IS~疾走する思春期の転生者~   作:大2病ガノタ

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133話。
書いてて思った。一夏不要説。
そして、原作解体作業入りまーす。

それと今更だけど、ここの楯無ってシャルロットよりよっぽどあざといよね。


潜入ミッション

 

 

 

 

日が沈む中、新華と刀奈の2人はデートの格好のままで先程まで居たのよりIS学園に近い臨海公園に居た。

 

 

 

 

 

「さて、新華君。IS学園の制服は持ってきた?」

「はい。当主は?」

「私は常に入れてるからね。さっさと着替えましょ」

 

 

 

 

 

2人でトイレに入りIS学園の制服に着替えて出てくる。

 

 

 

 

 

「じゃあまずは確認ね」

「Judment.」

 

 

 

 

 

そう言って新華は今回のミッション内容を纏めたディスプレイを刀奈にも見えるように出す。

 

 

 

 

 

ミッション内容:アメリカ国籍の秘密空母に潜入、重要情報の入手

特殊条件:IS学園制服着用、更識 楯無の護衛

 

臨海公園より数十キロ離れた位置に停泊中のアメリカ国籍の秘密空母に2人で潜入、アメリカが握っているとされる『亡国企業』の情報を入手せよ。尚今回は国際問題になることを避ける為、IS学園の制服を着用すること。目撃者は少ない方が好ましいが、いざとなれば戦闘を行う事も考慮されたし。

また、秘匿とはいえ曲がりなりにも空母。ISが搭載されている可能性もあるため十分に警戒されたし。

 

 

 

 

 

「いかがでしょうか」

「うん、こんなところね」

「敵ISに発見された場合の対処ですが、目撃者は消しましょうか?」

「いいえ、別に戦争吹っかける訳ではないし派手なのはマズイわ。最悪P・V・Fを使ってもらう事になるかもしれないけど死人は出さないように。1人でも出したらアウトよ」

「Jud. 情報の吸い出しは当主が行うので?」

「ええ。正直新華君にお願いすれば楽なんだろうけど、これは更識家としての活動だから」

「Jud. では、ミッションを開始します」

「ええ、行きましょう」

 

 

 

 

 

2人で公園の柵を飛び越え海に飛び込む。

 

 

 

 

 

「当主、GN粒子で姿消してレーダーの類を誤魔化します。こちらへ」

「よろしく」

「…サヤカ。GNステルス、俺と当主を包む形で展開」

『---了解。GNステルス展開』

 

 

 

 

 

新華の手を刀奈が繋ぎ2人の姿をGN粒子が隠蔽する。隠蔽を確認した後、2人は泳いで数十キロ先の空母まで泳いでいった。

 

 

 

 

 

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-------------

------------------------

 

 

 

 

 

空母に到着した2人はGNステルスを解除、調理室から潜入することに成功する。

 

 

 

 

 

「さて、と。ここまではいいわね」

「………嫌な感じだ」

「そうね。普通なら人が常駐している筈の調理室に誰も居ない…」

「それだけではありません。あまりに静か過ぎる。まるで誰も居ないかのような……っ!」

 

 

 

 

 

新華と刀奈は即座に物陰に身を潜めた。直後、調理室に人が入ってくる。

 

 

 

 

 

「おーい、腹減ったぞー。何か作ってくれー」

「(あれはアメリカ国家代表か。どうして秘匿艦に乗艦している?)」

「…おーい、誰か居ねぇのかー?」

 

 

 

 

 

入ってきたのはアメリカ国家代表IS操縦者『イーリス・コーリング』だった。

新華と刀奈は息を潜め物陰を移動し警戒する。

 

 

 

 

 

「チッ、誰も居ねぇのかよ。つまんねぇ」

 

 

 

 

 

そう言うとイーリスはどこかへ去っていった。

2人は足音が聞こえなくなるまで息を潜め、イーリスが完全に去ったことを確認すると息を吐いた。

 

 

 

 

 

「どうしてアメリカ代表がこんな秘匿艦に…?」

「…なんだか蛇の腹の中に居る感じね。いやな予感がさっきから止まらないわ。……くちっ!」

「? 当主?」

「ご、ごめんなさい。流石に冷えるわ」

 

 

 

 

 

刀奈が小さくくしゃみをする。新華は刀奈を見てその原因を悟った。

泳いで来たせいで服が海水を吸収し肌に密着しているのだ。今は8月下旬の日が沈む直前。いかに調理場とはいえ冷え込みヘタをすれば風邪を引いてしまうだろう。

服が密着しているせいでボディラインがくっきりと浮かんで実に新華好みのシチュエーションだったが、煩悩をねじ伏せデート時に着ていたシャツを渡した。

 

 

 

 

 

「これでも羽織ってください。すこしはマシになるでしょう」

「あ、ありがとう」

「いえ、それよりも早く終わらせましょう。どうもキナ臭過ぎる」

「ええ」

 

 

 

 

 

2人は急いで調理室を出て目的のセントラル・ルームに向かう。しかし秘匿艦とはいえ空母。それなりの人数が常駐している筈なのにイーリス以外の人間を見かけることも、反応を見つけることも出来なかった。

 

 

 

 

 

「(この状況、明らかに罠か…)」

「(素直に情報を入手させてくれるとは思えないけど…)」

 

 

 

 

 

シャツを経由し新華の匂いに包まれながら刀奈も思案する。とその時、館内放送が流れた。

 

 

 

 

 

『現在、この艦は自爆装置を起動させています。乗組員は直ちに避難してください。繰り返します、現在、この艦は……』

「「っ!!」」

「新華君!」

「急ぎましょう」

 

 

 

 

 

2人は先程まで消していた足音も気配も忘れて走った。既にセントラル・ルームは目の前で、ドアを開けて滑り込む。

 

 

 

 

 

「警戒は任せてください。当主は吸い出しに集中を」

「ありがとう」

 

 

 

 

 

そう言って新華はサヤカを呼び出し警戒を、刀奈は電子端末をクラッキングして情報を吸い出しながら確認していた。そして呆然とする。

 

 

 

 

 

「なっ、どういうこと…!?」

 

 

 

 

刀奈が今回軍艦に乗り込んでまで入手したかった情報は『亡国企業』の実働部隊リーダー、『スコール・ミューゼル』のものだった。

しかし登録された名簿の中に該当が無く、死亡者リストを検索しようやくヒットした。

だが顔写真付きで確認出来た情報は、偽装でもなんでもなく十年前に死亡が確認されているということだった。

 

 

 

 

 

「ぐっ、ご当主……!」

「! 新華君!?」

 

 

 

 

 

刀奈はそこでようやく気付いた。新華がクアンタを展開してGNフィールドを展開、爆発に耐えていることに。

 

 

 

 

 

「こっちはとりあえず終わったわ!」

「なら、ぶち抜きます…!」

「分かったわ!」

 

 

 

 

 

GNフィールドを解除しシールドドライブを3つ並べ爆発に耐え、GNソードⅤを展開しファングをセット、バスターモードで天井をぶち抜いた。

その穴から先に勢い良く飛び出した刀奈だが、出てきた穴と上から超高圧縮された火球が襲い掛かってきた。

 

 

 

 

 

「これは…!」

「ふふ……」

「!!」

 

 

 

 

 

そこに火球が襲い爆散、刀奈が炎に包まれた。しかし直後、炎の中から無傷の刀奈が現れる。

 

 

 

 

 

「スコール・ミューゼル…! 今度は逃がさない!」

「あら、今のが無傷…?」

「はぁぁっ!」

 

 

 

 

 

ナノマシンによる超高圧流水弾を放つが、それらは全てスコールのIS『ゴールデン・ドーン』の前で蒸発する。

 

 

 

 

 

「っ!」

「無駄よ。あなたのISでは、私の『黄金の夜明け(ゴールデン・ドーン)』は倒せない」

 

 

 

 

 

スコールのIS『ゴールデン・ドーン』は黄金のアーマーにブロンドヘアーを持ち、熱線によるバリア『プロミネンス・コート』が気付きにくいレベルで薄く貼られていた。

夜空で輝くその姿を多くの人間が見れば神々しいという感想を持っただろう。しかし刀奈は閻魔(ホンモノ)を一度見たことがあり、かつもっと美しい光を放つ存在をずっと目の前で見てきた。その程度で動じたりしない。

それよりも気になったのは、以前も見たことがある熱線のバリアだった。

 

 

 

 

 

「そのバリア、まさかあの時の無人機---!」

「さて、どうかしら。どちらにせよ、『ミステリアス・レディ』の『アクア・ヴェール』では私の『ソリッド・フレア』を防げない」

「! くっ」

 

 

 

 

 

言葉と共に放たれた火球は刀に直撃する---直前で緑の円によって防がれた。

 

 

 

 

 

「! なるほど、先程の『ソリッド・フレア』もそうして切り抜けたというわけ」

「新華君…!」

 

 

 

 

 

新華のクアンタに搭載されたS(ソード)ビットによるGNフィールドがそこにあった。だが肝心の新華は

 

 

 

 

 

『ご当主』

「どうしたの新華君、何かあった!?」

『面倒な事態に。…アメリカ代表の襲撃と乗組員の発見、そして銃人の襲撃が』

「なんですって…!」

『アメリカ代表は我々が襲撃したと勘違いしているので何とかしますが、銃人は放っておくと乗組員に発砲してくるので対処中です。それと空母の自爆まで時間がないので脱出の手伝いを』

「っ! そうね、こちらは任せて」

『Sビットをそちらに送りました。サヤカにサポートさせてますが、無茶はしないでください。なるべく直ぐ行きます』

「勿論…っ!」

「悪いけど、あなたにはここで死んでもらうわ。更識 楯無」

 

 

 

 

 

海から飛び出しスコールを守るように『ゴーレムⅢ』が3機現れた。スコールは余裕の笑みで、刀奈は焦りで冷や汗を流した。

 

 

 

 

 

「知っているでしょう? この『ゴーレムⅢ』の性能と機能は」

「ええ、クソッタレなくらいにね」

「ふふ。いくらあなたが『蒼天使』の加護(Sビット)を得てたとしても、この数を1人で相手にするには役者不足よ。青木 新華の目の前で散りなさい」

「くっ」

「ハロッ!」

「えっ!?」

 

 

 

 

 

発射音が響きレールガンが下から飛ぶ。ゴーレムⅢがその場から引き1つの物体が通り過ぎて刀奈の回りを飛び始めた。

 

 

 

 

 

「ハロ、ちゃん?」

「ハロッ! シンカ、マモル、イッテタ! マモレ、イワレタ!」

 

 

 

 

 

後部スラスターからGN粒子を放つユニットF。その下方にハロFが埋め込む形でセットされており、真正面から見るとユニットFの下から半球が出ているような姿だった。

 

 

 

 

 

「! ありがとう! 早速で悪いけど、新華君が来るまで時間を稼ぎましょう。流石にこの数と性能差じゃ勝てないわ。だからといって逃がすわけにもいかない。せめてこの場に留めるのよ!」

「リョウカイ、リョウカイ!」

 

 

 

 

 

ハロFは刀奈の指示に従って敵ゴーレムに射撃を行う。刀奈もガトリングを掃射し迫る火球を薙ぎつつ、ゴーレムⅢから放たれる熱線を回避していく。

ゴーレムⅢの機能によってお互いに絶対防御が無効化されているが、刀奈はナノマシンによる『アクアヴェール』で、スコールは熱線による『プロミネンス・コート』で防御がある程度は成っていた。ゴーレムⅢ達とハロに関しては自身の装甲がそのまま楯となり最重要部を守る。

しかしスコールの言った通り、『アクアヴェール』の耐熱では『ゴールデン・ドーン』の『ソリッド・フレア』に耐えられない。だが新華のSビットの援護のお陰か、有効範囲に入る前にSビットが火球を霧散させ、霧散した熱が刀奈に届いたとしても『アクアヴェール』で相殺された。

だが世の中そんなに簡単にいけば話は拗れない。

 

 

 

 

 

「キケン! キケン!」

「!」ギイィン

 

 

 

 

 

ゴーレムⅢ1機がユニットFに近接戦を仕掛け残る2機が刀奈へと突撃した。ハロは『ニーズヘグ』を展開して剣を受けるが、パワーがゴーレムⅢの方が強いため体制を崩した。ひっくり返りハロFの本体がゴーレムⅢの眼前に晒され狙われるが、ハロ自身が球体だから出来るのかユニットはそのままに回転、ハロ本体のセンサーでゴーレムⅢの姿を捉えレールガンの向きを変更、狙撃した。

ゴーレムⅢも同時に熱線を放ちレールガンの直撃を受ける。だが結果は無傷。ハロは放たれた熱線を新華の改造で可動範囲が広くなった左右のシールドを用いて防いた。だがそのせいで更に体制を崩されることとなり、回転しながら落下していった。

 

 

 

 

 

「アアアアアアアア!」

「くっ、ハロちゃん!」

「余所見している余裕はあるのかしら?」

「っ! 舐めないで!」

 

 

 

 

 

ハロFが危機に瀕している中で、火球とゴーレムⅢ2機が迫る。刀奈にとって最悪なのは、どの敵に対しても有効な通常武装を持ち合わせていなかったことだった。更にハロが戦線離脱したせいで1対4になってしまい、Sビットの援護があっても厳しい状況となった。

ゴーレム3機による近接戦とそれを援護するように放たれる火球。自然と刀奈は回避一辺倒になった。

 

 

 

 

 

「まだ、まだよ!」

「しぶといわね。でも、これで〆よ」パチンッ

 

 

 

 

 

スコールが指を鳴らすと、追加でゴーレムⅢが4機海から浮上した。それを見た刀奈は、流石に死を覚悟する。

 

 

 

 

 

「さあ、死になさい」

 

 

 

 

 

その言葉で新たに現れたゴーレム3機が腕を上げ熱線の発射体制に入る。スコールは火球を放ちSビットに対処させ動きを拘束、刀奈に近接戦闘を行っていた3機は内1機が熱線にて『アクアヴェール』を減衰させ残り2機がその上から刀奈の両腕を抱えるように拘束した。

 

 

 

 

 

「しまっ……!」

「撃て」

 

 

 

 

 

拘束している2機以外の4機が熱線を放ち、四方から火球が迫る。ガトリングランス『蒼流旋』は腕を拘束された先で明後日の方向を向けていた。

詰みの状況だった。

思わず新華の名前を呼び目を瞑り歯を食いしばった刀奈。次の瞬間には熱線によって丸焦げにされ死ぬのだろうかと脳裏で思う。

死ねない。そう思った。

 

 

 

 

 

「(まだやらなくちゃいけない事がある。まだ『楯無』として死ぬわけにはいかない。まだ『国家代表』として消えるわけにはいかない。まだ『生徒会長』として責任を全う出来ていない。まだ、まだ……)」

 

 

 

 

 

加速する思考の中で走馬灯のようにヴィジョンが流れ思考が加速する。初めは自分の立場を理由にして死を拒んだ。だが思考が加速しているせいで近付く熱も感じ、だんだんと『死ねない』が『死にたくない』へと剥がれて(・・・・)いった。

 

 

 

 

 

「(まだやりたいことがある。まだ十分に『お姉ちゃん』をやれてあげられてない。まだ努力を世界に示せていない。まだ学生生活を満喫しきれていない。まだ、まだ…!)」

 

 

 

 

 

自分勝手で人間的な渇望が溢れ出る。姉として、『刀奈』として、そして

 

 

 

 

 

「(まだ新華君と一緒に生きたい!)」

 

 

 

 

 

1人の女として生を渇望した。

 

 

 

 

 

「新華君…!」

「応」

「!!」

 

 

 

 

 

思わず口に出た愛する人の名に返事が返ってきた。両腕に絡みついていたゴーレムⅢは真下からのビームにより腕を貫かれ刀奈を離してしまう。そのまま刀奈は浮遊感と共に星空へと抱き上げられた。

 

 

 

 

 

「呼びましたか」

「新華君……」

 

 

 

 

 

声の方を見れば、顔面装甲を解除し自分を真っ直ぐ見つめてくる愛おしい瞳があった。

 

 

 

 

 

「お待たせしました。もう大丈夫ですよ」

「ああ…」

 

 

 

 

 

お姫様だっこの状態で助け出された刀奈に安心感と満足感が押し寄せた。心臓が高鳴り下腹部が疼く。

 

 

 

 

 

「状況は理解しています。あとはお任せください」

「…ええ」

「それと、アメリカ国家代表とは誤解を解いてあります。襲ってくる事は無いのでそちらの方でお待ちください」

「……新華君はどうするの?」

「俺は……」

 

 

 

 

 

新華は刀奈から視線を外し、眼前下方に居るスコールとゴーレムⅢ計7機を睨んだ。その目にまた刀奈の体が疼く。

 

 

 

 

 

「奴らを徹底的に潰します。……『亡国企業』幹部『スコール・ミューゼル』を捕獲すればよろしいので?」

「ええ、お願い」

「---Judment. 後はお任せを」

 

 

 

 

 

新華の腕から開放され名残惜しさと寂しさを覚えるが、自分が手も足も出なかったのに付いて行っても足で纏いになるだけだと、大人しく新華の言葉に従って高度を下げた。

新華は刀奈が離脱するのを確認して顔面装甲(フェイスガード)を再展開した。

 

 

 

 

 

「『---サヤカ、どうしていきなりフェイスガードを解除した』」

『---必要だったので』

「『---…まあいい。全リミッターは解除してあるな?』」

『---はい。全力で行けます』

「…よし」

 

 

 

 

 

腰に新設された新たなスラスターユニットとラックからGNソードⅤを2振り掴み取る。逆手に掴んだそれを柄で連結させ構える。

 

 

 

 

 

「……」

「初めまして、かしらね、青木 新華」

「………」

「本当なら『キャノンボール・ファスト』の時に挨拶をしようと思ったのだけれど、振られるとは思っていなかったわ」

「……」

「つれないわね」

「…フン」

 

 

 

 

 

火球を浮かべゴーレムⅢを楯のように自身と新華の間に展開させるスコール。火球を浮かべ自分は密かに撤退の準備をして新華を睨む。

新華はGNソードⅤを腰に構え先程回収していたファングを接続。いつでも投擲出来るよう腰を捻った。

2人共お互いを睨んで動かない。新華はゴーレムⅢが動き仕掛けてくるであろうGN攪乱膜にカウンターを入れる為に、スコールは油断せず撤退するタイミングを測って。

 

そして------下方の空母が遂に自爆した。

 

それが切っ掛けとなり双方動き出す。

まずゴーレムⅢ達が一部装甲をスライドさせGN攪乱膜を発生させる。同時に新華はGNソードⅤを投擲、腕を損傷していない個体2機の胴を切り裂いた。次いでSビット8機とCファンネル4機、大型ハンドユニット1対を射出しP・V・Fエゴ・アームズ『ストーリーズ・イレギュラー』を展開、対構造物徹甲弾を1つ、精神系通常弾を1つ装填した。

一方のスコールは、1度相対させたことがあるとはいえ最新型のゴーレム2機がスクラップになったのを見て即座に残ったゴーレムⅢを新華に突撃させた。自身は撤退する為に煙幕を張る。

 

 

 

 

 

「逃がさん」

 

 

 

 

 

しかし煙幕を張った直後、ゴーレムⅢ達の反応が次々に消滅した。そして見えない筈の煙幕の中からスコールに向かって拳が飛ぶ。

 

 

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

 

 

しかし『ゴールデン・ドーン』の『プロミネンス・コート』がハンドユニットの行動を阻害し、更にゴーレムⅢが機能停止したことで復活した絶対防御が衝撃をも無効化した。

安心したのも束の間、後退するスコールに四方八方からSビットとCファンネルが強襲した。そしてそれらは驚くことに、『ゴールデン・ドーン』の『プロミネンス・コート』をあっさり切り裂いた。

 

 

 

 

 

「馬鹿なッ!」

 

 

 

 

 

更にそこに凶悪なブーメランと化したGNソードⅤまで襲いかかる。スコールは形振り構わず火球を射出、わざと自爆させSビットやCファンネルを吹き飛ばした。

そしてそれを狙ったかのように、新華本人が煙の中から現れる。

 

 

 

 

 

「!!」

「ふんっ」

 

 

 

 

 

脚部から隠し武器のGNソードⅤを出しそのまま蹴るように斬りつける。熱線と切り裂くだけに終わるが新華はそのまま回転、腰に装備されたままのフルセイバーを尻尾のようにしならせ裂いた熱線の隙を大きくする。

再び正面を向いた時、裂けた熱線の間を縫ってP・V・Fの銃口を捻じ込む。

 

 

 

 

 

「何を!」

「終われ」

 

 

 

 

 

引き金を引き対構造物徹甲弾をフルオートでスコールの胴体に叩き込んだ。回転式ガトリングの砲身は熱線に挟まれ焼ける所だが、新華自身の闘志、殺意で構成され高速で回転している物体を焼くに至らなかった。

結果、スコールの体にゼロ距離で精神系通常弾と対構造物徹甲弾が叩き込まれた。

 

 

 

 

 

 




今回短いなー(棒) しかしこの潜入における新華の安心感。本当に一夏要らないんじゃないかな。

Sビットの援護は、A.C.E.ポータブルでアムロがフィンファンネルでやってたから(震え声
ハロに関しては、O以外は自分の中に収納しているパーツは操作出来るようになっています。ただし新華が使うよりも劣りますけど。

サヤカの仕事は新華の戦闘に加え新華ハーレム(嫁3人)を完成させる事ですw

そういや原作9巻だと空母の自爆、空母乗組員の安否には全く触れてないんですよね…。
あと、GNソードⅤやSビットが『ソリッド・フレア』や『プロミネンス・コート』を防いだり切り裂けたのは、『GジェネOW』のOPでせっさんinクアンタがGガンの『ゴッドフィンガー』と『石破天驚拳』を受け止めて弾いていたのを参考にしました。
あれと比べたら温いと思ったんです(確信

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