IS~疾走する思春期の転生者~   作:大2病ガノタ

139 / 173
138話。
今回は原作も追い抜きのんびりやる予定なので、ちょっと趣向を変えます。
次回も本編じゃありません。ガンダムキャラでモブやってらっしゃる人達の日常を出そうと思ってます。あまり多くは出しませんし、本編に絡ませる予定もありませんし。


原作(9巻)追い越し
評価


 

 

 

---織斑 一夏

 

え、新華について?

そりゃ大事な親友に決まってるだろ。ただ、本人は俺が想像出来ない体験を知らない間にしてたんだけどな。結構複雑だよ。

うん、いつも過激な事やってるとか、千冬姉と生身で互角に戦えるとか、なんか裏とかヤバイ世界に足突っ込んでるとか、昔束さんと世界中回っていたとか、人殺したことあるとか、2度も死んでるとか、実は超能力者だとか、なんか得体の知れない感じになってるとか、いつの間にかシャル含めた3人をお嫁さんにしてたとか………

うん、結構どころじゃなかった。

とまあそんな感じだけどさ、基本あいつは優しいんだよな。ほら、シャルの時が一番良い例なんだけど、他人の為に無茶をするってことにためらいが無いんだよな。いつだって過程はどうあれ『誰かの為に』行動してるわけだし。

分かりやすく言うと……自己犠牲? うん、自己犠牲だな。

だって以前襲撃された時俺達庇って死に掛けたし。その後記憶喪失になって大変だったし。

本当に、強くなりたいよ。本当に俺は守られてばっかりなんだって見せ付けられてる感じでさ。

だからこそいつも強くなろうって思えるんだけどな。ああやって誰かを守る背中ってカッコイイだろ?

ただ、俺は新華とは違って誰も傷付けたくない。それが甘えだってことは分かってる。だけどこれは譲れない。どんな事があろうと『それでも』って言い続けるって決めたんだ。

だから、絶対に強くなる。当の新華だって鍛えてくれるんだし、これで強くなれないのは嘘だろ?

それに……あの人達みたいな信頼を、戦友として俺が守らないとダメだろ?

 

でも最近俺が誰かの事愛してるって言ってたのが分からないんだよなぁ。仲のいい女子は居るけど友人だし、新華の言う事だから千冬姉は別だろうし………

ううん、誰なんだ?

 

 

 

 

 

---篠ノ之 箒

 

新華をどう思うか?

無論『修羅』だろう。ただし『敵に容赦しない』という意味でだがな。それ以外で? ……なんだろうな。

いや、別に新華の事を貶している訳ではないのだ。昔は私達と共に切磋琢磨する中であったし、いつだって仲間や家族の事を想っているやつだと理解している。

だが、それ以上にアイツがしてきた事が衝撃的過ぎるのだ。いや、経験してきたこと、だな。まさか転生などと誰が予想出来ようか。

っと話が逸れていたな。人としての新華は……そうだな、『いい兄貴分』といったところか? いや、生徒会長や更識にデュノアとの絡みを考慮すると頭に『色ボケの』が付くやもしれん。

まぁとにかく頼れる奴ではあるよ。私の失敗もアイツがカバーしてくれたこともあるし、良い友人だ。

 

ただ、一夏の好きな人がどうとか言っていたのが気になって仕方ない。一体誰の事なのだろうか…

 

 

 

 

 

---セシリア・オルコット

 

新華さん、ですの?

そうですね。入学当初のトラウマですわ。ええ、未だにあの悪夢は忘れられません。それ以外で言うなら『悲劇の努力家』とでも表現するのが正しいのでしょうか?

あの方の過去を知る事があればそう表現するべきでしょう。自ら泥を被る事を厭わず進んで汚れ役を引き受ける。ノーブレス・オブリージュ、つまり貴族などの社会的立場の者の役目を全うしていらっしゃる。それでいて誇ろうとしない。見習いたいものですわ。

個人的にはこれからも仲良くしたい人物ですわね。ISの操縦はこの世界の誰よりも優れていますし、技術力もかの篠ノ之 束博士と並ぶとなれば友好するのは得策ですし。

それ以前に一夏さんとの友人ですし悪い人ではありませんものね。なんだかんだで相談に乗ってもらう事もありましたし、戦闘訓練の面倒も見てもらっていますし。というか新華さんが居なければわたくし何時『偏向射撃』を使える事になっていたのやら…。

とまあそういう訳ですので、これからも仲良くしていければと。そもそも敵に回したら勝てる気がしませんものね。

 

一夏さんが愛を向けている対象が誰かというのは気になりますけど、ええ、それはもう。

 

 

 

 

 

---凰 鈴音

 

新華、新華ねぇ。

近くで見てた者として言わせてもらえば『最強の保護者』かしらね。もうなんなのアレって言えるレベルの最強っぷりでありながら保護者の異名に恥じない思いやりってのを持ち合わせている。

昔はそれを一夏のせいだーって言って弾達と一緒に笑ってたんだけどね、そうじゃないって知った時のあの衝撃よ…。うん、ウチの両親離婚とか霞むレベルだったわ。

というか新華っていわゆる『ぼくのかんがえたさいきょうのしゅじんこう』って奴みたいよね。転生してて超能力持ってて昔っから苦労してて…。

ま、そんな事はどうでもいいのよ。結局のところヤバイ事してても普通にしてれば何も問題無いわけだし、害は………生徒会長達とイチャつくくらいね。ほんと、ほんっっっっとに! アレはいい加減にしてくんないかしら!?

 

何なのよアレ!? 嫌がらせなの!? ねえそうなんでしょ!? 普段ちょっとした時間があれば直ぐにピンクの空気発するし! 何の前触れも無くき、きききっ、キスするし! ふざけんじゃないわよ! しかもいつの間にか居なくなってる時まであるし! 何やってんの!? ほんとナニやってんの!?

新華も新華で嫌がってないし! どうしちゃったのよ!? そういうキャラじゃなかったじゃないアンタ! 不意に抱きしめたりとかさぁ! しかも3人とも誰も嫌がる素振りすら見せないし! それどころかおねだりしてるし! あームカつく、ムカつく!!!

大体あの4人は… (以後30分程マシンガントークという名の愚痴を延々と乱射

 

 

 

 

 

---ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

ふむ、新華について、か。

正直に話せば『恩人であると同時に恐怖と安心を同時に振りまく者』だな。このIS学園に入り過ごす内に軍で警告された意味が分かるというもの。敵であれば確実に負けるし味方なら確実に勝てる。

そもそも、搭乗時間の長さが大きく影響すると言われている時点でまず彼は有利だ。何せ最初にISが歴史に登場した時から乗り続けているのだからな。そして戦闘経験も豊富とくれば、まず私のような軍人でも勝目は無い。

よく相手も人間なのだからやりようはあるという言葉を聞く。それが現実になったのがあの複数の無人機による襲撃だな。奴はまず主な射撃武装を封じられ、当時は気付けなんだが、絶対防御を封じられた我々という枷を課された。その上で我々を守り人体には致命的であろう電撃を食らっていた。それでも立ち上がり守り通したのが新華だ。

だた、記憶喪失という代償を払っていたがな。それに躊躇いなく丸腰で誰かの楯となるのはどれだけ勇気があろうと普通は無理だ。なのに新華は笑っていた。腹から血を流していたのにも関わらず笑っていた。守れた事に安堵し笑っていたんだ。

当時は正気とは思えなかったが、新華の過去を見た今だと奴の根幹がそこにあったと納得出来る。自分の命を賭しても必ず今度こそ(・・・・)仲間を守るという執念に従った結果だったという訳だ。全くもって笑えん。

もし生徒会長達3人が奴を救っていなければどうなっていた事やら…。とにかく、今は丸く収まっているようで何よりだ。

 

ん? 4人のイチャつき? 嫁と私で再現する予定だから何も問題は無いだろう。しかし問題は嫁の愛が誰に向いているか、だ。

 

 

 

 

 

---シャルロット・デュノア

 

新華の事?

うん、大好きだよ? え、そうじゃない? ああ、評価って事?

んー『救世主』だね。え? 言い過ぎ? そんな事無いよ。

だって僕が抱えてた闇を全部払ってくれただけじゃなくて、光をくれたんだから。…立場や身の上、家庭や未来を全部拓いてくれたんだから。

…一夏? ああ、うん。確かに最初は一夏が好きだったよ。でも、それも一時の夢だった。あはは、初恋が実らないっていう体験をしちゃったわけだね。

で、ああ、一夏だね。一夏は確かに僕の傷ついた心を癒してくれたし優しくしてくれた。そこに惚れたんだし甘えちゃってド壷にはまってっちゃったんだけど……。

 

でも、一夏はそれだけだった。

 

優しくしてくれたし僕の甘えにも答えてくれた。でも僕の心を救ってくれただけでそれ以外は何もしてくれなかったんだ、一夏は。

僕のわがままだって事は自覚してる。ただの言い訳だって分かってる。でもね

そうやって僕が色んな事を忘れて一夏にうつつを抜かしていた間、新華は1人で僕らが知らない間に全部終わらせてくれていた。

デュノア社と話を付けて、お父さんとお母さん、それと本妻の人の仲を取り持って、デュノア社の経営難を何とか出来る技術を僕が一夏と一緒に戦えるように提供してくれて、本妻の人を操って僕をIS学園に送り込んだ元凶を一掃してくれて……

それをお父さんに教えられた時、新華はまるで何事も無かったかのようにいつも通りの振る舞いをしていた。確かにフランスに行ったとは言ってたけど、それ以上の事は殆ど言ってなかった。まるで『大したことじゃない』って言ってるみたいに。

だから意識した。意識しちゃった。後は、一夏への想いと板挟みで苦しんだ。

それが終わったのは臨海学校の時の騒動。一夏は落とされて皆で悲しんで、(かたき)を打とうって独断専行した時も、一夏が篠ノ之さんに一直線だったのに

僕の、いや、あの場に居た全員の楯になってくれた。

その時から僕の中の『理想の恋人、一夏』は居なくなった。代わりに『守ってくれる人、新華』が現れた。

……乗り換えたみたいで自分でも嫌になるくらい軽いって感じるけど、自分でもどうしようもなかったんだ。だって一夏には篠ノ之さんの時だけは受身じゃなくて能動的だったんだから。

でも新華の傍には既に楯無さんと簪さんが居た。普通ならそれだけで諦めるんだろうけど、僕は諦められなかった。

出遅れだけど出来る事はやった。でもあの2人への新華からの信頼は僕の想像していた以上だった。それでも諦めたくなかった。だから

 

新華が血だらけになって倒れた時、みっともなく取り乱した。

 

目を覚ました時に記憶を失ってたけど、それでも生きていた事に凄く安心した。

それで-----過去を覗いて、癒してあげたいって思ったんだ。

僕なんかよりも家族で辛い思いして悲しい戦いをずっと続けてた新華を、癒してあげたいって。楯無さんと簪さんがその役目を受けていたとしても、それでも僕はそうしたいって思えたんだ。

戻ってきた時の新華は泣いて『ありがとう』って言ってくれた。それだけで新華だけじゃなくて、僕自身も救われたんだって分かったんだ。

 

新華の涙は悲しくて辛くて、それでいて暖かくて優しかった。

 

その後は、まぁ知ってる通り僕ら3人共新華にべったりだね。今まで以上に、それこそ一夏の時以上に。

今の関係? 凄く気が楽だよ。楯無さんの誘いに乗った形で将来お嫁さんになれるって決まったし、新華も求めてくれるし、弟か妹が2人も出来るし、満足だよ?

え? うーん、子供欲しいなーって思えるくらいに気持良いかなー。

 

 

 

 

 

---更識 楯無(刀奈)

 

あら、私達の旦那様について?

そりゃ最初から目を付けていたから今の関係に不満無いわよ? というか個人的にも家的にも立場的にも逃す選択肢なんて最初からどこにも無かったし。

織斑家と篠ノ之家の両方と懇意でありながら当時から織斑 千冬に迫る戦闘能力と篠ノ之 束博士に勝るとも劣らない頭脳、謎の情報収集能力と1つの組織を作り維持出来るだけのカリスマと経営能力、そして他人を気遣い思いやりと勿体無い精神を併せ持つ生粋の日本人としての性質、敵が出れば一切の容赦をせず叩き潰し返り血を浴びる事を厭わない覚悟を持った男性。

逃がすと思う? まず情報を手に入れた時に『上』から指示されたのは『引き入れて首輪を付けろ』だったからねぇ。今じゃどっちが首輪されてるのか分からないけど。

あ、新華君との首輪プレイとかイケルかしら…………ダメね、また主導権握られてイかされちゃうわね。

ああ、話が逸れたわね。そんなわけで、新華君は最初から私がロックオンして逃がさず未来のお嫁さんとなるのでした、まる。

 

え、終わりじゃない? これ以上何を話すってのよ。ナニを話せばいいの?

…ああ、それ以外で? と言ってもねぇ。ああそういえば、以前学園祭の後から私達を露骨に避けたのは寂しかったわね。私は気にしないってのに。その分イチャイチャさせてもらってるけど。それに自分から死にに行くような行動はしないで欲しいわね。守りたいのは分かるけどこの歳で未亡人とかやーよ。

そう言っても無茶するんでしょうけどね。今でもあの背中は鮮明に思い出せるわ。

 

じゃ、思い出したらムラッてきたしこれからその背中にダイブしてくるから。え、最後に1つ? 何よ。

………凄いわよ? 少なくとも1人じゃなくて3人同時で相手しておいて良かったって思ったレベル。

じゃーねー♪

 

 

 

 

 

---更識 簪

 

ん、聞きたい事…?

……うん、新華君は恩人でもあるし、大好きな人…。ずっと、触れていたい人…私の、ヒーロー…。

だって、私の弐式が出来るのを手伝ってくれて、お姉ちゃんと仲直り出来るようにしてくれて、いつだって守ってくれて、無茶ばかりして、それで……

目の前で死に掛けても笑う人。守れた事に安心して死んでも後悔しない人。……置いていかれる人の事を考慮していなかった人。

いつだって誰かの事を見ていて、その人が困っていれば助けてしまうお人好し。身内が無事の為に命を投げ出してしまえる人。…自分から汚れ役を引き受ける人。

でも、全部新華君自身が優しいから…だから皆、新華君と一緒に居られるんだと思う…。それで実際に助けられた事もあるから…。

 

だから…あの時、目の前で刺された時は、本当に時間が止まったかと思った。

 

いつも新華君は誰を相手にしてもまず負けた事なんて無かった。いつだって皆を圧倒していた。だから、いつだって新華君が居たから皆心のどこかで安心していた。『福音事件』の時だって、最後は皆のフォローを完全にしていたのも原因だったと思う。

新華君が居れば大丈夫、何とかなるって、無意識のうちに思ってた。それを叩き潰された時、私達に出来る事は死なない事を祈る事だけだった。

役に立てないどころか足を引っ張ったあの日の事を、私は絶対に忘れない。…新華君は、私のせいで刺されたようなものだから。

『そんなことない』って言ってくれたし、『気にしなくていい』って言ってたけど、それでも私はもう二度とあの無力感を感じたく無い。

 

…だけど同時に、優しさに溺れさせてくれる新華君にいつまでも甘え続けたい。

 

新華君は私の甘えに答えてくれて、沢山返してくれる。何も言わずに私の欲望を受け入れてくれる。私に欲望を吐き出してくれる。求めて求められて、ぐちゃぐちゃになっても幸せを感じられる。甘える事を許してくれる暖かいあの腕の中に居たいって、ずっと思っちゃう。

お姉ちゃんも、シャルロットさんもきっと同じ。皆で仲良く出来るだけの器の大きさも新華君は持ち合わせている。…逆に言えば皆で仲良くしないとダメって事だけど……。

ちょっとダメなところがあるのは、寧ろ愛嬌だからいいけど、ダメなところを見せた後に格好良くビシッと決断するのは反則だと思う…。キュッってなるし…。

…甘やかされてるなぁとは思う。でもISの訓練は疎かにしているつもりはないし、勉強の方だってちゃんとやってる。だけど、まだまだ強くなりたい。

いつか新華君みたいに、誰かを守れるように。自分を誇れるくらいに。

 

 

 

 

 

---布仏 虚

 

青木さんですか?

そうですね、お嬢様の従者としては『将来仕える対象』で個人としましては『ヘタレ野郎』ですね。

? 妥当な判断だと思いますけど。実際襲われたとはいえお嬢様達3人の中から1人ではなく全員選んだのですから。最も、一番張り切っていたのはお嬢様でしたが。

しかし能力的には全く問題無いのが救いですね。『更識』に理解があり汚れ仕事に理解もある。人から信頼されるだけの人格も備えてますし、何より肩書きも織斑さんに勝る。取り込むのならこれ以上無い優良物件だと言えますね。

まぁ…お嬢様方が幸せそうなのが、一番良いのですけどね。以前からお嬢様は彼に躍起になっていましたし、妹様も慕っておりましたから。

ですが、お嬢様方を泣かせるような事があれば『更識』一同容赦するつもりはありません。例え彼が死んだとしても。

その辺はいつか彼が挨拶に行く時お嬢様のご両親に言われる事でしょうし、皆さんの爛れた生活に耳を塞ぎながら日々生きていきましょう。

 

あと、吹っ切れたのかお嬢様と青木さんに加えて妹様まで私と五反田君の仲を聞いてくるのはどうなのでしょうか…。

 

 

 

 

 

---布仏 本音

 

あおきー?

うん、凄いよね~。かんちゃんとお嬢様とでゅっちーを纏めてお嫁さんにするなんてさー。ハーレムだよ、ハーレム~。

かんちゃんも今まで見なかった女の顔? って奴になっちゃってデレッデレだしぃ~? みんな羨ましがってるよぉ~。中には壁叩いてる人もいたね~。手が痛くならないのかな~?

お姉ちゃんもメールが楽しいみたいだし、アレってどう考えても恋しちゃってるよね~? あれ、もしかして彼氏がいないのって私だけ~?

 

………彼氏、作ってみようかな

 

 

 

 

 

---織斑 千冬

 

む、新華の事か?

そういえば最近のアイツは不抜けているんだか以前より強くなっているんだかよく分からん状態になっているように見える。腰に力が入っていないときがあるのが気になるが…。

アイツは昔からおかしな奴だったよ。一夏や篠ノ之なんかと違い初めて見た時から『コイツはできる』と感じたな。そしてその直感は当たった訳だが。

現在では世界最強などと呼ばれる私より強いだろう。私と違い、あいつはあの日からずっとISに乗り続け戦って死線もくぐり抜けてきただろう。以前試合をして分かった事だが、剣に迷いや雑念が無くなっていた。一応対応してみせたが、少しでも気を抜けば私は敗北していただろう。IS無しの本気で、だ。

しかしアイツとて人間、限界はある。その事を忘れて生徒に多くを任せすぎていた…。その結果が、あのザマだ。教師として情けない。

もう生徒に任せるような情けない事はせん。何、『暮桜』も復活した。後は腕の錆を落とすだけだ。

今度一夏達とは別に奴と試合してみるか。

 

 

 

 

 

---五反田 弾

 

何で今更新華の事なんて? まあいいけど。

ダチだけど。え、何かおかしいか?

……確かにさ、誰か知らなかったけどアイツ人を、その、殺してたし。

で、でもさ! 最近布仏さんから聞いたら、アイツ皆を庇って死に掛けたって話しじゃねえの。そんな行動に出られる奴が見境無しに人を殺すとは思えねぇ。

割り切るなんて俺には出来ねぇ。だから多分、次にアイツに会う時はギクシャクすると思う。

その時アイツが道踏み外してるってんならぶん殴って引き戻す。出来なくても、その気概でいたい。

 

………って思ってたんだけどな、その必要無くなったみたいだよな! なんだ嫁さん3人って!? 初めて聞いた時思考停止してから変な声上げちまったじゃねえか! しかも毎日デレッデレって……羨ましい! じゃなかった妬ましい!

蘭はひっくり返るし母さんはあらあらと言って平常心保ってるつもりだっただろうけど冷や汗掻いてたし爺ちゃんは握力でお玉曲げてたし!

や、祝福すべきなんだろうけどさ! なんか納得いかねぇ! 盛大に空振ったくせえ!

 

……でも、なんだか以前より生き生きしているみたいだし、これでいいのかなって思うわ。うん。終わりよければって奴?

納得いかねぇえけどな! あー、俺も布仏さんとイチャイチャ……出来ると、いいなぁ。

 

 

 

 

 

---轡木 十蔵

 

彼ですか。

そうですね、問題の多い困った生徒ですよ。

それ以外ですか? はっはっは、用務員の爺に何を期待していらっしゃるのやら。

強いて言えば、もっと周りを頼るべきだと思いますね。彼はなまじ何でも出来てしまうからか誰かの為に動いても自分の為に他人を動かそうとはしませんから。

それと命を粗末にするような行動も謹んでもらえると安心出来ますね。まぁこれは更識さん達の存在が大きく影響しているようなので今後は心配いらないでしょう。

ああ、あとはベットのシーツを自分で洗うのはよろしいのですが、誤魔化すために安直に乾燥機にかけるのは頂けませんねぇ…。

 

いやはや、若いというのはいい事ですな! はっはっは!

 

 

 

 

 

---青木 実

 

兄貴の事について?

チートっしょ。それ以外どう表現しろと。

俺も兄貴のクローンだからか努力値高いし、最初は研究所の中でも平均的だったらしいけどクスリ漬けだったらしいからな。苦しかったし記憶も朦朧としてたけど、当時は殺意と憎悪だけはあったし。

それら差し引いて見ても、どう見てもチートです、本当にありがとうございました。いや、なあ? あの戦闘能力で技術力持ってて、それで内面イケメンで有名人で組織経営者? どこの俺TUEEEEEですか?

冗談はさておき、いやあながち冗談じゃないけど。世間で騒がれてたり幻想とか抱かれてるけど家だと『兄貴』やってるからなぁ。

というかエロ本持ってるって知った時はマジでビビった。父さんもだったけど。というか母さんは何人の部屋勝手に漁ってるのさ。兄貴の部屋ハロの整備するためか色んな器具多いし危ないのに。

ソレスタルビーイングじゃ基本仕事人間だな。前は何度か倒れかけてヒヤヒヤしてたけど仕事を回そうとしないし。今は分散してるから大丈夫だろうけど、自己犠牲激しすぎんぜ…。

自己犠牲といえば、最近死にかけて記憶喪失とかなってたな。で、その後嫁さん3人ゲットってどういう事じゃ。自由国籍? うん、リア充じゃねぇか。や、知ってる人だし兄貴が幸せそうだし文句言わないけどさ

 

でもせめて人前で4人でイチャつくのやめてくれませんかねぇ!? 既婚者組の大人はいいけど、未婚者組のしっとがヤバイです!

 

 

 

 

 

---サヤカ・クアンタ

 

ご主人様ですか?

私の最高の操縦者です。…ご主人様以外を乗せる気はありませんよ?

というかご主人様の為だけに創られた私がご主人様以外に従う訳無いじゃないですかー。あ、ご主人様のご家族は違いますよ? ご主人様のご家族は奉仕対象なので。

あー、でもご主人様が天寿終えたらどうしましょう。私この世界に居る理由が無くなるんですよね。ご主人様の子孫にとって私という大きな力は毒になるでしょうし、邪魔でしょうからね。

気が早い? そんなことありませんよ。この調子ならご主人様達が20になるくらいに第一子に恵まれるのではないでしょうか。毎晩お盛んですし。

それ以外には……ご主人様をきちんと敵の攻撃から守り通す事ですね。絶対ではないのに絶対を謳う『絶対防御』に頼る事など有り得ませんし、ご主人様と装甲内部の中間を流体金属で覆うように出来るようになれば…。それかサイコフレームを同化して……。

ん、基本はそんな感じですね。まぁ考えるのは後にして、今はご主人様の10代の青春をサポートする事にします。

 

ですが皆さん相性が良いようで。ええ、性格もですが体の方も。以前に言った通り今のご主人様は今までの反動で甘え、甘えられたがってますからね。もう見る人来る人達が揃いも揃って砂糖を生産していくので面白いです。

それでも公私混同しない辺り流石と言えますね。その辺りの制御はご本人達に任せます。日常で私が出来る事といえば、雑務くらいですからね。

 

さて、またVipperになってる福音からの情報流出を阻止する作業に戻りましょうか。あの子どうしてああなったのかしら…

 

 

 

 

 

 




人によって見ているものが違うって表現出来ていればいいなぁと思う今回。
ちなみにこの小説で一番裏表が激しい人は新華でもなく束でもなく、本音ですw

ほんと、なんで本音だけああなったのかなぁ……

3人娘は平常運転だとして、本音だけなぁ…。原作なんて無かった。
刀奈は匂いフェチの甘い言葉に弱い
簪はキス魔で離さない
シャルロットは奉仕して甘え上手
って感じですね、ここでは(ゲス顔

って大学の奴とコラボするって話し、もう条件満たしたんだよなぁうちは。ガノタのわがままでやってなかったけど、どうすっかなぁ…。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。