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「魔法少女リリカルなのはって、若しかしてそれってば私が主人公なの!?」
なのはが絶叫する。
「ジュエルシード事件……若しくは【PT事件】と称される、ジュエルシードが地球に落ちた事件。それはユーノ・スクライアが発掘した古代遺失物、事故にて落ちたジュエルシード回収の為に、ミッドチルダでの書類審査までしてやって来たユーノ・スクライアは、然し地球の魔力と適合不全を起こし、況してや戦闘型魔導師ではないからジュエルシード・モンスターに倒されてしまった。最後の手段とばかりに念話で周辺に才能在る者に呼び掛けた。それに応えたのがなのは」
「確かに……」
「その後、僕が干渉しない世界で高町なのはは幾つか順調にジュエルシードを集めたけど、月村家に御呼ばれしたお茶会で初めて出逢ったフェイト・テスタロッサとの戦闘で敗北を喫し、それからも何度かぶつかり合う事となる」
「ウチ……まさかそれって私達を集めた時に手に入れたジュエルシード?」
「そうだよ忍。僕が月村家に落ちていたジュエルシードを知っていた理由だね。正に原作知識からだから」
「なら、この世界もゲームという訳? でも18禁のゲームなのになのはちゃんが主人公? 百合なゲームなのかしら……」
「ハハハ、当たらずとも遠からず」
「え゛?」
忍の推測を否定しなかったユートに、なのはが顔を青褪めさせてしまう。
「何しろ、なのはにとってフェイトは『俺の嫁』状態に等しかったからねぇ? 何か手順が違えばすずかやアリサやはやてがなのはの毒牙に掛かっていたね」
ガーン!
否定しないというより、なのはの百合説を全肯定されてしまい、ショックを受けてしまった。
「けど! 女の子同士じゃ赤ちゃんを作れないの!」
「其処で【闇の書事件】から十年後だよ」
「闇の書事件?」
カリムが声を上げる。
「そう、本来なら今回の件は十二月になのはがヴォルケンリッターのヴィータに襲撃され、最終的に魔力を蒐集されたのを皮切りに、スタートをする物語だよ。カートリッジシステムだってその時に初めて実装だ。十二月二十四日にリーゼ達がはやての目の前でヴォルケンリッターを蒐集して、遂に目覚めた闇の書の管制人格。最終的にナハト・ヴァールを討ち果たすけど、リインフォースは消滅の道を選んで、六年後を描いたエピローグでは学校の屋上で自らのデバイスを起動させる三人娘。はやての下には【蒼天の書】と融合騎──リインフォース・ツヴァイの姿が在った」
「リインフォース・ツヴァイやて?」
「はやてのリンカーコアをコピーして、新しい融合騎に使用したんだよ。それが通称リイン」
「ほえ〜」
次々に明かされる未来の情報、はやてもリインフォース・ツヴァイの存在には驚愕してばかりだ。
「十年後と仰有いましたが……まさか!」
「カリム、正解。【闇の書事件】の次の事件は十年後にミッドチルダで起きた。広域次元犯罪者ジェイル・スカリエッティが起こした〝反乱〟事件。通称となるのが【JS事件】だね」
「はん、らん……?」
「そう、反乱だクロノ」
やはりクロノは執務官になれるくらい頭は良くて、すぐにも〝反乱〟の意味に気付いてしまった。
「スカリエッティが管理局と繋がっていると?」
「その通りだよ。彼が生まれたその時から……ね」
「なっ!?」
余りにも余りな衝撃的な事実に、クロノの頭は一杯一杯になってしまう。
「【
「どういう事なんだ!? あの広域次元犯罪者であるスカリエッティが、寄りに寄って管理局と癒着していると云うのか!? いや、さっき君は造られたとか言ったていたが……まさか」
「簡単な話だ。時空管理局はアルハザードからの流出物を回収し、それを自分達の為に使った。モノが何かまでは知らないが、産み出されたのは生命……アルハザードの知識のある程度を持つアルハザードの遺児。人工的に産み出された挙げ句の果てに【無限の欲望】なんて鎖に雁字搦めにされていて、管理局では違法だから出来ない研究を裏からやらされていた。コードネームの欲望が動くから素直に研究をしているけどね。その研究の内容は生命に関して。戦闘機人と人造魔導師の製作だ。その余録的にプロジェクト・FATEというものが企画された」
「フェイトって、私?」
驚くフェイト。
「君は正に人造魔導師で、プロジェクト・FATEによって生み出された存在。当時、プレシアは記憶転写型クローンの君に名前を付ける際、プロジェクト名をその侭に付けたんだ」
「……母さん」
「ママ、酷い」
「ご、ごめんなさい。あの頃の私は精神的に参ってしまっていたのよ」
アリシアを喪った為か、精神的な異常を来していたプレシアは、人の心すらも見失って娘を生き返らせる事に執着をしていた。
名前を考えるなど本当の母親の様だと自らを笑い、フェイトを手駒とするべく使い魔を創り、アリシアの復活に邁進をする。
子を喪った母の狂気……一万もの子を持つハーリティーがたった一人の子を隠されただけで半狂乱となったというが、正に子を想う鬼子母神という訳だ。
今はアリシアの心を救いたい一心で、フェイトの事を『アリシアの場所を奪った偽者』ではなく『アリシアの妹』として扱ったが、今は精神も安定してそちらがスタンダードとなる。
「プロジェクト・FATEはスカリエッティが技術をプレシアに供与、そいつを完成に至らせたプレシアもそれはそれで凄いけどね。彼は生命操作技術の先端を往く訳だよ」
「生命操作技術、管理局では完全な違法だというのに管理局が関わる?」
「末端や幹部なんてセコい事は言わないさ。何しろ、【無限の欲望】を創り出して違法研究をやらせていたのは……時空管理局・最高評議会の議長達だからね」
「ば、莫迦な!」
バンッ! とテーブルを叩きながらクロノは立ち上がると、有らん限りの声を上げて叫んだ。
「事実だよ。アニメからの原作知識、だけどそれは即ちとある世界の情報を受け取り、物語としたのだとすれば何の干渉もされていない以上、事は情報の通りに起きている筈だからね」
「くっ! だけど……」
「所属する組織を信じたい気持ちはあるんだろうが、事実を事実として呑み込む……清濁併せ飲めなければやっていけないぞ?」
「清濁併せ飲むって、それは最高評議会が悪事をしているのを見逃せとか?」
「知らんよ」
「知らんって……」
「僕自身は時空管理局に何ら興味が無い。地球にさえ手を出さなければ栄枯盛衰……好きにすれば良いさ」
それがユートの管理局に対するスタンス故に。
時空管理局が栄えようが滅亡しようが、ユートからすれば対岸の出来事。
羨みもしなければ同情もしないであろう。
唯一、地球に手出し口出しをしなければの話だが。
嘗て、とあるファンタジーな世界に行って一つの国を栄えさせたが、それとてその国の姫と懇ろになっていたからこそのサービス、〝原作通り〟に姫が神官の青年と結ばれていたなら、流れの騎士の青年と旅にでも出たであろうから。
ユートがこの世界に来た理由は、そもそも管理局がゲートを接収しない様に、地球に組織を創る事。
一応、それは成ったから後は組織を継続させる。
ゲートが万が一にでも、管理局の手に堕ちたならば管理者たるおうる達は世界を消滅させ、それを以て護り抜いてしまう。
今のユートはそれを望んではいなかった。
市乃やナッちゃんが住まう世界であり、他にも知り合いが居るなら是非も無しという訳である。
「(そういや、この世界にはアヤカシも居るんだし、当然ながらあいつらも居る筈なんだよな。時間軸的にはどうなってんのかね)」
知らず知らずの内に来ており、関わったアヤカシの事件で仲好くなった少女達が住まう訳で、では果たして彼女らは現在の時間軸でどうしているのか?
【ハイスクールD×D】主体世界では、修学旅行中に英雄派と呼ばれるテロリストとの戦闘に備え、一人だけ──夜明エイムを招喚した訳だが……
いずれは会いに行きたいと思いつつ話を進める。
「十年後、西暦二〇一四年であり新暦七五年。今回のA’sと呼ばれる時代からStrikerSと呼ばれる時代にスカリエッティが事を起こす。だけどそれを知っても管理局員では何も出来はしない。そして……StrikerSで事件を収めた人間が居なければ、時空管理局は滅ぶだろう」
「っ!? 事件を収めたのは誰なんだ?」
「八神はやて二等陸佐及び高町なのは一等空尉、フェイト・T・ハラオウン執務官を先頭に、ヴォルケンリッターやその他諸々の部隊員って処だね」
「私が二等陸佐?」
「一等空尉なの?」
「執務官……」
本来の自分達の地位を知って驚く三人娘。
「だけど、君らをミッドチルダに遣る心算は無いぞ。況してや、ミッドチルダへと移り住んでから碌すっぽ帰る処か、連絡すらしないバカ娘をあちらになんぞ遣れるものかよ」
「そ、それって若しかして私なの?」
「そうだが?」
家族が地球には居ない──グレアムやエイミィ辺りは居たけど──八神はやてとフェイト・T・ハラオウンは未だしも、高町なのはがそれは拙いだろう。
まあ、まったく音信不通ではあるまいが……
「それに空白期になのはは撃墜事件に遭う。歩く事も侭ならないかも知れない、怪我だけでなく蓄積していた極度の疲労、それが蝕んでいたから……な」
この話に気色ばんだのはなのはの家族。
「それは本当かい?」
「ああ。高町なのはを魔王足らしめる部下撃墜事件、それは無茶をした自分自身の経験からきたものだが、流石にやり過ぎだったよ。しかも後の高町なのは教の布教活動にも等しい行為。併せて魔王様、冥王様扱いだったさ。僕の本来の世界ではね……」
「ま、魔王って何?」
「元々は、本来の闇の書事件でヴィータとの戦闘中」
不意討ちでのフランメ・シュラークを受け、無傷に等しく炎の中から現れて、自分達の邪魔をするなのはに向け、ヴィータは言う。
『悪魔め……』
それに対するなのは。
『悪魔で良いよ。悪魔らしいやり方で話を聞いて貰うから』
自らを悪魔で良いと言い切ったのだ。
「それで僕らの世界で付いた渾名というのが【管理局の白い悪魔】だったけど、あのStSの一件以降では魔王陛下ってね」
ガーン!
鈍器で頭を殴られた様な精神的衝撃を受ける。
「然し、18禁ゲームだと思えば今度はアニメか」
恭也が溜息を吐く。
何しろエロゲ的に主人公だと言われたのだし、とても他人事とは云えない。
「深夜枠だったけど健全な戦う魔法少女モノだよ」
「だが、十年後ならなのはは十九歳……魔法少女?」
「恭也が言いたい事は理解するが、成人年齢にギリギリ達していないから少女で一応、間違ってはいない」
それにStSは中心的にスバルやティアナ、新人達が担う筈だったのだ。
仮令、某・種な運命みたいに前回の主人公に立場を喰われたとしても。
「(エリオとキャロはどうなるかな? エリオは実験材料で摩り潰されてキャロは良くて飢え死に、悪ければ悪い程悲惨な結果か)」
フェイトが居ないだけで主要人物が死ぬ。
流石に防ぐべきか?
「取り敢えず、噺の流れは理解したと思うが? これが僕が事件に対して準備万端だった理由だからね」
「原作知識……か。だけどそれによると、なのは達の存在は不可欠だろう。派遣はしないと?」
「しない。この子らは地球できちんとしたポストに就いて貰う。だからこそ鋼鉄聖衣を与えたんだからね。さっきも言った、僕は時空管理局に興味は無いんだ」
「む、うう……」
「管理世界の事は管理局が熟すべきで、管理外世界の人間を頼るなよな。言っておくが、人手不足は自業自得でしかないぞ? 個人の才能頼りな魔法オンリー、魔法を使えば広域破壊兵器すら備える組織、況してや次元犯罪者をわざわざ産み出す上層部。お前ら魔法を神聖視し過ぎだよ」
「くっ!」
ユートは知っている。
魔法の源たる魔力だって決してクリーンと言い切れないし、事実として魔力による弊害はあちこちの世界で起きていた。
それに魔法は十年後に、AMFによる弱点を晒している上、更に五年後に魔導殺しが現れてしまう。
決して万能ではないし、神ですら万能には程遠いのが世界というもの。
「で、他に何か訊きたい事はあるのかな?」
「はい」
「フェイトか、何だ?」
「さっき、私をフェイト・T・ハラオウン執務官って言っていたよね?」
「ああ、本来の世界線では虚数空間にプレシアとアリシアの遺体が入ったカプセルは落ちていてね。闇の書事件以後にハラオウン家へ養子入りしたんだよ」
「それで、ハラオウン」
プレシアの死は病もあったから、ある意味で仕方がないとはいっても、やはりショックは受けていた。
「俺からも良いか?」
「呂守は大概、知っている筈だろうに」
「知識はな。アンタはあれがどうなるか判るか?」
「あれ?」
「エグザミア」
「ああ、【砕けえぬ闇】の事か。あれなら確保してあるからな」
「は?」
「【闇はやて】からアプスを抜き出す際、永遠結晶のエグザミアも同時に抜き出したからね。ま、エグザミアが地球に在るんだから、何かが起きるなら地球で起きるんじゃないか?」
「おいおい……」
呂守は呆れてしまう。
永遠結晶エグザミア──【
これがゲーム版ストーリー【ギアーズ・オブ・デステニィ】を綴る。
「これを確保するのは必須だったからね」
「必須?」
「タイミング的に見れば、僕が過去に跳ぶのはギアーズが顕れる頃だろうから」
「あっ!」
確かにそうだ。
ヴィヴィオやアインハルトやトーマといった未来組が顕れたのは、ギアーズが過去へと跳んだ影響らしいのだから、ユートが跳ばされるには丁度合う。
だからこそ、エグザミアを予め確保したのだ。
「そのエグザミアとやら、闇の書と関わりがあるみたいだが? ひょっとして、ロストロギアなのか?」
「まあ、確かに分類的にはそうだな。沈む事なき黒い太陽――影落とす月―――故に、決して砕かれぬ闇。それがシステムU−D……永遠結晶エグザミアだ」
「渡しては……」
「貰えるとでも?」
「ハァ、だよな」
答えは解り切ってるし、無理矢理に奪える相手でもないのだから、溜め息を吐くしか出来ないクロノ。
「悪いが、管理局に協力をする気は無いんでね」
この後も色々な質問が飛び交い、それにユートが答えていって約五時間。
「そろそろ終わりにしようと思うが?」
「最後に良いかしら?」
「何かな?」
「貴方に質問というより」
リンディは今まで話し合いに参加こそしていたが、何処かボーッとしている感が強かった。
此処にきての質問とは?
「ずっと、どういう事か解らなくて考えていたのよ」
視線の先には地陰星デュラハンのキューブの姿。
「だけど漸く納得したわ。来て……」
キューブはコツコツ……と足音を響かせ、リンディの方へと近付いていく。
「お願い、マスクを取って素顔を見せて……」
チラリとキューブが見遣るは主たるユート。
瞑目したユートはコクリと頷いて見せた。
カチャリ、マスクを外したキューブの今まで判らなかった素顔が露わとなる。
リンディは涙を零しながらキューブを見ていた。
「久しいね、リンディ」
「ええ、アナタ。久し振り……クライド」
思わず感極まって抱き合う二人、なのは達はよく判らないまでも紅く頬を染めていたりする。
「とう……さん……?」
「ああ、大きくなったな……クロノ」
リンディを抱き締めた侭で顔を上げ、優しい笑みを浮かべて応えた。
椅子に座り紅茶を飲んで喉を湿らし、自分が此処に居る理由を話し始める。
「私はこの方に誘われて、再び生命を与えられた」
冥王の権能を持つが故、ユートは死者を黄泉より返す事が可能。
但し、聖闘士星矢に於けるハーデスのイメージからだろうか? 十二時間限定での蘇生でしかない。
この限界を打ち破る術、一つは特殊な【悪魔の駒】を使う事。
今一つが【魔獣創造】の
「だけど、どうして?」
「賭けをしていたんだよ」
「賭け……?」
「管理局が主の言葉に従うか否か。私が勝てばリンディやクロノの元に帰れる。主が勝てば私は冥闘士として働く。残念ながらクロノは従ってくれたが……」
全員がギル・グレアムの方を見た。
タラリ……
約束を反故にした上に、全く役立たずだったが故に反論など出来ず、大粒の汗を流すしかない。
「す、済まない!」
英国人ながらも見事なるDOGEZA。
「また引き離されるなんて……クライド!」
「リンディ」
二人のイチャイチャは、まるでグレアムを突き刺す刃の如くであったと云う。
「まあ、管理局を辞めてから地球に帰化をすればまた一緒に……」
「グレアム提督、辞表です……受理して下さい」
『『『『はやっ?』』』』
クロックアップでもしたかの如く、ユートの言葉を遮って辞表を用意して提出するリンディに対し全員がツッコまずにいられない。
しかも早速、再びイチャイチャとし始めた。
こうして大暴露会は終わりを迎え、万感の意を籠めてかえるカリム・グラシア達……聖王教会組。
クロノを中心としているアースラ組は、リンディのあれやこれやに『頭痛が痛い』感じだ。
夏休みの宿題に追われ、然しながら確りと終わらせた小学生組、残りの夏休みを満喫していた。
本来なら十二月二十四日に終わる筈の【闇の書事件】だが、夏休みに【闇の書の終焉事件】とさて終わった事により、八神はやては早目のリハビリに取り掛かる事が出来、二学期早々に復学が可能とされる。
ユートは夏休みを利用、この世界の知り合いと再会行脚を行い、夜明エイム達──アヤカシ組や天神かんなや瑞葉市乃とも会う。
勿論、三十路も過ぎたとはいえかんなは喰った。
十六年振りに淫らに乱れたかんな、然し『おばかんは』は治っていない。
現在は『伯母かんな』的な状態で涙目だ。
市乃は嘗てユートと閨を共にしたが、流石に現在だと十六歳になったばかりの乙女な為、覚悟完了とまではいかず簡単な御奉仕だけで終わっている。
だが然し、木島皐月という木島 卓とうづきの娘がユートに目を付け、ライバル宣言されてしまったから今度は躊躇わないとか。
双子の妹の木島 歩も同じく、此方は前世を覚える転生体──木島 卓の妹の木島 歩──であり、図らずも仇討ちをしてくれていたユートに惹かれた。
この二人、同じ魂が二つに分かれたタイプの一卵性の双子で、二つに分かれた際に肉体的に皐月は鬼因子と融合、隠忍に成る特性を得てしまっている。
ユートが関わって覚醒をした名前は弁財媛子。
天乃杜神社の祭神に因んでおり、またユートが知る女性鬼神の吉祥媛子からも肖っていた。
歩は楽しくない前世最後の経験から霊力が高い。
天乃杜神社の巫女姉妹+市乃で、三柱之巫女となり仕事をしている様だ。
夏休みを楽しく過ごしていたが八月二十日の朝……ユートは忽然と姿を消してしまっていた。
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少し無理矢理感があるけど漸く今回にてA’s篇が終了、次回からはGOD篇に入ります。