IS~疾走する思春期の転生者~   作:大2病ガノタ

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くっ 話目。
お久しぶりです。遅かったですか?
しかし本来の投稿スピードになってきたという感じですかね?
今までがおかしかったんだ…1日1話とか、頭可笑しいでしょ、我ながら


新華の開発室

 

 

 

「お待たせ。何してんだお前ら?」

「あ、兄貴」

「…どうも、新華さん」

「あ、うぃっす新華さん。いや新華さん来るまで実と模擬戦してたんですよ。ってその後ろの人達は?」

 

 

 

 

 

新華が声を掛けると3人は揃って新華達に視線を向ける。実の正面に居る少年はラウラと同じ赤い、それでいて燃えているように見える光を持った瞳。もう1人の実の隣に立つ少年は銀色の瞳で、優しさと鋭さを兼ね備えた光を持っていた。

 

 

 

 

 

「ああ、紹介する。会長含めた4人は知っているから省略で、後ろの8人はIS学園専用機持ちチームと、バンダナしてる2人が俺の中学からのダチの弾と、その妹の蘭だ。それで、残った男子が織斑 一夏。コイツを中心にポニテが篠ノ之 箒、ツインテナイチチが凰 鈴音。金髪ロールがセシリア・オルコットで、金髪ストレートがシャルロット・デュノアに、銀髪赤目がラウラ・ボーデヴィッヒだ。一夏達にも紹介しておく。この2人は俺らの1つ下の飛鳥(アスカ) (シン)とスウェン・カル・バヤンだ」

「よ、よろしく」

「新華、アンタ後で話があるからね…?」

 

 

 

 

 

新華の紹介で鈴だけがナイチチに反応して新華に怒りを向ける。

しかしそんな事関係無いと言うように真がIS学園と専用機持ちという部分に反応した。

 

 

 

 

 

「IS学園!? それに、専用機持ち!? おい新華さん、アンタここに連れてきていいのかよ! そんな非常識な奴等!」

「非常識ですって? 失礼ですわね」

「真、落ち着け。それとセシリア含めお前ら。その胸に手を当ててよーく自分の行動を思い出せ。否定出来ないだろうが」

「何?」

「感情的なIS無断展開を始めとして色々あるだろうが。まぁ、それはいいとしてだ。別に見せた所でどうにも出来んよ。アイデアがあっても技術とノウハウが無けりゃ作れないし、今でも新装備や構想は作られてんだ。作るにしては時間が掛かるし足引っ張り合ってる奴等がそうそう採用しないだろ」

「だけど!」

「落ち着けって真。それにコイツらは見学だ。俺が何をしているか、少し知っておいた方が良いと思ってな。そうすれば女子は俺から離れるかもしれんし」ボソッ

「ん? 新華何か言ったか?」

「いや、何も」

「………兄貴、逆効果だと思うぞ」

 

 

 

 

 

新華の最後に言った呟きは一夏に聞こえず、実には聞こえていた。

 

 

 

 

 

「こまけぇこたぁいいんだよ! と、冗談はさておき、アイシングしてろっつっただろ。何模擬戦してんだよ」

「いや、丁度実が来たし、ただ待ってるのもなんだしと思って」

「…スウェンはどうしてた?」

「アイシングしながら見学を」

「そうか」

「ねぇ新華君? 何の話をしているのか、お姉さんにも教えてもらいたいんだけど?」

「僕も聞きたいな」

「ああ…周りを見れば何となく分かるだろ」

「周り………って………」

「こ、これは…」

「………今気付いたのかお前ら」

 

 

 

 

 

どうやら新華や実達に注意がいっていたらしく、一夏達は今周りを見て驚いていた。生徒会メンバーは既に言葉を失っている。

広い地下の空間に巨大な卵の様な機械。その周りに梱包された資材の山に、1階で見たのと同じMSハンガー、何機ものMS。加えて、その近くに置かれている明らかに戦闘用の装備の数々。作業器具が多く乗せられた工具台も有ったが、一夏達はハンガーに収まったMSに興味が完全に向かっていた。

固定されている機体は3機のGAT-X105『ストライク』とサイコフレームが入っていないRX-0『ユニコーンガンダム』、コンデンサも積んでおらず色もロールアウト時の灰色のGN-000『0ガンダム』。『ジン』から色々改造されて色んな色が混じっているZGMF-1017M2『ジン・ハイマニューバ2型』に新華が何をトチ狂ったのか火器を増加し機動性を上げたZGMF-515AS『シグーアサルト』。加えてストライクに似て青いフレームを持つ”まだ”シンプルな機体、MBF-P03『アストレイ・ブルーフレーム』だった。

 

 

 

 

 

「な、なんだこの機体群は…。戦争でもする気か?」

「しねぇよ。あ、2機程動かない機体があるがどれも不用意に触るなよ? 実、ゼロを出してくれ。久々の整備だからしっかりしないといけないから、あのハンガーな」

「ああ。分かった」

「ゼロ? なぁ新華、ゼロって数字のゼロか?」

「合っているとも言えるし、間違っているとも言えるな。さて、さっさとやるか。ハロ、ナノマシン制御。サヤカ、俺のサポート」

「リョウカイ、リョウカイ」

『------』

「んじゃ置くぞ兄貴。頼んだ」

「ああ。真はスウェンと仲良くアイシングしてろ」

「わ、わかりました」

「スウェンは一夏達と真見張ってろ。あまり弄らせないように」

「了解」

 

 

 

 

 

そうしてハンガーの上に実のゼロが置かれる。その姿は、ストライクやクアンタと同じツインアイを持ったガンダムタイプ。そして最も一夏達の目を引いたのが背中から生えた翼の様なスラスターユニットだった。その外見はクアンタよりも

 

 

 

 

 

「て、天使…?」

「XXXG-00W0『ウィングガンダムゼロカスタム』。兄貴が『蒼天使』と言われた事で『なら本当の天使を作ってやろうじゃないか! 告死天使だがな!』なんてノリで作ったらしい機体。色々と規格外な機体ですよ」

「そ、そんなノリで…」

「ん、ナノマシン正常。各パーツにも異常無し。武装の方も問題無いな。ただ予備のナノマシンをドクターに追加してもらって…。サヤカ、ゼロの最適化を頼む」

『------』

「ん、なら先にスラスターとフェザードラグーンの調整をするか。実、スラスターのリミッターを少し解除するぞ。それ以外はドラグーンのAIを最適化しておくから」ガチャガチャ

「了解」

 

 

 

 

 

新華は手袋を付けて工具台を引っ張りゼロの後ろに周り、ガチャガチャ弄り出した。楯無と簪、シャルルが興味を持ち新華の後ろからのぞき込む。

 

 

 

 

 

「あー、ここのパーツ劣化しはじめてる。やっぱ直に見ないと駄目だな。交換しとくか」カチカチ

「へぇ、こうなっているのね。デザインもまるっきり天使そのものだし」

「この翼…BT? でも小さすぎる…」

「な、何この大きなライフル。見た感じ合体出来そうだけど」

「見せて見せて~」

「弄るなよ4人共。…ここのパーツも交換した方がいいな。後で纏めてAGEシステムに作らせよう。後は…」ガチャガチャ

 

 

 

 

 

かなり良い表情をしながら新華はガチャガチャとゼロを弄る。ハロとサヤカも何やら作業をし、楯無、簪、本音、シャルルの4人も新華の作業を食い入る様に見つめていた。一夏達が置いてけぼりで手持ち無沙汰になる。

 

 

 

 

 

「ええっと、新華。俺たちはどうすれば…」

「あ、すまんすまん。テキトーにうろついてくれ。ただし機体には触らないこと。あの卵型の機械には特にな」

「そ、そうか」

「スウェン、見張り頼んだ」

「了解」

「えっと…あの機械から見るか」

 

 

 

 

 

一夏達はぞろぞろと新華達から視線を移し、目に入ったユニコーンのハンガーへと歩く。真の憎しみを伴った敵意の視線と、スウェンの監視する視線を受けながら。

 

 

 

 

 

「この機体は…?」

「真っ白だな。まるで白式みたいだ。それに、妙な親近感が湧くな」

「マァ、オナジセイユウサンダカラネー」ボソッ

『------』ソレダケハイケナイッ!

「メメタァ、メメタァ」

「…何を言っているの新華君?」

「あおきーそれはダメだよ~」

「本音も、何…?」

「何の話なの?」

「まぁ、それはいいとして、その機体はRX-0『ユニコーンガンダム』だ。根幹を成すシステムと搭載する筈の特殊な素材(サイコフレーム)が完成してないから、ただのハリボテと変わらず動かんぞ」

「…新華は作業しながら解説出来るのか?」

「ハロとサヤカのサポートが有るからな。かなり楽に作業が出来る。っとこのパーツもチェックだな。よし、ゼロは完了。実! もう戻していいぞ。後はストライクだが…真、スウェン! ストライク以外は使ったか?」

「あ、えっと…確か天田さんがシグーを、劾さんがブルーを何度か使ってました」

「後はジンをカナードさんが使ってました。カナードさんからは大火力のビーム砲が欲しいと言われています」

「わかった。それも考えとく」

「新華、こっちの機体は?」

 

 

 

 

 

新華が真とスウェンと会話をしたら箒が隣のOガンダムを指して聞いてきた。

 

 

 

 

 

「その機体はGN-000『Oガンダム』。クアンタと同じくGN粒子で稼働する機体だが、今は動力となるコンデンサ、もしくはGNドライブを積んでない為動かない。逆に言えばどっちか載せれば何時でも動かせる機体だな」

「GNドライブって事は新華のクアンタのか?」

「それでもいいんだが、俺のクアンタは4器のドライブが有る事が前提の機体だ。他の機体に割く余裕はない。まぁ対策はもう取ってあるんだけどな。まぁお前らにゃ関係無いけど」

「ふーん。あ、じゃああの3機は?」

「そう何度も聞くな…。GAT-X105『ストライク』。素体は運動性を重視した設計で、各ストライカーを換装、変更することで汎用性の向上を図った機体だ。ストライカーは全3種。見りゃどんな機能か分かるだろ」

「…機動力重視、近接重視、遠距離重視、か? 随分と凝った装備だが、重心が傾かないか?」

「デカイ装備はそれぞれ左右反対に装備されるから大丈夫だ」

「へーえ…」

 

 

 

 

 

鈴が面白半分で固定されていたソードストライカーを持とうと、腕部を部分展開して対艦刀に手を伸ばす。

 

 

 

 

 

「おいアンタ! 何勝手に触ろうとしてんだ!」

「なによ、いいじゃない別に。減るもんじゃないし」

「そういう事じゃねぇんだよ! これだからIS操縦者の女ってのは、常識が無いってんだ! 言われた事すら出来ないのか!」

「あんですって!?」

 

 

 

 

 

真が鈴に叫び、鈴と口論になりかける。そしてスウェンがソードストライカーと鈴の間に割って入る。

 

 

 

 

 

「…必要以外は触れないで頂きたい。あなた方とて自分の機体を整備員でもない第3者に勝手に触れられるのは嫌でしょう?」

「は? 自分の機体? アンタ何言ってんの? っあ!」スパァン

「へ? へぶっ!」スパァン

「お前ら落ち着け。真、喧嘩腰になるな。鈴、お前も調子に乗るな。あとラウラ、どさくさに紛れてシグーアサルトを弄ろうとするんじゃねぇ。気になるのは分かるが俺は触るのを許可してないぞ」

「す、すまない」

 

 

 

 

 

新華はワイヤーを付けたハリセンで器用に鈴と真を叩いた。地下で作業する為に音が外に逃げるような仕組みにはなっているが、音は響く。特にハリセンの無駄に大きい音は。

 

 

 

 

 

「ったく」

「な、なんて無駄に器用な…」

「お前らを纏めて黙らせるのに普通のハリセンじゃ役者不足だ。この半年でお前ら相手に使っていたから、ワイヤーアクションが思い通りにいくようになってな」

「な、なぁ新華。自分の機体って、どういう事だ? まさか、この…ストライクだっけ? のパイロットなのか、アイツ等は?」

「その通りだ弾。ストライク3機の内、2号機と3号機のパイロットがそこの真とスウェンだ。あ、真、スウェン。後でお前らの新しい機体作るから」

「「「「「「え!?」」」」」」

「「「はっ?」」」

 

 

 

 

 

整備の為にストライクに取り付く新華のセリフに一同が驚きの声を上げる。

因みにストライク1号機のパイロットは新華自身。1度乗り新華の反応と無茶な機動にストライクが追いつかず、関節やストライカーシステムが悲鳴を上げ中身が中破。現在は真とスウェンのストライクのデータを使い『ストライクルージュ』にする予定で、改修せずそのままである。

 

 

 

 

 

「し、新型ですか!? もう!?」

「お前らが頻繁に乗ってたからデータが必要以上に集まったからな。ストライクの運用データも十分だし、バッテリーの最新型を組んでからお前らに乗ってもらう。ああ、2人とも別々の機体だからな。戦い方が違うから、なかなか面白い機体が出来るぞ」

「そ、そうですか。俺の、機体が…」

「ちょっちょっと新華君、色々と聞きたい事があるんだけど…!?」

「なんですか会長?」

 

 

 

 

 

ハリセンを仕舞い2機のストライクを弄り出す新華を楯無が肩を掴んで顔を近付け、問いただす。

 

 

 

 

 

「まず1つ。これは上にあったのとは違って、戦闘する為の機体よね? それも、ISと戦う事も主眼に置いた」

「ええ、その通りですよ。主な理由としては『自衛』です。奴等(ファントムタスク)が来るかもしれませんし、そうでなくとも、ここには他国家が喉から欲しがる物が多い。人材然り、技術然り」

「…2つ目。簡単に新型を作るとか言っていたけど、そんなに簡単に出来るのかしら?」

「出来ます。データが集まったので、それを基に設計すれば後は早いです。まぁ設計と調整やら何やらで時間は掛かりますが」

「……3つ目。そこの彼らがそんな『兵器』のパイロットなのは何故? もっと『兵器』を扱うに相応しい元軍人が、見ただけで5人はこのソレスタルビーイングで確認出来たのだけれど?」

 

 

 

 

 

楯無の3つ目の質問の『兵器』という単語で、一夏と箒は体を跳ねさせた。しかし新華は表情を変えず、真とスウェンと実は一夏と箒を見て呆れと怒りを覚えた。自覚の無い2人に。同時に、他の専用機持ち達はまだマシかと少しだけ評価を上方修正しながら。

 

 

 

 

 

「そんなの簡単ですよ。アイツ等に資格があるから。ISに対する憎しみと、ソレスタルビーイングという家を守りたいという想いがあるから。ISによる女尊男卑の犠牲者だから」

 

 

 

 

 

その新華のセリフで、一夏達の視線が一斉に実達3人に向く。

実は今更といった顔で宙に画面を出しゼロのデータを確認していた。

真はISという兵器を、兵器と認識せずに使う無責任さに強い怒りを隠そうとしていない。

スウェンは冷徹な眼光で一夏達を見ると同時に生徒会のメンバーに警戒していた。

 

 

 

 

 

「実は俺の弟だが………実際は俺のクローンだ。数多くの実験の道具にされ、ゼロによる医療用ナノマシンが無けりゃ平和な日常を過ごせない程に体を弄られてる。もっとも、救出した後に薬類はなるべく抜いて、今はナノマシンの治療で改善に向かってるが」

「な、なんですって!?」

「ひどい…」

「真とスウェンに関しては、本人達の口から聞いてくれ。実の場合ゼロは持ってないといけないから此処に居るが、2人は自分の意思でここに居る。その意思は俺の口から軽々と言えるもんじゃねェ。っと、このパーツも交換…機体見るだけでもデータが更に集まるな。えっと、このストライクは2号機だから真のか。PS装甲の使用状況から…」

 

 

 

 

 

新華は言いたいことだけ言うとストライクの整備に戻ってしまった。ハロをストライクに接続してキーボードを打つ。空気が重く、一夏達は何を話したらいいのか分からなくなってしまい、黙ってしまった。

 

 

 

 

 

「………兄貴、いつものフォローは無しか?」

「無し無し。少しは現実見て貰うべきだしな。まだまだあるけど。よし、次はスウェンの3号機だな。えっと、こっちのは…え、何この装備のし方。スウェーン! ちょっとさ、この装備の理由を聞かせてくんね?」

「…なんでしょうか?」

「なんで『エール』に両肩『ランチャー』に両腕に『ソード』のアンカーなんさ。しかもビームライフル2丁て」

「ああ、機動性はそのままに火力を上げたのですよ。銃も両手の方が効率が良いですし、アンカーも使えますから」

「それには同意だが、『シュゲルトゲーベル』と『アグニ』は使わんのか? 真は細かくパックチェンジしてたけど」

「デットウェイトになるので。真はその分上手く使い分けてますが、そんな時間も惜しいので今の装備に。近接戦ならエールのビームサーベルがありますから」

「いや、確かに理にかなってるけどさ…。結構無茶だぞコレ。あー、でも新しい機体の参考にするか。よし、次はジンを見てシグーを、そしたら…」

 

 

 

 

 

新華はハロを連れながら、割と生き生きとした顔で機体を弄っていた。一夏達はその光景を見ているしか出来なかった。先程の実の話が重く、自分達より年下に見える少年2人も何か抱えているのかと。

一夏達に微妙な空気が流れている間、新華はさっさと整備を終わらせて卵型の大きな機械へと歩み寄った。そしてハロにコードを接続しタッチパネルで色々と打ち込んでいく。それを見た実、真、スウェンの3人はハッとした顔で新華と卵型の機械に注目した。

 

 

 

 

 

「お、AGEシステムが久しぶりに動くのか」

「久々だなぁ。でも楽しみだ! 今日は何を作るんだ?」

「…まだ機体の交換パーツではないのか? 新型は設計する必要が有るはずだ」

「確かに。じゃあ俺らの新型はまだかぁー」

「えっと、新華君は何をしているの…? それに、あの機械は…?」

「見てれば分かります。そういえば兄貴はIS学園から遠距離でクアンタのパーツ制作してたな。後で聞いてみよう」

「は? え、遠距離…?」

「おーいお前ら、一応耳塞いどけ。動かすぞ」

「新華さん、何作るんですか?」

「取り敢えず、ここに有る機体の交換パーツとクアンタのコンデンサのパーツ1つ分。動かすぞ」

 

 

 

 

 

新華がタッチパネルで[実行]を押して卵型の機械『AGEシステム』が動き出す。システム内部で高速でアームが動き出しパーツを形成していく。予め入れられていた素材からパーツを切り出し加工、台座に並べられていく。

只でさえ巨大な本来のMSのパーツを作る機械である。ISサイズのパーツなどすぐに完成する。

10秒程で大きな機械音を出し、卵の中心が割れ煙が吹き出る。その煙は天井近くにある換気扇から外に出される。そして先端部が開き台座がスライドされ出てくる。そこにはストライクやブルーフレームなどの機体のパーツが載っていた。

 

 

 

 

 

「な、なんと…!」

「ま、またトンデモナイものが…」

「さて、実、クレーン操作してくれ。真にスウェン、お前らは自分の機体のパーツ交換だ。新型が完成するまではストライクのままだぞ」

「ああ」

「「了解」」

「え、えーっと、何が起きたんだ?」

「あおきー今なにしたの~?」

「企業秘密だ。ああ、この機械でクアンタの『αユニット』を制作したんだよ。コンテナに積み込むのとう詐欺に渡すのは実にやってもらったが」

「はっ!? ええと、新華さんはずっとIS学園に居ましたわよね?」

「ハロが有るだろうが。ハロで設計をして、その設計図をコイツ(AGEシステム)に送って今みたく作ったのさ」

「兄貴ー、この四角いパーツはどれだ?」

「ああ、それはOガンダムに付けるコンデンサだから、Oガンダムの所に置いといてくれ」

「りょーかい」

「なんかもう、驚くのも疲れてきちゃったわ」

「そうだね、お姉ちゃん」

「あの、一夏さん。IS学園でも新華さんはこうなんですか?」

「いや、IS学園にはあそこまでの機械はないと思うから違うよ。そういえば俺、整備とかしたこと無いな。大丈夫かな?」

「おいおい一夏、それでいいのかよ」

 

 

 

 

 

一夏達が呆然としている間に作業は新華の指示で進行していく。そして作業が終わると

 

 

 

 

 

「よし。バッテリーは…1号機と3号機、ジン、シグー、ブルーがMAXか。なぁ一夏!」

「ん? 何だ新華?」

「お前らの誰かとスウェンで模擬戦してみないか? あ、勿論リミッター掛けて」

 

 

 

 

 




真とスウェンもISによる女尊男卑の犠牲者です。2人にはストライクの後に、インパルスとストライクE+IWSPが待っています。
因みに、ゼロカスタム、Oガンダム、ユニコーンは新華のノリで作られました。ただUCはサイコフレームが作れないので中身無しのほぼハリボテに。ゼロは作中でも言った通り実の乗機に。Oガンダムはドライブがクアンタに集中しているのでコンデンサor擬似太陽炉に。
次回はIS VS MS を書こうかと。

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