IS~疾走する思春期の転生者~   作:大2病ガノタ

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68話目。なんと今回はシャルルsideがメイン!
新華sideに戻るには少し先です。何故なら新華は今動けないから
そして今回、あの人が…?


日常への帰還

 

 

 

 

 

---side シャルロット

 

 

 

 

 

事件から1週間。シャルルはIS学園へと戻ってきた。恐ろしく改造され強化されたラファール・リヴァイブⅡと共に。

あの後事件はニュースやネットで大騒ぎになり、それでいて正体は明かされなかった。具体的には

 

 

 

 

 

1:名無しの死神:201*/07/09(水)12:03:00 ID:ganota9

 

 

 

『裏路地の死神』が復活したようです。フランスで起きた誘拐事件をサクっと解決したらしい

 

 

 

2:名無しの死神:201*/07/09(水)12:15:34 ID:amiba23

 

 

 

kwsk

 

 

 

13:名無しの死神:201*/07/09(水)21:32:11 ID:xnso576

 

 

 

>>2

なんでもフランスのラファール・リヴァイブ作った会社の社長の娘が誘拐されたらしい。誘拐された次の日の朝に犯人フルボッコで

同じく捕まってた娘の友人も無事助けられたんだと

なんでも右腕にでっかい銃を持ってたらしい

 

 

 

3:名無しの死神:201*/07/09(水)12:19:03 ID:nyankoi

 

 

 

久しぶりに聞いたなwww まだ生きてたのかwww

 

 

 

4:名無しの死神:201*/07/09(水)13:55:41 ID:asagi73

 

 

 

ニュースやってた

初めて知った

 

 

 

5:名無しの死神:201*/07/09(水)17:02:12 ID:digxusa

 

 

 

時間空いたなwww ていうかお前ら仕事とか無いの?

 

 

 

6:名無しの死神:201*/07/09(水)19:35:51 ID:vud826j

 

 

 

誰か画像持ってない? すっごく姿が気になるんだけどwww

 

 

 

7:名無しの死神:201*/07/09(水)20:03:21 ID:5ryai38

 

 

 

スレ立つの早すぎだろwww

誘拐犯7人のうち4人はまさに魂抜かれてたんだと。

しかももう死んだらしいぜ?

 

 

 

19:名無しの死神:201*/07/09(水)22:04:12 ID:yadamon

 

 

 

>>7

その4人って、結構犯罪しまくってたらしいね。残った3人は元軍人らしい。ただ犯罪をしたのは今回が初めて

 

 

 

23:名無しの死神:201*/07/09(水)22:40:01 ID:17dashu

 

 

 

>>19

なんか銃で撃ち合って生き残った程の猛者らしいね。何で”元”なん?

 

 

 

 

………

………………

 

 

 

 

 

と言う感じだった。しかし時間が経つにつれその話題も忘れられるようになり、シャルルがIS学園に帰る頃には沈静化していた。フランスでは。

しかしそこは変態民族日本。新華である『裏路地の死神』に対する人気が出て1週間経っても熱は覚めてなかった。

 

 

 

 

 

「ねね、どんな感じだったのー? 『裏路地の死神』って!」

「いや、どんな感じって言われても…」

 

 

 

 

 

シャルルは学園に戻るなり学園の女生徒達に捕まった。最初は本気で心配されたが何ともないと分かると『裏路地の死神』について聞いてきた。しかし新華の事を言ってはいけないと思い、そこで新華の居場所を聞く。お礼を言わなければと。

 

 

 

 

 

 

「そ、その前に、新華はどこ? 部屋に居る?」

「青木君に用事? 青木君なら…」

「シャル!」

「あ、一夏! 鈴!」

「大丈夫だったか!? 怪我とか!?」

「ニュース見たわよ。大丈夫なのシャルロット!?」

「だ、大丈夫だよ。久しぶり」

「良かった…久しぶり」

 

 

 

 

 

一夏と鈴がシャルルを確認して駆け寄って来た。どちらも心配していたようだった。

 

 

 

 

 

「それで一夏、新華知らない? 色々と用があるんだけど」

「新華か? あー…帰省してるな、数日前から」

「あ、そうなの?」

「ああ。あと更識さんと生徒会長、のほほんさんも同じタイミングで帰省したみたいだ」

「揃って居なくなったわよね。事実、今は生徒会は動いていないみたいよ。それに新華だけじゃなくて生徒の大半も帰省してるから静かなもんよ」

「そうなんだ」

「何の用だったんだ? すぐの用なら携帯で連絡付くぞ?」

「あ、ううん。直接会って話したいから。ありがとう」

「そっか。にしても元気そうで何よりだ」

 

 

 

 

 

一夏がシャルルに笑顔を向け周りの女子達がうっとりし、鈴がそれを見て呆れる。だが鈴は気付いた。シャルルが一夏の笑顔に顔を赤くせず周りの女子を見て苦笑しているのを。本来一夏が好きである筈のシャルルが一夏の必殺とも言える笑みに赤くならないのを。

 

 

 

 

 

「シャルロット、アンタ…」

「ん? 何、鈴?」

「ちょっちょっとこっちに来なさい!」

「え?」

 

 

 

 

 

鈴がシャルルの腕を引っ張り集団から離れる。頭の上で? を出している一夏に聞こえない様に鈴はシャルルに問いかける。

 

 

 

 

 

「シャルロット、1つ聞きたい事があるんだけど…」

「な、何?」

「あんた、一夏の事が好きだったんじゃなかったの? なんで一夏の…その…え、笑顔で赤くならないのよ」

「!! そ、それは…」

「このパターンだと、アンタ一夏より新華が好きになったわね?」

「!? な、なんで…」

 

 

 

 

 

鈴の言っている事は正しい。鈴はシャルルと同じように一夏から新華に惚れた女子を間近で見ている。その女子達は何かしら新華に助けられ鈍感な一夏より新華の方を選ぶのだ。しかも告白しても一夏とは違いハッキリ断る新華は密かに評価が高い。そこで鈴が経験と勘で真実を突き止める。

 

 

 

 

 

「………まさかニュースでやってた『裏路地の死神』って新華? 1日中居なかった日とあんたが誘拐されたって時期と一致…ってことは、シャルロットの誘拐を新華が解決? いや、でもいくらなんでも1日でフランスと日本を往復…出来そうね、新華なら」

「うええええ!? な、何で…!?」

「…アタリね。知ってる? 新華って一夏から離れた女子の殆どに惚れられてるのよ。その主な理由が『一夏が居ない時に何かしらのピンチを物理的に、それでいて颯爽と救ってくれた』なのよ。それも新華は一夏に心配掛けないように知らせてなかったみたいだし、今回もそのパターンでしょ。違う?」

「う…えぁう…」/////

「…はぁ、新華はまた厄介な問題を…(でもある意味ライバルが減ったのは…ちょっと寂しいけど、良かったのかしら)」

 

 

 

 

 

シャルルは顔を赤くしてしまう。

シャルルは事件後、冷静になった時に一夏から新華へ心が振り切ったのだ。そりゃ一夏と一緒に怒ってくれて、自分の男装に気付きながらも黙っていてくれて、物理的に全部解決してくれて、一夏が箒のピンチに駆けつけた時に自分のピンチを助けてくれて、今回誘拐された所をたった1人で駆け付け数で勝る元軍人達を無力化し助けてくれたのだ。これで惚れなかったら逆に賞賛出来る。

しかも後で聞いた話だと夫人から電話を受け『自分のせいだ』と言って無茶をして来たらしい。救ってくれたのだからシャルル達が感謝するべきなのに新華は謝罪していた。

シャルルはそれで完全に落ちた。ついでにシャルルと一緒に誘拐された友人も。曰く

 

 

 

 

 

『だめだわ…あれで惚れるなって言う方が無理でしょ…』

 

 

 

 

 

自分が捕まり弱っていた所に、たった1人で敵を全滅させ助けに来てくれた青年。助けに来たのが自分でないとしてもその姿はカッコよかった。窓から去って行く姿も日光の影響で輝いて見えた。

彼氏が居なかった彼女としては、その姿は正に自分を助けにきた王子様に見えたのだろう。実際には友人であるシャルルを助けるついでだったのだが、

 

そんな事はどうでもいいんだ重要な事じゃない。

 

 

 

 

 

「あうう………」/////

「…ま、こっからは新華の問題ね。さっき一夏が言っていたけど、新華は帰省してるからここには居ないわ。それに引越ししたらしいから家の場所もわからないし」

「おーい鈴にシャル。何話してんだ?」

「こっちの話よ」

 

 

 

 

 

離れてこそこそ話す2人を見て一夏が声を掛ける。その言葉に合わせて2人は一夏の所に戻る。

 

 

 

 

 

「あれ? シャル顔赤いぞ。熱でもあるのか?」

「ううん! なんでもないよ!」

「そ、そうか」

「それで、新華が帰って来るのは何時ぐらいになるかな?」

「さあな? 新華が予定を言うのは滅多に無いし、最悪夏休みが終わるまで待つしかないかもな」

「そうね、新華ならそうする事もありえそうだし。なんか忙しいとか言ってたし」

「そっか」

 

 

 

 

 

そんなこんなでシャルルはIS学園の日常へと戻った。1週間もすると本国での仕事を終え一夏と少しでも長い時間を過ごす為に戻ってきた専用機持ちの面子も集まった。新華と箒、更識姉妹を除いて。

そしてシャルル誘拐事件から2週間。新華から一夏達に1通のメールが届く。

 

 

 

 

 

『専用機持ち達全員で俺の家に遊びに来いよ。来るまでに時間が掛かって泊りがけになるけど、断ってくれてもいい。生徒会メンバーと簪さんは既に仕事で居るから連絡の必要は無い。箒と弾にも送っているから参加者はメールよこせ』

 

 

 

 

 

シャルルは即決で行く事にした。更識姉妹が既に居る事に焦りを感じて。

 

 

 

 

 

----

------------

-------------------

 

 

 

 

 

3日後。一夏達専用機持ちはIS学園の外にあるJRの駅に居たが、箒と弾がまだ来ていなかった。それに新華から案内役を待つように言われていた。

 

 

 

 

 

「箒は遅いな。弾も来るみたいだし、まだ新華の言う案内役の人も来てないし」

「そうね。篠ノ之さんはともかく弾は遅いわね。蘭も来るって言ってたからソレかもね」

「五反田さん、ですか。一夏さん、鈴さん、どんなお方ですの?」

「兄の弾は俺らと同い年で頭にバンダナをいつも巻いてるのが特徴だな。妹の蘭は元気なんだが、どうも俺に心開いてくれないみたいなんだよな」

「セシリア、蘭はアタシにとって妹みたいなもんだけど、あたし達と同じく………。一夏が心開いてないとかってのは…」

「なるほど…そういう事ですの」

「ラウラも気を付けなさい。年下の中で一夏に一番近いのが蘭だから」

「わかった。だが、まずは見てみないとな」

「ええ。シャルロットは…問題無かったわね。どっちかって言うと新華の家に生徒会が居る事が気になるって感じ?」

「うん…。仕事って言っても、ね。最低でも1週間は経ってるし…」

「そうですわね…。いくら仕事と言われても納得が出来るものではありませんわね」

 

 

 

 

 

全員で集まっているとまず箒がやって来た。その直後に弾と蘭の2人も到着し、新華が招待した面子が全員揃った。

 

 

 

 

 

「一夏!」

「お、箒か」

「おーい、一夏ぁー」

「一夏さーん! 鈴さーん!」

「弾も蘭も来たわね。遅いわよー!」

「これで全員揃いましたわね」

「うん、そうだね。後は案内役の人だけど…」

「新華が来るわけではないのだろうか? 何故自分で来ない?」

「さあ…?」

 

 

 

 

 

そこへJRの駅の改札から1人の男性がハロ弟を連れて出てきた。

 

 

 

 

 

「ハロッ、ハロッ、イチカ、ヒサシブル、ヒサシブリ」

「あ、ハロ! って事は新華も?」

「ハロが反応したと言うことは、君たちが彼の知り合いか」

「え? えっと、どちら様で?」

「俺は、新華君から君たちの案内役を頼まれた『ルイード・レゾナンス』だ。よろしく!」

 

 

 

 

 

そう言って赤毛の髪にブラウンの瞳を持ち、黒に赤いラインが入った服に身を包んだ男性は一夏達に笑顔を向けた。

 

 

 

 

 

---side out

 

 

 

 

 

 




鈴スゲーwww 経験ですなwww
言っておきます。ルイードさんはOOPのキャラで見た目はおんなじです。ただ転生者とかじゃありません。フェルトを産んでいますが。
この後は何人かガンダムの登場人物の名前を持ったキャラが出る予定です。ただルイードさんの様にまんまな名前で居る人は少なく、殆どが偽名扱いです。
何故ルイードさんなのか。それは技術士で、個人的に好きなキャラの1人だからですwww
エクシアのプロトタイプ『アストレア』に乗ってたってのもありますけどね。

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