申し訳ありませんがこんな間隔にこれからもなりそうでう。
GW毎日バイトでつっかれた…orz
「お、終わった…」
「おーおー、お疲れさん。これで帰れるな」
初日の授業が全て終わり一夏の席に新華もいた。一夏は教科書があったが、事前に予習をしていなかったこともあり頭から煙を出していた。新華は言わずもがな。
そして廊下には他クラス、他学年から2人を見に野次馬が集まっていた。その視線は2人に向けられていたが内容は真逆だった。
「へぇー、あれが噂の織斑君と青木君ね」
「織斑君って子、中々のイケメンじゃない」
「千冬様の弟かぁ~、いいな~」
「あの青木君って代表候補生に喧嘩売ったんだって。生意気よね」
「ホント、身の程を知らないのね。ちょっと思い知らせようかしら」
「男なんかがでしゃばってきて…大人しくしていればいいのに」
「…!」
「やめとけ一夏。お前が行っても何にもならねぇよ」
「だけどっ! アイツ等…って新華何笑ってるんだ」
「くっくっ…いや何、アイツ等が面白いくらいに滑稽でな。再来週の試合の反応が楽しみだ」
「? さっきの千冬姉ぇとの会話もそうだけど、一体どういうことだ? それにあの殺気は」
「会話の方は再来週の試合で解るから待ってろ。で、殺気はいつものことさ。千冬さんは余裕っぽかったけど。まぁ千冬さんも出来るし」
「マジかよ! お前本当に人間か?」
「失敬な。歴とした人間だ。父さんと母さんから生まれた人間だよ。ちょっと秘密が多いけどな」
そう言って会話を切り上げる新華。とそこへ
「ああ良かった、お2人共まだここにいましたか」
「はい?」
「あれ、山田先生? どうしたんですか?」
「いえ、お2人の部屋のことなんですが…」
と山田先生が手に2つの鍵を持ってきた。
「あれ? 俺たちはまだ自宅通学のはずですよね?」
「それがお2人は普通の生徒と違って特殊なので、一時的に
割りを変更したらしいんですが…政府の方から聞いてませんか?」
「「聞いてないです」」
そう聞くと山田先生は困ったと言う様に苦笑いをした。
「えっと、それって今日からですか? それだと日用品とか持ってきて無いんで生活しにくいですし早く帰りたいんですが」
「あ、それなら「もう既に手配はしておいた、ありがたく思え」あ、織斑先生」
「織斑先生、手配とは?」
「お前達の部屋から日用品を既に部屋に送ってある。着替えと携帯の充電器、それから洗面器具だけだが問題無いだろう」
「あの、織斑先生、それホント最低限しか無いんですけど」
「っていうか千冬姉ぇ部屋入ったのか!? っでぇ!」ゴスっ
「何度言ったら分かるんだ馬鹿者」
「一夏ェ、学習しろよ…」
「織斑の方は私がやったが、青木。お前の方はご両親が纏めて用意してくれたみたいだぞ」
「えっ、父さんと母さんが?」
新華は一夏が隣で頭を抑えていいるのを無視して驚いた。今の会話でてっきり新華の方も千冬がやったものだと思っていた。しかし次の千冬のセリフで新華は焦る事になる。
「それと伝言を頼まれたんだが、『お前も普通の所があるって安心したよ』だそうだ」
「は? 一体何…まさかっ! アレか!? そういやまだ整理が…」
「? 何か隠してたのか?」
「いや、隠してたというか…。最近俺ん家引っ越したんだよ。んでまだ荷物がダンボールの中に入ってて、そこから衣類を探すじゃん? 俺ダンボールに何にも書いて無かったから他のダンボールも開けるから色んなのを見つける訳で…」
「…あぁ、何となく分かった。弾と買ってた
「おいまて、
「自覚無いのか?」
「実は有ったり」
「…お前らコントは部屋でやれ。今日はもう部屋に行け。山田先生、鍵を」
「あ、はい。これです」
千冬の促しで山田先生は一夏と新華はそれぞれ鍵を受け取るが
「あれ? 織斑先生、俺と一夏の部屋は一緒じゃないんですか?」
「俺が1025室で新華は1050室? 何でこんなに部屋が離れてんだ?」
「あ、それは先程も言ったように無理矢理部屋を変更した為にそうなってしまったんです。更に言うと青木君の方は事情があって寮の端の部屋で生活して頂く事になったんです。不便だとは思いますが、部屋はまた調整する予定なので、少しの間我慢して下さい」
「あー、そうなりましたか。了解です」
「わ、分かりました」
山田先生の説明を受けて新華は何かを察して納得し、一夏も納得していた。
「それと大浴場は使えないので、しばらくは部屋にあるシャワーで我慢して下さいね」
「え? 何でですか?」
「だァほ、お前は女子と入る気か? そこまで変態だと流石にフォローしかねる。……まさか、本当に行かないよな?」
「あっ、イヤイヤ、流石に女子とは一緒に入りたくないから!」
「おい、そんなセリフでかい声で言うと」
「えぇ!? 女の子に興味がないんですか!?」
「ほらな、こうなる。とはいえ、山田先生その結論はどうかと思いますが」
「いやいや、そうゆう訳じゃないですよ!?」
山田先生のセリフで取り乱す一夏。一夏もそうだが山田先生の声も大きかったため野次馬の女生徒達が更に騒ぎ出す。
「えっ!? まさか織斑君ってそっち…!?」
「そしたら青木君とは、まさか!?」
「あの2人の交友関係を洗い出すわよ!」
「織斑君は受け、攻めどっちかしら…」
「こ れ は ヒ ド イ」
「…ハァー…」
「うわぁ…」
下から順に一夏、千冬、新華、モブ生徒達。3人は聞かなかった事にしてその場を離れた。尚、山田先生は千冬が正気に戻して千冬と共に職員室に戻って行った。
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一夏と新華の2人は大量の女子に辟易しながら寮に着いた。1階の案内板を見て自分たちの部屋に向かう。
「1025、1025…おっ、ここか」
「なんとまぁ中途半端な場所。俺は一番端だからこのまま真っ直ぐか。行くぞハロ」
「ハロッ、ハロッ」
「やっぱハロ便利だよな。…結構離れてるな。携帯が使えるみたいだから、何かあった時は連絡しようぜ」
「あいよ。俺からは連絡することは無いと思うが、そんときはよろしく」
「ああ」
「じゃ、俺はここで。ルームメイトと仲良くしろよ」
「マタナイチカ、マタナイチカ」
「おう、またな」
そう言って一夏と別れた新華は寮の端にある自分の部屋に向かった。
一夏の部屋から寮の端まで距離がそれなりにあったが、普段から鍛えている化け物スペックの新華は直ぐに着いた。
「さて、ここが1050室か。ほんと一夏の部屋から離れてんなー」
「ハロハロ」
そう言ってドアの前に立つ。ドアノブに手を掛けようとしたが
「……(なんだ? ドアの向こうから喜々としてイタズラしようとしている人物が居る感じがする)」
「ハロ?」
ドアの向こうに誰か居る気配を感じて普通に部屋に入るのを躊躇った。しかし入らないと荷物を開けられないし生活に支障が出る。
「…ふぅ(感覚が"あの人"だ。ドア開けて隠れるか)」カチャ
「ハロハロ」コロコロ
ドアを開けその影に隠れ気配を消す。すると
「お帰りなさ…ってちょっと隠れないでよ」
そこに居たのは幻想的な透き通った水色の髪を持ちスタイル抜群の美少女がいた---エプロンと水着のみで。
ドアを開けた相手(新華)を驚かせようとしたのか、とんでもない姿だった。だが逆に能力の無駄遣いで先読みしていた新華に完全回避され、拗ねる様に新華に声を掛けた。新華は呆れた様に
「………なにしてんスか? 更識
「シボラレル、シボラレル」
「あらあらハロちゃん♪ 新婚さんみたいでいいでしょ? ア・ナ・タ♪ もうチョット驚いてもいいんじゃないかしら?」
「わざわざ驚かせようとしている人の目の前に分かっててノコノコ出ていく程優しく無いんで。それよりいい加減着替えたらどうです?」
「あら、やっぱり気になる? どう? 私のカ・ラ・ダ♥」
「…ふぅ、とにかく部屋に入らせてもらえませんか? さっさと荷物整理したいんで」
「…スタイルについてはスルー?」
「
「ぐぬぬ
「………」
新華にその豊かな胸を押し付けてくる。新華は反応しない…
つまり何が言いたいかというと
「(当たってる押されてる誘われてる!!!! やべぇって、柔けぇよデカイんだよ! 何でイタズラがこっちなんだよ、一番有り得ない状況だと思ってたんだぞ! ちくしょう顔が近いしなんでこんないい匂いがすんだよ! スタイル? 抜群だって自覚してんだろうがアアアァァァァァ!!!)」
「シンカ、オチツケ、シンカ、オチツケ」
とまぁ内心こんな感じである。先程女性との経験は無いと言ったが、良くて志甫や睦美の様な仲間レベルだったので、友には恵まれたが彼女などには縁が無かった。一兎と志甫をからかってはいたが。
ハロが応援してくれていたがこんな体勢で落ち着くのは表面だけで精一杯だった。ハロも生徒会長も分かっていたみたいだったが。
これ以上からかわれて平然を装える気がしなかった為、新華は自分の荷物をさっさと片付けることにした。片付けている時も生徒会長は離れようとはしなかったが。
「…いい加減離れて下さい。荷物の整理もしたいですし、あんまりしつこいと織斑先生に報告しましょうか?」
「…織斑先生を出すのは卑怯よ? まぁからかうのはココまでにして」
「(からかいで誘惑せんで下さい理性がヤヴァイです)」
「今日から貴方はこの部屋で私と生活してもらうわ。理由は、言わなくても分かっているわよね? 『蒼天使』さん?」
「………えぇ、まぁ大体予想がつきます。あなた方『更識』による監視、調査ですよね?」
それまでふざけていた空気が一変、張り詰めたものとなる。そこに居るのはIS学園の生徒会長と一生徒ではなく、暗部『更識』の当主といくつもの戦場を駆け抜けた『蒼天使』の所有者だった。
「その通り。今までのあなたの行動の側には常に異常な程の情報操作が行われていた。それこそ個人の所有するデータから軍の最高機密に至るまでね。知っているとは思うけど、私達『更識』は代々暗部として各国の裏事情を把握しているわ。それでもあなたや篠ノ之博士の行方を掴めなかっただけでなく、昨今の社会における女性から男性への冤罪の摘発から各国の抱える非合法研究施設の消滅まで許した。多くの人員や情報を用いた暗部が手も足も出なかったのよ? その存在の片方がここで3年間過ごす事になったのだから、このチャンスを逃さない訳は無いでしょう?」
「まぁそうですね。あのクソう詐欺の発表の後
「ハロッ」
「これで今日のハロの活動はPCモードのみに設定、充電開始。ま、そうそう自分の手札を見せる訳にはいきませんから大変でしょうけど頑張って下さい。俺は一夏をからかいながらこの特殊過ぎる学園生活を満喫させていただきます。ここでは良くも悪くも一般生徒のつもりですごしますんで、過度な期待はしないで下さいな」
「言ってくれるわね。そんな余裕も今のうちだと思いなさい。あまり私達を舐めないように」
売り言葉に買い言葉。お互い一般とはかけ離れた人間のため、凄み合うと空気が重くなる。しかしそんな空気が一瞬で霧散する。
「さて、私はこれから生徒会の仕事が有るから部屋を出るけど、あなたはどうするのかしら?」
「そうですね、とりあえずさっさと荷物片してから学園内のマップをみておこうかと。せっかくなんで、思いっ切り施設を利用させてもらうつもりなのでよろしく。後はハロいじってテキトーに過ごしますわ」
「…最後のが凄く気になるけど、まぁいいわ。それじゃあまたね、あぁシャワーは先に入っていてもいいわよ」
「うっす」
そう言って生徒会長は部屋を出ていった。直後外が騒がしくなったが新華は気にしない事にした。
それからは宣言通り片付けをした後マップを確認し、ハロで『蒼天使』ことクアンタの調整をしてその日を終えた。
次の日の朝会長がイタズラで布団に潜りこもうとした所をNT能力でギリギリで回避するというハプニングがあったが、能力の無駄遣いと朝早かった為に寝不足になってしまったのはパルパルパルパルパルパルパルパルパル(ry
ガノタ「最後のは…パルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルマフィオキーナアアアアアァァァァァ」
新華「うっとおしいわぁ!」ガスっ
ガノタ「ウボァー」ピチューン
新華は何気に凄い事やってのけてます。しかしニャル子さん方式でバレてないんで犯罪じゃ(ry