ISが再起動するみたいですね!楽しみです
---篠ノ之道場
---side
「めぇぇん!」ダァン
「1本!」
その日はいつも通り何も変わらない日常だった。
「一夏」
「ん?
「姉さんを知らないか? 朝から姿が見当たらないんだ」
「そうなのか? そういえば千冬姉ぇも慌ててどこかに行ったきり戻って来ないな」
箒の姉
「あれ、そういえば新華はどこだ? あいつ今日一日中見てないぞ」
「む、そういえばそうだな。いつもだったら此処にいる全員を試合で瞬殺しているのに」
俺と箒、そして幼馴染の青木 新華の3人でいつも過ごしている。新華は箒より前に出会った天才。幼稚園の時俺が話しかけたのが始まり。最初の印象は暗くて誰とも話さない孤立した存在だった。話しかけるときちんと返事は返ってきたし、別に性格も暗く無かったけど。
一緒に居ると新華の凄さを知ることになった。まずいつ何処に居ても両手両足に重りを常に付けて生活していて、幼稚園ではその状態で腹筋やら懸垂やらトレーニングを大量にこなしていた。俺もやろうとしたけど、動けなくなって断念したこともある。
箒と知り合って小学校に上がってからは、更にその凄さが発揮されていた。授業に付いていくどころ解説を詳しく説明出来るうえ、教え方が物凄く上手かった。まさに文武両道を体現していた。時々束さんと難しい話をしていたし、箒のお父さんや千冬姉ぇとマトモに相対しているのがそれを裏ずけしている。
あと、箒が虐められたときがあって、その時俺はカッとなって虐めた相手を殴って騒ぎになったんだけど、その時の新華はやばかった。
その虐めた奴らをボコボコにして(強制的に)謝らせた後、文句を言いに来た保護者を完全論破。更に虐めの事実を知らなかった教師も論破したらしい。終わったらいつも通りの新華に戻ったけど、その時の新華は、殺気をばら蒔いた挙句暗い笑顔で切れてて怖かった。
「箒、一夏!」
「ん、どうした? なにを」「早くテレビを見てくれ! お前の姉さん大変な事をしてるぞ!?」
「なっ、なんだと!?」「束さんが!?」
同級生の門下生の1人に言われて、テレビを見に行った。昔から突拍子もない事をしでかす束さんの名前が出て、嫌な予感がしていた。
箒も同じようで慌てていた。
そして、テレビを見たときに映っていたのは
束さんが開発した『インフィニット・ストラトス』---通称『IS』---が
---side out
---side 新華
朝起きてから嫌な予感がしていた。具体的には言えないが、誰かの歪んだ強い意思を感じていた。こんな事は、前世の戦争時にしか感じたことは無かった。しかし、あの時は多くの人間やデシケーター、新生人類の意思が重なった様に感じていたが、これはたった1人の意思と分かった。しかしたった1人でも何を仕出かすかわからないから、仮病を使いヴェーダで
閻魔様から貰ったISは何故か初期状態がOOガンダムで、ツインドライブが不安定のまんまだった。ヴェーダ使って安定、起動を完了させたが。武装は原作の様にGNソードⅡが2振りのみ。これだけでも十分オーバースペック、オーバーテクノロジーだった。
「………調整は万全、世界も今のところは通常運転。問題は見当たらないが…」
どうにも胸騒ぎがする。ベットに腰掛けて
「プロトとはいえ、簡単に捨てていいものではないでしょうに…」pipipipi「ん!? 来たか………んなっ!?」
ヴェーダから情報が届き、見る。するととんでもない事がわかった。なんと束さんが全世界のコンピュータにハッキングを繰り返しあっという間に世界各国の軍部メインサーバーを乗っ取りミサイルを日本の国会議事堂に向けて発射したのだ。
「何考えてんだあのコミュ障兎は………!」
発射されたミサイルを撃ち落とす必要があった。でないと日本の機能は停止し、最悪何処かの国に侵略されてしまう可能性があった。
長年欲しかった『暖かい家族』『普通の人生』そして守りたい友人達をなくさない為にも守る必要があった。
新華は窓を開け
「OOガンダム、青木 新華、目標を駆逐する!」
青空へ飛び立つ。ISの加速だけでなく、P・V・Fも展開して更に加速する。
---side out
---日本上空
既に半数のミサイルを破壊し日本への被害を抑えている存在がいた。一振りの剣を持ち縦横無尽に空を駆ける世界初のIS『白騎士』。
それに乗るのは、ISの開発者 篠ノ之 束の親友であり被害者の 織斑 千冬。彼女は朝束に呼び出され、なし崩し的に白騎士に乗り込んでミサイルを迎撃していた。
「くっ、束め、なんてものを作ったんだ」
世界各国から向かってくるミサイルを次々と破壊しながら千冬はISについて考える。この事件の切っ掛けはこのISにあった。
IS、つまりインフィニット・ストラトスは宇宙開発用に束が開発したマルチフォームスーツだ。その性能を現在証明している。
現存する兵器の殆どから操縦者を守る『絶対防御』、特殊な技術を使用した滞空能力、機動性など、ある点を除いてこれまでの兵器を凌駕する性能を誇っていた。そしてある点とは---女性のみ搭乗、操縦が可能と言う点だった。
束はこれを学会に発表するも束自身の年齢と性能の荒唐無稽さに相手にする者は殆ど居なかった。それにムカついた束は全世界のコンピューターをハッキング、ミサイルを発射させ今に至る。
「ふっ、はぁっ!」
考えながらもミサイルを落としていく白騎士。しかし---
「! しまった!」『ちーちゃん!』
白騎士の攻撃範囲外にミサイルが出てしまう。ISの通信で束から焦った声が届く。しかし---
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!
「!? なにっ!? どこから!?」『え、何この反応!? 束さんこんなの知らな-----ザー』「なに!? 束!? どうした!?」
攻撃範囲外に出たミサイルを含め白騎士から離れていたミサイルが撃ち落とされる。直後束との通信が途絶え、レーダーが効かなくなる。そして目の前にミサイルを撃ち落とし、強力なジャミングと張ったと思われる犯人が現れる。しかし、その姿を見て千冬は言葉を失う。
「な、なんだこいつは」
「………」(なんとか間に合ったか。…な、白騎士だと!?)
「………」(一体何だこいつは。さっきの束のセリフだとISではないはずだ。ええい、とにかく目の前のミサイルを!)
「………」(これは…『白騎士事件』か! しかし、この感覚は千冬さん!? くっ、今はミサイルを!)
千冬は使えなくなったレーダーから目視による迎撃を行い、新華はP・V・FとGNソードⅡを切り替えながら、白騎士をカバーする様に次々とミサイルを破壊していった。
主人公のISはツインドライブが前提で動きます。はなっからP・V・F展開しているのは、その方が破壊しやすいからです。
間違いがあったら指摘してください。