ようつべでリボーン見直してたら遅くなりました…面白いのが悪いんだ! 200話もあるのがいけないんだ!
はい、以上言い訳でした。
でも一夏に比べたらツナマジで、かっこよすぎですよね。内容も面白かったですし、ランツィアさんもガンマもかっこよかった漢でしたし。
あ、比べたらリボーン勢に失礼でしたね、すいません。
---side オータム&M
2人は勢い良く飛び出しソレスタルビーイングを目指し飛んだ、が。敷地の上空に入った直後に敷地の地面から大量のビームが2人に飛んで行き足止めを食らう。
「くそっ、何だこれは!?」
「くっ、まさか、粒子ビームだと!? 例のMSという奴か!」
「なめんじゃねェ!」
オータムが機体の背部からアームを8本出してビームの発射場所に打ち込む。しかし対象---ガードシェルはシールド部を全面出して防ぎビームを撃ち続ける。
「クソっ、生意気に防いでんじゃ…ねぇ! 大人しく死にやがれ!」
「待てオータム」
「あんだ!?」
「よく見ろ。熱源はあっても生体反応は無い。無人だ」
「ハァッ!? じゃあ只の機械かよ! 舐めやがって…!」
「幸い弾幕はあっても精度は低い。無視して一気に施設へと向かう」
「くっ、コケにしやがって…!」
しかし迎撃システム---ガードシェルはシェル状態からMS形態に変形し射撃の精度を高め弾幕を張っていく。その精度とビームに2人は回避を余儀なくされた。
「なっ!? 急に精度が…!」
「ちぃっ! 落ちろやぁ!」ドドドドドドッ
「くっ、仕方無い…落ちろ!」ドウッ、ドウッ
2人とも射撃武器で地上に攻撃していく。MS状態になったガードシェルは、人が乗っていない為に回避が出来ず、かつシールドを出すのも遅れレーザーの直撃を受け破壊される。
「チッ、なんなんだここは! 軍事施設でもこんなビームの出迎えはねぇぞ!?」
「………オータム、キリがない。さっさと先に行くぞ。時間を掛ける訳にもいかん」
「俺に指図すんなっつってんだろ! …だが、仕方ねぇ。さっさとMSを奪って破壊し尽くしてやる…!」
2人はガードシェルを破壊しながら、弾幕を回避して先に進んでいく。ある程度進むと今度は弾幕が止んだ。
「あ? 攻撃が止んだ…諦めたか」
「………む、何か来るぞ」
「あぁ?」
2人の機体のハイパーセンサーが2つの人影を捉える。うち1つはMが以前見た事のある物だった。
「あれは…」
「MSってやつか。丁度いい。ボコボコにして持ち帰ってやるよぉ!」
しかし2人はMSを侮っていた。片方は翼を羽ばたかせ空中で停止し両手の銃を連結させ、もう1機は地上をホバリングで突撃しながら背部の黒いユニットを頭上に展開した。
直後、ビームの奔流が2人を襲う。
「ぐっ、なんだこのエネルギー!? それに、これもビームだと!?」
「くっ…オータム、大丈夫か?」
「くそっくそっくそっ! 何なんだよこれはぁ!」
オータムが喚く。そんな2人に男の声が届く。
『やっぱり、君か!』
『ようやくISと戦えるか…』
「男の声! スコールの言っていた通り、男でも乗れるのか! だが、ISに勝てると思ってんのか?」
『…どうやら赤い方は素人のようだな。声が筒抜けだぞ』
「あぁん!? 素人だと!」
『いい機会だ…貴様らに教えてやる。男の力と意地、そして集団戦という奴をな!』
地上のMS---ハイペリオンは背部のユニットからパーツを展開しアルミューレ・リュミエールを展開する。そしてもう1機---ゼロは真っ直ぐMへと飛ぶ。
Mはライフルでゼロに向かってレーザーを撃つがゼロは翼を羽ばたかせて上下左右に回避する。ライフルを腰に掛け肩の翼の付け根からビームサーベルを引き抜き一気に接近する。
Mもナイフを出しビットを射出する。
『確かMとか言ったな、君はっ!』
「くっ、何なんだ貴様は! 翼なんて生やした巫山戯た機体に乗って…!」
『他人から奪った物より信頼性があるさ!』
「フンッ…!」
実からの皮肉を鼻で笑いナイフでサーベルを迎撃する、が。ビームサーベルの出力はMの思った以上に高くナイフが瞬く間に溶ける。
それを見て驚くが直ぐに距離を取りBTを射出する。
「喰らえっ!」
『兄貴から教えて貰ったさ! それは! 行けっ、フェザーファンネル!』
「!!」
ゼロの翼の羽が落ち、羽全てが意思を持ったように翔ぶ。そして先端からBTと同じようにビームが発射される。
「なっ!? まさか、BTの…!?」
『これは兄貴の開発した武装、『ファンネル』だ! BTよりほんのちょっと劣るらしいけどな!』
「ふっ、ならコレが避けられるか…!」
MはライフルとBTのレーザーを曲げゼロを襲う。しかしゼロは残った翼を動かして防いだ。
一方オータムの方は、ハイペリオンのアルミューレ・リュミエールを抜けられずにイライラしていた。背中から飛び出した8本のアーム、そこから放たれるレーザーは、いくら元の機体から魔改造されているとはいえアルミューレ・リュミエールを抜けられるだけの威力は無かった。
なおかつアルミューレ・リュミエール内部からの攻撃は問題なく攻撃出来るようで、先程からハイペリオンからのビームマシンガンがオータムを狙っていた。
「くそっ、さっきからうぜぇ! とっととくたばりやがれ!」
『ハッ、亡国機業とやらは余程人員不足のようだな! この程度の腕しか無い奴をISの操縦者にして襲撃させるなど!』
「き、貴様あああああああああ!!」
『フンッ(やはり青木 新華から聞いた通り3流だな。思惑通り。これは、思ったより早く楽に終わりそうだ…青木弟、急げよ)』
「死ねぇ!」
オータムは自分の感情のままにハイペリオンに攻撃していく。それが相手の意図するところだと知らずに。
「どういう事だ! なんで攻撃が通らねぇ! うぜぇうぜぇうぜぇ! さっさとくたばっちまえ!」
既に怒りに塗れたオータムは当初の目的を忘れていた。ただ目の前の『ウザイ生意気な男』を叩きのめす事だけが頭を支配していた。
そしてその行動はソレスタルビーイング側としては、拍子抜けするくらい滑稽だった。
---side out
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---side ソレスタルビーイング
その光景を真達は後方の施設郡の前で戦闘を見ていた。そして、実とMとの戦闘を見て関心し、カナードとオータムとの戦闘を見て呆れていた。
「あーらら…。あっちの…オータムだっけ? 完全に俺らの作戦に嵌ってんじゃん」
「新華さんの言った通りだな。一時の感情に身を任せて暴走している」
「だな。でもあの調子だと俺らの出番は直ぐ来るんじゃないか?」
「かもしれん。それに…」
スウェンは自分達の後ろを見る。そこには
「あれが、亡国機業のIS…俺達の、敵…」
「兄貴、落ち着いて! いくら俺達にもMSを使わせてもらえてるとはいえ、支援用の装備なんだから…」
「落ち着けトラッシュ君。本当なら我々だって飛び出したいくらいなんだ」
「そうそう。作戦通りに大人しくしてようぜ? あの程度の感情も制御出来ない奴だ。俺らの出番は直ぐさ」
「そう言って、さっきから私とジニンさんに出ていくのを止められているのは誰ですか?」
「う、うるせぇ!」
ガナーウィザードを装備したザクウォーリアに乗って無理やり真達の所まで来たトラッシュと、そのトラッシュを追いかけてきた生身のフリッツ、ジンクスに乗るジニン、さっきから戦闘を見て戦闘に参加したそうにしているドムに乗ったソンネン、ドーバーガンを装備したリーオーに乗るワーカーが居た。
現在劾とブルーフレームは、待機戦力としてガナーウィザードを装備したザクウォーリア隊、支援用の爆薬と物資を搭載したレイスタ隊、大型のシールドとヒートスコップを持ったデスペラード隊の指揮をするために、MS開発所内部で待機していた。
「この戦力だ。万が一にも無いだろうが、突破されても問題は無い」
「だな。さて、実の方は大丈夫かな…?」
2人はブラストインパルス、アナザーランチャーストライクEのセンサーで空中の戦闘を見る。
レーザーとビームの応酬は激しく、実はMの偏向射撃に苦戦しているようだった。しかしMの方は既に近接武器を無くしているため、懐に入られるのを避けていた。しかし
「五分五分か。くそっ、俺も手伝いたいけど…」
「皆で決めた事だろう。あの少女は実に任せると」
「そうだけど…」
「今は実の思うようにさせよう。俺達はパルスさんの指示を大人しく待つぞ」
「…そうだな。実…しっかりやれよ」
真とスウェンは
---side out
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---side 実
『貴様はっ!』
「なんとぉー!」
実とMはビットとビーム、レーザーのお互いに撃つ。Mは偏向射撃で四方八方から実を狙うが、実は全て回避するかスラスター兼盾である翼の基部で全て防いでいた。
実はフェザーファンネルとツインバスターライフルを用いて弾幕を張りMの機体のエネルギーを削ろうとするが、オータムとは違って頭に血が登らないMは直線の攻撃を簡単に避ける。しかしバスターライフルとファンネルの威力は凄まじく、掠っただけでエネルギーが減っていった。
『貴様は何故っ、そうして戦える!?』
「何…?」
『どうしてオリジナルと共に居て、オリジナルからの施しを大人しく受ける! 貴様だってクローンだろうに!』
「だから、どうだって言うんだ!」
間合いを見極めライフルを収納、サーベルを引き抜き一気にMに接近する。しかしMはナイフを既に失っている為に近づかせまいと弾幕を張り後方に翔ぶ。
「君だってそうだろう! 織斑 千冬のクローンだろう!?」
『っ! …そうか、分かるか。だが、答えになっていないぞ!』
「くっ、俺は! クローンだからって兄貴を憎むのは、もう止めたんだっ!」
実は翼を羽ばたかせて見えない足場を蹴るように飛び、実が居た所に全方向からのレーザーが通り過ぎる。
「兄貴は、父さんと母さんは! 俺を受け入れてくれた! クローンとしてではなく、1人の家族として受け入れてくれた!」
『っ! だがっ、その裏では何を考えているのか分からんのだぞ? 気味悪がられているかもしれん』
「………そうかな?」
『なに!?』
実が言葉と共にBTを2基同時に切り裂く。そして一気にMに接近し、機械に包まれた手を伸ばす。
『くっ!』
「俺は多くの人間の顔を見てきた! あのクソッタレな研究所で、このソレスタルビーイングで! 沢山の人の、多くの『顔』を見てきた!」
『なんだ、コレは!』
「その中でも父さんと母さんの『顔』は綺麗だった! 綺麗な『顔』で俺を見てくれた! だから俺は信じる! 俺の家族を! その家族を誰よりも大事にする兄貴を!」
実は叫びMの機体のライフル『スターブレイカー』を手で掴み銃口を逸らす。そしてそのままMを引き寄せお互いの頭の装甲にあるレンズ越しに目を見る。
『なっ!? 何をする、離せ!』
「君は、何を信じる! オリジナルの弟を憎んで、何がしたいんだ!」
『ふっ、そんなの、決まっている!』
「!?」
Mもライフルを捨て実の手首を掴み引き剥がそうとする。
『私が私であるために!
「!?
『だから、今は目の前の巫山戯た機体に乗った貴様を倒す! 貴様は私の、ただの通過点にしか過ぎん!』
「………そうか」
実は手を離しMから距離を取る。そこにMはレーザーをありったけ、それも偏向射撃も加えて全方向から。
『くらえっ!』ビシュウ
「………、………ふぅ」スッ
『!?』
しかし実はソレを最小限の動き、いや、脱力して自由落下をする事で避けた。Mは驚くも直ぐに攻撃を再開しようとする。しかし実の耳に同じ戦場の先輩からの声が聞こえた。
『悪いが青木弟、時間切れだ。思った以上にこの『オータム』という女が無能だった。向こうのエネルギーも、そろそろ限界に近いだろう。時間稼ぎも限界だ。作戦通り、次の段階へと進む』
「…了解です。………君」
『くっ! 何故当たらない!』
「…俺の名前は青木
『何をっ! くっ!?』ドドドゥッ!
『あたれええええええええ!!!!』
実の耳に真の大声が聞こえ、実とMの間にビームとレールガンが通り過ぎBTを破壊する。見るとソレスタルビーイングの建物の前から真達MS砲撃隊がロングレンジ攻撃を行なっていた。
『お前らの、お前らISのせいで、ナクリー先生や皆はァ!』
『IS、ここで落とす…!』
『オラオラァ! 作戦はもう成功したも同然だぜぇ!』
『あそこから、援護砲撃!? それに、こちらもビーム!? くっ、オータム!』
『ぐああ!?』
『隙有りだ素人! これが集団戦、ISに頼ったお前たちに勝ち目は無い!』
『くそっくそっくそがあああああ!』
カナードのハイペリオンがスラスターを吹かせて飛びオータムにビームナイフで装甲を斬る。見るとオータムの機体は砲撃と今までの戦闘でボロボロになっていた。
カナードはハイペリオンの性能を遺憾無く発揮しオータムの機体を蹴り落とす。
『十分遊んでやっただろう。貴様の機体、頂くぞ』
『あそっ!? 貴様ア!』
『マズイ…!』
「………」
カナードが動けなくなったオータムに近付く。それを見たMは慌ててオータムの方へと向かうが実は動かなかった。
『オータム、もう終わりだ。帰投するしかない』
『くそぉ!』
オータムは自分の負けを悟り、叫びながらもアラクネから素早くコアを抜き取り装甲を爆破させる。Mの機体に捕まりガードシェルを破壊したルートで戻ろうとするが、建物群の前からMSが何機も飛び出してくるのが見えた。
『ちきしょう、巫山戯やがって…! 今に見ていろ…!』
『くっ、これほどとは…』
「………なぁ」
『『!!』』
実は退避しようとする2人に向けて、フェザーファンネルを回収しツインバスターライフルの発射体勢を取りロックを付ける。
「また、会えるか?」
『な、貴様…!』
「また会えたら、次こそ聞かせてくれ。君の名前を」
ツインバスターライフルのエネルギーを絞り撃つ。直撃。
直撃による爆煙で2人が見えなくなるが、反応は一気にソレスタルビーイングの敷地の外に出て離れていった。
「………」
『実、大丈夫か!?』
「…真。ありがとう、大丈夫だよ」
『そ、そうか。よかったぁ~』
『パルスさん、大丈夫ですか?』
『ああ。だがやはり予想通りバリアにエネルギーを大量に使った。要改良だな』
『そうですね』
砲撃に参加した皆が来る。そして
『………勝ったんだよな、俺達』
「………ああ。IS相手に、勝ったんだ」
『だよな。そう、だよな…』
しばらく沈黙が降りる。そして
『『『『『『…勝ったあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!』』』』』』
喜びの声が響いた。MSという『男でもISに勝てる兵器』の有用性が証明された瞬間であり、歴史が動いた瞬間だった。
『今日は祝勝会だ! 飲んで飲んで飲みまくるぞ!』
『付き合うぜ! く~~~~~っ! まさかこんな日が来るなんてな!』
『今日は私もお供しますよ。久しぶりに羽目を外すのもいいでしょう』
『おいおい…止めはしないが、先に報告書を纏めるのが先だぞ』
『わぁってるわぁってる! ほら、今日は小僧どもも付き合え!』
『えっ!? 俺達も、ですか…?』
『俺達、未成年なんですが…』
『お前らはジュースだな。だが、今日くらいは付き合え』
『まぁ、俺達も嬉しいですからね。いいですよ』
皆が地上で騒いでいる間、実は空中でオータムとMのIS反応が消えた方向を向いたままだった。
「………」
『おーい、実! いつまでもそこに居ないでこっちに来いよー! 帰ろうぜ!』
「ん? …ああ! 今行く!」
実は視線を地上のMSを纏った仲間の所へと降りていく。そして、地面に足を付けてから言う。
「………帰りましょう。俺達の家へ。家族の元へ」
『ああ』
『そうだな』
皆でMSのスラスターは使わずにゆっくり歩いて帰る。勝利の余韻を楽しむように。
「…彼女の憎しみはオリジナルに対してじゃない。自分を見てもらいたいだけなんだ。だから、織斑さん達が何とかしないといけない。でも…」
実は歩きながら一人呟く。
「その織斑さんでも何とか出来ないようなら、俺が助けてやりたい。要らない心配かもしれないけど、同じクローン…いや、偉い人の兄弟仲間として。………兄貴の更識さん姉妹に対する想いも、もしかしてこんな感じなのかもな…」
オータムは青木兄弟に相手にされてません。
そういえば思いついた言葉を1つ。
新華「一夏、俺は敵を落とすからお前は女を落とせ」
一夏「はぁ?」
「「「「「「!?」」」」」」
茶番ですけど実際こんな感じな気がします。次回は新華視点で始まります。
そういえば今回は主人公が実だったな…
次回は多分来年になります。なので今のうちに言っておきます。
皆さん、良いお年を!