ハロがハロハロ位しか言ってない…
書き方が安定しない…
放課後、IS学園訓練場
物が多いにも関わらず人が全くおらず閑散とした施設に銃声が響く。
「…ん。ハロ、命中率は?」
「98.75% 98.75%」
「やっぱ我流じゃ100%いかねぇか。P.V.Fとクアンタで慣れたとはいえどっちも補助(?)有りだからなぁ。こればっかりは回数こなすのが一番だな」
授業が終わった後新華は特訓をする箒と一夏と別れ1人で射撃レーンに居た。以前生徒会長に言った通りに、学園の施設を思いっ切り活用するためにトレーニングをしていたのだが
「…やっぱ誰も来る気配無ぇな…いくらなんでもここの生徒はISに頼りすぎだな。どれだけISが高性能で補助してくれるからって訓練有る無しだと全然違うこと位誰にでも分かるはずだろうに…」
「ハロハロ」
IS学園が多くの金を掛け創立初期に建てられたハズの訓練場だが、毎日誰かが必ず居る校舎やアリーナ、学生寮と比べ使われた形跡が殆ど無い。主にここでは拳銃に始まり多くの手持ち武器やCQCの訓練を行えるスペースなど、軍人やその手の人物が見たら羨ましがるであろう設備が整っていた。
しかし学園の生徒達は一般高校に通っている様な軽い気持ちで通っているうえ、 IS=パワードスーツ という表面上の扱いを間に受けている為命の危険を感じず必要性も感じないのだろうが
「
「それでもあなたの様に使ってくれる人達が居てくれるからこうして仕事をしに来るんですよ、私は」
「!!
「えぇ、普段誰も使わない施設から音が聞こえれば誰でも興味を持つでしょう?」
新華がぶつくさ呟いていた所に1人の壮年用務員が話掛ける。この男性は
「(アルェ、ここ防音で外には聞こえない筈じゃね?)あなた達って事は俺以外にも利用する人居るんですか?」
「ええ居ますよ。千冬君を中心に仕事終わりの先生方が何人かと代表候補生の子達も来ますね。どちらも頻度は低いですが」
「マジですか。千冬さんは自分でトレーニングやっているから単純に来る理由が無いとして、来ているのは居ることは居るんですね」
「ハロハロ」
新華は更識の手伝いをする事が有り、その際に知り合って何度かお世話になった事があった。
「私に気にせず続けて下さい。今は只の用務員ですので、ここの掃除をするだけですよ」
「あ、分かりました。後はCQCやるだけなんで、それ終わったらここ出ますね」
「ゆっくりしてもいいですよ?」
「いえ、お仕事の邪魔する訳にはいきませんし、この後一夏の特訓に付き合う事になっているんで」
「おや、そうでしたか。ではそれまでごゆっくり」
「はい、有難う御座います。ハロ、行くぞ」
「ハロハロ」コロコロ
そして十蔵と別れCQC訓練室に入る新華。
「よぅし。ハロ、タイマー頼む。時間は30分」
「ハロッ」
「さて………スタート!」
集中して訓練に励む新華。この訓練が終わった後、新華は一夏と箒の居る剣道場に向かう。
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剣道場
「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ」
「まだまだ昔の様には動けていないぞ一夏。だが動きは良くなっている。このまま行けば何とかオルコット戦に間に合いそうだな」
「ハァ、ハァ、くっ、箒、今日は、始めから、ハァ、飛ばして、たな、ハァ、ハァ」
「ぅいー、お疲れー。ほれ、ポカリ飲んどけ」
「オツカレ、オツカレ」
「むっ、新華か。済まない、頂く」
「ハァ、おう、ありがてぇ」
特訓が終わったのか新華と箒の2人は既に防具を外していた。そこにポカリを差し出す。一夏は相当キツかったのか息を上がらせ、対する箒は慣れた様に息を整えていた。新華は昨日叩きのめした箒が以前より生き生きとしているのを見て安心した。あの程度で挫けられると
「新華、昨日はすまなかったな。一夏を鍛えるのは変わらないが、昔の様にまた剣道を楽しむ事にするのだが、新華もやらないか?」
「昨日のは箒に+になった様で良かったんだが、俺も剣道をやるって事か?」
「そうだ。また3人でやれば一夏も鍛えられるし、私も強くなれるからな」
「ふぅ。俺も新華とまた打ち合ってみたいな。確かに腕は落ちちまったけど、箒と2人でやるより楽しそうだし」
「ふむ。まぁ俺としては問題ないんだが、いいのか箒? 一夏と2人で居れるチャンスじゃね?」
「うむ、まぁそうなんだが、2人で居るのは部屋でも大丈夫だしな。それに目の前に大きな壁があるのだから乗り越えたいだろう?」
「…なんか予想以上に成果あったな。成長している…う詐欺が喜ぶのが目に浮かぶ」
「? 2人でなに話しているんだ?」
「イチカカヤノソト、イチカカヤノソト」
一夏が2人の小声での会話に入れないのか話しかける。しかし箒と新華はスルーする。
「さて、お前ら今日は終わりだろ? もう予定無きゃ俺式特訓を始めるんだが」
「そういや新華の特訓って何すんだ? 前は特殊な方法としか言って無いから想像出来ないんだが」
「なに、内容としてはお前らが思っているのより恐ろしく楽だから。丁度いいから箒も参加したらどうだ? 割と役立つと思うぞ」
「む、いいのか? 邪魔にならなければいいのだが」
「問題無し。だってお前らの
「あっ、ああぁ愛の巣だと!? しっ新華何を言ってるんだ!?」///
「何言ってるんだ新華? 愛の巣なんてないぞ?」
「「………」」
「ダメダコイツ、ハヤクナントカシナイト」
「うぉっ、ハロがマトモに喋った!?」
「…ハロハロ」コロコロ
一夏の朴念神っぷりに呆れる新華とイラつく箒。ハロはヴェーダと繋がっているからネタも問題無かったりする。
「…箒、一夏。さっさと着替えろ。いい加減入口付近に居る女子共の視線がうっとおしい」
「…ああ。そうさせてもらおう」
「うっわあんなに集まっていたのか。新華、ちょっと待っててくれ」
「ほいほい。ちゃっちゃと済ませな」
「ハロハロ」
2人が更衣室に消えていくのを見て新華は壁に寄り掛かりハロを抱き上げる。その後2人が着替えて出て来るのを待って一夏達の部屋に向かう。
1025室
「さて、まずは準備だな。テレビ借りるぞ」
「? いいけど、テレビで何観んだ?」
「特訓と言うことは、戦闘映像か?」
「ま、そんなとこだ。ハロ、コード接続するからPCモードに移行、コネクタ開け」
「ハロッ」カシュッ
一夏と箒の目の前でテレビとハロを操作していく新華。新華の意図が分かった2人は向かいのそれぞれのベットに腰掛ける。
「さて今回はっと…これにしとくか。えっと画面はちゃんとついてるよな…よし、始めるぞ」
「おう」
「ああ」
「っとその前に、一夏、箒の隣に座ってくんね? 俺も座りたいから」
「!?!?」
「は? なんでだよ。一緒に座ればいいだろ?」
「ハロの操作があるし、何より男とくっ付く趣味は無ぇ。箒相手ならお前問題無いだろ?」
「まぁそうだけどさ」
「…」/////
結局箒と一夏は引っ付く様に座り、新華はハロを操作して一夏のベットに腰掛けた。
「箒ー戻ってこーい。はいスタート」pi
そして映像を流す。3人で見ているが、一夏が疑問を口にする。
「なぁ新華、これって只のアクション映画じゃないか? これが特訓になるのか?」
「なる。そもそもIS操縦に関して素人のお前らが行き成り高度な戦闘見て活かせると思うか? 素人がオリンピックの競技見て何処がどう凄いのか分からないのと同じだ。だから先にこういったぶっ飛んだもの見て想像力を養っとくんだ。ISの操縦だって、姿勢制御したり武器展開する時は展開したい物を強くイメージする必要があるからな。無駄じゃねぇよ。それにこれなら疲れないだろ?」
「確かに疲れないが、ISは自由に滞空出来るんだぞ。アクション映画では役不足ではないのか?」
「いやそうとも限らない。ISの姿勢制御はPICっつうシステムで行なっている。殆どは操縦者の滑らかに飛ぶイメージで飛んでるが、足場を蹴るイメージを空中で行えば意外と出来るんだよ。それに常識に囚われない動きっていうのはフェイントやカウンターに最適だし。そんなにポンポン使えないけどな」
一夏と箒の質問に応える新華の頭には、
「(そういえば一兎も同じ質問してたな)お前らの疑問も最もだが、息抜きしながらに丁度いいだろ。後でオススメ入れたUSB持って来るから上手く活用しな」
「おう、そうする。これなら疲れた時でも出来るしな」
「そうそう。んじゃ俺は部屋に戻るわ。俺は大方見たやつばっかだから2人でゆっくり見な。そう
「ッ!?!!!?!!」
「何で強調したんだ? 確かにこの部屋俺と箒しか居ないから2人だけなんだけど」
「…ふぅ。箒ガンバ。今見てるの終わったら2人で感想言い合うのも特訓としてやれよ。意見の交換も役に立つからな」
「おう」
「あ、ああ分かった」/////
その後映像を見終わった意見の交換会で新華が意外と熱く語って一夏と箒の目が丸くなり、2人共映画の見方が変わっていた。その後新華が2人に渡したUSBの中には、映画部思い出の『ロボコップ』や『ダイ・ハード』シリーズが入っていた。
以前からやりたかった『映画部式戦闘訓練』。満足。
箒が原作以上の余裕を持ってますが、セシリア戦後はそんな物なくなります(笑)。
多分これから積極的に簪や会長を出すと思います。ヒロインに設定したので。
だって、ねぇ…
8巻見てうわぁ…って、ねぇ…