ソレスタ敷地内の案内です。
早く真とスウェン書きたいせいか、心無しかいい加減な気が…
新華と生徒会チームを先頭にソレスタルビーイング内を歩く。まずは一夏達の荷物を置く方が先だということで、楯無達が泊まっている場所に案内する事になった。
だが部屋の有る建物に入ると、アイボリーの六角柱に4本の足が生えた様な機械が自動で集団に近付いた。
「うわっ何か出てきた! なんだコレ? タ○コマの亜種か?」
「ああ、これは作業用無人マシン『オートマトン』だ。作業用って言っても、指示通りに物を運んだり建物の配線を修理とかくらいしか出来ないけどな。あ、でもル○バみたく掃除も出来たか」
「十分凄いじゃねぇか…もう何だよこの技術力は」
「気にするな、俺は気にしない」
「「「「「「気にしろ」」」」」」
『------』
「そうか、今更なのか…」
「結構便利だぞ? あ、オートマトンに荷物預けとけ。いつまでも持ってるのも辛いだろ」
「あ、ああ」
「オートマトン、コイツらの荷物を持って着いてこい」
一夏達が荷物を、オートマトンから出てきた複数のアームに載せ歩いて行く。歩いていると他にもオートマトンを何機か確認出来た。
「この敷地内だけ時代が違うな…軍の施設でもこんな技術は無いぞ」
「そうだね。ねぇ新華。いつこの『ソレスタルビーイング』を作ったの?」
「大体5年くらい前から計画して3年前あたりから完全に稼働してるかな? 訳ありな人達が集まっているから、建物が出来たら後は早かった。世界中にISの影響で路頭に迷ったり実験材料にされたりした人は沢山居た。
「当主って、生徒会長さんだろ? 家とかって?」
「ちょっと新華君」
「新華君、あまり言いふらさないでくれませんか?」
「サーセン」
『------』
「…サヤカって体はあっても肉体じゃないから疲れる事無いだろ」
『------』
「…最近ホントに甘えるようになってきたな…それくらいなら別にいいか」
「なぁラウラ。アレ何て言ってるんだ?」
「『疲れたから肩車してほしい』『駄目なら以前の様に頭の上に乗っかる』だそうだ」
『------』
「それは駄目だ。何度言っても駄目だ」
『------』(´・ω・`)
「『いっそこのまま『パパ』と呼びたい』…な、何を言っているんだサヤカは!?」
「ラウラ…解説するのはいいが冷静にな。解説してる方が戸惑ってどうするよ全く…………着いたぞ」
新華の足が止まり全員とオートマトンが停止する。幾つか部屋の扉が並んでいた。
「それぞれ好きな部屋を選んでくれ。1番手前から2部屋は当…会長、虚さん、簪さん、本音さんの4人が使っている。2人1部屋な。あと内装に文句は言うなよ? 他の部屋も同じで統一されているから。風呂とトイレはそれぞれ備わっているが飯は食堂で決められた時間のみ。つっても、気を付けるのは朝くらいか。あと一夏と弾は同じ部屋で離れた所にしろ。不純異性交遊は子供の衛生教育上良くないので認めません。後は会長達に聞いてくれ」
「分かった」
「んじゃ荷物置け。オートマトンは巡回させるから。何か有れば会長に聞いてくれ」
「あれ? 新華は何処で寝るんだ?」
「アホ。すぐそこに俺ん家があるだろうが。お前らにゃ悪いが、せめて夏休みくらい自分の部屋で寝かせてくれ」
「あ、そっか。そりゃそうか」
「ほら、さっさとしねぇと飯食い
そのまま一夏達は、一夏&弾、鈴&蘭、シャルル&ラウラ、箒&セシリアに分かる。荷物を置いてから集合し、食堂へと移動する。
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「どうだ? 美味かっただろ。IS学園の食堂に負けないだろ」
「ああ。予想以上に美味かった」
「そりゃ良かった。さて、敷地の案内をするからよく見て行け。そのために今日招待したんだからな。たまにはこういうのもいいだろ」
「まずは何処にするの…?」
「そうだな…。真達の所は最後にして、まずは生活面を見てもらうか。よし、まずはメインの『孤児院』から順に回って行くぞー」
『------』
「あ、ナチュラルに忘れてた。よっと」
「ハロッ! デバン、デバン」
「わりーわりー」
新華はハロを出して先頭を歩く。その後ろに楯無、簪、本音、シャルルが続き、次に虚、弾、蘭、一夏…と続いた。
「新華、孤児院って事は子供達が居るのか? それにしてはやけに静かだけど」
「ああ、今何人かの暇だった職員の引率で夏休みの旅行行ってるんよ。それに加えて行かない孤児もどっか出かけてるか、地元の学校で部活に行ってたりするな。ぶっちゃけ今居るのはまだ仕事が有る人かうちの家族、まだ外に慣れてない奴に部屋でダラダラしている人くらいだな。まぁ私生活まで縛る規則は無いな。不純異性交遊と喫煙以外は」
「…そこまでの資金をどうやって集めたの? 普通じゃこんなに大規模な施設を運営出来ないよ?」
「まぁ、そこは企業秘密って事で。ね、会長」
「そうねー…。1つ言うとすれば、かなり危ない橋を渡ってたって所かしらね」
「へ、へぇー…」
「ほれ、ここだ。あの建物が『ソレスタルビーイング』で最初に出来た施設だ。孤児達の生活の確保は必須だったからな。それなりの数も居たし、自然とこんな大きさに………な」
「おお…デカイ」
「だ、大体どれくらいの大きさになるんだ?」
「あ、あの新華さん? 一体どれほどの人が暮らして居るんですの?」
「大体1000人くらい? それに孤児達だけじゃなくて職員の生活スペースも兼ねているからこっちにも食堂は有る。さっきの食堂は普段職員の為のものだからな。朝飯と夕飯は殆どの人がここで食ってる」
新華が何でもないかの様に説明する。生徒会メンバーは以前に見て聞いたので苦笑い。一夏達は呆然。
「約3/5が孤児含む子供で残りが職員含む大人だ。その殆どが女尊男卑によって理不尽な扱いを受け路頭に迷ったり実験台にされた者が殆ど。例外は俺がスカウトして来たルイードさん一家とかその辺の1部。もしかしたらお前らの知り合いが居るかもしれんな」
「そうですね。名簿を以前拝見した際、以前の所属国家が見事にバラバラでしたので、可能性はあるかと」
「へ、へぇ~…」
「………」(゜д゜)
「セシリア! セシリアしっかりして!」
「ここはネット完備の空調完備、風呂とトイレはデカイのが男女別の共同で洗濯機はコインランドリーみたいなドラム型。中庭が有ってそこで遊んだりも出来る。まぁここの説明はそんな感じか? あとは孤児達は1部屋最大4人最低2人で住んでる」
「複数人で纏めて住まわせている理由は?」
「孤児達は色々と心が擦れているのが多い。自分以外の他人と共同生活をさせる事で協調性を持たせ日常生活を送れるように学ばせる事が目的だ。大人になればここで働く事も出来るが、可能性は広げてやりたい。自分で自分の道を築かせる事が出来るようにな」
「ああ、ここでも保護者だったか」
「今は否定しない。親が居ない子供にとってはソレスタルビーイングが親のようなものだからな。そこで院長やってるんだ。保護者と言われても否定は出来ない」
新華の顔は真剣そのもの。巫山戯ている部分は無い。
「さて、次は…外に有る施設の紹介といくか。また移動するから着いてこい」
再び移動する。今度は外にある幾つかの施設が見える場所まで来た。
「外にある施設はぱっと見何か分かる物が多いから、ここから説明する。全員、見えてるか?」
「ああ。まるで遊園地みたいだな。幾つかの施設が密集してる」
「敷地を余り使う訳にもいかないからな。まず手前のやつは喫煙所。その奥にあるのはIS学園並の訓練場。次に隣にあるのが資料館。まぁ図書館と考えてくれ。ここで説明するのはこの3つだな。後はソレスタルビーイングの外の街にあるし、必要なら外に行くって感じだな。外に行くにはお前らが乗って来たようなバスが出てるから、それを利用する。残り人数が少なくなれば申請次第で迎えに行けるが」
「ん? IS学園に訓練場なんて有ったか?」
「俺は毎朝使っているぞ? ラウラも使っているみたいだし、千冬さんも時々使っているみたいだな」
「そういえば確かに入学案内で見た気がしますわ。ですが必要性を感じなかったので忘れていましたが…」
「俺が正確な射撃が出来るのはクアンタによる補正よりも毎日の訓練による所が大きいからな? 実際の銃が扱え無くてISに頼りきりになってたら、実際に扱えなくなっちまう。そうだろラウラ」
「そうだな。軍人たる者、何時でも銃を扱えなければいけない。私の『シュヴァルツィア・レーゲン』のワイヤーも正確な射撃のイメージあっての正確な攻撃だからな」
「そういうこった。あと施設の他に空き地もある。何に利用するのも自由な、何も置いてない空き地がな。そういう無駄も人間には必要だしな」
敷地を見渡し異常が無い事を確認し、新華は一夏達に向かい合う。
「さて、後は仕事場だな。基本職員達の仕事は孤児達の世話か書類仕事、孤児達の教育だが、それはお前らの泊まる部屋がある建物でやってるから省略。ソレスタルビーイングにある一番デカイ施設、『総合開発研究所』に案内するぞ」
「「「「「「『研究所』?」」」」」」
「ああ。いい加減実も真もスウェンも待ちくたびれてるだろうし、一通り説明も終わったからな。もう行ってもいいだろ。会長や簪さん達も来ますよね?」
「勿論。私達も初めて入るのよ。何をしているのか予想出来ているけど、実際に見てみたいし」
「わ、私も興味がある…!」
楯無が扇を出し『興味津々』と書かれていて、簪も行く気満々だった。
「おーけー。サヤカ、今誰が居る?」
『------』
「実と真にスウェンだけか…。ハロ、ストライクのデータは?」
「データシュウシュウ150%、150%」
「おし、ならダガータイプが作れるな。ってかあの2人どんだけ乗ってるんさ…。それに加え真とスウェンの戦闘データと意見も有るし、新型も出来るな。楽しくなりそうだ」
『------』
「カイセキハ? カイセキハ?」
「おお、それもあったな。何分最近書類処理ばっかで何にも出来なかったからな。思いっ切り自重をしないで開発に勤しむとしますかね」
「「「「「「?」」」」」」
「また新華君何かする気ね」
「今度は、何を作るんだろ…。…あれ、ルガーランスは…?」
簪が新華を期待する目で見ながら、以前作ろうと話していた物を思い出した。
新華を先頭に移動しながら一夏達は話合う。
「なぁ一夏。お前新華がこんな事してたって知ってたか?」
「いいや? 俺も今日初めて知った」
「だよな…。時々行方不明になっていたとき、此処に来ていたってんなら納得だわ。色々とツッコム所はあるけど」
「そうよね…。昔から規格外だとは思ってたけど、流石にこれはぶっ飛んでるわよ。同い年とは思えないとか、そんなんじゃ済まされないわ」
「私、余りにも凄すぎて何がなんだか…」
「だね。ここの敷地と設備も凄いけど、何気なく使っているさっきの『オートマトン』っていう機械も凄いよね。音声認識で動いていたし」
「加えてここの職員の何人かは動きに鋭さがあった。武道を修めているか…」
「あるいは元軍人かもしれんな。ISの採用で軍に居られなくなった者は多い。新華がスカウトしていてもおかしくない」
「それにあのルイードと言う人も技術士も、何処かのIS開発会社に居たと言うことでしたし、他にも引き抜かれた人が居るかもしれませんわね」
8人は新華達の後ろで観察して分かった事を話す。蘭にとって衝撃は大き過ぎ、他の面子にも少なくない衝撃があった。
「企業秘密とは言っていたが、これだけの施設を維持するだけの資金源も気になる。危ない橋を渡っていたとも言っていた事から、何かしらしていたのだろうが…」
「…これだけの施設、生半可なやり方では経営出来ませんわ。それに維持だけでなく職員の人件費に孤児達の生活費、光熱費など多くの資金が必要ですわ。5年前に計画して3年前に完全稼働…2年の間に何があったのでしょうか」
後ろで一夏達が話しているのが新華には聞こえていたが放っておく事にした。別に知られてもどうにも出来ないし、調べがつく可能性も低いからだ。
「新華君。私達でも初めて入る場所にこれから行くけど、あの子達に見せてもいいものなの?」
「大丈夫ですよ。そもそもいくら俺が蒼天使だからって実情を知っている政府以外の人間が信じると思ってますか? 『15の少年がデカイ孤児院を建てて経営している』なんて」
「そりゃそうでしょうけど」
「それに、今の女尊男卑が隠れ蓑になります。『ただの男、それも15のガキが出来るハズがない』ってね。相手を碌に知らないで喧嘩吹っ掛ける馬鹿が多いんですよ? なんか騒いでも、ここに居るのはそんな馬鹿共が好き勝手やった結果ですし。相手にする価値も無い」
「またハッキリ言ったわね。事実だから怖いわ」
「裏をシめてる家の当主が何を言いますか。それに馬鹿ばかりじゃないってのを教えてくれたのは会長ですよ」
「そうだったわね」
新華にとってそんじょそこらの女性は脅威ではない。それこそ、何かしらの運動をされたとしても完全論破するだけの理由と根拠がある。
だが楯無の言う通り馬鹿ばかりではない事も十分承知だった。具体例は千冬、山田先生、ナターシャ・ファイルスなど。
「それと、簪さんは知ってるだろ? 福音事件の時に俺が使ったαユニット」
「うん…。アレがどうかしたの…?」
「アレ、持ってきたのはう詐欺だが作ったのはここだから。ちょっと特殊な方法だけどう詐欺は開発に関与してないから」
「「「「えっ」」」」
「おたのしみに~」
『------』
「いいんだよ。どうせ何時か言う時が来るんだし。コイツらに隠して情報を流出されるより、話して口止めした方が安心出来る。一夏たちのうち誰かが話しても相手にされないだろうしな。ラウラは話すかもしれんが、どの世界のどの政治家もやましい事の1つや2つは有る。嫌われるやり方だが最悪脅して黙らせる」
新華はそう思っているが1つ思い違いをしている。確かに第3者から見れば一夏達が話したところで信用しないかもしれない。しかし中学までに新華の規格外っぷりを知り新華の優しさに触れた者は『新華なら不思議じゃない』で信じてしまう。どれだけ規模がおかしかろうと他人事にしか思えず、なおかつ新華の家が実際に引越し場所がわからなくなっているのに加え、一夏や弾のような新華が信頼している人物からの情報だ。噂となって瞬く間に広まる可能性が有るのを新華は気付いていない。
「さて、この建物だ」
「新華、ここ関係者以外立ち入り禁止って書いてあるぞ? いいのか?」
「…お前ソレスタルビーイングを作ったの俺って忘れてるだろ。指定したのは俺だ。関係者ってのは、お前らを連れてきたルイードさんのような技術者で、尚且つ技術関係の仕事をしている人だ。オートマトンはここで作られたんだぞ」
「へぇー」
「…新華、そんな物を私達に見せてもいいのか? 機密じゃないのか?」
「だって見せた所でコピー出来ないだろ。アイデアを持ち出せても実際に搭載したり開発するには時間が掛かり過ぎる。というか制作機械と実物見ただけで実際に作れるのか? それに作ろうにも1から作るから時間もノウハウも無い。仕組みだって分からないならそうそう作れ無いからな。それに、俺が『蒼天使』で有名だとして、本当にこんだけの施設を作れると想像出来るか? 誰かに話をしても一蹴されるだけだぞ」
「それもそうか? まぁなんにしても、何を作っているかによるな」
「確かにそうなんだがな…まぁ、開けるぞ」
新華が扉の横に手を置くと、扉を挟んだ反対側の壁が開き台座が出てきた。台座にはタッチパネルとキーボード、網膜認証装置とカードリーダーが付いていた。
手馴れた手つきで暗証コード入力、ハロからカードを取り出しスキャン、再び暗唱コード入力、網膜認証を完了させ扉の鍵が開き自動ドアのセンサーが起動する。
「厳重なセキュリティだな。暗証番号とカード認識に網膜認証。それ程の物がこの中にあるのか?」
「見りゃ分かる。さ、入れや。俺もやる事があるしな。実も待ってる」
新華に続き一夏達が入っていくと、全員息を飲む事になった。広い空間にいくつもの大型作業機械が設置されクレーンやワイヤーが垂れていた。そして幾つかの機械の間に人型の、人が乗れるであろう大きさの機械が固定されていた。ある物は四肢が完全に揃っているが背中に何やら大きな赤十字が書かれたコンテナが接続され、ある物は両腕が身の丈に合わないペンチの様になっている物もあった。
「こ、これは…!?」
「あ、あれって、IS!? しかも、フルスキン!?」
「言うと思った。アレはここで開発しているパワードスーツ『モビルスーツ』、通称『
「男性でも、それこそ誰でも乗れるって事かしら?」
「正解です。そして此処にあるのは作業用ばかり。機体は完全作業用の『デスペラード』と『レイスタ』に『ザク』。この3機で色んな機能の開発や実験、研究をしている。最近じゃ義手や義足の開発も始めたりしてるな」
「はじめて入ったけど、すごいね~」
「そんなもんじゃない…! これだけの設備が有れば、ISの開発だって出来る…! 軍や倉持技研に負けないだけの、IS開発が…!」
「しかもISではないパワードスーツ。男性の権利向上が期待出来るうえやろうと思えば戦力に出来る! 新華、一体これほどの設備を、どうして…!」
新華は一夏達の驚きを他所に研究所内部を歩いて行く。
「今は皆休暇で居ないから迷惑とかは考えなくていいぞ。あ、ただしあんまり機械には触るなよ? 簡単に指の1本や2本は持ってかれるからな」
「わ、わかりました」
「実が居るのはここの地下だ。着いてこい」
「ち、地下もあるんですの!?」
「地下が、俺が普段使っているスペースがある所だ。いいから着いてこい」
新華の歩いた先にはエレベーターの大きな扉が。一夏達は慌ててエレベーターに駆け寄り、乗り込む。
「さて、次に見るのはもっと驚く物だから、SAN値チェックだ」
「SAN値って………。あんた、何見せる気よ」
「見りゃ分かるっての」
「まさか、今見た研究所の1段階上の施設とか言いませんわよね?」
「セシリア、ネタバレすんな」
「「「「「「ハァ!?」」」」」」
「ど、どう言う事だ新華!? 今まででも十分凄いのに、あれら以上か!?」
「お、お前らうるせぇよ…。一応エレベーター内だが密室だぞ。響くじゃねぇか」
「ご、ごめんなさい。で、でもさ。叫ばずにはいられないよ」
「ま、ごもっともだが、実際に使っている事に変わりないしな」
エレベーターはどんどん下に降りていく。
「ど、どこまで降りるの…?」
「もうちょい。………着いた」
エレベーターが止まり正面の扉が開く。すると
「チクショー! 反則だろあれは! ってかストライクでやれよ!」
「ゼロと戦いたいって言ったのは真の方だろうが…」
「………」
瞳の色が赤く黒髪の少年と実が何やら言い争っており、それを銀の髪と目を持った少年が呆れるように見ていた。
ソレスタルビーイングに居る物は、孤児か新華のスカウトで来た人か女尊男卑で路頭に迷う所を新華にスカウトされた人です。ちなみに新華が直接会い人間性を見てから連れて来ています。