話なら余人に話すべきではないし。

 

 少なくとも、日本の法律で子を成して良いのは四親等からだから。

 

 因みに、親や兄弟や伯父や伯母などは三親等内で、イトコからが四親等。

 

 血縁で結ばれて良いのはイトコ以上に離れた関係、当然ながらそれより近しい近親では赦されない。

 

 根が日本人だからユートも流石に近親相姦はせず、白亜と子を成したりもしたけどそれは既に、精神的には兎も角として肉体的には遠過ぎる血縁だったから。

 

 二百年は前に分かたれたからには、最早他人でしかないくらいのものだ。

 

 然し、史伽はおもむろにショーツを膝下までずり降ろした上で、何とスカートをたくし上げて見せて……理由を正しく露わにした為に違う理由だと理解した。

 

 見た目には少女で服装もスカートを穿いた筈だが、股間には少女に付いていてはいけないモノが、小さいまでも確かにぶら下がって揺れていたのである。

 

「男の娘? だけどそれが捨てる理由になるか?」

 

 嘗て出逢ったギャスパー・ヴラディとか、男の娘と呼べる少年もユートからすれば珍しくもない。

 

 その後の史伽の行為により判明した事実……

 

 槍と鞘の同居。

 

「アンドロギュノスか……性分化疾患とも呼ばれている所謂、両性具有者」

 

 ユートは識っていた──その存在を。

 

 羞恥心からか真っ赤に染めた顔を逸らし、自身の持つ〝異常性〟を見せ付ける史伽は、涙を零している。

 

「ハァ……もうスカートを降ろせ」

 

「や、やっぱり気持ちが悪い……ですか?」

 

 言われた通りにスカートを降ろし、ショーツも穿き直してから史伽はおずおずとユートに訊ねてきた。

 

「別に……珍しくはあるけど皆無じゃないからね」

 

「──っ!?」

 

 麻帆良の図書館島によく居る少女、その娘がそうだったのを確認しているし、他にも知らない訳ではないからこそ、史伽の事も珍しいと驚いたに過ぎない。

 

「(それにしても、八歳にしては随分と大人びている気がするな)」

 

 リリカルなのは原作勢であれば、八歳児らしからぬのもまだ理解の範疇だが、この御手洗史伽という少女──両性具有だが本人的には女と認識しているらしい──はリリカルなのは原作勢ではない。

 

 そりゃ確かに、原作勢であれ顔すら出していないというのも存在するだろう、だけどそれだって原作勢と何らかの繋がりは有る。

 

 例えば、まだ生まれてすらいない月村 雫。

 

 とらハ的には存在が認識されていても、リリカルには名前すら出ない〝月村〟恭也と月村 忍の娘だ。

 

 恐らく、StSの時点で普通に小学生くらいにはなっている筈。

 

 然し、御手洗なんて姓はユートも識らない上、この場はそもそもリリカルとは何ら関係の無い地。

 

 イギリスやドイツやカナダ辺りなら、国外であってもリリカルと無縁ではないのだが……

 

 主にフィアッセ・クリステラや、月村 忍のとらハでの生活先や、何故か未だに海鳴市に住む仁村知佳の関係である。

 

 況してや、両性具有なんてのはリリカル勢にも確か登場はしていない筈。

 

 因みに云うと、ユートは仁村知佳というとらいあんぐるハート2のヒロインを識らなかったが、海鳴市に住んでいたからユーキから教えて貰えた。

 

 ユーキはとらいあんぐるハートを全作プレイ済み、しかも仁村知佳は高校生の時点でユーキより僅かながらミニマムな為か、笑顔でそれを語ってくれたのだ。

 

「(それに……)」

 

 史伽は最初こそ羞恥心から目を確り閉じ、顔を横に逸らしながら股座を見せていたが、暫くして甘い吐息を溢して明らかにユートに視られて感じていた。

 

 知らない男に恐怖すらも懐き、なのにそんな相手に女性的には最も見せるのを躊躇う部位を見せながら、その行為に快楽を見出だすという矛盾。

 

 否、それ以前に小学生が性的な快楽に耽るなどと、まるでソレを識るかの如く行為に違和感があった。

 

 単純に快楽を知る機会は無くもない。

 

 ちょっとした動作で性感帯が刺激を受け、そこから自慰を知るという程度ならユートも知識が在った。

 

 だが然し、八歳児が男に視られて感じるなんて少しディープに過ぎる。

 

 しかも史伽は、スカートを降ろす様に言われて胸を撫で下ろすなら未だしも、何処か残念そうな女の表情を醸し出していた。

 

 それも『気持ちが悪いですか?』と訊ねながらも、何処か期待する顔はまるで見せた先を想像しているかの如くで、本当に性経験が有るみたいな感じだ。

 

 チラリと市乃を見遣るがフルフルと横に首を振る。

 

 どうやら妖怪に犯された訳では無さそうだ。

 

 だからといって男に……という訳でも無い。

 

 一応、それなら見知らぬ男を怖がる理由付けにはなりそうだが、市乃と出掛けていたなら違うだろう。

 

「(可能性は……やはり)」

 

 ひょっとしたら? その可能性に気付いたユート、瞑目して小さく嘆息すると御手洗史伽を確り見据え、口を開いた。

 

「御手洗史伽」

 

「は、はい?」

 

「君が貰ったであろう聖衣の銘は?」

 

「……え?」

 

「君が貰った黄金聖衣……その銘を訊いたんだ」

 

「ど、どうして──?」

 

 思った通り、相生呂守と相生璃亜と同じケース。

 

 彼の邪神……這い寄る混沌ナイアルラトホテップの悪戯で転生をした者だ──新たな存在。

 

 ユートのよく知る姿で──ニャルラトホテプ星人のニャル子と名乗って。

 

「若しかして貴方も!?」

 

「ちょっと違うがね」

 

「違うって?」

 

「僕を転生させた神と君を転生させた神は別神だし、僕が貰ったのは『よく視える目』と『魔法に関しての親和性』だからね」

 

「……別人?」

 

「ああ、だけど最近になって君と同じ状況でこの世界に転生した兄妹と逢った。つまり特典は一律で三つ、その中に必ず黄金聖衣を願う誰かを何人か転生させたという情報を持っている」

 

 それが黄金聖衣の数通りなのか、或いは一部だけなのかは解らないけれど。

 

 こうして三人目が見付かったとなると、少なくとも半数の六人は転生しているのかも知れない。

 

 下手をすれば十二人……処かあの十三人目──蛇遣座(オピュクス)すらも。

 

「ボクが貰ったのは魚座、ピスケスの黄金聖衣です」

 

「ピスケス? その割には薔薇の香りが無いけど?」

 

「は? 薔薇って何です? 魚座のアモールはそんなの使いませんよ?」

 

「いや、魚座のアモールってそれこそ何だ? 奴は確か上級火星士(ハイマーシアン)でコーカサスだった筈だけど……」

 

 互いの認識がおかしい。

 

「ボクが知るアモールは、水と闇の属性を使います」

 

「闇は確かに使ってたが、水の属性? そんな攻撃はしてこなかったぞ」

 

「──へ? 何でまるで戦ったみたいな事を?」

 

「まるでも何も、アモールの奴とはマルスが攻めてきた一九九九年に闘った」

 

「嘘!? 聖闘士星矢Ωはテレビアニメだよ?」

 

「……ひょっとしたらさ、君は認識していないのか? そもそも、この世界自体が【魔法少女リリカルなのは】を主体にした世界だって事を」

 

「リリカルなのは? って事は海鳴市が存在するのは偶然じゃない!?」

 

 史伽は海鳴市を知っていたらしいが、どうやら単純に平行世界だからと見過ごしてきたらしい。

 

「僕の転生先は【魔法先生ネギま!】とか【聖闘士星矢】とか色々と混じっている世界でね、僕も聖闘士として活動をしていたんだ」

 

 Ωに関しては一応、超からの報告である程度の認識はしていたが、アモールが魚座の黄金聖闘士というのは知らなかった。

 

「ま、この世界も恐らくは色々と混じっているけど」

 

 チラッと市乃達を見る。

 

「なあ、転生とか何とかはユートがそうなのを聞いたけどさ、史伽も転生だとかそうなのか?」

 

 木島 卓が訊ねてきたのをユートは首肯した。

 

「そうだよ。僕と同じ地球の出身かは知らないけど、少なくとも彼女は転生者。それは間違いないね」

 

 とはいえ、転生者云々はこの際どうでも良い。

 

「敵対しないなら問題無いけど……」

 

「しません!」

 

「なら、残り二つの特典を教えてくれるかな?」

 

「【格闘技術】と【男好きしない肉体】です!」

 

「格闘技術? そりゃ確かに聖闘士なら格闘は普通だろうが、魚座の黄金聖闘士の技術とかじゃなくか? いや、アモールをピスケスと判断していたなら薔薇は使わないか」

 

「何で薔薇なんですか?」

 

 うづきが小首を傾げながら訊いてきたが、三十路も過ぎていながら実に可愛らしい姿だ。

 

「本来、魚座の黄金聖闘士は薔薇を使う。猛毒を持つ【王魔薔薇(ロイヤルデモンローズ)】、全てを噛み砕く【黒鋸薔薇(ピラニアンローズ)】、放てば心臓を突き破り血を吸って紅く染まる【紅血薔薇(ブラッディローズ)】をね」

 

「……知らなかった」

 

 どうやら御手洗史伽は、原典たる【聖闘士星矢】を識らない完全な【Ω世代】だったらしい。

 

 恐らく【聖闘士星矢Ω】は観たものの、原典までは興味を持たなかったタイプであり、即ち視聴をしたであろうΩも好きで観たのではなく、誰かしらが観ていたのを一緒に観ただけ。

 

「男好きしない肉体って、そのミニマムさか? 態度から両性具有を望んだ訳じゃないだろうし」

 

「は、はい! 勿論です。その……ボクは前世だと、自分で言うのも何ですけど可成りのスタイルでして、だからかは知りません……知りたくもありませんが、ホームレスに襲われてしまいました」

 

 ブルッと両腕で自らを抱き締める様にしつつ震え、それでも何とか声を絞り出す様に言う。

 

「嫌だって、痛いって叫んでも聴いてくれなくって、あいつらは欲望の赴く侭にボクを貪ったんだ! だからボクは……」

 

 自殺したのだろう。

 

「という事は、君の両性具有は奴の……ナイアルラトホテップの仕業だろうね」

 

「神様の?」

 

「奴は快楽的な道化師だ。君の願いをわざと曲解してその肉体にした」

 

「っ! そんな……」

 

「きっと、君が世界を恨んで破壊活動をするも良し、そんな君を僕が滅ぼすのも良しとか考えたんだろう」

 

「おいおい、そりゃシャレになってないぜ?」

 

「卓、奴はそういう手合いの神だよ。実際、芳賀を知るなら理解は出来るだろ」

 

「ああ、そうだな! 奴みたいなタイプかよ!」

 

 家族の仇だった鬼の名を出され、木島 卓はテーブルをドカッ! と殴りつつ怒鳴るのだった。

 

 

.

 




 尚、御手洗史伽の容姿はこの名前で検索すればすぐに出ます。

 何しろ、這い寄る混沌は神代文華という前世の本名から姿を選択したので。



▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。