IS~疾走する思春期の転生者~   作:大2病ガノタ

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62話目。
メインは銀の福音 VS 蒼天使

ではありません!
書いてたらあっさり終わっちゃいました…

大学が始まったので、夏休み中どれ位書いたのか数えてみました。
26話。何してんだ俺…orz


HERO

 

 

 

 

 

---side ヒロインズ

 

 

 

 

 

「これは…!? 一体、何が起きているというんだ!?」

「マズイ…! これは第2形態移行(セカンドシフト)だ! 散開!」

『キシャアアアアアア!』

 

 

 

 

 

箒達専用機持ちは無断で出撃した後、ラウラの砲撃による先制から福音にダメージを与え、箒達の優勢で1度は福音を落とす事が出来た。

しかし福音は海面に落下する直前に強制的にセカンドシフトを敢行。破損した翼ユニットをパージしエネルギーで構成された翼を展開し復活した。

しかしそれだけで終わらなかった。

 

 

 

 

 

『キシャアアアアアアア!』

「La---」

「「「「「なっ!」」」」」

 

 

 

 

 

福音がセカンドシフトした時、無人島の方から新たに福音と同じタイプのISが出現した。しかしその手足はISにしては細く、翼は同じ大きさだが全体的に小さなシルエットだった。

 

 

 

 

 

「もう1機の福音ですって…!? 何の冗談ですの!?」

「それにあの形状、無人機か!? 何が起きている!?」

「喋る暇があるなら動け! 狙い撃ちにされるぞ!」

「僕のガーデン・カーテンも限界が近い! なるべく避けて!」

「そう言ってもねえ…!」

 

 

 

 

 

2機の福音による攻撃が始まる。もう1機の福音を新華が見ていれば新華は驚くだろう。翼ユニットは強奪された物だったから。亡国機業が強奪したなら研究や実験の為に保管するだろう。こうしてすぐに利用されるとは新華でも思わないから。

 

 

 

 

 

『アアアアアアアア!』

「La---」

 

 

 

 

 

2機の福音から光弾によるオールレンジ攻撃と収束砲が放たれる。しかしここで新華による特訓(という名の地獄)が生きた。

 

 

 

 

 

「そんな見え見えの砲撃に当たるか!」

「こんな所で落ちてたまるかぁー!」

「避けきれなかったら僕の後ろに! あと少しだけだけどガーデン・カーテンで防ぐ!」

 

 

 

 

 

福音は新華のクアンタより武器が少ない。そして新華のように理不尽な動きをしない。加えて今回は前回と違い一夏による一撃必殺を必要としない。故に5人は動き回る。2機の福音は確かに脅威だ。しかし連携が出来ていないが故

 

 

 

 

 

「こ…のっ!」

「これなら、全力の新華さんと更識さんのコンビの方が脅威ですわ!」

「こんなときに思い出させないでー!」

 

 

 

 

 

という事である。話が出来る余裕があるが、既に福音の1機との戦闘でエネルギーが少なくなっている事に変わりなく、特に2機の福音による弾幕が脅威であった。箒も一夏の時とは違い全員と意思の疎通を密にして対応しているが、傍目にも見て時間の問題だった。

 

 

 

 

 

「くっ、きゃあああ!」

「鈴さん!? がっ!」

『アアアアアア!』

「鈴! セシリア!」

 

 

 

 

 

最初に鈴とセシリアが落ちる。鈴は無人機福音と切り結んでいた所にセカンドシフト福音の収束砲が直撃。セシリアは鈴が落とされたのに気が散り、セカンドシフト福音に蹴りを入れられ至近距離で光弾の掃射を全段直撃した。

そのまま2機の福音は残りの箒、シャルル、ラウラへと視線を移す。

 

 

 

 

 

「くっ! エネルギーが残り少ない! 篠ノ之、シャルロット! 福音のどちらかをAICで止める! その隙に最大の攻撃を叩き込め!」

「ラウラ!? 無茶だ!」

「だが無茶と無謀は違う! ここで無茶をしなければ落とされるのは我々だ! それに凰とオルコットを回収しなければいけない! なら!」

『シャアアアアアアア!』

「La---」

「っ! ボーデビッヒ、頼む!」

「おう! おおおおおおお!」

 

 

 

 

 

ラウラが福音に突貫する。福音は2機とも光弾による弾幕を張るがラウラはダメージを最小限にするように動きながら直撃を無視し接近する。しかし

 

 

 

 

 

『アアアアアア!』

「何っ!? ぐああああ!」

「ボーデヴィッヒ!? くっ!」

「La---」

「ラウラ!」

 

 

 

 

 

セカンドシフト福音が逆にラウラに接近し翼を叩き付けた。その衝撃で絶対防御が発動するが、衝撃はラウラに直撃しラウラも落下した。残る無人機福音はシャルルへと目標を変えセカンドシフト福音はラウラを叩いた速度そのままに箒の紅椿へと向かった。

 

 

 

 

 

「こ、これじゃあ!」

「まだだ! まだ諦めない!」

『キシャアアアアア!』

「La---」

 

 

 

 

 

1 対 1に持ち込まれ箒とシャルルは猛攻を受ける。そして

 

 

 

 

 

「しまった! ガーデン・カーテンが!? うわあああ…!」

「シャルロット! がはっ! え、エネルギーが…」

『アアアアア………』

「La---」

 

 

 

 

 

圧倒的な猛攻に耐えられずシャルルが落下し無人機福音が落下したシャルルに止めを刺そうと向かう。しかし箒もセカンドシフト福音の光弾を受け首を締められる。

 

 

 

 

 

「(こ、ここまでなのか? 私は、ここで死ぬのか?)」

「(やだ、やだよ…こんな、こんな…!)かはっ」

 

 

 

 

 

箒は首を締められながら、シャルルは先程の無人島に落下し無人機福音が迫るのを視界に収めながら思う。

 

 

 

 

 

「(一夏っ…会いたい…一夏に、会いたい………)」

「(一夏…新華…僕は…)」

『………』

「………」

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

「俺の仲間は誰1人としてやらせはしねぇ!」

「待たせたな、ひよっ子ども!」

「みんな…!」

 

 

 

 

 

セカンドシフト福音に斬撃が、無人機福音にはミサイルとビームによる弾幕が襲いかかった。

 

 

 

 

 

---side out

 

 

 

 

 

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-----------------------

 

 

 

 

 

「行け! 一夏!」

「おおおお!」

「デュノアさん…!」

 

 

 

 

一夏は新華のαユニットを足場にして一直線に箒の元へ飛ぶ。新華と簪はシャルルを無人機福音が攻撃しようとしているのを見てすぐにミサイルとαユニットの有線メガアーム砲によるビーム弾幕を放つ。

 

 

 

 

 

「俺の仲間は誰1人としてやらせはしねぇ!」

「待たせたな、ひよっ子ども!」

「みんな…!」

 

 

 

 

 

ヒーローは遅れてやって来る。一夏はセカンドシフト福音を斬りつけ箒を助け出す。新華もシャルルと無人機福音の間に割り込み簪はシャルルへと向かう。

 

 

 

 

 

「デュノアさん…!」

「簪さん、シャルル含めた専用機達の救助を。箒もここへ集めて」

「う、うん…!」

「あ………し、んか?」

「シャルル、無理せず休んでいろ。俺は………」

「La---」

「コイツと…」

「一夏! 一夏なんだな!? 体はっ、傷は…!?」

「大丈夫だ、箒」

『キシャアアアア!』

「「!」」

「テメェらは俺を見てろ! 行け! S(ソード)ビット、胞子ビット、ファンネル!」

 

 

 

 

 

新華が上空へ跳びP・V・Fを展開、Sビット×18、ファンネル×4、胞子ビットを放ち福音2機を引きつける。

 

 

 

 

 

「一夏! 箒をあの無人島まで連れて行け! その間の露払いは任せろ!」

「あ、ああ! 任せた!」

「と、言うことで…」

『キシャアアアアア!』

「La---」

「(…片方は無人機か? 強奪されたものだとすると………あんのう詐欺め。ミッションの難易度を跳ね上げたな…!)」

 

 

 

 

 

新華はどこかで見ているであろう束に強い怒りを抱き戦闘へと集中する。

収束砲はαユニットのIフィールドが作動し防ぎ、光弾によるオールレンジは胞子ビットで相殺し、福音本体を4つのファンネルで攻撃していく。しかしそれだけの行動を1人で行うので精度がいつもより低く、福音の機動で回避されていく。『ストーリーズ・イレギュラー』で攻撃するも、大きいユニットであるαユニットの機動とAMBACが遅く先読みによる攻撃は掠るだけに留まった。

 

 

 

 

 

「(流石に軍用IS2機同時はキツイ…! 今αユニットをパージすれば狙い撃ちにされる!)」

 

 

 

 

 

P・V・Fによって軽くなっているが、新華は今まで大型のユニットを付けた事が無かった。今回αユニットを装備してきたのは一夏と簪を送り届ける為だったが、それ以外にもオールレンジに特化した福音に対抗する為という理由があった。しかしファンネルを発射して体勢を崩したら即パージし高機動に戻るつもりだった。だが今パージすれば、例え1機の体勢を崩してももう1機に攻撃される故出来なかった。

 

 

 

 

 

「っ、ふっ!」

『シャアアアア! ア!?』

「新華! 待たせた!」

「遅い! お前はあの光の翼の方をやれ。俺はこの無人機と思われる方を殺る。操縦者を救ってこい」

「おう!」

 

 

 

 

 

一夏の白式からの荷電粒子砲がセカンドシフト福音を掠め新華もファンネルを操作、無人機福音の体勢を崩しαユニットをパージし軽くなる。

 

 

 

 

 

「お前は、こっちだ! リベンジさせてもらうぞ!」

『キシャアアアアア!』

「…そんで、お前は俺が相手だ」

「La---」

 

 

 

 

 

一夏はセカンドシフト福音と戦闘を始める。新華と無人機福音は沈む太陽を背に空中で相対する。

 

 

 

 

 

「………」

「………」

「「…!」」

 

 

 

 

 

同時にスラスターを前回にさせ拳をぶつけ合う。こちらも始まった。

 

 

 

 

 

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---side ヒロインズ

 

 

 

 

 

男2人による戦闘を箒とシャルル、簪はそれぞれ鈴、ラウラ、セシリアを無人島に救助した後、共に見ていた。

 

 

 

 

 

「一夏…起きたにしては白式が色々と変わってるわね」

「流石は私の嫁だな。惚れ直してしまった」

「そ、そうですわね…それに、先程私達が苦戦していた福音をたった2人で…」

「新華…」

「(一夏が駆けつけてくれた…!)」

「………私、行くね」

 

 

 

 

 

簪が皆が無事なのを確認し、空へと飛ぶ。

 

 

 

 

 

「新華君…!」

「簪さんか。一夏の方に行ってくれ。エネルギーもヤバいし苦戦しているようだから」

「わかった…」

 

 

 

 

 

簪は新華の指示どおり一夏の所へ行く。それを見ていた箒も一夏の所へ行きたい衝動があった。

 

 

 

 

 

「(私は、私はあの背中を守りたい。共に、戦いたい!)」

 

 

 

 

 

その心の声に答えるように、紅椿の単一能力『絢爛舞踏(けんらんぶとう)』が発動し金色の光に包まれる。

 

 

 

 

 

「こ、これは…!」

「篠ノ之が金色に…!?」

「な、何が!?」

「篠ノ之、アンタ…」

「篠ノ之さん!?」

 

 

 

 

 

発動させた箒本人を含め全員が驚愕に包まれる。紅椿のエネルギーが全回復し紅椿が唸りを上げる。

 

 

 

 

 

「(まだ、まだ戦えるのだな? ならばっ!)」

 

 

 

 

 

箒は金色の光を持ったまま上空で戦闘をしている一夏をしっかりと見る。

 

 

 

 

 

「(ならば、行くぞ! 紅椿!)」

「あ、篠ノ之さん!」

 

 

 

 

 

シャルルの声を聞かずに箒は無人島から飛び立つ。一夏の元へと。

 

 

 

 

 

「(僕も、行きたいけど…)」

 

 

 

 

 

シャルルも、簪と共に新華の力になりたいと思っていた。しかしガーデン・カーテンが破壊されエネルギーもそれ程残っていない自分が出ても足で纏いになってしまう為に自重していた。

 

 

 

 

 

「(僕は………)」

 

 

 

 

 

シャルルもまた、残った他の3人と共に上空で行われている戦闘を見上げるしか出来なかった。

 

 

 

 

 

---side out

 

 

 

 

 

-------

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-------------------------------

 

 

 

 

 

---side 一夏

 

 

 

 

 

「いけぇ!」

『アアアアアアア!』

「当たって…!」

 

 

 

 

 

一夏と簪はセカンドシフト福音と戦闘をしていた。簪が荷電粒子砲とミサイルで援護し一夏が荷電粒子砲を打ちながら接近し零落白夜を放つ。今の白式は武装に荷電粒子砲とエネルギーによる形態変化武装『雪羅』が追加されていた。しかし武装が追加され雪羅による武装成形で消費するエネルギーは増え燃費が最悪だった。いくら白式がセカンドシフトしたとはいえ、セカンドシフトした軍用ISである福音に攻撃は当たらず、いたずらにエネルギーを消費していった。

 

 

 

 

 

「織斑君、ちゃんと当てて…!」

「分かってるけど…! くそっ、エネルギーがもう20%しかない!」

 

 

 

 

 

簪の打鉄・弐式のミサイルとエネルギーも無限ではなく、荷電粒子砲とミサイルが弾切れすれば武装は薙刀しか無くなってしまう。簪としてはまだ弾がある内に福音を落とし新華の援護に向いたかった。しかし一夏の攻撃は福音に当たらず光弾の弾幕でエネルギーがどんどん少なくなっていく。そこに

 

 

 

 

 

「一夏!」

「! 箒か!?」

「篠ノ之さん…!? その姿は…!?」

「箒、お前、ダメージは!?」

「大丈夫だ! それより、コレを受け取れ!」

 

 

 

 

 

箒の紅椿のマニュピレータが白式に触れる。すると紅椿に纏っていた金色の光が白式にも伝わり白式のエネルギーが完全回復する。

 

 

 

 

 

「なっ、これは…!?」

「今は考えるな! 行くぞ一夏!」

「あ、ああ!」

 

 

 

 

 

一夏と箒の2人が福音に向かって行く。福音も迎撃するが、まず零落白夜の横なぎの斬撃が迫り上昇し回避。翼の光が一夏に迫るが

 

 

 

 

 

「やらせるか! はああ!」

 

 

 

 

 

箒の2刀流による斬撃と脚部装甲を展開して放たれた回し蹴りが胴に決まる。そこに簪の荷電粒子砲が正確に翼の光を吹き飛ばし

 

 

 

 

 

「これで、トドメだあああああああ!」

 

 

 

 

 

白式の雪羅によるクローが炸裂した。ダメージが限界に達した福音はその装甲を全て解除し停止した。結果、福音の操縦者がISスーツのままに空中へ放り出された。

 

 

 

 

 

「! まずっ」

「大丈夫…」

「さ、更識さん! よ、よかった…」

 

 

 

 

 

簪が福音の機能停止直前に移動し操縦者を受け止めた。それを見た一夏は安心するが新華がまだ戦闘中だったのを思い出し辺りを見回す。

 

 

 

 

 

「新華は!?」

「あそこ…」

「え…?」

『………シネ』

「「「「!?」」」」

 

 

 

 

 

簪が指差し、新華の声が聞こえた方向を向くと、新華が駆るクアンタの右腕に展開された3つの重ねられた回転式ガトリング、その砲身が外側に外れ中からコンテナが覗いていた。

対する無人機福音は、無残にも手足がもがれたりあらぬ方向に曲がっていた。翼も右側の砲身が

全て潰され左側は上半分が綺麗に断ち切られ、頭部は左半分が潰れ胴にはいくつかビームで開けられた穴が空いていた。

そしてコンテナが射出されマイクロミサイルが大量に飛び出す。そのミサイルはボロボロの福音に全て吸い込まれるように命中し、無人機福音を消滅させた。

 

 

 

 

 

「「「「「「………」」」」」」

『目標消滅確認。作戦終了。---ミッションコンプリート』

 

 

 

 

 

新華は疲れたように視線を空に向けながら全員に通信を繋げて呟く新華。そして一夏達を見る。

 

 

 

 

 

『………帰るぞ。………お疲れさん』

 

 

 

 

 

そう言って無人島へと向かう新華。だが誰も何も言う事は出来なかった。

 

 

 

 

 

---side out

 

 

 

 

 

------

--------------

-----------------------

 

 

 

 

 

新華は一夏を送り出した後、無人機福音と高速戦闘をしていた。殴り合いに始まりビットの応酬、それを空中で舞う様にしていた。

 

 

 

 

 

「………」

「La---」

 

 

 

 

 

戦闘をしていた新華が一気に決める為にした事は

福音のオールレンジを胞子ビットにて全て相殺する。そのまま『ストーリーズ・イレギュラー』での掃射で右肩を抉るように粉々に。

接近してくるのをGNソードⅤを2振り持ち左手に持ったソードで斬撃、左側の翼の上部を切り飛ばし右手に持ったGNソードをライフルモードに切り替え胴に2発撃ち貫く。この時点で無人機福音はボロボロだったのだが新華は止まらない。

胞子ビットを出し光弾の発射口へ飛ばし爆発、砲口を潰す。GNソードⅤを収納し大型ハンドユニットを両手に展開、左腕の肘を握りつぶし頭部を力強く殴り潰した。

 

 

 

 

 

「………シネ」

 

 

 

 

 

後は一夏達が見た通り、P・V・F『ストーリーズ・イレギュラー』のS・Sを発射、無人機福音をコア諸共跡形も無く消滅させた。

 

 

 

 

 

「目標消滅確認。作戦終了。---ミッションコンプリート」

 

 

 

 

 

戦闘が終わったのを確認し空を見上げる。紅く、星が見え始めた空は新華の心を吸い込むように美しかった。

 

 

 

 

 

『------』

「(ん、そうだな。帰ろうか。久々に戦った(殺しあった)し)」

 

 

 

 

 

視線を一夏、箒、簪、無人島に居る4人を見て無事を確認。

 

 

 

 

 

「………帰るぞ。………お疲れさん」

 

 

 

 

 

ほうけている4人の横を通る時、簪が我に返り新華の後に続き、それに続く形で一夏達も無人島へと向かう。無人島にはISを解除していた鈴、セシリア、ラウラ、シャルルが立って待っていた。

クアンタを解除して4人に近付く。

 

 

 

 

 

「よおお前ら、ボロボロだな」

「うるさいわね」

「流石に2機出て来られるとは思いませんでしたわ」

「だろうな。俺もそう思う」

「それより、一夏は大丈夫なのか?」

「本人に聞けよ」

 

 

 

 

 

簪、一夏、箒が降りてくる。

 

 

 

 

 

「「「一夏(さん)!」」」

「あれだけ元気なら大丈夫だな。俺の訓練が実を結んだと思いたい。それで、シャルルは行かなくていいのか?」

「え、あ、うん。えっと…」

「ん?」

「た、助けてくれてありがとう」

「ああ、なんだそんな事か。ま、どういたしましてって所か? でも気にすんな」

「う、うん」

「青木君、大丈夫?」

「問題はどこにも無いな。簪さんの方こそ大丈夫か?」

「うん」

「そっか。で、福音の搭乗者は?」

「あそこ…」

「ん、了解。んじゃ、帰りますか」

 

 

 

 

 

新華が福音の搭乗者『ナターシャ・ファイルス』に近付き抱き上げクアンタを展開する。

 

 

 

 

 

「「あ…」」

「…? 何だ」

「「い、いや、別に…」」

「………帰るぞ。エネルギーが限界の奴は居るか?」

「アタシは大丈夫」

「私も帰りのエネルギーは残っていますわ」

「済まないが私の方は駄目だ。途中で切れる」

「ぼ、僕の方もギリギリだね」

「私も…十分残ってる…」

「俺は大丈夫だ」

「私も同じく」

「………了解。乗れ」

 

 

 

 

 

新華はαユニットをプロペラントタンク無しで展開しアームを展開する。

 

 

 

 

 

「………このアーム部分に座れ。乗っけて行く」

「わかった」

「うん」

 

 

 

 

 

ラウラとシャルルが座ったのを確認し上昇。プロペラントタンクを接続し旅館のビーチへ1直線のコースを取る。

 

 

 

 

 

「…行くぞ。捕まってろ」

「ああ」

「わかった」

 

 

 

 

 

そして再び空を駆ける。勝者達の凱旋を彩るのは星が出てきた紅い夕焼けである。

 

 

 

 

 

 




原作+アニメの福音! ですが新華はセカンドシフトさせる間もなく消滅させました…
そりゃ新華と簪の本気のコンビネーションはヤバいですよね。どちらも遠近両方いけて新華は言わずもがな、簪は新華に鍛えられて強くなってますし。

おや? シャルルの様子が…

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