IS~疾走する思春期の転生者~   作:大2病ガノタ

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めでたく40話!


授業

 

 

 

 

3人は(主に一夏のせいで)少し遅れ第2アリーナに到着した。

 

 

 

 

 

「遅い」

「す、すみません」

「すんません、すぐ並びます」

「織斑も、くだらん事を考えてないでさっさと並べ」スパァーン

「おぐっ、あ、アイサー…」

 

 

 

 

 

一夏が千冬から1撃を貰い3人は素早く並ぶ。列の中には既にラウラも居り新華にガン飛ばしていた。しかし新華は総スルー。そして一夏が列に加わった途端、セシリアと鈴が一夏に近付き何やら話始める。因みに新華は列の端真ん中より前、一夏はど真ん中、シャルルは一夏を挟んで新華と反対側の先頭近く。3人の会話は最初あまり聞こえないが、だんだん声が大きくなっており聞こえてくるようになった。

 

 

 

 

 

「…から叩かれたりしませんよね」

「なに? アンタまたなんかやったの?」

「………(声はすれど姿は見えず…おのれ、手練の忍びか!?)」

「(聞こえてるぞ馬鹿共。あ、千冬さんが…)」

「後ろに居るわよ、馬鹿!」

「こちらの一夏さん、今日来た転校生の1人に叩かれ掛けましたのよ」

「はぁ!? 一夏、あんたなんでそんな馬鹿なの!?」

「………安心しろ。馬鹿は私の目の前に2名も居る」

「(千冬さーん、3人ですよー)」

「…そうだな青木、3名だな」

「へっ?」

 

 

 

 

 

千冬の出席簿が一夏、セシリア、鈴に炸裂する。

 

 

 

 

 

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「では本日から格闘及び射撃を含む実践訓練を開始する」

「「「「「「はい!」」」」」」

 

 

 

 

 

ようやく授業に入るのだが、1、2組の3人以外の全員が返事をし、一夏、鈴、セシリアの3人は新華に恨みの視線を送りながら頭を抱えもがいていた。新華は無視。

 

 

 

 

 

「今日は戦闘を実演してもらおう。丁度活気の溢れている10代女子もいることだしな。…(ファン)にオルコット! 前に出ろ」

「なんで私まで!?」

「専用機持ちはすぐに出来るからだ。さっさと前に出ろ」

「だからってどうして私が…」

「一夏と新華のせいなのになんであたしが…」

「自業自得だバーロー。さっさと逝ってこいや」

「あ"ぁ"ん!?」

「その程度じゃ意味無いぞ。出直しな」

「お前ら少しはやる気を出せ。………アイツにいいところを見せられるぞ?」

「「!!!」」

「やはりここはイギリス代表候補生、このセシリア・オルコットの出番ですわね!」

「まぁ、実力の違いを見せるいい機会よね! 専用機持ちの!」

「…? (なんだ? 2人のやる気が)」

「(千冬サン…お見事。ただ一言言わせてもらうと、『どんぐりの背比べ』)」

「それで、お相手はどちらに? 私としましては鈴さんとの勝負でも構いませんが」

「ふふん、こっちのセリフよ。返り討ちにしてあげるわ!」

「慌てるな馬鹿共。対戦相手は「あああああーーー!! ど、退いてくださぁーい!」」

 

 

 

 

 

千冬のセリフの途中でキイィンと風切り音が鳴り山田先生の叫びが聞こえた。咄嗟に新華はハロを収納し列から飛び出しクアンタを展開、ファングを射出し3つGNフィールドを薄く展開して並べる。そこに山田先生のラファール・リヴァイヴが突っ込む。

 

 

 

 

 

「きゃああ! っえ!? あっ! うっ! きゃ!」ファンファンファン

「………」

 

 

 

 

 

GNシールドの膜で3度の減速と同時に軌道を逸らした後、新華のクアンタが前に出てラファールを受け止める。GNドライブの推力と地面との摩擦で一気に押し止め止まる。

 

 

 

 

 

「「「「「「おおー!」」」」」」

「…大丈夫ですか」

「は、ひゃい! だ、大丈夫です!」

「そうですか………っと」

「ハロッ!」

「…あれが、『蒼天使』…」

「デュノアは初めて見るんだったな。さて、小娘共、いつまで惚けている。さっさと始めるぞ」

「え? あの、2対1で、ですの?」

「いや、流石にそれじゃ…」

「「安心しろ。お前らならすぐ負ける」」

「マケル、マケル」

「「んなっ」」カチン

 

 

 

 

 

クアンタを解除した新華と千冬、ハロに負けると言われカチンときた鈴とセシリア。

 

 

 

 

 

「では、始め!」

「手加減は致しませんわ!」

「あたしの本気、見せてあげる!」

「い、行きます!」

「はぁ。あの馬鹿共、教員紹介見てねぇな。山田先生は代表候補生で実力も有ると書いてあったのに」

「さて、今の内に…そうだな、デュノア。山田先生が使用しているISの説明をしてみろ」

「あ、はい」

「さて………だいたい30秒か?」

 

 

 

 

 

山田先生、セシリア、鈴の3人が上空に上がり千冬に促されたシャルルがラファール・リヴァイヴの説明をするが新華は既に開発経緯から出力まで知っているので戦闘を見る事にした。タイムまで予測して。

シャルルの解説がある程度進むと千冬が『終わり』を宣言した。戦闘は最後、セシリアと鈴が自爆した所を山田先生に止めを刺され2人が落下して終わった。タイムは丁度30秒。

 

 

 

 

 

「くっ、ううぅ…こ、この私が…」

「いたた…あ、あんたねぇ、なに回避読まれてんのよ…」

「り、鈴さんこそ、無駄に衝撃砲をバカスカと撃つのがいけないのですわ!」

「それはこっちのセリフよ! なんですぐにビット出すのよ! エネルギーもすぐ切れるし!」

「ぐぐぐ…きゃぁ!?」スパァン

「ぎぎぎ…あうっ!?」スパァン

「い い 加 減 に し ろ バカが。原因は共闘するにも関わらず意思疎通が無いのと協力しようとしなかった意思、そして相手を見くびったお前らの油断だ。お前ら見てないか覚えて無いかは知らんが入学前に送られた資料の教員紹介欄に、山田先生は元代表候補生だったと書かれてた。つまり山田先生はお前らの居た場所を通り過ぎてるんだよ。2対1とはいえスタンドプレーに走ったお前らが勝てる訳ねぇだろ」

「「ぐっ」」

「だいたいお前らはな………」グチグチ

「えっと…一夏、あれ止めなくていいの?」

「ん。いいんだよ。いつも箒とか鈴とかセシリアとかが何か失敗とかすると、いつもああやって説教始めるんだよ。中学の時はそれで『保護者』とか言われてたな「ハロッ!?」っだ!?」バコッ

「い、一夏!?」

「『保護者』言うな。あと何気に説教メンツから自分を省いてんじゃねぇ鈍感野郎。大体お前のせいだろうが」

 

 

 

 

 

新華はハロを一夏の顔面にぶつけた。それを見計らうように千冬は手を叩き授業を再会させる。

 

 

 

 

 

「さて、これで諸君にもIS学園教員の実力は理解出来ただろう。以後は敬意をもって接する様に。専用機持ちの織斑、青木、オルコット、凰、デュノア、ボーデヴィッヒだな。お前らがグループのリーダーとなって実習を行え。では、均等に分かれろ」

「「「「「「はい!」」」」」」

「織斑君、一緒に頑張ろう!」

「わかんないトコ教えて!」

「あ、ああ」

「デュノア君の操縦技術見たいな~」

「ね、ね。私も同じグループに入れて!」

「う、うん。皆さんよろしく」

「青木君、その、お手柔らかに」

「あおきーよろしく~」

「あいよ。つっても、男に集まり過ぎだろ。明らかに1人あたり12程居るじゃねぇか」

「馬鹿共が………出席番号順に先程言ったメンバーの順で並べ! さっさと並ばなければISを背負ってグラウンド100周させるぞ!」

 

 

 

 

 

千冬の1声で3人に群がっていた女子は1度散り、2分と掛からない内に指示通り並んだ。

 

 

 

 

 

「最初からそうしろ、馬鹿共が」

「…よしっ、織斑君と同じ班!」

「あおきーの班だ~」

「…うー、セシリアさんかぁ…さっきボロ負けしてたしなぁ…」

「…凰さん、よろしくね! 後で織斑君の話、聞かせてよっ…!」

「…デュノア君、わからない事があったら何でも聞いてね! 因みに私はフリーだよ!」

「………えっと、あの、ボーデヴィッヒさん? よ、よろしくね?」

 

 

 

 

 

並んだのはいいのだが、ラウラのグループは悪い空気に包まれていた。ラウラは他の生徒を拒絶し見下すせいで心無しかギスギスしていた。

 

 

 

 

 

「はぁ…あのエセ軍人め…」

「ええと、いいですか皆さん。これから訓練機を1班1機取りに来て下さい。『打鉄』と『リヴァイヴ』が3機ずつです。好きな方を班で決めてください。あ、早い者勝ちですよ」

「「「「「「はい」」」」」」

「んじゃ取りに行きますか。皆、『打鉄』と『ラファール・リヴァイヴ』どっちがいい? あ、気軽に言ってくれ。別に一夏達みたく厳しくするわけじゃ無いから」

「そ、そう? じゃあ『打鉄』がいいかなぁ。なんだか扱い易そうだし」

「あたしもー」

「んー私はどっちでもいいかな」

「適正試験の時乗ってたのが『リヴァイヴ』だったからそっちの方がいいなー」

「んじゃ、多数決だ。『打鉄』が良い人、手ぇ上げー」

 

 

 

 

 

新華の言葉で女生徒は手を上げる。新華は瞬時に数え決める。

 

 

 

 

 

「ほい。んじゃ『打鉄』で決定。取り行くぞー」

「「「「「「はーい」」」」」」

 

 

 

 

 

班全員で『打鉄』を取り乗れる様に待機させる。

 

 

 

 

 

「さて、んじゃ番号の若い順に乗って起動させていこうか。その後歩行して行ったり来たりで。最初は誰から?」

「あ、私私ー」

「おK。じゃ何だかうるさい一夏とシャルルの方は気にしないでちゃっちゃとしましょうか。ほら、一夏側を羨ましそうに見ない」

「うっ、わ、わかった…………よ…いしょ」ガチャ

「おし。んじゃ起動してみそ」

「うん。起動! ぅわう!」pipipipi

「うん、無事に起動したな。じゃ、向こうに行くからそこまで歩いて来て」

「わ、わかった」

「手ぇ振ったら合図だから。次の奴は良く見とけー。ジャッ」タンッ

「…へ? は、早っ!?」

 

 

 

 

 

新華はジャンプ1跳びで適度な距離まで跳んだ。そこで後ろを振り向き呆然としている女子に手を振り合図を送る。ハロは邪魔になるので収納した。

 

 

 

 

 

「いいぞー。ここまでこーい」

「あ、わ、わかったー!」

 

 

 

 

 

ゆっくり、ぎこちない動作で打鉄は歩いて来る。1歩1歩。そして時間を掛けて新華の元に着く。

 

 

 

 

 

「ふー到着」

「よしあともう半分。ガンバ」

「んー、青木君、何か操縦する上でのコツとか無い? 何か意識するとかさ」

「基本無い。慣れだね。感覚を体に馴染ませて反芻する事で動かし易くなるって程度かね? あ、でもISに挨拶するなんてのはどうだ?」

「『挨拶』? ISに? 確かにISには自我があるって習ったけど…」

「ああ、直接その自我に語りかける訳じゃなくて、気分を整えるためだ。よくバイク乗りとかが自分の愛車に『よろしく』とか声かけしているだろ? あれと同じで何かしら声をかけるだけで自分の気持ちを整理しているのさ。日本には『八百万(ヤオヨロズ)』の思想もあるし、ISは返事しないが自我あるんだし丁度いいだろ」

「へぇー。じゃぁ青木君も『クアンタ』…だっけ? に挨拶とかしてるの?」

「まぁな…『今日もよろしく』とか『行くぞ』とかな」

「へぇー」

「(でも『血塗らせてゴメン』が殆どだよな…)」

「ん? どうしたの?」

「何でもない。ほら、あと半分、行って次の人と交代しな。あ、終わった時立たせたまま降りない様に。次の人が乗れなくなるから」

「うん。それじゃ、行くよ、『打鉄』」

 

 

 

 

 

新華のアドバイスを実行して戻って行く女子。まだぎこちなさが有ったが来る時よりしっかりしている印象があった。そうして上手く進み3人目に同じ事を言った後にそれは起きた。

 

 

 

 

 

「よしよし。…ん? 一夏達の方…何やってんだ…。注意して正解だったな」

 

 

 

 

 

騒がしい一夏の班を見ると、立ったままの打鉄の前で何やら問題が起きていた。山田先生が近付き一夏達に何か言うと、動揺が走り一夏が白式を展開、次の番であろう女子を抱きかかえ乗せていた。

 

 

 

 

 

「何してんだか………ん!? おいおい確信犯だろ…」

「あおきー来てー!」

 

 

 

 

 

新華が見ると同時に本音の声が届く。新華の視界には自分の班の打鉄が立ったまま操縦者が居ない状態で誰も乗れなくなっている光景があった。新華は頭を軽く掻くと再び跳び打鉄の近くに立った。

 

 

 

 

 

「ったく。おい確信犯だろ…? メンドクサイことすんなっての…。んで? 俺にも抱えて乗せて欲しいと?」

「「「うんうん」」」

「俺相手とか、一夏でも無いのに誰得だし…。んで? 次乗るのは誰? さっさと終わらすぞ」

「はいはい! 私だよ!」

「元気で結構。んじゃ失礼(クアンタ、頼む)………」

「へ? きゃぁ!」

 

 

 

 

 

新華は滑らかな動きで女子を抱える。お姫様だっこだが無言のまま慣れた動きで打鉄のコクピットまでクアンタを浮かせる。

クアンタは新華の体に張り付いて展開される為、新華の身長+αしか大きさが無い。故に一般のISと比べると明らかに小さいので一夏の白式とは違い浮かせないとコクピットまで届かないのだ。

 

 

 

 

 

「………乗って」

「う、うん…(な、なんか残念…)」

「………」

「…えっと…」

「…よっと。んじゃ起動して。…あー面倒だから皆にさっきの3人に言った事を今のうち言っとくわ」

 

 

 

 

 

クアンタを解除し着地した後、新華はまとまっている一般生徒達に先程3人に言った事を話した。

 

 

 

 

 

「…というわけで、少しは意識してみるといいかもよ。んで、次からは立ったまま降りない様に。早めに終わればその分楽出来るし、何度も繰り返すとその分時間くって、最悪放課後まで居残る事になるから。それは嫌だろ?」

「「「「うん…」」」」

「それに今は授業中、学ぶ事が優先だ。何、早めに終われば遅れている一夏はともかくシャルルの方に行けるだろ。居残りよりそっちの方が断然マシだろ」

「そ、そう…かな?」

「そうだろうよ。それじゃ、再会するぞ。また向こうで手ぇ振るから。ジャッ」タンッ

 

 

 

 

 

新華は再び跳び訓練を再会させた。途中で一夏が箒と(一方的に)ピンク空間になっていたが、箒の勘違いに心の中で合掌し授業をした。

 

 

 

 

 

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「では午前の実習はここまでだ。午後は今日使ったISの整備を行う。故に各々格納庫にて班別に集合すること。専用機持ちは訓練機と自機の両方を見るように。では解散!」

「片付けるまで全員でやるのが使用した物に対する礼儀だぞー。整備するんだから今から良く細部を見ておけー」

 

 

 

 

 

訓練が終わり片付けとなる。新華は自分も加わり格納庫に班のメンバーと打鉄を戻すが、シャルルの所はシャルル以外の生徒が点数稼ぎを目的に片付け、一夏の所は反対に生徒はさっさと帰ってしまい一夏が1人で片付けていた。

 

 

 

 

 

「…ったく、使った本人達が片付けなくて押し付けるとか、一夏でなければマイナスだぞ馬鹿が…。箒もアピールしたいなら手伝えっての…常識が無い奴等め…」

 

 

 

 

 

そう呟いた新華のセリフを班の生徒は聞いており、箒を含む一夏の班の女子を哀れんだ。最終的に手が空いたシャルルと新華、そして一夏の気を引きたい新華の班の女子が一夏を手伝い早めに整理は終わった。

 

 

 

 

 

「ふぅっ、ありがとな、皆」

「「「いやいやいや」」」

「まったくお前は…女子を甘やかし過ぎだ。それじゃ紳士じゃ無く奴隷だっての」

「ドレイ、ドレイ」

「でも女子に運ばせるのもおかしくないか」

「だぁほ。自分が使った物を自分で責任を持って片付けるのは当たり前だ。男だろうが女だろうが関係ねぇ。むしろ頭可笑しいって気付け」

「し、新華って結構ズバッと言うんだね。でもそれだと反感買うよ?」

「それは反感じゃなくて逆恨みだ。今回千冬さんは職員室にさっさと戻って行ったけど、もしここに居たら同じ事言うぞ。それに俺に正論を言われて逆恨みする女は女尊男卑のバカだ。これがもし俺じゃなく千冬さんなら誰もが反論無しで従うだろうに」

「あ…そっか」

「そうだ。それにバカが来たとしても相手にする気は無いしな。むしろしつこいと捻り潰すか叩き潰すか…」

「ツブス、ツブス」

「ま、また物騒な…」

「何度言っても分からないのは犬や猫と同じだ。体に教えてでも教育しなかった親とこれまでの教師、直そうとしなかった本人が悪い。それでケチつけて来てもマトモに相手する訳ねェだろうが。時間の無駄だ」

「えっと…その理論で行ったから中学の時ヤンキーを配下にしてたと?」

「してねぇっての。グダグダうっとおしいし何度も来るからプチっただけだ」

「ナカーマ、ナカーマ」

 

 

 

 

 

新華のセリフでその場のメンツは黙る。え? なにそれ? と戸惑うが新華は何も問題は無いと言う様に更衣室に向かった。

 

 

 

 

 

「取り敢えず着替えるぞ」

「あ、ああ。シャルルも行こうぜ。またアリーナの更衣室まで行かなきゃいけないし」

「え、えぇっと、僕はちょっと機体の微調整をしてから行くから、先に行ってて。時間が掛かるかもしれないから待ってなくてもいいから」

「ん? いや別に待ってても平気だぞ? 俺は待つのに慣れて「いいからいいから!」お、おう」

「僕が平気じゃないから! ね? 先に教室に戻ってて」

「わ、わかった…って新華、なんでそんなに離れてるんだ?」

「…そこの女子を見ろ。理由は簡単だから」

「クサル、クサル」

「? …ぅわ」

「こ、これは…」

「お、織斑君×デュノア君!? 転校生との間に芽生える愛…!」

「織斑君が攻めでデュノア君が受けね! 捗るわぁー!」

「でも敢えてここはデュノア君が攻めでもイケルわ! それで最後には青木君も…ひぃ!?」

「おいこら止めろ…本気で止めろよ…? 俺は一夏とは違ってノーマルだ。ソッチに興味はない。ってか吐きそう。馬鹿言ってないで教室に戻れ」

「モドル、モドル」

「「「う…うん…」」」ビクビク

「おい新華! 俺もノーマルだぞ!」

「どうだか…」

 

 

 

 

 

新華のキツイ目+軽い殺気で押される女子。新華は余計な女子を退散させて今度こそ更衣室に向かう。

 

 

 

 

 

「分かったか? あれに巻き込まれたく無いから離れてたのさ。…さっさと昼食いにいかねぇか? シャルルは後からゆっくり来い」

「あ、うん」

「おら一夏。行くぞ」

「イクゾ、ユクゾッ」

「ハロ、それは危ない」

「ハロッ?」

 

 

 

 

 

 




GNフィールドは薄くすればクッションに出来るのではと…
ヤオヨロズとは、日本が昔から物に対する愛着から生まれた思想で、人が大切に使い続けた物なら万物に意思(付喪神:つくもがみ)が宿るというもの。八百万と書いてヤオヨロズと読みます。ISに丁度いい思想だと思いますた。
女子については…駄目だ腐ってやがる、遅すぎたんだ…

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