IS~疾走する思春期の転生者~   作:大2病ガノタ

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67話。
書いてて気付く。話数を重ねるごとに下がるクオリティ…
最初の方が新華カッコよくない?


救出

 

 

 

 

 

 

---side 元軍人

 

 

 

 

 

彼らはISの登場で軍から追い出された被害者たちだった。ISの登場で軍は多くの人間の人件費よりも少数のIS操縦者とIS維持費を選び男性軍人は行き場を無くした。毎日食べる事に苦労し早い段階で犯罪に手を染める者も少なく無かった。

シャルル達の誘拐に関わった3人も、金に困り後が無くなった哀れな人物だった。真っ当な軍人であったのにISのせいで軍から追い出され金に釣られて誘拐に手を貸してしまった。誘拐し今居る廃ビルに着いた時に元軍人としての罪悪感が襲ってきたが、背に腹はかえられないと言いながら少女2人に謝り、ならず者達の間に立った。

それだけの倫理観はあった。たとえ犯罪者に堕ちても軍人として生きた時間は本物であり、かつて守る対象だった相手を害しても罪の無い少女を出来るだけ無傷で保護しようとしていた。

夜中、空が明るくなり日があと少しで出ようといった時間になった時

 

 

 

 

 

ガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!

 

 

 

 

 

「「「「「!!!」」」」」

 

 

 

 

 

泣きながら寝てしまった少女以外の元軍人3人とシャルルがその重火器の音に反応して体を跳ねさせる。

 

 

 

 

 

「な、何だ今の音は………重火器の音だぞ…!? 裏路地とはいえ、街中で使用するのか…!?」

「いや、そもそも誰が撃った!? まさか、警察が来たのか!?」

「警察なら重火器類を使えないし、そもそも街中でいきなり発砲もしないだろう。それに下にはあのチンピラが居た筈だ。流石に抵抗をしない筈がない」

「…銃の音がしない。1連射だけで沈黙したのか? 一体何が起きている…」

 

 

 

 

 

元軍人3人が訳も分からず、だが冷静に考えていく。軍人はいつでも冷静さを要求される。訓練も多く積み経験もあった。故に銃声の後すぐに行動をする。

 

 

 

 

 

「………俺が見てくる。そこのデュノアの娘を見張っておいてくれ」

「了解した。気を付けろ」

「ああ」

 

 

 

 

 

マシンガンを持った1人が気配を消し静かに部屋を出ていく。シャルルは隙を伺うが友人が目を覚ましそうになり残った2人もまだ健在なうえ、ロープを切る物も無かった。辛うじて携帯は出していたが、今まで静かで警戒を強めた元軍人2人の前で迂闊に出せなかった。

偵察に出た元軍人は気配を消しながらゆっくりと歩く。まず向かうのはならず者達の所であった。もしシャルル達の救出部隊が来たならならず者達は捕まっていた筈。しかし先程の銃声を考慮すると殺されててもおかしくなかった。

 

 

 

 

 

「………(ならず者達はどうでもいいが、現状の把握はしておきたい。先程の銃声も気になる。警戒はするが、どうにも嫌な予感が拭えない)」

 

 

 

 

 

歩いていくと、彼はならず者達を発見する。4人で纏まって倒れていたのだ。1階を見渡しても誰も居ない。

 

 

 

 

 

「………? (おかしい。誰も居ないのか?)…おい、どうした。何かあったのか?」

「ぅううあぁぁ………」

「あぁあああぁうぁあぁ………」

「!?」

 

 

 

 

 

倒れていたならず者2人は声が聞こえていないのか呻き声しか上げなかった。しかしその目は虚ろで体にも力が入っていなかった。彼はもしやと思い寝ているようなもう2人を調べると、こちらも体に力が全く入っておらず生きた屍のようだった。

 

 

 

 

 

「なんだこれは…(まるで魂が抜かれたようだ…。…たしかそんな都市伝説があったが、馬鹿な。まさか『裏路地の死神』とでも)…っ!?」

 

 

 

 

 

彼は自分か感じた嫌な予感のままに地面に転がる。先程と同じ銃声が聞こえるのと同時に床を蹴りソレを見る。

 

 

 

 

 

「っ!」

「………」

 

 

 

 

 

彼が見たのは自分に向けられた回転式ガトリング砲の3つの銃口と、その持ち主であろう普通の服を着た、目から鼻にかけて銀色のマスクで覆われたナニカだった。

彼は反射してマシンガンを撃とうとしたが、1テンポ相手が早く、相手の銃口から放たれた銃弾が彼の体に着弾した。今まで感じた事がない激痛が走り体に力が入らなくなって倒れたが、彼は気合で意識を繋ぎ止めた。

 

 

 

 

 

「…かはっ! ギッ…」

「………」

 

 

 

 

 

ソレは彼に近付き左腕で首を締める。頸動脈を的確に締められ彼は抵抗出来ぬままに意識を失った。

 

 

 

 

 

---side out

 

 

 

 

 

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「(あ、あっぶね! 姿見られたけど何とか無力化出来た! なんだよこの人、軍人か? 動きが明らかに鋭かった。P・V・Fが初見だったのとサヤカが工夫してバイザーをマスクにしたお陰で個人は特定出来ない…よな?)」

『------』

「(ま、まぁISが有る世界だし? 1回も解除してないから大丈夫だろ。それより、早くシャルルの所に行かないと、異変に気付いた誰かが逃げてしまうかもしれん。それに他にも軍人が居る可能性が高いし、時間を食う前に急ごう)」

『------』

「(ん、この上か。確かにそんな感じだ。よし、急ぐぞ)」

 

 

 

 

 

新華はクアンタで早めにフランスに到着、この廃ビルへと辿りついた。様子を伺い、武装していたチンピラの話を聞いていた際に『ストーリーズ・イレギュラー』の銃口を向け掃射。寝ていた2人を含め4人を衝動のままに殺した。すぐに我に返り音を出した事と殺しをしたことに慌てた。そして正体を隠す為にサヤカにいつものバイザーを変化させクルーゼと同じだけの面積を隠すマスクに変化させ、気配を消して誰かが来るのを予想して待った。

結果、今新華の足元に倒れている軍人と思われる人物が来てならず者の様子を伺う。その隙を付き胴目掛け精神系通常弾を発砲、しかし寸での所で回避され姿を見られた。そのまま動きを止めマシンガンを撃とうとした所で発砲し直撃させた。相手は倒れたが意識は辛うじて残っていた為、頚動脈を締め気絶させた。

 

 

 

 

 

「(多分偵察だろうな、この人。ならシャルルと一緒に何人か残って警戒している筈だ。気を付けて行こう)」

 

 

 

 

 

新華は偵察の元軍人をワイヤーで拘束し、彼が来た方向へ向かい階段を登る。P・V・Fの内観還元力場と重りを外し軽くなった体で一飛びで階を上がる。

 

 

 

 

 

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---side シャルロット

 

 

 

 

 

「な、何!?」

「落ち着いて。多分助けが来たんだと思う」

「じゃあ帰れるの!?」

「…このままあの人達が捕まれば」

 

 

 

 

 

シャルルは隣で先程からの銃声で起きてしまった友人と話し落ち着けようとしていた。彼女と違いシャルルは冷静に考えていた。その内容は目の前の2人の元軍人と同じものだった。

 

 

 

 

 

「(もし本当に助けが来たなら、なんで重火器を? 警察だったら単発の銃声じゃないとおかしいし、下には銃を持った人が4人居たんだ。もっと銃声が聞こえる筈。なのに重火器が1連射された音だけ。それもさっき1人が様子を見に行った後にまた同じ銃声が聞こえた。もしかして、誰かが1人で来ている? いや、重火器を使っている時点で1人な筈無い)」

「………今のは」

「…どうだろうな。兎に角、待つしかない。重火器を本当に使っている相手なら複数で行動しているはずだ。あいつが無力化していれば戻ってくるだろうし、逆に無力化されていれば…」

「向こうから来る、か」

「そうだ。セーフティは外しておけ」

「了解…っ!」ダダァン!

「きゃあああ!」

 

 

 

 

 

目の前の2人がジャキッという音を立て銃のセーフティを外した直後、出入口に向け銃を撃った。扉があったであろう場所に銃弾が向かうが

 

 

 

 

 

キキィン!

 

 

「!?」

「弾かれた!? 誰だっ!」

「だ、誰っ!?」

「っ!」

「………」

 

 

 

 

 

4人が息を飲み空間に目を向ける。その時、太陽が昇り部屋に光が差し込んだ。その光は部屋を照らし銃を弾いた相手を照らし正体を暴く。

相手の姿を見た元軍人2人とシャルルの友人は息を飲んだ。右腕が装甲に覆われ少し大きな拳銃を持ち銀色のマスクをして顔を隠した黒髪の青年が立っていたから。しかしシャルルだけが違う反応をした。その右腕はこの数ヶ月の間に何度か見たものだったから。それに顔のバイザーの色も見たことがあった。そして自然と目の前で顔を隠しているのが誰か分かった。

 

 

 

 

 

「………新華?」

 

 

 

 

 

シャルルの鼓動が一際大きく跳ねる。

 

 

 

 

 

「…貴様は、何者だ。ここに、何をしに来た」

「…………『裏路地の死神』」

「「「「!?」」」」

 

 

 

 

 

シャルル達4人は全員その単語に反応した。都市伝説として冗談半分に知っていたが、まさか目の前の、新華がそうだとは思わなかったから。そもそも存在を疑っていたものだったから。

 

 

 

 

 

「………シッ!」

「! チッ!」

 

 

 

 

 

元軍人2人と新華がお互い銃を構え緊張が走る。

シャルルは新華が来てくれた事に喜びと、どうして来たのかへの疑問があった。

 

 

 

 

 

---side out

 

 

 

 

 

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シャルルが内心でドキドキしているのと反対に、新華も別の意味でドキドキしていた。

 

 

 

 

 

「(やべ、この人たちガチで軍人だ。それも前線に居たタイプ。なんで軍人がこんな事してんだよ。かなり優秀人材みたいなのに。え? もしかしてISのせいでリストラされた人達? なんでこんな優秀な兵士を切り捨ててんだよ! どう考えても確保するべき人材じゃねぇか)」

 

 

 

 

 

目の前に居る元軍人達に驚いていた。予想以上に優秀で、気配を消していた新華に気付き発砲までしたのだ。

 

 

 

 

 

「(もうこの人たちNTじゃね? どう考えても移動速度が早かったのに何で即座に反応出来んの? って今はそうじゃなくて)」

 

 

 

 

 

新華はシャルルと一緒に捕まっている女子を見る。服の乱れも少なく危惧していた事は起きていないようで安心した。

 

 

 

 

 

「(さっきの人殺さなくて正解だったか? チンピラはともかく。でもその優秀な人を2人も相手にすんのか…きっついなー…)」

 

 

 

 

 

そう思いながら新華は腰を沈め突撃を行う。P・V・Fはイド・アームズ『no name』だったが

 

 

 

 

 

「(トラウマシェル貼らずに血を流して俺が居る事がバレると厄介だからな。何か手遅れ臭がする気がするけど、このまま押し通る!)」

 

 

 

 

 

新華は床スレスレを跳び体を捻って元軍人2人に精神系通常弾を掃射。2人は横に跳び回避、ハンドガンで新華に向けて撃つ。先程のトラウマシェルによる防御を見たのだろう躊躇いが無かった。飛んできた銃弾を避けるために新華は床を蹴り天井に足を付ける。

 

 

 

 

 

「「なぁっ!?」」

「えっ」

「(意外性は相手に隙を生む。向こうが俺の動きに慣れる前に終わらす!)」

 

 

 

 

 

2人とシャルルが声を上げ女子が唖然としているのを他所に新華は一気に元軍人の片割れに飛び掛り『no name』を打ち付ける。

 

 

 

 

 

「ぐ、があぁ!?」

「なにっ」

「(右肩と1人、貰い!)」ダンッダンッ

「ぐっ!? このっ」ダンダンッ

「! (シェルで防御!)」キンキンッ

 

 

 

 

 

片割れの右肩がだらんと垂れる。そのまま新華は床に足を付けもう片方の元軍人を仕留めようと撃つが、寸での所で回避される。しかし左腕に直撃し元軍人は右腕だけで新華に発砲する。新華も避けきれないと判断しトラウマシェルを展開し銃弾を防いだ。

 

 

 

 

 

「(だが、これでまず1人!)」ダダダンッ

「がっ、ふぐっ…」

「くそっ」ダンダンダンッ

「(1 対 1なら負けない!)」

 

 

 

 

 

右腕を力無く垂らした元軍人に精神系通常弾を3発叩き込み転がす新華。残った1人は片腕で発砲するが、1 対 1で集中し内観還元力場と重りを外した新華には当たらない。それどころか新華は壁を蹴り、天井へと跳び、床を蹴って加速し照準を絞らせない。

 

 

 

 

 

「コイツは、バッタか!?」

「(Fb(フルバーニアン)向けのセリフをどうも…!)」

 

 

 

 

 

曲芸の様に動き回る新華に追い付く事が出来ない元軍人は新華に銃口を合わせられない。

一瞬更に加速し後ろを取った新華はそのままの速度で飛び蹴りを当てる。

 

 

 

 

 

「がはっ! ぐうぅ」

「(そのまま寝ていろ!)」ダンッダンッダンッ

「かっ…」

 

 

 

 

 

精神系通常弾を撃ち込み武装した誘拐犯達の無力化に成功した新華。シャルル達は呆然と新華を見ていたが、シャルルの友人の目には明らかに怯えが浮かんだ。

新華の視線が彼女達へ向く。

 

 

 

 

 

「ひっ」

「………大丈夫だったか? シャルル」

「あ、うん。ってやっぱり新華!? なんでここに居るの!? IS学園は!?」

「へ?」

「…後でな。ロープ、切るぞ」

「う、うん」

 

 

 

 

 

新華はナイフを取り出しシャルル達2人の拘束を解く。その後にワイヤーを取り出し、戦闘していた元軍人達を拘束していく。シャルルの友人はシャルルと新華の会話で毒気を抜かれたのか、怯えはあっても警戒は解いていた。

 

 

 

 

 

「えっと、シャルロット。知り合い?」

「あ、うん。彼は」

「言うな。かえってややこしくなるから。…シャルル、携帯は繋がるか?」

「うん」

「警察とデュノア社に連絡を取れ。俺の事は伏せてな」

「へ? 何で?」

 

 

 

 

 

シャルルは本当に分からないといった顔で首を傾げる。それに新華は苦笑し

 

 

 

 

 

「今無断で来てんだよ、俺。バレたら色々とマズイ。だからだ」

「え、でもこの状況をどう説明するのさ」

「『裏路地の死神』がやったとでも言ってくれ。俺の事は話さずに。今無断で来てるんだから」

「そ、そうなの!?」

「以前来た時は申請に1週間、移動に費やした時間は丸2日かかったんだぞ………っと。今回はクアンタで飛んで来たから数時間で着いたけど」

 

 

 

 

 

新華は元軍人達の拘束を終え改めてシャルル達の方を向く。シャルルの友人は新華の顔をじっと見ていた。

 

 

 

 

 

「? 何だ?」

「あ、いや………」

「? それよかシャルル、さっさと電話しろ。最初はデュノア社にして指示を仰いだ方がいい」

「わかった。でもどうして新華は僕らがここに居るって分かったの?」

「衛星のクラッキングとか、監視カメラのクラッキングとか。いつもの事だ」

「い、いつも…?」

「いつも。さて、用も終わったし帰るか」

「え、帰っちゃうの?」

「 だ か ら 、俺が居るとマズイんだっての。見つかりゃ国際問題になるからな。そっちの人も口裏合わせておいてくれないか? バレると今よりアンタにも厄介事が増える事になるし」

「あ、はい」

 

 

 

 

 

シャルルの友人は新華がフランス語ペラペラなのに気付いていない。すっごくナチュラルに会話する新華。そして色々慣れているシャルルもこの状況下で普通に新華と話している。君らさっきまで誘拐されて拘束されてたよね? 新華が来た途端に色々吹っ飛んでるね?

 

 

 

 

 

「んじゃ帰るか。あ、シャルル。夫人に礼言っとけよ? 俺にシャルルが誘拐されたの教えてくれたのは夫人だから」

「え!?」

「じゃな。ああ、俺の事は『裏路地の死神』で口裏合わせておくのよろしく」シュタッ

「えっ!?」

 

 

 

 

 

新華は日光が差し込む窓に足を掛け颯爽とビルから飛び降りた。シャルル達は慌てて窓に駆け寄り下を見るが、そこに新華の姿はもう無かった。

 

 

 

 

 

「嘘、も、もう居ない」

「は、早いなぁ新華は」

「………どうする? シャルロット」

「えっと、取り敢えず電話しよう」

 

 

 

 

 

その後、1時間ほどで警察が到着し犯人達を拘束していった。しかしその内の4人はシャルル達と元軍人の言葉により『裏路地の死神』によるものだとなった。

 

 

 

 

 

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夜、IS学園学生寮屋上。新華はクアンタのステルスを解除し降り立った。

 

 

 

 

 

「…サヤカ、お疲れさま。後はゆっくりしよう」

『------』

「ま、後は都市伝説になって時間経過で忘れられるのが理想だな。再燃するだろうけど、ネットは熱くなりやすいと同時に冷めやすいからな。すぐ忘れられるだろ」

 

 

 

 

 

廃ビルから消えた後、日が昇ったせいで隠密行動がしにくくなった新華は、逆に堂々と街を歩き港まで行った。マスクはバイザー型サングラスに戻して堂々と。その分時間が掛かり、更に行きは空を飛んで行ったが帰りに発見を避けるためにステルスと水中を進んだ事で更に時間が掛かった。フランスと日本では7時間の時差がある為にIS学園に到着した時には夜になっていた。

 

 

 

 

 

「さて、部屋に戻…る前に食堂に行って晩飯食うか。昼食ってねぇし」

「「ハロッ」」

 

 

 

 

 

そう言ってハロを出し寮内に入る新華。まだ開いていた食堂で夜食を食べた後、部屋に戻る。

 

 

 

 

 

「ただいまー戻りましたーっと」ガチャ

「………お帰りなさぁーい…」

「ただいま戻りました会長。っつーか暗いっすね」

「「ショウキ、ショウキ」」

「そりゃぁね…? 朝から誰かさんは無断で女の子助けに1日でフランスを往復しちゃうし…? その間私の胃がどれだけ痛かったと思う…?」

「え、えっと…と、取り敢えずシャルルは無事に救出出来たんで良しと………ん?」

 

 

 

 

 

真っ黒な瘴気を放つ楯無と話しながら自分のベットに座る新華。しかしそこで重大な事に気付く。

 

 

 

 

 

「…!? そ、それは…」

「あらぁ…? 気付いちゃった…?」

「漁ったな…! 俺の荷物を漁ったな…!?」

「うふふぅ…。さて、どうしてくれようかしらぁ…?」

 

 

 

 

 

楯無のベットの上に新華の聖典(エロ本)が並べられていた。ベットに座るまで楯無の目とベットしか見ていなかったために気付かなかった。そして、そこはかとなく悪寒が走る。

 

 

 

 

 

「うふふぅ…」

「(や、ヤバい。何かヤバい。とかくここは)戦略的撤退…!」

「逃がさないわよぉ…?」

「「ハロッ!?」」

 

 

 

 

 

新華はハロ兄弟を置いたまま窓を開け飛び降りる。楯無も何かが憑いているのか新華と同じように追いかけて来る。

 

 

 

 

 

「待ちなさぁい…」

「待つか! 何で夜中に全力疾走しなきゃいけないんだ!」

「新華君が無断で女の子を助けるヒーローになっちゃうからねぇ…おねぇさんはその皺寄せで大変なのよぉ…!」

「くっ!」

 

 

 

 

 

夜中に全力疾走する2人。最終的に千冬に見つかり説教を受け(強制的に説教で)眠れない夜を過ごす事になった。

 

 

 

 

 

 




なんか、元軍人がすっげー強くなってますね…。どうしてこうなった。

そして最後の方。クオリティが低い…。楯無がヤンデレっぽくなってるが、もうちょっとマシな文書けないのか俺ェ…

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